Googleアナリティクスで見るべき指標とは
さっそく、Googleアナリティクスでどのような指標に注目すべきか、見ていきましょう。
サイトの現状に関する指標
まず注目するべきは自社サイトの現状を把握できる指標です。Googleアナリティクスで様々な指標が把握できますが、中でも重要な「UU」「PV」「セッション数」について紹介します。
ユーザー数(UU)
ユーザー数とは、指定した期間の中でアクセスされた人数です。
例えば、1ヶ月の間に同じ人が毎日アクセスしても、ユーザー数は「1」とカウントされます。Webサイトの内容にもよりますが、同じ人が何回も訪問するサイトよりも、新規顧客が多いサイトの方が活発であり、コンバージョンが上がりやすいといわれています。
ページビュー数(PV・アクセス数)
ページビュー数とは、アクセスされたページの総数のことです。1人のユーザーがサイトに一度訪れ複数のページを見た場合、覗いたページは全てページビュー数にカウントされます。ページビュー数は、ユーザー数に関係なくページへのアクセスは全てカウントします。
セッション数(訪問数)
セッション数は訪問数と呼ばれる通り、ユーザーが訪問した回数です。このセッションの単位はサイトによって異なり、操作を行わずに30分経過した場合、午前0時を経過した場合、別の参照元から訪問した場合などに、セッションはリセットされます。
例えばあるサイトに朝訪問し、一度離脱して夜に再度訪問した場合、同日に訪問した場合でもセッション数が2になることもあるでしょう。
ユーザー行動に関する指標
次に注目すべきはユーザーの行動に関する指標です。その中でも重要なのは「直帰率」「離脱率」です。
直帰率
直帰率とは、全体のセッションのうち、1ページ目しか見ずにサイトを離れてしまった割合です。この直帰率の高さは、よく課題として挙げられますが、状況によって大きく異なります。
例えば、ブログや通販サイトなど1ページで目的を果たせるようなサイトであれば直帰率の高さは問題になりません。しかし、ニュースサイトのようにトップページが各ページに繋がる入口として機能していれば、直帰率の高さは問題となるでしょう。
離脱率
離脱率とは、そのページでサイトの閲覧を終えたセッションの割合を意味します。ページビュー数に対する離脱数で計算される数字であり、どのページがユーザーを逃がしているか把握可能です。
商品購入や申込みが完了したページの離脱率は高くても問題ありません。しかし、商品購入前・申し込み前のページで離脱率が高いと、成約に結び付かないため改善する必要があります。また、内部リンクが少ないことで離脱率が高くなることも考えられるでしょう。
この場合は効果的に内部リンクを設定することで、離脱率を下げユーザーがサイトを回遊できるようになります。
目標・コンバージョンに関する指標
サイトのアクセス解析をするうえで欠かせないのが、目標・コンバージョンに関する指標です。中でも注目すべきは「コンバージョン率」です。
コンバージョン率はサイトの目標(コンバージョン)に達する最初の段階の数の内、実際に目標達成した数の割合です。
例えば、ブログにアフィリエイト広告を貼り、広告をクリックして商品が購入されることが目標だとします。この場合、広告のクリック数に対する購入数の割合がコンバージョン率になるでしょう。
コンバージョン率は「Conversion Rate」のことで、CVRと略されることもあります。どれくらい訪問数があればコンバージョンが発生するかを意味しているため、サイト運営では非常に重要な指標となるでしょう。
コンバージョン率はサイトの効率の良さを示す数値でもあり、長期間観測することが求められます。
サイトのジャンルによってもコンバージョン率は変わってきます。そのため目安となる数値はありませんが、自社サイトのコンバージョン率は改善するように動かなければなりません。
アクセス解析を行う目的とは
アクセス解析を行うだけでは、サイトは全く変わりません。アクセス解析を行ったら、その結果をもとに効果的なアクションを起こす必要があります。そのためにも、アクセス解析を行う目的も再認識しておきましょう。
サイトの現状の明確化
アクセス解析を行う目的は、サイトの現状を明確化することです。それによって課題に対して適切なアクションを起こせます。サイト運営には目的があり、それを達成できるようにサイトを最適化しなければなりません。
アクセス解析を行えばサイトの現状を把握し、課題を明確にすることで改善策を検討できます。例えば、ユーザーが意図しないページにアクセスしていたり、目標に繋がる行動を起こしていないことが分かるでしょう。
サイト改善によるCVRアップ
アクセス解析はCVRアップのために行う、といっても過言ではありません。ユーザーの行動に関する指標やUU数などを把握・分析し、サイトを改善することでCVRを向上させることが可能です。
例えば、サイトの構成を見直し、導線設計を組み立てると良いでしょう。興味を引くようなキャッチコピーをサイト内に配置したり、ユーザーの選択肢を絞ることも有効です。
このようにユーザーを誘導できるページになっているか再設計しましょう。そこから、サイトのアクセス全体を伸ばすことができれば、全体のコンバージョン数を増やすことも可能です。
重要指標を分析してサイト改善に役立てましょう!
アクセス解析はサイト運営には欠かせないものです。しかし、実際はアクセス解析ツールを導入しているだけで、活用できていないケースは少なくありません。効果的なアクセス解析を行うためには、重要な指標を把握し適切なアクションを起こすことが必要不可欠です。
まずはアクセス解析で分析できる指標の意味を理解し、サイト改善に役立てCVRを上げましょう。