中小企業がオンラインストレージを導入する目的
中小企業がオンラインストレージを導入する主な目的は、以下の3つです。
- ■業務効率化と生産性向上
- ・どこからでもアクセスできる環境を整備したい。
- ・チーム間でスムーズに情報共有したい。
- ■データのバックアップ・災害対策(BCP)
- ・自動バックアップ機能を活用したい。
- ・災害時の事業継続を強化したい。
- ■コスト削減と運用の効率化
- ・オンプレミスサーバの維持費を削減したい。
- ・IT管理の手間を減らしたい。
中小企業向けオンラインストレージのメリット
中小企業がオンラインストレージを導入することで得られる主なメリットを3つ紹介します。
- ■手軽に導入・拡張できる
- 中小企業にとって、初期費用を抑えたオンラインストレージは導入しやすく、コスト負担を最小限に抑えられます。必要に応じてストレージ容量を追加できるため、事業の成長にあわせてスムーズに拡張可能です。また、クラウド環境のため、専任のIT担当者がいなくても簡単に運用・管理できます。
- ■セキュリティ対策を強化できる
- アクセス制御やデータ暗号化、多要素認証(MFA)などの機能により、情報漏えいや不正アクセスのリスクを軽減可能です。限られたITリソースのなかでも、高いセキュリティを手軽に実現できることは、中小企業にとって大きな利点です。
- ■チームコラボレーションの強化
- オンラインストレージは、ファイルのバージョン管理や同時編集が可能で、複数人での作業を円滑に進められます。常に最新データを共有できるため、情報の行き違いを防ぎ、業務の効率化と生産性向上を実現します。
ITトレンドでは、中小企業向け製品をはじめ、多様なオンラインストレージサービスを取り扱っています。詳しい製品情報が知りたい方は、以下のボタンより一括資料請求をご利用ください。
中小企業向けオンラインストレージの選び方
中小企業がオンラインストレージを選ぶ際に、特に考慮すべきポイントを紹介します。
小規模なチーム向けプランの有無
中小企業は従業員数が限られているため、少人数向けのプランが適しています。無料プランや低コストのエントリープランを提供しているサービスを選ぶことで、初期費用を抑えた導入が可能です。
また、事業の成長にあわせてアップグレードできる柔軟性も重要です。少人数のチーム向けプランは、ストレージ容量やユーザー数に制限がありますが、必要な機能が揃っており、コストを抑えながら業務効率を向上できます。
スマートフォン・タブレットへの対応
中小企業でも、テレワークや外出先での業務対応が増えているため、スマートフォンやタブレットからのスムーズなアクセスは必須です。オンラインストレージを選定する際は、モバイルアプリの操作性や、オフライン環境での利用可否を確認しましょう。
モバイルアプリの使いやすさや、オフラインモードの有無も重要です。オフライン対応があれば、インターネット接続がない環境でもデータ閲覧や編集が可能です。さらに、デバイス認証や指紋認証などのセキュリティ機能が備わっているかも確認し、情報漏えいのリスクを最小限に抑えましょう。
セキュリティ機能の充実度
オンラインストレージ導入時には、セキュリティ対策の充実度が重要です。データ暗号化やアクセス管理機能が備わっているかを確認しましょう。
例えば、エンドツーエンド暗号化(E2EE)機能があれば、通信中だけでなく保存データも暗号化されます。ユーザーごとの閲覧・編集権限を細かく設定できると、不必要なアクセスを防げます。また、IPアドレス制限や特定端末からのアクセス制限、多要素認証(MFA)など、不正アクセスを防ぐ機能も重要です。
さらに、定期的な自動バックアップやバージョン管理、データ復旧機能の有無も確認しておくべきポイントです。これらの機能を備えたオンラインストレージを選ぶことで、業務効率を維持しながら安全なデータ運用が可能になります。
システムの操作性
中小企業では、従業員のITスキルにばらつきがあるため、簡単に操作・管理できるオンラインストレージを選びましょう。選定時には、以下のポイントを考慮してください。
- ■シンプルな操作性
- 直感的に使えるインターフェースを備えたサービスを選び、従業員が短期間で習熟できるかを確認しましょう。
- ■導入サポートの充実度
- 説明会の開催やトレーニングプログラムを提供しているサービスを選ぶことで、操作方法やセキュリティ意識を向上できます。
- ■サポート体制の有無
- トラブル時のカスタマーサポート対応を確認し、従業員が安心して運用できる体制を整えましょう。
従業員のITリテラシーに配慮したオンラインストレージを選ぶことで、業務の効率化とデータ管理の安全性が確保され、運用の手間も軽減されます。
中小企業におすすめのオンラインストレージサービス
ここからは、中小企業向けのオンラインストレージサービスを厳選して紹介します。それぞれの特徴や価格を比較し、自社に最適なサービスを見つけましょう。
セキュアSAMBA
株式会社kubellストレージが提供する「セキュアSAMBA」は、シンプルな操作性が特徴のオンラインストレージサービスです。暗号化やアクセス権限設定などの充実したセキュリティ機能により、IT担当者が不在の中小企業でも安心して導入・運用できます。ユーザー数無制限のプランもあり、コストを抑えつつ、スムーズなファイル共有を実現します。
参考価格:初期費用15,000円、月額15,000円(スモールプラン)
Box
株式会社オプテージが代理店として提供する「Box」は、ファイルの安全な保管・共有に加え、チームの共同作業をスムーズにします。容量無制限のプランがあり、大容量データを扱う製造業や建設業などの中小企業にも適しています。細かなアクセス管理機能により、社内外の関係者と安全にファイル共有が可能です。
参考価格:年額21,600円/ユーザー(Business)
Documal-Drive
株式会社富士通四国インフォテックが提供する「Documal-Drive」は、コストを抑えつつ高いセキュリティレベルを求める中小企業向けのオンラインストレージです。ファイルの暗号化や細かいアクセス権限管理により、機密性の高いデータも安全に保管可能。小規模事業者でも導入しやすい価格設定と、サポート体制が整っています。
参考価格:初期費用100,000円、月額13,000円/5ユーザー(基本10GB)
Google Drive
グーグル合同会社が提供する「Google Drive」は、Googleの各種サービス(Gmail、カレンダー、ドキュメントなど)と連携できる点が魅力です。低コストかつスモールスタートが可能で、スタートアップや小規模事業者にも最適。シンプルなインターフェースと柔軟なプラン選択により、導入から運用までスムーズに行えます。
参考価格:初期費用無料、月額680円~/ユーザー(Google Workspace) ※無料プランあり
Dropbox
Dropbox Japan株式会社が提供する「Dropbox」は、シンプルで使いやすいインターフェースが特徴のオンラインストレージサービスです。直感的な操作性のため、ITスキルに不安がある中小企業でも導入しやすく、ファイル共有や共同編集をスムーズに行えます。無料プランもあるため、まずはスモールスタートからはじめられます。
参考価格:月額1,200円/ユーザー(Plus)※無料プランあり
より多くのオンライストレージサービスが知りたい、という方は以下の記事も参考にしてください。
まとめ
中小企業にとってオンラインストレージは、業務効率化やセキュリティ強化のために欠かせないツールです。選び方のポイントや注意点を理解し、自社に最適なサービスを導入することで、データ管理の課題を解消しましょう。
ITトレンドでは、中小企業向けのオンラインストレージを多数取り扱っています。自社に適した製品を見つけるためにも、まずは資料請求してみましょう。