無料アクセス解析ツール比較7選
まずは、無料のアクセス解析ツールにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
Google analytics
Google analyticsは世界的にも支持されている無料のアクセス解析ツールです。使い方は非常に簡単であり、Googleアカウントを作成すれば誰でもツールを利用してサイトを登録できます。
基本的には無料プランでも十分ですが、大企業など規模が大きいサイトの場合は有料プランを検討してください。
充実したサポートがつく上、エンゲージメント指数をより細かい属性で分類できます。
i2iアクセス解析
i2iアクセス解析は無料で高性能なアクセス解析が行えるツールです。
基本的な数字を分析できます。サイトのPV数やUU数を知りたい場合で、複雑な設定が難しい初心者向きのツールといえるでしょう。シンプルで見やすくスマートフォンにも対応しているためおすすめです。
忍者アクセス解析
忍者アクセス解析は完全リアルタイムにWebサイトの情報を把握できる無料ツールです。使い方も簡単であり、タグをコピーしてHTMLソースに登録するだけ。アクセスログだけでなく、ユーザーの環境や利用しているブラウザまで解析ができます。
国産ツールでサポート情報や情報交換用の掲示板も日本語のため、初心者でも不明点を解決しやすいツールです。
User Localアクセス解析
User Localアクセス解析は無料アクセス解析ツールの中でもユーザーが利用している端末の情報を取得しやすいです。
閲覧しているデバイスがスマートフォンかPCなのかだけではなく、ユーザー数が多い機種の順位まで表示されます。PV数やユーザ数は10分ごとの数字を確認できるため、リアルタイム分析に適しているでしょう。前日のデータは赤い折れ線グラフで表示され、日次の数字の把握もしやすいです。
Pt engine
Pt engineは手短にアクセス解析を行えるツールです。
5分で設定は完了します。無料のアクセス解析ツールの中では、把握できる数字の種類が多く、初心者でも見やすいデザインが特徴。アクセス解析を初めて行う人でも、ダッシュボードを見れば一目でサイトの状態がわかります。
ヒートマップ機能を使えば、ユーザーが画面をクリックした場所・注目している場所を色付けして把握可能です。
Research Artisan Lite
Research Artisan LiteはPHPで書かれたオープンソース(OSS)であり、自由に使うことが可能です。ダウンロードからインストールまでは10分ほどと短くスムーズにWebサイトの解析を行えます。
OSSですがプログラミングの知識がなくても簡単に設定でき、解析用のタグをサイト上に貼り付けるだけで登録は完了。
Google Analyticsの操作が難しいと感じている人でも簡単に操作できます。
アクセス解析研究所
アクセス解析研究所は登録するだけで簡単に解析できるサービスです。PV数やUU数を把握できるだけでなく、リンクをクリックした情報やGPSからユーザーの位置もわかります。
さらに自社サイトに繰り返しアクセスしているユーザーに名前を付け管理することも可能。他にも迷惑行為を行うユーザーを特定しアクセス制限をかけることもできる優れものです。便利な機能は多いですが、見やすいデザインで簡単に操作できます。
FC2アクセス解析
FC2アクセス解析はFC2ブログのユーザーが利用できるアクセス解析ツールです。
無料で利用できますが、条件としてFC2の広告をサイト内に貼る必要があります。しかし、この広告は約8秒で消えます。PV数やUU数だけでなくどのような経路でサイトへ流入したのかも把握が可能です。
サポートページの中身が充実しているため、内容をよく理解してから始めたい人におすすめです。
FPOP無料アクセス解析
FPOP無料アクセス解析は無料で提供されているアクセス解析サービスです。
PV数以外に、閲覧者のOSや携帯電話のキャリア、機種、検索キーワード、検索エンジンを分析できます。アクセスの様子もグラフで簡単に表示でき、初心者の方でも簡単に内容を理解することが可能。
逆アクセスランキング機能があり、登録されたURLをもとにどの手段でアクセスに至ったかランキング表示できます。
ITギア アクセス解析
ITギア アクセス解析はサイトにタグを貼り付けるだけで簡単にアクセス解析できるツールです。
無料ですが機能が豊富なので初心者から上級者の方まで満足して利用できます。PV数・UU数・アクセス環境といった20種類を超える項目を各数値ごとにレポート作成することも可能です。また、フィルタをかけて条件を絞り込むことも簡単に行えます。
Hit! Graph
Hit! Graphは無料でアクセス解析ができる1999年から活躍している実績があるサービスです。
名前の通り、アクセス解析の結果をさまざまなグラフにして表示することが可能。グラフは表示期間・倍率を自由にカスタマイズし、都道府県別に閲覧者の分布を地図で表示できます。自社サイトを閲覧したユーザーがどのページに移動したかもわかるため、閲覧者の行動を把握しやすいです。
OBVIO
OBVIOはアクセス解析ツールではなく、Google Analyticsのデータをわかりやすくレポートする支援ツールです。
Google Analyticsは無料でアクセス解析できますが、初心者には難しく使いこなせない課題があります。そこでこのOBVIOを使えば、初心者でもわかりやすい形で自社サイトを分析し、課題を見つけ改善できるでしょう。
解かりティクス
解かりティクスもOBVIOと同様にGoogle Analyticsmのデータをわかりやすくレポートする支援ツールです。
一般的にアクセス解析ツールを行い分析するためには、専門用語を覚える必要があります。しかし、この解かりティクスでは難しい言葉は一切使われません。自社サイトが見られている時間や、検索されたときのキーワード、閲覧者の性格や好みもピックアップできます。
アクセス解析ツールの選び方
無料で使えるアクセス解析ツールは種類が多いため、自社に最適なツールを選ぶための方法を具体的に見ていきましょう。
必要な機能で選ぶ
アクセス解析ツールを選ぶときに最も重要なことは、必要な機能を搭載しているかどうかです。実際になんとなく有名なアクセス解析ツールを使用しており、効果的な分析を行えていないケースも少なくありません。
例えば、サイト内でユーザーがどのように行動しているかを知りたいときは、ヒートアップ分析機能が有効です。このヒートアップ分析機能を使えば、ユーザーが注目しているページの場所に色がつくため、行動を把握しやすくなります。
このように、自社にとって必要な機能を明確にしてからツールを選びましょう。
使いやすさで選ぶ
アクセス解析ツールの存在はWebサイトの運営では非常に大きな存在です。そのため、導入したアクセス解析ツールは使いこなせるものでなければなりません。
実際に高価なアクセス解析ツールは分析できるデータの量が多く、複雑な分析も行えますが操作の難易度も高くなります。
せっかく便利ツールを導入しても有効活用できていない例は珍しくありません。そのため、初心者でも簡単に使えるようなツールを選ぶこともおすすめです。また、アクセス解析に必要な基礎知識を最低限勉強することも重要でしょう。
いきなり有料ツールを導入しても使えない可能性もあるため、まずは無料のツールで様子を見てください。また、ツールを販売している会社の話を聞くことやデモ画面に実際に触れてみて、使いやすさを判断するのもおすすめです。
費用対効果で選ぶ
アクセス解析ツールを選ぶときには、費用帯効果を考えることが重要です。もちろん無料で必要な機能が足りて、十分な効果を発揮できるのが理想でしょう。
しかし、無料ツールは有料のアクセス解析ツールと比較すると、計測できるデータの種類や分析方法に制限があります。そのため、Webサイトの規模に合った機能や計測できる数を調べておくことが大切です。
アクセス解析ツールの多くは無料プランと有料プランに分かれていることが多いでしょう。そして無料プランから有料プランに変更する際は大きな負担がかかります。そのため有料プランの機能や価格も確認しておかなければなりません。
費用対効果の仮説を立て、多少費用が発生しても効果が期待できるツールを導入しましょう。
無料アクセス解析ツールの注意点
最後に無料のアクセス解析ツールを利用するときの注意点を見ていきましょう。
広告が表示される場合がある
無料のアクセス解析ツールを利用する場合、専用のタグをサイト内に埋め込む必要があります。このタグを埋め込むとサイト内に広告が表示されるようになる無料アクセス解析ツールは少なくありません。
無料ツールは利用者のサイトに広告を表示させることで得られる収入によって運営が成り立っています。有料版がない無料アクセス解析ツールでは、広告が表示されることがほとんどなので注意してください。
制限された機能しか使えない場合がある
広告が表示されない無料ツールの大半は、有料プランの機能を制限しているものがほとんどです。例えば、無料ツールでは分析できるデータ量が制限されており、月間3万PVまでしかデータを取得できないこともあります。
他にもより高度な機能を使えない機能制限や、カスタマイズの幅が制限されることが多いでしょう。無料ツールを利用するときには制限された機能しか使えない場合を考慮しなければなりません。
有償のアクセス解析ツールも導入検討してみましょう
Webサイトの状態やユーザーの行動を把握するためにアクセス解析ツールは必須です。しかし、無料版のアクセス解析ツールでは機能に制限があり、サイトに広告が表示される可能性もあります。
無料版のデメリットを知り、有料のアクセス解析ツールの導入も考えなければなりません。自社に必要な機能や使いやすさ、費用対効果を検討し最適なツールを導入しましょう。