ステップ1. 動画配信のターゲット・コンテンツを決める
動画配信は、ターゲットとなる視聴者が存在してこそ成立します。まずは、誰にどのような動画を配信するかを決定しましょう。
例えば、全社員向けに社長挨拶を毎月1回配信する、リクルーティングで就職を希望する人材向けに通年配信、商品プロモーションやIR活動で情報を配信などです。 動画配信システムは、基本的に動画を配信することに特化したツールのため、事前に目的に沿った動画ファイルを準備しておく必要があります。

ステップ2. 動画の配信手法を決定する
次に、配信手法を決定します。配信手法の代表例をご紹介します。これらの中から、ターゲットやコンテンツ、目的に沿った配信手法を選択します。
- ●ストリーミング配信
- Webサイト上でクリックするだけで閲覧できる形式で、一般的な手法です。データを受信しながら再生できるので、ダウンロードが完了しなくとも閲覧が可能です。
- ●ライブ配信
- 「テレビ中継」「生放送」のようなイメージです。リアルタイム配信とも呼ばれます。
- ●ダウンロード配信
- 動画ファイルをダウンロードすることで閲覧できます。有料で動画ファイルを販売している場合に多い手法です。
ステップ3. Webサイトへの掲載方法を確認する
動画をどのような手法で配信するかに関わらず、動画についてWebサイト上へ何らかの形で掲載する場合がほとんどです。そのため、Webサイトへ掲載する際の方法やコード、タグなどを確認します。
また、動画ファイルは容量が膨大なため、エンコードと呼ばれるファイルの圧縮作業が必要不可欠です。映像の圧縮技術には種類が多くあり、どのタイプを選択するかなど、専門的な知識と面倒な作業が必要となります。多くの動画配信システムでは、動画ファイルをアップロードすると同時にエンコード作業も完了します。
Webサイトで動画を掲載する際のすべての作業を綿密に確認しましょう。
ステップ4. 公開する動画の管理方法を検討する
動画ファイルを管理する方法も検討しておく必要があります。例えば、以下のような方法があります。
- ■動画ファイルのカテゴリ分別
- ■動画を閲覧できる端末数の設定
- ■閲覧できる期間設定
- ■閲覧・ダウンロード回数の制限
- ■閲覧者の制限
商品プロモーションの動画ファイルであれば、商品の販売終了とともに掲載を終了する必要があり、動画閲覧を有料としている場合は閲覧者を制限する必要があるためです。自社の動画配信に合った管理方法を検討します。
ステップ5. 視聴分析を行うための出力ログを確認する
動画配信システムでは、閲覧されたログが出力されるため、視聴分析を行うことができます。自社の目的に沿ったマーケティング分析が可能かどうか、出力されるログをあらかじめ確認しておきましょう。
動画再生回数や訪問数などの基本的な分析に加えて、平均視聴時間やデバイスごとの分析があると効果的です。
動画配信システムを活用しよう!
動画配信システムは、複雑な動画配信業務をサポートしてくれる優秀なツールです。ところが、機能や利用方法を理解せずにいれば、その価値を十分に活用することができません。
動画配信システムの導入をいかに早く成功に導くかは、今回ご紹介した5つのステップを参考に準備を万全に整えることが重要です。ユーザーが快適に動画を閲覧できるよう、システムの正しい利用方法を運用担当者や関連スタッフへ周知徹底することが大切です。
動画配信システムの活用方法について知りたい方は、以下の記事を御覧ください。
