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クリティカルパス法のすべて!重要タスクの見つけ方を紹介

クリティカルパス法のすべて!重要タスクの見つけ方を紹介

クリティカルパス法はプロジェクト管理方法の1つです。自社のプロジェクトに取り入れたいと考えている人も多いでしょう。しかし、手順やメリット、ポイントが分からず困っていませんか。

この記事では、クリティカルパス法の概要や使い方、利用するポイントまで幅広く解説します。ぜひ、プロジェクト管理を円滑化する際の参考にしてください。

目次

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    クリティカルパス法とは

    クリティカルパス法の概要を説明します。

    プロジェクトの最長期間を見積もる手法

    クリティカルパス法とは、プロジェクトの各工程を時系列で並べて管理する方法で、CPM(Critical Path Method)とも呼ばれます。

    クリティカルパス法において、一連のタスクの中で最も時間を要する部分をクリティカルパスと呼びます。これを洗い出すことにより、プロジェクトの最長期間を見積もることが可能です。

    重要タスクを把握できる

    クリティカルパス法のメリットは、最も時間のかかる重要なタスク(クリティカルパス)を洗い出せることです。

    クリティカルパスはプロジェクト全体の所要時間に大きな影響を与えるため、注意しなければなりません。スムーズに進行しているか、開始が予定より遅れていないかなどを監視する必要があります。

    あらかじめクリティカルパスを把握しておくことで、遅延や問題が発生した際に速やかに対応できるでしょう。また、あらかじめ重要タスクが分かれば、優秀な人材を割り当てられます。適材適所な人材配置の観点からも、クリティカルパス法は有効といえるでしょう。

    クリティカルチェーン法との違いは「リソース制約」

    クリティカルパス法と似たものにクリティカルチェーン法があります。しかし、クリティカルチェーン法がリソースの制約を加味しているという点で両者は異なります。

    クリティカルチェーン法とは、「作業工程上の従属関係」と「リソース制約上の従属関係」の両方を意識する手法です。

    それぞれの例を紹介します。

    作業工程上の従属関係
    部品を作成してからでなければ組み立て作業に入れない
    リソース制約上の従属関係
    作業Aが終わらなければ、作業Bの人材が確保できない

    クリティカルチェーン法では、この両方を踏まえたうえで、最も時間を要する工程を洗い出します。

    クリティカルパス法の使い方

    クリティカルパス法の使い方を、4つのステップに分けて解説します。

    1:プロジェクトをタスクに分割する

    初めに、プロジェクトをタスクに分割しましょう。そして、WBS(Work Breakdown Structure)を作成します。エクセル用のWBSテンプレートが豊富に存在するので、簡単に作成できます。

    WBSとは、タスクの階層的にリストアップしたものです。たとえば、「製品設計」というタスクの下層には、「外観デザイン」「機能設計」などのタスクがくるでしょう。ただし、あまり細分化するとわかりにくくなるため気を付けましょう。

    2:ネットワーク図を書く

    WBSにより洗い出したタスクを、PERT図(ネットワーク図)にまとめましょう。PERT図とは、タスクを示すボックス同士を矢印で結び、相互の関係を表示する図です。これにより、視覚的にタスク同士の関係性を把握できます。

    続いて、各タスクの所要時間をPERT図に書き込みます。タスク同士の関係性を明らかにする前に、所要時間を明確にすることが大切です。また、フロート日数を計算しましょう。フロート日数とは、最遅開始日と最早開始日の差です。この日数と同じ日数以内であれば、遅延が生じても問題ありません。

    最遅開始日は所要時間と後続タスクの最早開始日、最早開始日は所要時間と前タスクの最早開始日から算出されます。

    関連記事 プロジェクト管理におけるPERT図とその構成要素とは?概要や注意点も

    3:クリティカルパスを見つけ出す

    次に、クリティカルパスを見つけ出しましょう。

    クリティカルパスは、PERT図の中で最長の経路です。繋がっているタスクの数が最も多い部分ではなく、見積もった所要時間が最も長くなっている部分です。複数の経路がクリティカルパスとなる場合もあるので気を付けましょう。

    また、最早開始日・最早終了日・最遅開始日・最遅終了日からクリティカルパスを特定する方法もあります。前項で解説したフロート日数をタスクごとに求め、その日数が0である経路がクリティカルとなります。

    4:進行に応じて改善する

    PERT図の内容は、進行に応じて適宜改善しましょう。

    クリティカルパス法は、あらかじめ見積もった所要時間が正確でなければ機能しません。しかし、前例の少ないプロジェクトなどは、所要時間を見積もるのが困難です。

    そのため、プロジェクトの進行に伴って実態が明らかになり次第、計画に改善を加えることが大切です。現状を踏まえて改めて以降の所要時間を計算し直すことで、より正確性の高い見通しが実現するでしょう。

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    クリティカルパス法を利用する際のポイント

    クリティカルパス法を利用する際のポイントを2つ解説します。

    クリティカルパスの把握にはツールを利用

    ツールを活用しましょう。クリティカルパス法ではPERT図を利用しますが、手書きで作成すると手間がかかります。短いプロジェクトなら問題ありませんが、長期の場合はクリティカルパスを把握するだけでも大変です。さらに、途中で変更が入った場合に対応しづらいのも難点です。

    ツールを利用すれば、計算することなく自動でクリティカルパスを判別できます。変更があった場合の編集も、手書きより簡単にできるでしょう。

    クリティカルパスを把握しスケジュール調整

    クリティカルパスを把握したら、それを短縮しましょう。クリティカルパスはプロジェクトの中で最長の経路であるため、これの短縮により直接プロジェクト全体の所要時間を短縮できます。短くする方法には、以下のような例があります。

    • ■クラッシング(リソースの追加)
    • ■ファストトラッキング (並列実行)

    人や資源を投入するクラッシングにより、タスクの所要時間を削減できます。また、前タスクが終わる前に後続タスクを開始して並列実行することでも時間を削減可能です。ただし、本来の手順と異なる形になるため、管理が難しくなるのが欠点です。

    クリティカルパスの把握にはソフトウェアの導入検討を!

    クリティカルパス法はプロジェクトに必要なタスクを分割し、最長のタスク経路を見つける方法です。重要度の高いタスクを把握でき、リソース配分や全体の所要時間の見積もりが円滑化します。

    以下の4ステップで使えます。

    1. 1.プロジェクトの分割
    2. 2.ネットワーク図の作成
    3. 3.クリティカルパスの特定
    4. 4.適宜改善

    ツールの活用やクリティカルパス短縮により、プロジェクトを効率化できます。ぜひ参考にして、ツールの導入を検討してください。

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