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オープンソースのRPAツールは業務で使える?商用製品との違いと注意点

オープンソースのRPAツールは業務で使える?商用製品との違いと注意点

オープンソースのRPAツールは、ライセンス費用をかけずに導入でき、処理の中身を自社で確認・改修できる点が利点です。一方で、環境構築や不具合の調査、更新が続くかの見極めは自社で担う必要があり、社内に技術者がいるかどうかで向き不向きが分かれます。この記事では、無料版の商用RPAとの違い、ライセンス条件の確認点、自社が負う作業、商用RPAツールとの使い分け、試験導入の進め方を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■オープンソースの代わりに検討できる形態別
    ■処理の作り込みやすさ別

    オープンソースのRPAツールとは

    オープンソースのRPAツールは、無料で使えるという点だけでなく、ソースコードが公開されている点に特徴があります。無料で提供される商用製品との違いや、利用前に確認したいライセンス条件を整理しておきましょう。

    ソースコードが公開されたRPAツール

    RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールは、パソコンで行う定型作業をソフトウェアのロボットに代行させるツールです。そのうち、プログラムの設計図にあたるソースコードが公開され、決められた条件のもとで誰でも利用・改変できるものをオープンソースのRPAツールと呼びます。

    海外の開発者コミュニティや企業が中心となって開発しているものが見られ、ソースコードや資料はインターネット上で公開されています。ロボットの作成画面やロボットを実行する仕組み、複数のロボットを管理する仕組みを別々のソフトウェアとして提供している場合もあります。

    関連記事 【種類別】RPA14選比較!サーバ型・デスクトップ型・クラウド型の違いとは

    無料版の商用RPAとの違い

    「無料のRPA」には、オープンソースのツールのほかに、提供会社が無料版や無料プランとして公開している商用製品も含まれます。両者は費用がかからない点では似ていますが、仕組みが異なります。

    無料版の商用製品は、ソースコードが公開されておらず、利用できる機能や台数、利用者の規模などに提供会社が条件を設けている場合があります。一方、オープンソースのツールはソースコードを確認・改変できますが、提供会社による問い合わせ窓口がないものもあります。どちらを指しているかを区別して情報を集めましょう。

    利用前に確認したいライセンス条件

    オープンソースのソフトウェアは無料で使えますが、何をしてもよいわけではありません。それぞれに利用条件を定めたライセンスがあり、著作権表示の保持や、改変したソースコードを公開する義務の有無などが決められています。

    社内で使うだけであれば影響が小さい条件もありますが、改変したツールを取引先に配布する場合などは、義務が生じることがあります。ライセンスの種類と条件を確認し、判断に迷う場合は法務部門や情報システム部門に相談しましょう。

    RPAツールをオープンソースで使う利点

    オープンソースのRPAツールを選ぶ利点は、費用面だけではありません。処理の中身を確認できることや、特定の提供会社に依存しにくいことも、技術者のいる企業にとっては判断材料です。ここでは主な利点を3つ紹介します。

    ライセンス費用がかからない

    オープンソースのRPAツールは、ソフトウェア自体の利用にライセンス費用がかかりません。商用のRPAツールでは、ロボットを作る端末や動かす端末の数に応じて費用がかかる製品があるため、ロボットを動かす端末を増やしても費用が増えにくい点は利点です。

    ただし、総費用がかからないわけではありません。ツールを動かすパソコンやサーバ、環境構築や保守を担う担当者の人件費、必要に応じて外部の技術者へ依頼する費用は発生します。こうした費用を含めて、商用製品と比べることが大切です。

    処理の中身を自社で確認・改修できる

    ソースコードが公開されているため、ロボットがどのように画面を操作し、データを扱っているかを自社で確認できます。社内のセキュリティ審査で、処理の仕組みを説明する材料として使える場合があります。

    また、必要な機能が不足しているときは、プログラミングの知識があれば自社で機能を追加することも可能です。ただし、独自に改修した部分は、ツールの新しいバージョンを適用する際に再度対応が必要になることがあります。改修の範囲は最小限にとどめ、内容を記録に残しておきましょう。

    特定の提供会社に依存しにくい

    商用のRPAツールは、提供会社が料金体系を改定したり、製品の提供を終了したりすると、利用を続ける条件が変わる場合があります。オープンソースのツールであれば、ソースコードが手元にあるため、こうした変更の影響を受けにくい面があります。

    一方で、開発の担い手がいなくなれば、更新が止まる可能性はあります。依存先が提供会社から開発コミュニティに変わるという見方もできるため、どちらのリスクを受け入れるかを考えたうえで判断しましょう。

    関連記事 「RPA」と「RBA」の違いとは?導入のメリットや注意点も解説!

    オープンソースのRPAツールを使う際の社内負担

    オープンソースのRPAツールでは、商用製品なら提供会社が担う作業の多くを自社で行います。担当者の負担が導入後に想定を超えて増えないよう、どのような作業が発生するかを事前に把握しておきましょう。

    環境構築と動作環境の確認

    オープンソースのRPAツールは、インストーラーを実行するだけで使えるものもあれば、管理用のサーバやデータベースを自分で構築する必要があるものもあります。構築の手順書が英語のみで提供されている場合もあります。

    また、ロボットの作成や実行がWindowsのみに対応しているなど、動作するOSが限られるツールもあります。社内の標準的なパソコンやサーバの環境で動くかを、本格的に使い始める前に検証用の端末で確認しておくと、後から構成を見直す手間を減らせます。

    不具合時の調査と情報収集

    ロボットが止まった場合や、ツール自体に不具合がある場合も、原因の調査は基本的に自社で行います。商用製品のように問い合わせ窓口で回答を得る仕組みがないものもあり、開発元の公開掲示板やコミュニティの情報を自分で調べることが前提です。

    情報の多くが英語で書かれている場合もあるため、担当者に技術文書を読み解く力が求められます。オープンソースのツールに対応した保守サービスを提供する事業者もあるため、社内で対応しきれない場合は外部の支援を検討するのも1つの方法です。

    更新が続いているかの見極め

    オープンソースのツールは、開発コミュニティの活動状況によって更新の頻度が変わります。長期間更新されていないツールは、新しいOSやブラウザに対応できず、ロボットが動かなくなる可能性があります。

    導入前に、公開されているソースコードの最終更新日や、不具合の報告に対して修正が行われているかを確認しましょう。セキュリティ上の問題が見つかった際に修正版が公開されているかも、継続して使えるかを判断する材料です。導入後も、定期的に更新状況を確認する担当を決めておくと安心です。

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    オープンソースと商用RPAツールの使い分け

    オープンソースと商用のどちらのRPAツールが適しているかは、社内の技術者の有無と、自動化する業務の重要度によって変わります。それぞれが向く組織の特徴と、併用という考え方を紹介します。

    オープンソースが向く組織

    オープンソースのRPAツールが向いているのは、社内にプログラミングやサーバ運用の経験がある技術者がいて、ツールの構築や調査を自社で担える組織です。開発部門がある企業や、IT関連の事業を営む企業などが当てはまります。

    また、まずは費用をかけずにRPAの効果を検証したい場合や、自社の業務にあわせて処理を細かく作り込みたい場合にも、選択肢の1つです。ただし、担当者が1人だけでは異動や退職の際に対応できなくなるため、複数人で知識を共有できる体制が求められます。

    商用製品が向く組織

    社内に技術者が少なく、現場の担当者がロボットを作成・運用する場合は、商用のRPAツールが検討しやすいでしょう。日本語の操作画面やマニュアル、問い合わせ窓口を備えた製品があり、つまずいたときに相談できる先があります。

    止まると業務への影響が大きい処理を自動化する場合も、保守契約で不具合の対応方針が示される商用製品のほうが、社内の承認を得やすい場合があります。費用を抑えたい場合は、無料版や無料トライアル、少数のライセンスから契約できる製品で試す方法もあります。

    関連記事 クラウド型RPAを徹底比較!オンプレミス型との違いやメリットも解説

    両者を併用する考え方

    オープンソースか商用かを、全社で1つに決める必要はありません。例えば、情報システム部門が技術的な検証や社内向けの小さな自動化にはオープンソースのツールを使い、現場部門の業務には商用製品を使うといった分け方も考えられます。

    ただし、ツールが増えるほど、ロボットの管理やセキュリティの確認に手間がかかります。併用する場合は、どの業務にどのツールを使うかの基準を決め、全部門のロボットを1つの一覧で管理するようにしましょう。

    オープンソースのRPAを試験導入する進め方

    オープンソースのRPAツールを検討する場合は、いきなり本番の業務に使うのではなく、小さな範囲で試験導入してから判断するのが現実的です。試験導入で押さえたい進め方を紹介します。

    影響の小さい業務で検証する

    試験導入では、ロボットが止まっても業務への影響が小さく、手順が単純な作業を選びます。例えば、社内向けの集計表の作成や、Webサイトからの定期的なデータの取得などです。

    検証では、ロボットを作れるかどうかだけでなく、作成にかかった時間や、エラー時に原因を特定できたか、別の担当者が同じ手順書を使って作れたかを記録しましょう。商用製品の無料トライアルで同じ業務を試し、手間を比べると判断材料が増えます。

    関連記事 RPAとマクロの違いとは?Excel VBAとの比較・使い分けを解説

    社内規程とセキュリティの審査を通す

    オープンソースのソフトウェアを社内のパソコンに導入する際は、ソフトウェアの利用に関する社内規程に沿って、事前に申請や審査が必要な場合があります。ロボットが業務システムのパスワードを扱う場合は、その保存方法も審査の対象です。

    入手元が正規の公開場所かどうかを確認し、情報システム部門の承認を得てから導入しましょう。ロボット用のアカウントを人のアカウントと分けて発行しておくと、操作の記録を区別しやすくなります。

    オープンソース以外で検討できるRPAツール一覧

    オープンソースのツールと比べる際に候補となる、無料版や無料トライアル、少ない台数から契約できる商用RPAツールを一覧にしました。試験導入の進め方や、処理を作り込む方法の違いを比べる際に役立ててください。

    製品名特徴
    BizteX robop(ビズテックス ロボップ)2週間の無料トライアルで作ったロボットを、本番環境でもそのまま使える
    ロボパットAI1か月・3ライセンスの無料トライアルがあり、1か月単位で契約できる
    EzAvaterトライアル数や機能の制限がなく、エンジニアの支援を受けながら試せる
    OCEVISTAS1か月間の無料トライアルがあり、Salesforceなど外部サービスとのAPI連携に対応
    pengu1IDから始められるプランがあり、RPAにETLとOCRもセットで使える
    WinActorフローチャート方式でロボットを作成でき、パソコン1台から利用台数単位で導入可能
    マクロマンツールは無料で、利用人数や期間の制限がない。スクリプト型での作成にも対応
    Automation AnywhereAIを活用した自動化プラットフォーム。Community Editionは全機能を無料で利用可能
    Vectorマウスやキーボードの操作を記録・再生でき、スクリプトでCOMやDLLも利用できる
    Autoジョブ名人スクリプトをフロー型とリスト型で切り替えて編集でき、標準化スクリプトも提供
    UiPath Platform無料トライアルがあり、オンプレミスとクラウドのどちらの形態でも導入できる
    Microsoft Power Automate数百以上のコネクタを組み合わせて自動化でき、無料トライアルも用意
    オークファンロボ2週間の無料トライアルでフル機能版を試せ、期間中もサポートを受けられる

    無料の試用や小規模契約から始められる商用RPA

    費用を抑えて効果を確かめたい企業に向けて、無料トライアルや少数のライセンスから使い始められ、問い合わせ窓口やトレーニングも備えた商用RPAツールを紹介します。オープンソースのツールと同じ業務で試すと、作成や調査にかかる手間の違いを比べやすくなります。

    BizteX robop(ビズテックス ロボップ)

    BizteX株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. 基本操作は2時間でマスター
    2. iPaaS連携でローカルからクラウドまで自動化
    3. 設計から運用までまるごとお任せOK

    BizteX株式会社が提供する「BizteX robop(ビズテックス ロボップ)」は、2週間の無料トライアルから始められるデスクトップ型RPAです。トライアル期間中に作ったロボットはそのまま本番環境で使えるため、試験導入の成果を本格的な運用に引き継げます。プログラミングやスクリプトの記述は不要で、基本操作は2時間程度で習得できる設計です。BizteX Connectを利用するとAPI連携も可能です。現場の担当者が中心となって運用する場合も、専任のカスタマーサクセスに相談しながら進められます。

    ロボパットAI

    株式会社FCE
    《ロボパットAI》のPOINT
    1. 現場で作成するために開発されたRPAであり作成が容易
    2. 導入企業には専属の担当者がつき、個別にサポート
    3. コスト削減だけでなく、DX推進サービスを提供

    株式会社FCEが提供する「ロボパットAI」は、1か月間・3ライセンスで無料トライアルができるRPAツールです。トライアル中も通常と同様のサポートを利用でき、担当コンサルタントが業務の洗い出しから自動化のアドバイスまで支援します。契約は1か月単位で、繁忙期だけ実行専用のライセンスを増やすといった使い方も可能です。1つのライセンスを複数のパソコンで使えるフローティングライセンスのほか、パソコン1台で使う端末管理ライセンスも用意されています。

    EzAvater

    株式会社テリロジーサービスウェア
    《EzAvater》のPOINT
    1. ノンプログラミングの「かんたん親切設計」でIT初心者でも安心
    2. 「AIチャットサポート」や「エンジニア相談会」も無料で利用可能
    3. 柔軟なライセンス体系で様々なお客様のネットワーク環境に対応

    株式会社テリロジーサービスウェアが提供する「EzAvater」は、ノンプログラミングでシナリオを作成・運用できる国産RPAツールです。トライアルは数や機能の制限がなく、営業担当とエンジニアが実運用できるシナリオの完成を目標に支援します。導入後もオンラインまたは対面の個別相談会でエンジニアに相談でき、自習用ワークブックや動画、サンプルシナリオで学習を進められます。画像認識を使ったクリック操作の制御や、Excel中心の業務の自動化にも対応しています。

    OCEVISTAS

    株式会社大崎コンピュータエンヂニアリング
    《OCEVISTAS》のPOINT
    1. 1ヶ月間の無料トライアルで事前に試せる!
    2. プログラミング知識不要、日本語対応でロボットの作成が容易!
    3. チャットサポート、ナレッジ等の充実したサポート体制!

    株式会社大崎コンピュータエンヂニアリングが提供する「OCEVISTAS」は、プログラミングの知識がなくても日本語の画面でロボットを作成できるRPAです。1か月間の無料トライアルで事前に操作を確かめられ、ハンズオントレーニングや3か月間の無料チャットサポートも用意されています。Salesforce・Google・cybozuなどとのAPI連携に対応しており、外部のサービスとつなぐ処理も組み込めます。デスクトップタイプの「mini」からサーバタイプまで、同じシナリオのまま規模を広げられます。

    WinActor

    スターティアテクノス株式会社
    《WinActor》のPOINT
    1. パソコン1台からのミニマムスタートで導入が簡単
    2. 時間がかかる大量の処理を行いたいときにぴったり
    3. RPA技術者検定保有者による勉強会を定期的に開催

    スターティアテクノス株式会社が提供する「WinActor」は、パソコン1台からの部分的な導入ができる国産RPAツールです。料金は利用台数単位のため、少ない台数から始めて必要に応じて増やせます。ロボットはフローチャート方式で作成し、複数のロボ作成方式を組み合わせて複雑な業務の処理にも対応できます。情報システム部門やエンジニアが主導して自動化を進める場合に向いており、あらかじめ用意されたコマンドを組み合わせてロボットを作成できます。

    マクロマン (コクー株式会社)

    《マクロマン》のPOINT
    1. オフラインでも使える国産RPA◎
    2. 無料期間も利用人数も無制限!何台のPCにダウンロードしてもOK◎
    3. スクリプト型とフローチャート型(β版)の切り替えが可能◎

    Automation Anywhere (オートメーション・エニウェア・ジャパン株式会社)

    《Automation Anywhere》のPOINT
    1. Gartner RPAリーダーに7年連続選出
    2. 業界初のプロセス推論エンジン(PRE)搭載
    3. Community Editionは全機能無料。

    Vector (株式会社べクターホールディングス)

    《Vector》のPOINT
    1. マウス・キーボード操作を記録し、自動で再生。
    2. スクリプトでCOMやDLLを利用した連携が可能
    3. Windows環境の定型作業を自動化するツール

    Autoジョブ名人 (ユーザックシステム株式会社)

    《Autoジョブ名人》のPOINT
    1. 自動化対象をタグにより項目指定し、高い動作安定性を実現
    2. ミスが許されない業務、プロセス全体の自動化も実現
    3. 開発から運用に至るまで専任SEによる充実したサポート体制

    UiPath Platform (UiPath株式会社)

    《UiPath Platform》のPOINT
    1. SaaSやIaaS/PaaS、オンプレミスといった多彩な導入形態に対応
    2. ISO 27001認証を取得するなど高度なセキュリティを確保
    3. 分析ツールでRPAの導入効果を測定可能

    Microsoft Power Automate (日本マイクロソフト株式会社)

    《Microsoft Power Automate》のPOINT
    1. 定常業務の自動化、効率化をすることで他の作業に集中できる!
    2. 数百以上のコネクタを組み合わせることによって、自動化が可能!
    3. デスクトップ、モバイル環境でも自動化をスムーズに拡張できる!

    オークファンロボ (株式会社オークファン)

    《オークファンロボ》のPOINT
    1. kintone、勘定奉行、あらゆる管理ツールの自動化ノウハウが豊富!
    2. プログラミング知識不要+作成サポート担当付きで安心
    3. システム、アプリ、メールの連携を幅広く対応!

    まとめ

    オープンソースのRPAツールは、ライセンス費用がかからず、処理の中身を確認・改修できる点が利点です。一方で、環境構築や不具合の調査、更新状況の見極めは自社で担う必要があり、技術者がいるかどうかで向き不向きが分かれます。現場主体で運用する場合は、無料版やトライアルのある商用RPAツールも比べてみましょう。自社にあうRPAツールを比べるために、まずは資料請求してみてください。

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