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EDIソフトのAI活用は何ができる?受発注データ処理の変化

EDIソフトのAI活用は何ができる?受発注データ処理の変化

EDIソフトでのAI活用は、EDIそのものを置き換えるものではなく、EDIでやり取りできない「形式外」の取引を補う役割が中心です。代表例は、FAXやPDFで届く注文書をAI-OCRで読み取り、EDIのデータと同じ流れで処理する使い方です。この記事では、EDI(電子データ交換)とAIの役割の違い、EDIソフト周辺での活用例と注意点、AI連携を見据えたEDIの選び方を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

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    ■取引先の発注手段別
    ■連携機能別

    EDIソフトとAIの役割の違い

    EDIソフトとAIは、受発注業務の効率化という目的は共通していますが、得意とする領域が異なります。両者の役割を整理しておくと、どの業務にAIを取り入れるべきかを判断しやすくなります。

    EDIは決まった形式でデータを交換する仕組み

    EDIとは、企業間で受発注や出荷、請求などの取引データを、あらかじめ取り決めた形式と通信手順で交換する仕組みです。EDIソフトは、その送受信やデータの変換、基幹システムへの取り込みを担います。

    データの形式が決まっているため、受け取ったデータを人が読み取ったり入力し直したりする必要がなく、正確に処理できる点が特徴です。一方で、取引先側もEDIに対応している必要があり、すべての取引先とEDIでつながるとは限りません。中小規模の取引先とはFAXやメールでのやり取りが残るケースがあります。

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    AIが補うのは形式外の部分

    AIが役立つのは、形式が決まっていないデータを扱う場面です。FAXやPDFの注文書は取引先ごとに書式が異なり、手書きの文字が含まれることもあります。こうしたデータを読み取り、EDIと同じ形式に整えてシステムに渡す工程でAIが活用されています。

    また、データの中身が普段と異なる場合に気づく、変換ルールの設定を支援するといった用途も考えられます。EDIで正確に処理できる取引はEDIに任せ、形式外の取引や人の判断が必要な部分をAIで補う、という役割分担で考えると整理しやすくなります。

    EDIソフト周辺でのAI活用例

    EDIソフトの周辺でAIを活用する方法には、FAXやPDF注文書の取り込み、データ変換設定の支援、受注データの異常チェックがあります。いずれもEDIの仕組みと組み合わせて使うことを前提とした活用例です。

    FAXやPDF注文書のAI-OCR取り込み

    AI-OCRとは、AIを活用して画像から文字を読み取る技術です。FAXやPDFで届いた注文書から、品番や数量、納期などを読み取り、受注データとして登録する用途があります。

    取引先は従来どおりFAXやメールで注文書を送るだけでよく、取引先に新たなシステムの導入を求めずに済む点が利点です。読み取ったデータをEDIソフトや販売管理システムに連携できれば、EDIで受けた注文とまとめて処理できます。ただし、読み取り結果は人が確認する工程を残すことが前提です。

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    データ変換設定の支援

    EDIソフトでは、取引先から受け取ったデータの項目を自社の基幹システムの項目に対応づける変換設定(マッピング)が必要です。取引先が増えるたびに設定作業が発生し、担当者の負担となる場合があります。

    こうした設定作業に、項目名やデータの内容から対応する項目の候補を示すといった形でAIを活用する使い方が考えられます。対応状況は製品によって異なるため、資料請求やデモで確認しましょう。AIが示した候補を使う場合も、担当者がテストデータで変換結果を確認したうえで本番に適用する手順が求められます。

    受注データの異常チェック

    受注データの中に、桁の誤りや通常と大きく異なる数量が含まれていると、誤出荷や過剰な生産につながるおそれがあります。AIを活用して過去の受注傾向と比べ、普段と異なるデータを抽出する使い方が考えられます。

    例えば、いつもは100個単位で発注する取引先から10,000個の注文が届いた場合に、確認を促す警告を出すといった仕組みです。季節要因や販促による正当な変動もあるため、警告を受けた担当者が取引先に確認する運用とセットで考えることが重要です。

    EDIでAIを使う際の注意点

    EDIソフトの周辺でAIを活用する際は、読み取りや判定の誤りを前提とした確認工程、取引データの機密性への配慮、処理の記録が求められます。受発注の誤りは取引先との関係にも影響するため、注意点を事前に把握しておきましょう。

    読み取り結果の確認工程を残す

    AI-OCRの読み取り精度は、FAXの画質や手書き文字のくせ、注文書の書式によって変わります。品番や数量の読み取りを誤ると、誤出荷や納期遅れにつながるおそれがあります。

    そのため、読み取り結果を担当者が確認してから受注データとして確定する工程を残すことが重要です。読み取りの確からしさが低い項目を色分けで表示するなど、確認作業を効率化する機能があるかも確認しましょう。取引先と相談し、読み取りやすい書式への変更を依頼する方法もあります。

    取引データの機密性に配慮する

    受発注データには、取引先名や単価、取引量など、企業間の機密情報が含まれます。クラウド型のAIサービスを使う場合は、データがどこで処理・保存されるか、AIの学習に使われるかを確認する必要があります。

    取引先との契約で、取引データの第三者への提供や外部サービスでの処理が制限されている場合もあります。AIサービスの利用規約と取引先との契約内容をあわせて確認し、判断に迷う場合は情報システム部門や法務部門に相談しましょう。

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    処理の経緯を記録に残す

    AIが読み取ったデータや警告を出したデータについて、誰がいつ確認し、どのように修正したかを記録に残しておくことが重要です。記録があれば、受発注の誤りが起きた際に原因を追跡し、取引先へ説明できます。

    EDIソフト側でも、データの送受信履歴やエラーの記録を確認できるかを確かめておきましょう。AIとEDIそれぞれの処理記録をあわせて確認できれば、どの工程で問題が起きたかを特定しやすくなります。

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    AI連携を見据えたEDIソフトの選び方

    AIの活用を見据えてEDIソフトを選ぶ際は、AI機能の有無だけで判断しないことが重要です。取引先とつながるための通信手順やデータ形式、AI-OCRや基幹システムとの連携方法、エラー時の運用まで確認し、長く使える製品かを見極めましょう。

    対応する通信手順とデータ形式

    EDIソフトを選ぶ際の前提は、取引先が使う通信手順とデータ形式に対応していることです。通信手順にはJX手順やebXML MS、AS2などがあり、業界ごとに流通BMSなどの標準的なデータ形式が使われています。

    まず、主要な取引先がどの手順と形式を使っているかを確認し、対応している製品を候補にしましょう。取引先ごとに異なる形式が混在する場合は、複数の形式を一つのソフトで扱えるかも確認したいポイントです。取引先の要件が分からない場合は、取引先や業界団体に確認します。

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    AI-OCRや基幹システムとの連携方法

    FAXやPDFの注文書をAI-OCRで取り込む場合は、読み取ったデータをEDIソフトや販売管理システムに連携できるかを確認します。連携方法には、CSVファイルの取り込みやAPI連携などがあり、方法によって自動化できる範囲が変わります。

    AI-OCRの機能をEDIソフト自体が備えている製品もあれば、別のサービスと連携する製品もあります。自社の受注の流れを図にまとめ、どの工程をどのシステムが担うかを整理したうえで、資料請求やデモで連携の実例を確認しましょう。

    運用監視とエラー時の再送

    EDIでは、通信エラーやデータの形式エラーによって、データが届かない、取り込めないといった問題が起こる場合があります。エラーが起きた際に管理者へ通知されるか、エラーの内容をログで確認できるかを確認しましょう。

    エラーの原因を修正した後に、データを手動で再送できるか、自動で再試行されるかも重要なポイントです。未処理のデータを一覧で確認できる機能があれば、処理漏れを防げます。正常時だけでなく、異常時の復旧のしやすさも比較の観点に加えましょう。

    AI活用やシステム連携の観点で比べるEDI一覧

    この記事で紹介するEDI製品について、AI-OCRへの対応や外部システムとの連携機能、主な特徴を一覧にまとめました。紙・FAXによる取引の電子化や、基幹システムとのデータ連携を検討する際にお役立てください。

    製品名AI・連携に関わる機能特徴
    NI+C EDIシリーズAI-OCRを含むDX-BPOサービス、Web API連携EDIの設計・構築・運用をトータルで支援。インターネットFAXやAI-OCR、RPAを組み合わせ、紙やPDFのデジタル化に対応
    EDI-Master CloudOpenAPI(Web API)通信・変換・基幹連携・ジョブフローを備えたクラウドネイティブなEDIサービス。運用管理はWebブラウザの画面で行える
    JSOL-EDIサービス/Web-EDIサービスAPI連携、フォーマット変換ファイル交換型EDIとWeb-EDIに対応。取引先ごとに異なる電文レイアウトを自社レイアウトに変換できる
    トラコWEB-API、フォーマット変換多様な通信手順とファイル形式の相互変換に対応するEDI ASPサービス。自動リトライやメール通知の機能も備える
    eCubenetAPI連携(オプション)EDIのデータ送受信やフォーマット変換、運用をまとめて任せられるサービス。EDI以外の取引に対応するFAX送信や帳票作成などの機能も備える
    BL.TRUST -ビーエル・トラスト-レイアウトマッピングファイル交換型EDIとWebブラウザ型EDIを組み合わせられるサービス。商品コードの変換や送受信リトライにも対応
    MONQX EDI任意フォーマットでのデータ出力電話やFAXでの発注・納期回答・出荷を電子化するクラウド型Web-EDI。取引先ごとに画面項目や機能を設定できる
    EDIPACK/OMSプログラムレスでの設定チェーンストアと取引するサプライヤ向けのEDIソリューション。発注データから業務システムに取り込めるデータを作成
    NEO受注データの標準化自動車部品等のサプライヤー向け。各取引先の内示・確定・納品データを基幹システムの手前で標準化し、一元管理する

    データ連携や業務効率化におすすめのEDI製品

    ここでは、AI-OCRを活用した紙・PDFのデータ化や、API連携、フォーマット変換などに対応するEDI製品を紹介します。取引先とのデータ交換や基幹システムへの連携を効率化したい企業は、ぜひ参考にしてください。

    NI+C EDIシリーズ

    NTTインテグレーション株式会社
    《NI+C EDIシリーズ》のPOINT
    1. 40年以上に渡るEDIサービスの提供と14,000サイト以上の接続実績
    2. NTTグループの高品質NWと国内最高レベルの堅牢なクラウド基盤
    3. EDI + 付加価値でお客様業務を幅広く支援

    NTTインテグレーション株式会社が提供する「NI+C EDIシリーズ」は、クラウドサービスやパッケージソフト、VAN型EDIをそろえ、EDIの設計・構築・運用を支援する製品群です。DX-BPOサービスでは、インターネットFAXやAI-OCR、RPA、EDI、データの補正・チェックを組み合わせ、紙やPDFのデジタル化から基幹システムへの連携までを提供します。流通BMSや全銀TCP/IPなどの手順に加え、Web API連携サービスも用意されており、EDIと形式外の取引をあわせて整理したい企業に適しています。

    EDI-Master Cloud

    キヤノンITソリューションズ株式会社
    《EDI-Master Cloud》のPOINT
    1. EDI運用サービスで運用負荷/サーバの維持保守にかかる負担を軽減
    2. 変化するビジネス環境に対応した機能拡張やシステム変更が可能
    3. OpenAPIを活用したデータやシステムの連携で業務効率化に貢献

    キヤノンITソリューションズ株式会社が提供する「EDI-Master Cloud」は、クラウドネイティブな企業間電子取引サービスです。JXや全銀TCP/IP、AS2の手順による通信と、項目の追加・削除・並び替えによるフォーマット変換を備えています。機能はOpenAPI(Web API)で提供され、基幹システムやEAI/ETLなどと連携できます。変換と通信の処理をジョブフローに設定して自動で運用でき、実行履歴の照会や再実行もWebブラウザの管理画面で行えます。

    JSOL-EDIサービス/Web-EDIサービス

    株式会社JSOL
    製品・サービスのPOINT
    1. 各種通信手順・個別フォーマットに対応した、高いカスタマイズ性
    2. 基幹システムやWeb-EDI連携、API連携など多彩なシステム連携基盤
    3. EDI専門メンバーによる、導入から運用までのトータルサポート

    株式会社JSOLが提供する「JSOL-EDIサービス/Web-EDIサービス」は、ファイル交換型EDIとWebブラウザ型EDIに対応したサービスです。流通BMSのAS2やJXから従来型のJCA手順、全銀手順まで幅広い通信手順に対応し、取引先ごとに異なる電文レイアウトを自社レイアウトに変換する機能を備えています。基幹システムやWeb-EDI、API連携などのシステム連携基盤があり、個社別の処理は個別カスタマイズとして対応します。

    トラコ

    デジタルトランスコミュニケーションズ株式会社
    《トラコ》のPOINT
    1. あらゆるEDIに対応したASPサービス
    2. 自社システムにあわせたファイルレイアウトでの連携
    3. 24時間サポート(夜間はベストエフォート)

    デジタルトランスコミュニケーションズ株式会社が提供する「トラコ」は、さまざまなEDIに対応したASPサービスです。全銀TLSやAS2、ebXML、JX、Web APIなどの通信方式に対応し、CSVやXML、流通BMSなどのフォーマットを相互変換できます。取引先ごとに異なるWeb-EDIサイトへの対応にはRPAを活用。通信エラー時の自動リトライやメール通知機能も備え、EDI運用の効率化を支援します。

    eCubenet

    株式会社オージス総研
    《eCubenet》のPOINT
    1. 導入から運用までワンストップでスピーディにサービス提供
    2. 様々な業界仕様EDI対応の他、FAX・帳票・郵送までカバー
    3. 35年以上のサービス提供と3,500社以上が利用する信頼の実績

    株式会社オージス総研が提供する「eCubenet」は、取引先とのデータ送受信や変換などをワンストップで提供するEDIサービスです。業界標準フォーマットから取引先独自のフォーマットまで変換でき、基幹システムや業務システムとの連携にも対応しています。API連携はオプションです。EDIに対応していない取引先とのやり取りを補うため、帳票作成やFAX自動送信などのサービスも用意されています。

    BL.TRUST -ビーエル・トラスト-

    株式会社東計電算 / Toukei (Thailand) Co., Ltd.
    製品・サービスのPOINT
    1. 取引企業からのEDI化要請への迅速な対応、簡単な導入
    2. 2024年にINSネットが終了することによる通信変更への迅速な対応
    3. 業務内容に応じた7つのサービスを展開、24時間365日サポート

    株式会社東計電算 / Toukei (Thailand) Co., Ltd.が提供する「BL.TRUST -ビーエル・トラスト-」は、ファイル交換型EDIとWebブラウザ型EDIを組み合わせられる企業間取引向けのEDIサービスです。全銀TCP/IPや流通BMS、JX(ZEDI)などの手順に対応し、管理システムではレイアウトマッピングや送受信履歴の照会を行えます。商品コードの変換や送受信リトライにも対応しており、どちらか一方のサービスだけを使うことも可能です。

    MONQX EDI

    株式会社YEデジタル Kyushu
    《MONQX EDI》のPOINT
    1. 導入費用大幅低減。クラウド型でメンテナンスや設備投資も不要
    2. 取引先に合わせ自在にカスタマイズ。多言語等、海外取引もカバー
    3. 業種を問わない豊富なテンプレートの活用で即運用可能

    株式会社YEデジタル Kyushuが提供する「MONQX EDI」は、電話やFAXでの発注・納期回答・出荷といった企業間取引を電子化するクラウド型のWeb-EDIサービスです。システム内のデータは任意のフォーマットで出力でき、販売管理や生産管理などのシステムと受発注データを連携できます。Web画面やDBテーブルをマスタ設定で自動生成する仕組みのため、取引先ごとに画面項目や機能を変更できます。FAX中心の取引先を電子化に移行したい場合に検討しやすい製品です。

    EDIPACK/OMS (NTTインテグレーション株式会社)

    《EDIPACK/OMS》のPOINT
    1. 流通・製造業の受注業務で必要な取引先毎の個別処理を標準搭載
    2. 発注データから業務システムに取り込めるクリーンオーダーを作成
    3. 各処理を部品化しており、プログラムレスで管理/設定/追加が可能

    NEO (NTTインテグレーション株式会社)

    《NEO》のPOINT
    1. 各取引先からの様々なデータ(内示・確定・納品等)を標準化
    2. 通信インタフェースの集約で受注データを一元管理
    3. EDI運用の専門家が直接24時間365日の全面サポート体制

    まとめ

    EDIソフトでのAI活用は、EDIを置き換えるものではなく、FAXやPDFの注文書の読み取りやデータ変換設定の支援、受注データの異常チェックなど、形式外の部分を補う役割が中心です。読み取り結果の確認工程や取引データの機密性、処理の記録にも配慮しましょう。EDIを選ぶ際は、通信手順やデータ形式、AI-OCRや基幹システムとの連携、エラー時の運用を確認することが重要です。資料請求で複数の製品を比較し、自社にあうEDIソフトを選んでください。

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    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「EDIソフトのAI活用は何ができる?受発注データ処理の変化」というテーマについて解説しています。EDI(電子データ交換)ソフトの製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
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