ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■内製との組みあわせ方別
- HTML/CSS編集で独自の動画サイトを構築する:ソーシャルキャスト
- プレーヤーを自社サイトに埋め込んで使う:SmartSTREAM、Mediapack、Online video player
- 管理画面から動画配信サイトやポータルを構築する:ULIZA、ネクプロ、J-StreamEquipmedia
- ■開発・導入の支援別
動画配信システムを構成する機能の洗い出し
動画配信システムは、1つの機能ではなく、複数の機能を組みあわせて成り立っています。内製の検討では、まず機能を分解して、それぞれに必要な作業を把握しましょう。
視聴者が使うプレーヤーと視聴ページ
視聴者が直接触れるのが、動画を再生するプレーヤーと、動画を一覧で見せる視聴ページです。再生や停止、倍速、画質の切り替え、字幕の表示などの機能が求められます。
パソコン、スマートフォン、タブレットなど、機器やブラウザーによって再生の仕組みが異なるため、対応の範囲が広いほど作業が増えます。視聴者が使う環境を、先に整理しておきましょう。社内向けなら、会社が支給する端末の種類で絞れる場合もあり、対応の範囲を決めやすくなります。
動画の取り込みと変換
登録された動画を、さまざまな機器で再生できるように、形式や画質を変換する処理です。1本の動画から、複数の画質の動画を作り、回線の速度に応じて切り替えられるようにする場合もあります。
変換の処理は、動画の長さに比例して時間がかかり、多くの計算資源を使います。同時に多くの動画が登録されたときの処理の順番や、失敗したときの再実行も、設計に含める必要があります。変換が終わるまで動画を公開できないため、登録から公開までに必要な時間も、運用の中で見込んでおきましょう。
配信と管理を支える機能
変換した動画を視聴者に届ける配信の機能に加え、視聴者の認証、公開範囲の設定、視聴の記録、管理者向けの画面も必要です。ライブ配信に対応するなら、映像を受け取って即座に配信する仕組みも加わります。
これらの機能のうち、どこまでを実装するかで、開発の規模が大きく変わります。最初に必要な機能を絞り、後から追加する計画にすると、開発の負担を抑えられる場合があります。例えば、最初はオンデマンド配信だけを作り、ライブ配信は需要を見てから検討する進め方があります。
内製に向く機能と外部サービスを使う機能
すべてを内製するか、すべてを製品に任せるかの二択ではありません。自社の強みが出る部分を内製し、専門性の高い部分は外部の動画配信システムを使う、という分け方が考えられます。
自社の要件が反映される部分
視聴ページのデザイン、会員情報との連携、社内の別システムへの接続など、自社の業務に固有の要件が多い部分は、内製の価値が出やすい領域です。既製の製品では、細かな要望に対応できない場合があります。
反対に、標準的な動画再生の機能は、どの企業でも必要な部分です。自社の独自性が生まれない部分まで内製すると、開発と保守の負担に見あう価値が得られない可能性があります。
専門性と負荷の大きい配信基盤
大量のアクセスを受けても動画を安定して届ける配信基盤は、専門の知識と、継続的な設備への投資が必要な部分です。アクセスが急に増えたときの対応や、遠方の視聴者に届ける工夫も求められます。
この部分を、外部の配信基盤やCDNのサービスに任せ、自社は画面や認証の開発に集中する分け方があります。外部に任せる部分の費用と、内製した場合の人件費を比べて判断しましょう。人件費には、開発の期間だけでなく、公開後の保守に充てる時間も含めます。
APIやSDKを使った組みあわせ
APIやSDKは、外部のサービスの機能を、自社のシステムから呼び出すための仕組みです。動画の保存や変換、配信を外部の動画配信システムに任せ、画面から呼び出す形で連携できる製品があります。
提供されるAPIの範囲は製品によって異なり、使いたい機能が呼び出せるとは限りません。自社で作りたい機能が、APIで実現できるかを、サンプルのプログラムや資料も見ながら、導入前に提供会社へ問い合わせましょう。
動画配信システムの内製にかかる開発と保守の負担
内製は、作って終わりではなく、運用を続けるための負担も発生します。開発に必要な人材、品質の維持、保守の体制を、あらかじめ見積もっておきましょう。
開発に必要な人材とスキル
動画配信の開発には、動画の形式や配信の方式に関する知識、Webの画面の開発、サーバーの構築と運用の知識など、複数の分野の経験が求められます。1人の担当者で、すべてを担うのは負担が大きくなります。
社内に経験者がいない場合は、外部の開発会社に依頼する方法もあります。依頼する場合も、運用開始後に自社で保守できるよう、設計の資料を残してもらいましょう。開発会社との契約で、保守の窓口と費用の範囲もあらかじめ決めておくと安心です。
端末やブラウザーの変化への対応
スマートフォンのOSやブラウザーは、定期的に更新され、動画の再生に関わる仕様が変わる場合があります。内製したプレーヤーが、更新後に正しく動かなくなる可能性もあります。
新しい機器やブラウザーへの対応を、継続的に確認する体制が必要です。外部のプレーヤーや動画配信システムを使うと、こうした変化への対応を提供会社に任せられる場合があります。
運用開始後の保守と障害対応
配信中に動画が再生できなくなった場合、原因は、動画の変換、配信サーバー、ネットワーク、視聴者の機器など、複数の可能性があります。切り分けて対応するには、監視の仕組みと、調査できる担当者が必要です。
夜間や休日の配信がある場合は、障害の連絡を受ける体制も欠かせません。担当者の人数が限られると、対応が属人化するため、手順書の作成と、複数人での分担を検討しましょう。外部の保守サービスと契約して、夜間の一次対応を任せる方法もあります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で動画配信システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
内製で見落としやすい配信の費用と権利の扱い
内製を検討するときは、開発費だけでなく、配信にかかる費用や、動画の権利の保護も含めて見積もる必要があります。見落としやすい項目を整理します。
配信量に応じて増える通信費用
動画の配信では、視聴者の数と動画の画質に応じて、通信量が増え、費用も増えます。クラウドの配信サービスを使う場合は、転送量に応じた課金が多く、視聴が増えるほど費用が上がります。
内製の費用の見積もりには、開発費に加えて、この通信費用を含めます。想定する視聴者数から月間の配信量を概算し、製品の料金と比べておくと、判断しやすくなります。
著作権保護とセキュリティの実装
社外秘の動画や、有料で提供する動画では、視聴者の認証、URLの有効期限、動画の暗号化などの実装が必要になる場合があります。これらは、実装に誤りがあると、情報の漏えいにつながります。
製品には、これらの機能があらかじめ用意されている場合があります。内製する場合は、必要なセキュリティの水準を決めたうえで、実装と確認に必要な工数を見積もりましょう。
内製か製品導入かを判断する手順
内製と製品導入のどちらが適しているかは、必要な機能、期間、社内の体制によって変わります。判断の材料を、順に整理しましょう。
必要な機能と公開時期の整理
まず、動画配信で実現したいことを書き出し、必須の機能と、あれば望ましい機能に分けます。公開したい時期が近い場合は、開発に時間がかかる内製より、製品の利用が向いている場合があります。
必須の機能のうち、既製の製品で満たせない項目があるかを確認します。満たせない項目が少なければ、製品を使い、足りない部分だけを補う方法も考えられます。製品の機能が不足する場合は、APIで連携できる範囲も確認しておきましょう。
試用や試作による比較
製品の無料トライアルや、小さな範囲の試作を使うと、実際の手間や課題が見えてきます。数本の動画を登録し、画面の見え方、操作の手間、連携の可否を確かめましょう。
試作の結果をもとに、開発費、保守の人員、通信費を含めた概算を作り、製品の料金と比較します。複数の製品を資料請求すると、内製の費用が妥当かを判断しやすくなります。
内製の範囲を絞れる動画配信システム一覧
自社で開発する部分と外部サービスに任せる部分を切り分けられるよう、API連携や埋め込み、ノーコード構築などの特徴をまとめました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| ソーシャルキャスト | HTML/CSS編集や独自ドメインに対応。動画販売・会員管理機能を備え、APIによる外部システム連携も可能 |
| ULIZA | 管理画面から動画配信サイトを構築でき、オプションのマルチWEB APIで外部システムとも連携可能 |
| ネクプロ | ノーコードでメディアサイトを構築。API連携やCRM連携、導入支援サポートにも対応 |
| SmartSTREAM | 自社サイトへの動画埋め込みや視聴URLの発行に対応。導入前のコンサルティングも提供 |
| Mediapack | APIによるLMS・CMS連携や埋め込みコードに対応。Microsoft Azureを利用した配信基盤を提供 |
| Online video player | 広告なしの埋め込み型プレーヤー。ロゴ・色・操作ボタンを調整し、自社サイトのデザインにあわせられる |
| J-StreamEquipmedia | ノーコードで認証付き動画ポータルを構築。ライブ・オンデマンド配信や視聴ログ分析にも対応 |
自社開発の負担を減らす製品の紹介
配信基盤やプレーヤー、管理画面など、自社で開発する範囲を減らせる動画配信システムを紹介します。API連携やカスタマイズの対応範囲にも注目して比較しましょう。
ソーシャルキャスト
- 動画ビジネスに不可欠な仕組みがこれ1つで揃う
- 収益化を可能にする動画コンテンツの課金機能
- 動画の販売・視聴分析や販売戦略の立案をフォローするAIアシスト
株式会社ストランダーが提供する「ソーシャルキャスト」は、動画サイトの構築やカスタマイズに対応する動画配信サービス構築システムです。動画販売や会員管理、視聴履歴の分析などを標準機能として備え、HTML/CSS編集によって独自のブランドサイトを構築できます。独自ドメインの設定やAPIによる外部システム連携にも対応しており、既存の業務システムと組みあわせた運用が可能です。導入企業ごとに専用サーバーを構築する点も特徴で、将来的な機能のカスタマイズにも対応しています。
ULIZA
- 動画ビジネスをサポート。豊富な実績と知見で安定配信を実現
- ビジネスを加速する動画配信に必要な機能を多数搭載
- 経験豊富な専門スタッフによるストレスのないテクニカルサポート
株式会社PLAYが提供する「ULIZA」は、動画配信サイトの作成から配信管理まで対応するクラウド型の動画配信プラットフォームです。管理画面から独自の配信サイトを作成でき、レイアウトやテーマカラー、ドメインなどを設定できます。視聴データの分析や会員管理、チャット機能も備え、自社で開発する範囲を抑えられる点が特徴です。オプションのマルチWEB APIによる外部システム連携にも対応。専門スタッフによる技術サポートも提供しています。
ネクプロ
- 多様な配信方法+豊富な機能で一元管理
- 視聴行動を把握し、CRMとも連携可能
- メディアサイト構築も簡単。会員制、有料制などにも対応
株式会社ネクプロが提供する「ネクプロ」は、プログラミング不要で動画配信サイトを構築できるクラウド型のサービスです。ライブ配信や疑似ライブ、オンデマンド配信に対応し、会員制・有料制のメディアサイトも作成できます。SalesforceやPardot、HubSpotなどのCRM連携に加え、APIによる外部システム連携にも対応。導入時にはカスタマーサクセスチームによる支援を受けられ、専任スタッフによる有料サポートや配信代行なども用意されています。
SmartSTREAM (NTTスマートコネクト株式会社 )
- 動画配信に必要な機能をまとめてご提供!マルチアングルも対応
- 動画コンテンツの機密性に配慮した、セキュアな配信を実現!
- 短期利用も可能!申し込みから3営業日程度で利用開始。
Mediapack (株式会社サイト・パブリス)
- CDNを用いた大規模配信やマルチビットレート配信に対応
- APIでLMSやCMSとシームレスに連携
- コードを埋め込むだけで自動的にマルチデバイス対応
Online video player (Vimeo Japan株式会社)
- 広告なしの高画質動画再生を提供するプレイヤー。
- 埋め込みデザインや操作ボタンを自由にカスタマイズ可能。
- セキュリティ設定で社内共有や限定公開にも対応。
J-StreamEquipmedia (株式会社Jストリーム)
- ノーコードで動画ポータルを構築し幅広く活用可能。
- 視聴ログを分析し、成果や改善点を可視化。
- ISO認証の安全基盤と柔軟なプランで拡張性を確保。
まとめ
動画配信システムを内製するなら、機能を分解し、自社の要件が反映される部分だけを内製する考え方が現実的です。配信基盤や変換の処理は、外部のサービスの利用も選択肢に入ります。開発、保守、通信費用の負担を見積もったうえで、動画配信システムの製品を資料請求で比較しましょう。

