EDIを選定する際の5つのポイント
電子化によって、商取引の効率化を実現してくれるEDIですが、そのメリットを最大限に有効活用するためにEDIを選定する際に意識すべきポイントが5つあります。順に紹介しましょう。
1.自社の業界に対応した手順であるか
EDIは銀行、流通などの業界ごとにデータ交換の手順が定められており、これに対応していなければなりません。取引に必要な手順に対応しているかが選定の第一条件となります。代表的な手順には、JX手順(サーバ)、ebMS、AS2、全銀TCP/IP、全銀BSC、流通JCA、流通JCA-H、FTP、HULFT、SMTPなどがあります。
2.オンプレミスか、クラウド(ASP)か、アウトソースか
自社で導入するオンプレミスにするかクラウド(ASP)を利用するかの選択が必要になります。オンプレミスでは柔軟な運用が可能ですが、担当者の負荷が増加します。負荷を軽減したいのであればクラウドの選択となり、構築期間の短縮も期待できます。
アウトソーシングをメニューとして提供しているサービス提供事業者もあります。専門スタッフの熟練したスキルを利用し、自社ではコアコンピタンスに集中できるようになります。
クラウドEDIについては以下の記事を参考にしてください。
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3.Web-EDIかどうか
2024年にINSネットが廃止されます。それに伴ってINSネットを利用していたEDIが使えなくなってしまいます。これから、EDIの導入検討や昔ながらのEDIを活用している企業は、Web-EDIの導入やリプレイスを真剣に考えましょう。
インターネットの普及に伴い、業界の枠組みを超えた統一が進んでいます。この波に乗り遅れないよう検討を開始しましょう。
Web-EDIついては以下の記事を参考にしてください。
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4.品質と信頼性が十分か
EDIはミッションクリティカルなシステムであり、品質と信頼性は絶対条件となります。低コストは魅力ではありますが、品質と信頼性をおろそかにすることはできません。24時間365日のサービス提供と監視体制、冗長性の確保、データスループットなどを確認してください。
5.実績とサポートスキルが信頼できるか
EDIは業界知識など特殊なプロセスやノウハウが求められる分野です。対象となる業界でどれほどの実績を持っているかは、必須の確認項目となります。技術者のスキルにも注目しましょう。実績がありスキルの高いサービス提供事業者ほど、柔軟性があり、顧客の要求に応えることができるでしょう。自社と同じ業種での導入実績を確認することがおすすめです。
ITトレンド編集部おすすめEDIツールを比較!
ITトレンド編集部が厳選したEDI製品を紹介します。
MCS(マルチ・コネクション・サービス) の比較ポイント
- データ交換業務を「MCS」に統合して業務効率が大幅にアップ!
- 自社システムと「MCS」を連携して効率・精度が大幅にアップ!
- システム構築を無くし、システム投資コストの大幅ダウン!
「MCS(マルチ・コネクション・サービス)」は株式会社東計電算が提供しています。2020年上半期のITトレンド資料請求ランキング1位を獲得しています。EDIシステムや異なるシステム間において制約なくデータ交換を可能にします。Web-EDIの操作を代行し24時間365日サポートしてくれるので、運用負荷が軽減が見込まれます。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:別途お問い合わせ
- ■提供形態:サービス
- ■Web-EDI:○
スマクラ の比較ポイント
- 年間数10兆円超の商取引情報を支えるシステム連携基盤サービス
- マルチプロトコル・マルチフォーマットで様々な連携ニーズに対応
- 金融EDI(全銀EDI/ZEDI)、電子帳簿保存法にも対応可能
「スマクラ」は、SCSK株式会社が提供しています。専門の技術者および運用管理者が30年以上積み重ねた数多くの実績をもとにした、大~中堅企業向けの統合EDIサービスです。24時間365日の安定稼働をサポートし、INSネット廃止による移行にも対応しています。
- ■対象規模:500名以上
- ■価格:2,500,000円~/初期費用
200,000円~/月
- ■提供形態:クラウド / SaaS / その他
- ■Web-EDI:○
「Internet EDI Agent Service/ DTC ACMS Cloud Service」は、デジタルトランスコミュニケーションズ株式会社が提供しています。あらゆるEDIに対応したASPサービスが特徴で取引先ごとに異なる対応をしていた企業から高い支持を得ています。レイアウト変換機能、メッセージの監視機能、スケジュール機能などを搭載し、24時間365日のサポート体制があります。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:基本料金:別途お問い合わせ
1メッセージあたり:5,000円/月
1メッセージ変換あたり:2,000円/月
- ■提供形態:クラウド / サービス / ASP
- ■Web-EDI:○
「NI+C EDIシリーズ」 の比較ポイント
- 多数の導入実績とEDI市場での高いシェアを誇る
- 5つのサービスブランドを展開し、様々な業界でご利用可能
- EDI業務に付加価値を与える新機能・新サービスを続々リリース中
「NI+C EDIシリーズ」は、日本情報通信株式会社が提供しています。設立当初より30年以上に渡って8,000サイト以上への接続実績がありEDI市場での高いシェアを有しています。5つのサービスブランドを展開し、流通業や製造業などさまざまな業界に対応可能であることもポイントです。
- ■対象規模:500名以上
- ■価格:別途問い合わせ
- ■提供形態:オンプレミス / クラウド / SaaS
- ■Web-EDI:○
受発注クラウドサービス の比較ポイント
- 受発注のWeb化による人的ミスを削減
- 配送需要の急増に伴う、増加した受発注業務の効率化を実現
- アプリケーション不要のため、増加するテレワーク環境にも最適
「受発注クラウドサービス」は、富士通コワーコ株式会社が提供しています。発注業務を自動化して、人的ミスを減らします。在庫管理機能を搭載し、入出庫管理や在庫管理システムとしても使えるサービスです。
- ■対象規模:100名以上
- ■価格:10,000円 ~
- ■提供形態:クラウド / SaaS
- ■Web-EDI:ー
「OpenText B2B Managed 」は、オープンテキスト株式会社が提供しています。BtoB間のデータ連携を自動化し、効率化を実現します。ERP統合に関して豊富な実績があり、24時間365日ノンストップ監視サポートや導入コンサルティングサービスが特徴です。
- ■対象規模:250名以上
- ■価格:別途お問い合わせ
- ■提供形態 :クラウド / サービス
- ■Web-EDI:○
EdiGate/POST の比較ポイント
- 帳票のペーパーレス化により購買コストを大幅に削減!
- WebEDIで納期確認作業の低減とリードタイムの短縮を実現!
- インターネットに接続できればOK!仕入先に負担がかかりません。
「EdiGate/POST」は、大興電子通信株式会社が提供しています。仕入先との EDI(電子化)を低コスト・短納期で実現できる発注型のWeb-EDIサービスです。社内システムと連携し、注文書発行業務のコスト削減や、納期回答・照会、送受信などの確認作業を軽減できます。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:別途問い合わせ
- ■提供形態:オンプレミス / クラウド
- ■Web-EDI:○
Tradeshift の比較ポイント
- クラウドベースで必要なのはブラウザだけ!
- アプリを使って業務をさらに効率化!
- マニュアルいらずでシステム連携も簡単。セキュリティも万全!
「Tradeshift」は、トレードシフトジャパン株式会社が提供しています。"B2BのFacebook"とも言われ、世界190カ国150万社の企業とネットワークの構築を実現します。マニュアルいらずな簡単操作が特徴で、米国のアパレルメーカーでは、5000人のユーザーをトレーニング無しで導入した実績もあります。
- ■対象規模:1,000名以上
- ■価格:ブラウザ上で電子文書の送受信をするだけなら基本無料
- ■提供形態:クラウド / SaaS
- ■Web-EDI:ー
PROCURESUITE(プロキュアスイート) の比較ポイント
- 見積~検収までの一連の購買業務プロセスを実現
- 購買情報の一元化と可視化
- 購買業務のコンプライアンス強化
「PROCURESUITE(プロキュアスイート)」は、大興電子通信株式会社が提供しています。購買管理を行う調達支援システムで、見積から検収まで一連の購買業務を効率化します。購買情報が一元管理され、コンプライアンス強化にも効果的です。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:別途問い合わせ
- ■提供形態:クラウド / オンプレミス
- ■Web-EDI:ー
JFT/Server の比較ポイント
- 安全確実な24時間365日オンラインの大規模集配信システムの実現
- 充実のデータ交換機能とマルチプロトコルサポート
- 次世代EDIへの拡張、独自手順のカスタマイズなども可能
「JFT/Server」は、株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供しています。160同時通信、10,000接続先で稼働実績があり、大規模な集配信を安全に行えるEDIデータ交換パッケージです。大量のトランザクション処理に耐えられる設計で、24時間365日小中規模から大規模システムまで幅広く適用可能です。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:700,000円 ~
- ■提供形態:パッケージソフト
- ■Web-EDI:○
JFT/SaaS の比較ポイント
- 機器への新たな投資は不要!手軽に導入、月額3万円から利用可能
- EDI専門部隊による安心の運用保守。24時間365日のサービス提供
- ISDN回線廃止問題もJFT/SaaSの導入で解消!
「JFT/SaaS」は、株式会社TOKAIコミュニケーションズが提供しています。サーバやソフトへの新たな投資が不要で、月額3万円という低コストから導入できるパブリック型EDIサービスです。専属のEDI部隊による24時間365日のサポートもあり、運用面でも安心です。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:30,000円 ~
- ■提供形態:SaaS / クラウド / ASP / サービス
- ■Web-EDI:ー
らくうけーる の比較ポイント
- Webブラウザだけで使える簡単な受発注EDI
- 既存システムとのデータ連携で業務効率UP
- リーズナブルなご利用料金
「らくうけーる」は、JFEエンジニアリング株式会社が提供しています。パソコンやタブレット等、Webブラウザが動作する様々な端末で簡単に導入可能な受発注EDIです。既存の販売管理システムと連携し、見積もりの作成が容易になります。Web-EDI未対応の取引先とはFAXでやり取りを行い、受注入力機能によって簡単にデータベース化できます。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:0円/初期費用
20,000円~/月額基本料金
- ■提供形態:クラウド
- ■Web-EDI:○
「JSOL」は、株式会社JSOLが提供しています。SaaS+BPO型のアウトソーシング・サービスで、導入後も利用企業の状況に応じて適切な提案を実施し、運用負担を軽減します。設備とICTノウハウを、
データ量に応じて「使った分だけ支払う」SaaS方式により、大幅なコスト削減が可能となるのもポイントです。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:別途お問い合わせ
- ■提供形態:クラウド / SaaS / ASP
- ■Web-EDI:○
「Biware EDI Station」は、株式会社アイ・エス・アイソフトウェアーが提供しています。シリーズ累計60,000社以上の導入実績があり、データ連携ツール「ASTERIAWarp」のユーザーにおすすめです。「ASTERIAWarp」との連携で、システム間のデータ処理が容易になります。また、RPAによりWeb-EDIの操作を自動化できます。
- ■対象規模:全ての規模に対応
- ■価格:別途お問い合わせ
- ■提供形態:その他
- ■Web-EDI:○
気になった製品の資料請求をしてEDIの導入を検討しよう!
これまでEDIの概念から具体的な製品・サービスまでご紹介してきました。自社に最適な製品を選ぶためにも、気になった製品は資料を請求してみて自社に合う製品かどうかを判断してみてください。