海外のアクセス解析ツール7選(2月13日時点)
海外のアクセス解析ツールを7製品紹介します。
Clicky
Roxr Software Ltd.が提供しているリアルタイムでレポートを閲覧できるのが魅力のアクセス解析ツールです。データを迅速に判断に反映させたい人におすすめします。
- ■レポートはリアルタイムで表示
- ■ボットをブロックする機能搭載
- ■訪問者個々の行動を詳細に確認可能
- ■サイトを閲覧しながらヒートマップを表示可能
- ■リアルタイムなヒートマップを見られる
- ■価格:0円~(無料プランは1サイトのみ、一日のPV3,000以下)
Matomo
Matomoが提供しているオールインワンのWeb分析プラットフォームです。一つの製品でWeb分析を完結させたい人におすすめします。
- ■サンプリングからの推測ではなく完全な生データを確認可能
- ■ヒートマップやA/Bテストなどコンバージョン最適化機能搭載
- ■訪問者の行動を緻密に記録するプロファイル機能搭載
- ■複数の検索エンジンにまたがるSEO対策機能搭載
- ■価格:9USD~(最小価格は5サイト5ユーザーまでの場合)
Etracker
etracker社が提供しているシンプルでスピーディなレポートが魅力のアクセス解析ツールです。早さと使いやすさを両立したい人におすすめします。
- ■数秒から閲覧できるリアルタイムなレポート機能搭載
- ■サンプリングからの推測ではなく完全な生データを確認可能
- ■キャンペーンや広告の効果を詳細に測定
- ■レポートの属性やキーを自由に編集可能
→独自のデータ分析も可能
- ■価格:19ユーロ~(最小価格は一部の機能が使える基本プラン)
Clicktale
Clicktale社が提供している機械学習により複雑なデータの分析を可能にするアクセス解析ツールです。人工知能の力をデータ分析に取り入れたい人におすすめします。
- ■訪問者の行動を視覚的に表示
→施策の効果を分析しやすい
- ■目標到達プロセス全体から問題点を特定
→コンバージョン率向上の施策を考えやすい
- ■フォーム入力内容やユーザーIDを検索しやすい形で保存
→顧客満足度分析がしやすい
- ■複雑なWebサイトやユーザーの急増などの負荷にも対応
- ■価格:別途お問い合わせ
Statcounter
StatCounter Global Stats社が提供している訪問者のトラフィックを詳細に把握できるアクセス解析ツールです。広告効果を最大化したい人におすすめします。
- ■クリック詐欺を検出
→広告にかかる費用を削減
- ■一度訪れた訪問者が再訪問した際にアラート通知
→潜在ニーズのある訪問者を見逃さない
- ■トラフィックの傾向を時系列で確認可能
→リアルタイムでの施策が可能
- ■ブラウザの種類や画面の解像度など詳細な訪問者情報を記録
→サイト設計に活かせる
- ■価格:0円~(30日間の無料プランの場合)
Jawstats
無料のオープンソースAWStatsと連携して作動するフリーアクセス解析ツールです。低いコストでアクセス解析を行いたい人におすすめします。
- ■オープンソースソフトのAWStatsの利便性を高めるソフト
- ■インストールが簡単
- ■使いやすいインターフェース
- ■多言語対応
- ■価格:完全無料
Woopra
Woopra社が提供する複数にまたがるアクセス解析のデータを統括的に管理・分析するアクセス解析ツールです。シームレスにデータを活用したい人におすすめします。
- ■訪問者によるサイトの機能使用状況や登録状況などを分析
→ユーザーの獲得やエンゲージメント向上に役立つ
- ■リアルタイムで個人レベルの分析が可能
- ■誰でも使いやすいインターフェース
→すべての従業員がデータを参考にできる
- ■シームレスなデータ連携
→社内での共同作業が円滑化
- ■価格:0円~(コアプランの場合無料)
国内のアクセス解析ツールとの違い
国内と海外のアクセス解析ツールには、どのような違いがあるのでしょうか。
特化機能が違う
国内と海外のアクセス解析ツールでは、特化している機能が異なります。
【国内ツール】
- ■画面がシンプルで見やすい
- ■日本の商習慣に則した機能が多い
アクセス解析ツールでは無料のGoogle Analyticsが有名ですが、複雑で使いにくいという意見も多くあります。その問題を解消するために、国内のアクセス解析ツールは分かりやすさを重視したものが多いようです。
また、商習慣によりサイトの構造やアクセス解析ツールに必要な機能は異なります。国内のツールは日本の状況に即しているため、適用しやすいのが魅力です。
【海外ツール】
リアルタイムなレポートや、ほかのシステムとのシームレスな連携に優れたものなど、高機能な製品が多い傾向にあります。
料金が違う
海外のアクセス解析ツールのほうが安価な傾向にあります。日本円に換算してどのくらいの価格になるかは時価ですが、国内製品より安く導入できることが少なくありません。例として、海外と国内のツールの月額費用を比較しましょう。
【海外】
- ■Matomo:9USD~
- ■etracker:19ユーロ~
- ■statcounter:7ユーロ~
【国内】
- ■Visionalist:50,000円~
- ■WebAntenna:20,000円~
海外のアクセス解析ツールも視野に入れて検討することで、コストを抑えられる可能性があります。
海外からのアクセスを解析する方法
海外からのアクセスを解析するには、どうすればよいのでしょうか。
Google Analyticsで解析する
Google Analyticsでは訪問者の地域を調べられます。以下の手順により、地図上で確認できます。
- 1.グローバルナビゲーションの「レポート」をクリック
- 2.画面左メニューの「ユーザー」をクリック
- 3.「ユーザー」の下に開かれるメニューから「地域」をクリック
- 4.さらに下に表示される「地域」をクリック
アクセス数の多寡が地図上の色の濃淡で示されます。地図の下には、一覧で国や地域別のデータが表示されます。
SimilarWebで解析する
Google Analyticsのほかに、SimilarWebというツールを利用して海外からのアクセスを調べることも可能です。
トップページの「Disconer any Website or App」と書いてある部分に、訪問者を調べたいサイトのURLを入力するだけでデータが表示されます。Google Analyticsと同じように世界地図が表示され、視覚的に訪問者の多寡を確認できます。
無料版のSimilarWebでも簡単なデータは調べられますが、期間別など詳細なデータを閲覧したい場合は有料版にアップグレードしましょう。
海外からのアクセスが多い時の注意点
海外からのアクセスが多い場合には注意すべきことがあります。
リファラスパムの可能性がある
海外からのアクセスが異常に多い場合は、リファラスパムの疑いがあります。0リファラとは、ほかのサイトに設置されたリンクを経由して自分のサイトに訪問者が来た場合の、リンク元のページのことです。
リファラスパムとは、スパム目的でリンクを設置し、そこからサイトに訪問することです。リファラによるアクセスが急増した場合はリファラスパムである可能性があります。
その目的は、サイト管理者を悪質なページに招くことだと考えられます。サイト管理者がアクセス解析で大量のリファラを目にし、興味を持ってリンク元を訪問しようとする心理を利用します。ウイルス感染のリスクがあるため要注意です。
また、リファラスパムを放置すると、アクセス数をはじめ重要な数値に狂いが出て、正しいアクセス解析ができない可能性があります。
不自然なアクセスがあれば要注意
リファラによる流入に、以下のような特徴があれば要注意です。
- ■直帰率が高すぎる、あるいは低すぎる
- ■滞在時間がほぼ0
- ■回遊していない(1セッションに対するPVがほぼ1)
- ■訪問元が海外サイト
Google Analyticsでは「ユーザー」内の「ISO 国コード」から訪問元の国を確認できます。不自然なリファラの訪問元URLは不用意にクリックしないようにしましょう。
フィルタを設定して対策すべき
リファラスパムと思われる訪問元サイトがある場合は、フィルタをかけて対策できます。Google Analyticsでは、「アナリティクス設定」から「すべてのフィルタ」、「フィルタを追加」をクリックし、対象のURLを排除できます。
また、このフィルタ機能を用いて海外からのアクセスをすべて排除することも可能です。以下の手順でフィルタを設定できます。
- 1.「フィルタの追加」をクリック
- 2.「フィルタの種類」で「カスタム」と「一致」を選択
- 3.「フィルタフィールド」から「国」を選択
- 4.「フィルタパターン」は「Japan」と入力
- 5.「保存をクリック」
リファラスパム元の国が複数ある場合は、上記の方法でまとめて対策可能です。
海外アクセスツールの導入で解析能力アップ!
海外のアクセス解析ツール製品や国内ツールとの違い、海外からのアクセスを解析する方法について解説しました。
海外のアクセス解析ツールはコストが低く、高機能な傾向にあります。ただし、使いやすさは国内ツールに軍配が上がります。海外からのアクセス解析はGoogle Analyticsでも可能です。不自然な訪問元には注意しましょう。
ぜひ、自社のサイト運営に役立ててください。