社内におけるライブ配信の活用シーン
まずは、ライブ配信が社内ではどのように活用されているのかを見ていきましょう。
社内広報や情報を共有する
全国に拠点がある企業であれば、全体会議や表彰式などのイベントで本社に集まるためにスケジュール調整や場所の確保、交通費の支払いなど手間になることが多くあるでしょう。このような場面でライブ配信を活用すれば、社内のイベントや会議を手間をかけず中継によって情報発信が可能です。
また、議事録などテキストベースで情報共有すると、正確に伝わらないこともあります。ライブ配信なら、会議の空気感や文字では伝わりにくい細かいニュアンスも共有可能です。
社内研修に利用する
外部から研修の講師を呼ぶ場合、一ヶ所の会場でしか研修を受けることができませんが、ライブ配信ならどこにいてもつながるので、複数拠点がある企業でも研修がしやすいでしょう。会場の確保や、移動による交通費も発生しないため、コストの削減にもなります。
このように社内研修にライブ配信を活用することで、時間短縮やコストの削減が見込めます。
社内でライブ配信をする際の注意点
つづいて、社内でライブ配信をする際の注意点を見ていきましょう。
セキュリティ対策ができているか
動画の内容に重大な機密情報などが含まれるケースもあるでしょう。セキュリティレベルが低ければ不正アクセスによって外部からも閲覧できてしまいます。機密情報の漏えいにつながる危険性もあるため、通信の暗号化や、安全なレベルのパスワードを設定しましょう。
また、権利・許諾についても注意しなければなりません。例えば、社員や講師が動画に映っている場合、肖像権があるので本人の許諾がなければ配信できません。自社の敷地以外で撮影する場合は、撮影の承諾を得る必要があります。
配信・受信の環境が整っているか
ライブ配信を行うにあたっては、撮影用のカメラやマイク、受信側はモニターやスピーカーが必要です。また、複数の拠点に対してライブ配信を行う場合は、安定した通信ができるようなネットワーク環境も重要です。
配信環境を整えるためにライブ配信システムを導入すると良いでしょう。
おすすめのライブ配信システム比較
ここからは、ITトレンド編集部がおすすめするライブ配信システムを紹介します。製品を比較して最適なものを選択しましょう。
necfru Media Cloud の比較ポイント
- 従来の⾼すぎる動画配信事業コストを⼤幅ダウン
- 想定されているほぼ全ての動画サービスが可能(資料参照)
- 既にシステムをお持ちでも組み込み可能
株式会社ネクフルの「necfru Media Cloud」は、AWSサーバを利用した動画オンデマンド/ライブ配信ソリューションです。AWSはAmazonが提供するクラウドサービスであり、使ったデータ量に応じた課金システムなのでコストを最小限に抑えられるでしょう。
さらに、CMSなど既存システムへの組み込みや、ECサイトとの融合が可能で、拡張性の高さも特徴です。そのほか、サーバ障害時の復旧対応などサポートが充実しています。
Kaltura の比較ポイント
- ライブ・VOD配信等、急増するオンライン業務にも安心の定額制!
- KALTURAは最高水準の強固なセキュリティ+安定配信+高品質
- たった1分で誰でも簡単に「伝わる」「学べる」動画を作成!
「Kaltura」はアシストマイクロ株式会社が提供しており、動画の録画から編集、配信、分析までをサポートする統合動画プラットフォームです。動画配信システムの中でも評価が高く、人材教育や社内・社外への情報発信などさまざまなシーンでライブ配信やオンデマンド配信ができます。
IPアドレスやドメインでのアクセス管理、配信時間の設定などが可能で、動画の分類や検索機能も充実しているので管理がしやすくなります。また、視聴数や視聴時間、再生率、離脱ポイントなどを分析し、改善に活かせるヒントを得られるでしょう。
viaPlatz(ビアプラッツ) の比較ポイント
- 社内のノウハウや技術映像、説明会などの動画を社員に配信
- 配信するグループ(組織や役職など)の設定がコンテンツ毎に可能
- いつでも、どこでも、簡単に利用可能
「viaPlatz(ビアプラッツ)」は、NTTテクノクロス株式会社が提供する動画配信システム・映像配信サービスです。製造やプログラミングの技術を継承するためのツールや社内説明会のツールとして利用可能で、さまざまなシーンで活用できるでしょう。
動画と資料を連動表示させたり、月単位の視聴ログを取得したり、クローズド配信に役立つ機能が搭載されています。また、トリミングなどの簡単な動画編集や、アクセス制限なども可能です。
フレッツ・キャスト の比較ポイント
- 大容量の4K映像データ等がスムーズに配信可能な高スループット
- 社内重要情報も閉域接続でセキュアな通信が可能!
- 東日本エリアのフレッツ光契約の方へ一斉配信ができます!
東日本電信電話株式会社の「フレッツ・キャスト」は、NTT東日本エリアの「フレッツ光」を契約しているユーザーに対して動画などのデータ配信ができるネットワークサービスです。オプションで配信エリアの拡大が可能です。
インターネットを介さずに、NGN網という閉鎖的なネットワークを用いて動画配信を行うので、高速かつ高セキュリティな配信を実現しています。
ソーシャルキャスト の比較ポイント
- 採用実績250サイト以上!様々なケースでご採用いただいています
- 様々な販売方法や視聴制限に対応!動画販売・限定公開が行えます
- デザイン変更が自由!オリジナルの動画サイトが作れます
株式会社ストランダーの「ソーシャルキャスト」は、250サイト以上で導入実績がある動画サービス構築システムです。動画の限定公開や販売が行えるサイト構築を支援しており、独自ドメインでのサイト運営やサイトデザインのカスタマイズが可能です。
また、アカウントやIPアドレスでの視聴制限、さまざまな手法での動画販売、視聴コード発行など、動画の限定公開と販売に必要な機能を搭載しています。機能の追加にも応じてくれるので、拡張性が高いシステムといえるでしょう。
C-stream の比較ポイント
- 月額料金5,000円からの超低価格
- 動画投稿からエンコード、ログ出力まで管理サイトから簡単に可能
- 動画配信用会員サイト(E-learningASP)も+5,000円/月で利用可能
「C-stream」は株式会社大宮商会が提供しており、データの配信量で月額料金が決まるストリーミング配信サービスです。ひと月あたり10GBまでなら月額5,000円となり、同時配信数と動画容量は無制限です。また、初期費用は無料なので導入しやすいでしょう。
タグを動画配信サイトに埋め込むことで動画が再生できる仕組みですが、このタグを管理できるホストを制限できるため、不正流出のリスクを抑えられます。
「02 STREAM」は株式会社 USEN ICT Solutionsが提供しており、社内で手軽にライブ配信を行えるシステムです。Web上で操作・管理できるため導入負荷を抑えられます。ITやWebの知識がない担当者でも簡単に操作可能。また、ユーザーの視聴環境に応じて最適なファイルに変換できるため、視聴者の負担も小さいでしょう。
プレミアコンファレンシング株式会社が提供している「GlobalMeet(R) ウェブキャスト」は、手軽にライブ配信やオンデマンド配信ができるクラウド型の動画配信サービスです。専門のエンジニアは必要なく、誰でも簡単に動画のアップロードや管理、編集を行えます。
視聴者へのリマインドメール送信やアンケートなど、便利な機能も充実しています。また、年契約の定額ライセンス型や、大規模イベント向けのスポット契約型など柔軟な料金プランも特徴的です。無料トライアルがあるのでぜひお試しください。
「Mediasite」はシステムの導入からコンテンツの作成・管理まで充実したサポートを受けられるシステムです。アップロードしたサーバ上で編集や設定を行うことが可能。分析も簡単にできるため、改善を繰り返すことで最適なライブ配信が実現するでしょう。
「MediaPack」は株式会社サイト・パブリスが提供する動画配信システムです。高度な分析機能がついており、再生時間や再生回数といった動画コンテンツの改善に欠かせない情報が手に入ります。また、直感的なUIで、複雑な設定やストレスなく利用できるのも魅力です。
ほかにもライブ配信ができるシステムがあるので、さまざまな製品を比較したい方は以下の記事もご覧ください。
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社内でライブ配信を行えば、会議や研修がリアルタイムで実現できます。一ヶ所に集まって会議や研修をしていた企業であれば時間とコストの削減が可能です。
しかし、動画内で社内の機密情報を扱うケースもあるため、セキュリティには十分注意しましょう。また、撮影する場所によっては権利者に撮影の許諾を得る必要もあります。システムや機材、環境を整えて、品質の高いライブ配信を行いましょう。