成果物とは?
成果物とは何なのか、2つのポイントから説明します。
仕事が完了した成果のこと
プロジェクトにおける成果物とは、システム開発やソフトウェア開発のプロジェクト工程が完了した際の成果のことです。例えばプログラムや仕様書・設計書などの文書類などが成果物にあたります。
仕事の証拠となるものが成果物となる
プログラムや仕様書・設計書などの成果物を残すと、プロジェクト工程が完了したという証明ができます。
逆に言うと成果物は「システムやソフトウェアを開発する」というタスクを行ったことの成果や証拠となります。必ずプログラムや仕様書・設計書などの成果物を準備しましょう。
納品物が成果物であるとは限らない
納品物と成果物は同一ではありません。納品物とはクライアントに納品する全てのもののことです。一方で成果物はプロジェクトの成果や証拠にあてはまるもの全てです。中間成果物・最終成果物・受領物に分けられます。
納品物は最終成果物に限られると誤解されることがあります。しかし、クライアントから「途中経過と最終経過に差異がないか確認したいので途中経過の報告書も提出してほしい」と依頼がある場合があります。この場合は中間成果物の一部も納品物になります。

プロジェクトにおける成果物管理のポイント
次に、プロジェクトにおける成果物管理のポイントを2点紹介します。
最終成果物を明確にする
まずはプロジェクトのゴールである最終成果物を決めることが重要です。
最終成果物は目的を達成するために作られるものです。そのため、最終成果物を決めるにあたっては必ず目的を意識しましょう。最終成果物の具体例としては、システムやシステムの運用手順書などが挙げられます。
同時に成果物に必要な要素もリストアップします。 最終成果物が出来上がるためには、画面構成指示書・進捗管理表・契約書などの中間成果物が必要です。このように、タスクの結果出来上がる成果物を一覧にしていきます。
成果物を管理するルールを作成する
成果物を管理するためのルールを作成します。成果物はプロジェクトにおけるゴールであるため、適切に管理しなければなりません。そのため管理するルールを作成し、プロジェクメンバーに周知することが大切です。ルールの具体例は以下のとおりです。
- ■データのフォーマット
- ■バージョン管理方法
- ■フォルダ保存時の階層
- ■フォルダーの命名ルール
プロジェクト管理ツールの中には成果物管理機能を有したものもあります。ツール導入のメリットやその他の機能を比較するにはこちらから。
成果物を明確にして適切に管理しましょう
成果物は仕事が完了した成果のことで、同時に仕事が完了した証拠とも言えます。また、納品物が成果物とは限らない点にも注意が必要です。
プロジェクトにおける成果物を適切に管理するためには、まず最終成果物を明確にしましょう。そしてタスクごとに出来上がる成果物をリスト化していきます。さらに成果物を管理するルールを作成し、プロジェクトメンバーに周知することも重要です。
成果物を明確に定義し、適切に管理しましょう。
