無料の経理アウトソーシングとは
経理アウトソーシングとは、記帳や請求書処理、経費精算などの経理業務を外部の専門会社へ委託するサービスです。業務には人の作業が必要なため、継続的に無料で利用できるケースは限られます。ただし、相談や見積もり、資料請求までは無料で対応する会社が多くあります。
継続利用は原則として有料
経理アウトソーシングでは、担当者が証憑を確認し、会計ソフトへの入力や支払データの作成を行います。作業時間や専門知識が必要になるため、継続的な業務委託には費用が発生するのが一般的です。
「無料」と表示されている場合は、サービスそのものではなく、初回相談や見積もり、業務診断を指すことがあります。申し込む前に、無料になる対象と有料契約へ移行する条件を確認しましょう。
無料相談で依頼範囲を整理できる
無料相談では、自社が抱えている課題や委託したい業務を提供会社へ伝えられます。例えば、請求書の処理に時間がかかる、月次決算が遅れる、担当者の退職に備えたいといった相談が可能です。
相談の段階で業務量や利用中の会計ソフトを伝えると、委託できる範囲を判断しやすくなります。複数社へ相談し、対応内容や提案の違いを比べる方法も有効です。
資料請求と見積もりも無料
多くの経理アウトソーシング会社では、サービス資料の請求や見積もり依頼を無料で受け付けています。資料からは、対応業務や提供体制、セキュリティ対策、導入までの流れを確認できます。
ただし、資料に基本料金しか掲載されていない場合もあります。自社の業務量に応じた費用を知るには、仕訳数や請求書数、従業員数などを伝えて見積もりを依頼しましょう。
無料で確認できる経理業務
無料相談やヒアリングでは、現在の経理業務を整理し、どの作業を委託できるか確認できます。相談前に業務内容や作業量をまとめておくと、具体的な提案を受けやすくなるでしょう。ここでは、経理アウトソーシングで相談しやすい代表的な業務を紹介します。
| 業務 | 無料相談で確認する内容 |
|---|---|
| 記帳代行 | 仕訳数、証憑の受け渡し方法、対応する会計ソフト |
| 請求書処理 | 発行件数、受領方法、承認や振込の分担 |
| 経費精算 | 申請件数、社内規程、差し戻し対応の範囲 |
| 売掛金管理 | 入金消込の方法、未入金時の連絡や報告方法 |
| 月次決算 | 締め日、必要資料、確認や修正の担当者 |
記帳や証憑整理
領収書や請求書、通帳データをもとに、会計ソフトへ仕訳を入力する業務です。紙の証憑を郵送する方法のほか、画像や電子データを共有する方法もあります。
無料相談では、月間の仕訳数や証憑の保管方法を伝えましょう。利用中の会計ソフトに対応できるか、証憑をいつまでに渡せば月次処理が終わるかも確認が必要です。
請求書発行や支払処理
取引先への請求書発行、受領した請求書の内容確認、支払予定表や振込データの作成も委託できます。担当者が請求書処理に追われている企業では、優先的に検討しやすい業務です。
一方で、支払承認やインターネットバンキングの操作は、委託できる範囲が会社ごとに異なります。誰が承認し、誰がデータを作成するのかを相談段階で明確にしてください。
経費精算や売掛金管理
従業員が提出した経費申請の確認や、領収書との照合、売掛金の入金確認も委託対象になります。経費精算システムや販売管理システムと連携できれば、データ入力の負担を減らせる可能性があります。
ただし、社内規程にもとづく判断や申請者への確認は、自社に残る場合があります。委託後も社内担当者が行う作業を洗い出しておきましょう。
月次決算の支援
月次決算に必要な資料の収集や残高確認、勘定科目の整理を支援するサービスもあります。決算業務を早めたい場合は、入力作業だけでなく、締め処理のスケジュール設計も相談するとよいでしょう。
なお、税務申告書の作成や税務相談は、税理士資格が必要な業務です。税理士法人と連携しているか、税務業務をどのように切り分けるか確認してください。
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無料の経理アウトソーシングの制限
無料相談や資料請求は情報収集に役立ちますが、実際の仕訳入力や請求書処理まで無償で依頼できるとは限りません。無料という言葉だけで判断せず、対象範囲や期間、その後の料金を確認することが重要です。契約前に押さえたい制限を解説します。
実務代行は対象外になりやすい
無料相談では業務内容の整理やサービス説明を受けられますが、自社の証憑を使った記帳や支払処理は通常含まれません。実データを扱うには、秘密保持契約や作業環境の準備が必要になるためです。
試験的な運用を希望する場合は、有料の短期契約や一部業務だけのスポット依頼に対応しているか確認しましょう。
無料期間後に契約が必要な場合がある
無料の業務診断や試用期間が設けられていても、終了後は月額契約へ切り替わる場合があります。自動的に有料契約へ移行するか、改めて申込みが必要かを確認してください。
無料期間中に確認する項目も決めておきましょう。報告のわかりやすさ、質問への回答速度、作業精度、社内担当者の負担を記録すると判断しやすくなります。
料金の安さだけでは判断できない
経理アウトソーシングの料金は、依頼する業務量や難易度、対応時間によって変わります。基本料金が低くても、仕訳数や問い合わせ回数に応じて追加料金が発生する場合があります。
比較する際は、初期費用や月額費用だけでなく、追加作業の単価も確認しましょう。繁忙期に業務量が増えた場合の費用も見積もっておくと安心です。
税務業務には資格上の制限がある
経理代行会社へ依頼できる業務と、税理士へ依頼する業務は区別する必要があります。帳簿入力や資料整理は委託できますが、税務代理や税務書類の作成、個別の税務相談には制限があります。
決算や申告まで任せたい場合は、税理士法人が提供しているか、税理士との連携体制が整っているサービスを比較しましょう。
無料の経理アウトソーシングが向く企業
無料相談や資料請求は、経理業務の課題があるものの、委託範囲や予算が決まっていない企業に向いています。まずは自社の状況を整理し、外部委託が適しているか判断するために活用しましょう。特に利用を検討しやすい企業の特徴を紹介します。
委託範囲が決まっていない企業
経理業務を外注したいと考えていても、どの作業を任せるべきかわからない場合があります。無料相談を活用すれば、現在の業務フローを確認し、委託候補を整理できます。
最初から経理業務全体を任せる必要はありません。負担の大きい請求書処理や記帳から始め、運用状況を見ながら対象を広げる方法もあります。
担当者の退職に備えたい企業
経理担当者の退職や長期休暇が予定されている場合は、早めの情報収集が重要です。引き継ぎ期間が短いと、業務手順を整理できず、委託開始が遅れる恐れがあります。
無料相談の段階で、希望する開始時期や引き継げる資料を伝えましょう。緊急対応の可否や、業務設計に必要な期間も確認してください。
複数社の違いを比較したい企業
経理アウトソーシングは、対応業務や得意とする企業規模、支援方法が会社ごとに異なります。複数社から資料を集めると、自社に必要な条件を整理しやすくなるでしょう。
料金だけでなく、担当者の経理経験や対応可能な会計ソフト、連絡方法も比べてください。相談時の説明がわかりやすいかも、継続利用を判断する材料です。
業務改善も相談したい企業
現状の業務をそのまま外注するだけでは、不要な作業や重複処理が残る場合があります。業務フローの見直しや、会計ソフトの活用まで提案できる会社であれば、経理全体の効率化を進めやすくなります。
無料相談では、代行できる作業だけでなく、業務改善や電子化の支援範囲も質問しましょう。
「自社に合う製品・サービスを診断してみたい」、「どんな観点で選べばいいかわからない」という方向けの診断ページもあります。
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無料から有料へ切り替える基準
資料や見積もりを比較したあとは、有料契約へ進むか判断します。判断では、委託料金の安さだけでなく、社内で削減できる作業時間やミスの防止、担当者不在時の継続性も考慮しましょう。契約前に確認したいポイントを説明します。
社内工数を削減できるか
まず確認したいのは、委託によって削減できる作業時間です。請求書の入力に毎月何時間かかっているか、確認や差し戻しにどれだけ時間を使っているかを把握してください。
委託後も社内で承認や資料準備が必要な場合、想定ほど負担が減らないこともあります。外部へ移管できる作業と社内に残る作業を分けて比較しましょう。
担当者の品質を確認できるか
経理業務では、正確さに加えて締切を守る体制が重要です。作業担当者の経験や確認体制、ミスが生じた場合の対応方法を確認しましょう。
担当者が固定されるか、複数名で業務を共有するかも判断材料です。担当者不在時にも処理を継続できる体制であれば、属人化への対策になります。
セキュリティ要件を満たすか
経理アウトソーシングでは、口座情報や取引先情報、従業員の個人情報を共有します。データの受け渡し方法やアクセス権限、作業端末の管理方法を確認してください。
秘密保持契約の内容や、契約終了後のデータ削除方法も重要です。再委託を行う場合は、再委託先の管理方法についても確認しましょう。
総額を比較できるか
見積もりでは、月額料金に含まれる業務量を確認します。仕訳数や請求書数の上限を超えた場合、追加料金がいくら発生するかも把握しましょう。
初期設定や業務設計、マニュアル作成が別料金になるケースもあります。少なくとも1年間利用した場合の総額を算出すると、各社の費用を比較しやすくなります。
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無料で比較する経理アウトソーシング
ここからは、ITトレンドに掲載されている経理アウトソーシングサービスを紹介します。サービス自体の無料提供ではなく、資料請求や相談、見積もりを無料で行えるサービスが中心です。委託範囲や提供体制を比較し、自社の課題にあう候補を絞り込みましょう。
freee支出管理 受取請求書アシスト
- 業務効率化を超えた、業務の⾃動化/削減を実現
- テクノロジーと⼈の⼒を合わせた現状の最適解を提供
- ⾃社も、取引先もストレスフリー
フリー株式会社が提供する「freee支出管理 受取請求書アシスト」は、受領した請求書の処理を支援するサービスです。請求書の受領や内容確認、データ化など、支払業務に関する作業負担を軽減したい企業が比較しやすいでしょう。現在の請求書件数や承認手順を整理したうえで、対応範囲や料金を確認してください。
マネーフォワード クラウド(経費・債務支払)
- 経費精算にかかる経理部門の業務工数を削減
- 経理作業の代行による業務の標準化を実現
- 導入ハードルの低さが魅力
株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド(経費・債務支払)」は、経費精算や債務支払に関する業務を支援します。システムを使った効率化と業務支援を組み合わせて検討したい企業に向いています。利用中の会計システムとの連携や、申請承認を含む運用方法を確認しましょう。
Chatwork アシスタント(タクシタ)
- 複数の業務を組み合わせて依頼でき、月額3.8万円から利用可能
- マニュアルや育成は不要で、必要な分だけのスピード導入
- プロのアシスタントによるチームで高品質なサポートを提供
株式会社kubellパートナーが提供する「Chatwork アシスタント(タクシタ)」は、経理を含むバックオフィス業務を支援するサービスです。複数の事務作業をまとめて外部へ依頼したい企業や、リモートでの連絡を中心に運用したい企業が比較しやすいでしょう。依頼可能な業務と契約時間、連絡手段を確認してください。
オンライン経理代行 StepBase(ステップベース)
- パーソルグループの長年の実績を活かした業務代行を月5.5万円で
- 採用倍率500倍以上!実務経験が豊富なアシスタントを直接採用
- マニュアルは不要!事前準備なしで業務依頼可能。内製化支援にも
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社が提供する「オンライン経理代行 StepBase(ステップベース)」は、オンラインで経理業務を支援するサービスです。請求書や経費に関する定型作業を外部へ移し、社内担当者の負担を軽減したい企業が比較しやすいでしょう。業務の開始前に必要な準備や、依頼できる作業単位を確認してください。
メリービズのバーチャル経理アシスタント
- 2,000名以上の実務経験豊富なプロ経理スタッフによる経理代行
- 貴社の課題に合わせてオンライン経理チームを組成してサポート
- 完全カスタマイズ型で企業規模や業種を問わず導入可能
メリービズ株式会社が提供する「メリービズのバーチャル経理アシスタント」は、リモート環境で経理業務を支援するサービスです。記帳や請求書処理をはじめ、企業ごとの業務内容に応じた依頼を検討できます。業務量が月ごとに変動する企業は、作業時間や依頼内容に応じた料金の考え方を確認するとよいでしょう。
株式会社アイエーピーの会計アウトソース
- 毎日の会計業務から世界中の税務申告や連結決算をサポート
- 国内外の専門のスタッフがリーズナブルな価格で対応します
- 日々の経理業務、子会社経理、IFRS, USGAAPも対応可能です。
「株式会社アイエーピーの会計アウトソース」は、日常の会計処理から決算関連業務まで、必要な範囲の支援を相談できます。海外取引や複数拠点を含む会計業務を抱える企業は、対応可能な会計基準や言語、利用システムを確認してください。税務業務を依頼する場合は、専門家との連携範囲も比較しましょう。
H2Rコンサルティング株式会社の経理アウトソーシング
- 東京近郊中心に上場会社含めて実績多数
- 経理担当者のご退職等の緊急対応可能
- 経理アウトソーシングの他、ポストM&A、上場支援も対応
「H2Rコンサルティング株式会社の経理アウトソーシング」は、日常的な経理業務の代行に加え、業務フローの整理や経理体制の構築を相談したい企業の選択肢になります。自社へ訪問する作業が必要な場合は、対応地域や訪問頻度、リモート業務との分担を確認しましょう。
DFE経理アウトソーシング
- AIと経理のプロにより、ミスのない高精度な処理を実現
- 貴社業務に最適化するよう、カスタマイズしてサービスをご提供
- 電子帳簿保存法やインボイス制度など、最新の法改正にも完全対応
株式会社データ・ファー・イースト社が提供する「DFE経理アウトソーシング」は、企業の状況に応じて経理業務の外部委託を支援します。担当者の退職対応や、経理部門の業務負担を軽減したい企業が検討できます。委託開始までの期間や引き継ぎ方法、作業担当者の確認体制を比較してください。
経理・労務代行&業務DXコンサルティング
- DXコンサルティング×業務代行でバックオフィス全体を最適化
- 税務・会計など各専門家が連携し、ワンストップでサービスを提供
- 実務経験5年以上のスタッフ
株式会社ZERO ONEが提供する「経理・労務代行&業務DXコンサルティング」は、経理や労務の代行と業務改善を支援するサービスです。バックオフィス業務をまとめて整理したい企業や、既存業務のデジタル化も相談したい企業の候補になります。代行とコンサルティングの費用区分を確認しましょう。
無料の経理アウトソーシング利用に関するFAQ
経理アウトソーシングの無料相談を利用する際は、料金だけでなく、委託できる業務や契約条件も確認する必要があります。ここでは、無料サービスや比較方法について、導入担当者が抱きやすい疑問を整理します。
- Q1:経理アウトソーシングを完全無料で利用できますか?
- 継続的な記帳や請求書処理を完全無料で依頼できるケースは限られます。無料と記載されている場合は、初回相談や見積もり、資料請求、業務診断を指すのが一般的です。無料になる範囲と有料契約へ移行する条件を確認してください。
- Q2:無料相談では何を聞かれますか?
- 会社規模や業種、委託したい業務、利用中の会計ソフト、月間の仕訳数や請求書数などを聞かれます。現在の業務フローや課題を事前にまとめておくと、具体的な提案や見積もりを受けやすくなります。
- Q3:無料相談を受けると契約が必要ですか?
- 相談や資料請求を行っただけで契約が必須になるとは限りません。ただし、会社ごとに申込条件は異なります。相談後の営業連絡や見積もりの有効期限、有料契約の開始条件を確認しておくと安心です。
- Q4:複数社へ無料相談してもよいですか?
- 複数社へ相談し、対応範囲や料金を比較する方法が適しています。同じ業務条件を各社へ提示すれば、見積もりの違いを判断しやすくなります。料金に含まれる作業と追加料金になる作業を分けて確認しましょう。
- Q5:費用を抑えるにはどうすればよいですか?
- 委託業務を限定し、社内の業務手順や証憑を整理してから依頼すると費用を抑えやすくなります。まずは記帳や請求書処理など、負担が大きい定型業務から委託し、必要に応じて範囲を広げる方法もあります。
まとめ
経理アウトソーシングを継続的に無料で利用するのは難しいものの、無料相談や見積もり、資料請求を活用すれば、費用をかけずに委託範囲や料金を比較できます。自社の業務量や課題を整理し、追加料金やセキュリティ体制まで確認することが重要です。複数のサービスを効率よく比べたい場合は、ITトレンドから資料請求し、自社にあう経理アウトソーシングを検討しましょう。



