ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■入出庫の入力方法別
- バーコード・ハンディターミナルで入力したい:スマートF、タナヨミ、Convi.BASE(コンビベース)、WMSics®
- スマートフォンで読み取って入力したい:zaico、Convi.BASE(コンビベース)、ハウメニ、SokoLight
- CSVで一括取り込みしたい:zaico
- ■使い始めの支援別
- 初期設定の支援を受けたい:zaico、スマートF、タナヨミ、Convi.BASE(コンビベース)
- 導入前のトライアルで操作を試したい:zaico、スマートF
- アカウント発行後すぐに使い始めたい:zaico、BRAIN AEGIS
在庫管理システムを使い始める前に決めること
在庫管理システムは、操作を覚える前に「何を、どの単位で、どこに置いて管理するか」を決めておくと、登録作業の手戻りを減らせます。ここでは、使い始める前に整理したい3つの事項を説明します。
管理単位と品目コードの決定
最初に決めたいのは、在庫を数える単位と品目コードの付け方です。例えば、同じ商品でも「ケースで仕入れてバラで出荷する」場合は、ケースとバラの換算数である入数を登録しておく必要があります。
品目コードは、色やサイズ違いを別の品目として扱うかどうかで体系が変わります。在庫を数える最小の単位であるSKU(Stock Keeping Unit)を基準にすると、出荷時の取り違えも見つけやすくなります。
保管場所と入力担当者の整理
次に、在庫をどこに置いているかを整理します。倉庫や店舗が複数ある場合は拠点ごとに、同じ倉庫内でも棚番号ごとに在庫を分けて登録すると、探す時間を減らせます。
あわせて、入庫・出庫・棚卸を誰が入力するかを決め、利用者ごとに操作権限を設定します。閲覧だけの担当者と在庫数を修正できる担当者を分けておくと、意図しない修正を防ぎやすくなります。
無料トライアルでの操作確認
本格的に使い始める前に、無料トライアルやデモ環境で実際の業務を一通り試すと安心です。入庫から出荷、棚卸までを少数の品目で操作し、画面の流れが自社の手順とあうかを確かめます。
確認したいのは、入力にかかる手間や、現場の端末で操作できるかといった点です。初期設定の代行や操作説明などの支援内容は製品ごとに異なるため、どこまで対応してもらえるかも事前に確認しましょう。
品目マスタと初期在庫の登録手順
在庫管理システムの使い方で最初の山場は、マスタと初期在庫の登録です。ここが不正確だと、その後の入出庫をいくら正しく記録しても在庫数がずれます。登録は次の順で進めます。
手順1. 品目マスタを登録する
品目マスタとは、品目コードや品名、単位、入数、仕入単価などをまとめた商品の台帳です。品目数が少なければ画面から1件ずつ入力し、多い場合はCSVファイルで一括登録すると効率的です。
バーコードで入出庫を記録する予定なら、JANコードなど商品に付いているバーコードの番号も登録しておきます。後から追加すると、現場でバーコードを読み取れない品目が残るおそれがあります。
手順2. 取引先と保管場所を登録する
続いて、仕入先や出荷先などの取引先と、倉庫や棚番号といった保管場所を登録します。取引先を登録しておくと、入庫や出庫の記録に相手先を残せるため、後から「どこから仕入れ、どこへ出したか」を追えます。
保管場所は、前の章で決めた区分どおりに登録します。棚番号まで管理する場合は、実際の棚にも同じ番号の表示を貼っておくと、入力と現物の対応が取りやすくなります。
手順3. 初期在庫を取り込む
マスタがそろったら、使い始める日時点の在庫数を初期在庫として登録します。Excelなどで管理していた在庫表がある場合も、そのまま取り込まず、実地で数え直した数量を入れるのが確実です。
取り込みは、入出庫が少ない日や営業時間外に行うと、作業中の在庫変動を避けられます。登録後は、いくつかの品目でシステム上の在庫一覧と現物を照合し、数量や保管場所の誤りがないか確かめます。
日々の入庫・出庫を記録する操作
運用が始まったら、在庫が動くたびにその内容を記録します。在庫管理システムでは、入庫と出庫の記録を積み重ねることで現在の在庫数が計算されるため、記録が漏れるとそのまま在庫数がずれてしまいます。
入荷時の入庫登録
商品が届いたら、納品書と現物を照合したうえで入庫登録をします。発注データを登録している場合は、発注内容を呼び出して実際に届いた数量を入力するだけで済む製品もあります。
入力方法には、画面での手入力のほか、ハンディターミナルやスマートフォンのカメラでバーコードを読み取る方法があります。読み取りで入力すると品目の選び間違いを減らせるため、品目数が多い現場では検討したい方法です。
出荷時の出庫登録
出荷する際は、出荷する品目と数量、出荷先を出庫として記録します。受注データと連携している場合は、受注内容から出荷指示を作り、ピッキングした結果を出庫として確定する流れで進めます。
出庫登録は、出荷作業と同じタイミングで行うことが大切です。まとめて後から入力すると、その間に別の担当者が同じ在庫を引き当ててしまい、実際には足りない在庫を出荷予定に入れてしまうおそれがあります。
返品・移動・廃棄の記録
通常の入出庫以外にも、在庫数が変わる取引は記録します。代表的なものは、顧客からの返品、拠点間や棚の間の移動、破損や期限切れによる廃棄です。
在庫管理システムでは、これらを「返品入庫」「在庫移動」「廃棄出庫」のように区分を分けて入力できる製品があります。区分を分けておくと、後から在庫が減った理由を集計できるため、通常の出庫と混ぜずに記録するようにしましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で在庫管理システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
在庫照会と発注点の使い方
入出庫を記録すると、在庫管理システムで在庫の状況をいつでも確認できます。照会画面の見方と発注点の設定を覚えると、欠品の予防や発注作業に役立てられます。
在庫一覧と受払履歴の確認
在庫一覧では、品目ごと、保管場所ごとの現在の在庫数を確認できます。数が合わないと感じたときは、品目ごとの入出庫の記録である受払履歴を開き、いつ、誰が、どの取引で数量を変えたかをたどります。
受払履歴を見れば、入力漏れや二重登録の見当をつけやすくなります。履歴を確認できる範囲や期間、CSVで出力できるかは製品によって異なるため、確認しておくとよいでしょう。
発注点と安全在庫の登録
発注点とは、在庫がこの数量を下回ったら発注するという基準の数です。品目ごとに発注点を登録しておくと、在庫が基準を下回ったときに一覧表示や通知で知らせてくれる機能を備えた製品があります。
発注点は、発注から入荷までの日数に1日あたりの出荷量を掛けた数に、需要のぶれに備える安全在庫を加えて決めるのが基本的な考え方です。季節で売れ行きが変わる品目は、時期ごとに見直します。
引当済み在庫と有効在庫の見方
在庫数を見るときは、棚に実在する数と、すぐに使える数を区別します。受注や出荷予定で押さえられた在庫を引当済み在庫と呼び、棚にある数から引当済みを差し引いた数を有効在庫と呼びます。
新しい注文を受けられるかどうかは、有効在庫で判断します。棚の数だけを見て受注すると、すでに別の注文に割り当てた在庫を二重に約束してしまうおそれがあるため、照会画面の項目名を確認しておきましょう。
在庫管理システムの棚卸機能の使い方
棚卸は、システム上の在庫数と現物の数を照合する作業です。在庫管理システムの棚卸機能を使うと、数える対象の一覧づくりから差異の修正まで、紙の棚卸表よりも少ない手間で進められます。
手順1. 棚卸リストを出力して数える
まず、棚卸の対象とする保管場所や品目を選び、棚卸リストを出力します。棚番号の順に並べて出力すると、数える人が倉庫内を効率よく回れます。
実際に数えた数量は、リストに書き込んでから入力する方法と、ハンディターミナルやスマートフォンで読み取りながら、その場で入力する方法があります。棚卸中は入出庫を止めるか、棚卸の基準時点を決めておくと、数量の食い違いを防げます。
手順2. 差異を確認して在庫数を修正する
数えた数量を入力すると、システム上の在庫数との差が一覧で表示されます。差が出た品目は、すぐに修正せず、受払履歴で入力漏れや誤入力がないかを先に確認します。
原因を確認したうえで、実際の数量にあわせて在庫数を修正します。修正には理由を残せる製品を選ぶと、次回の棚卸で同じ差異が起きていないかを振り返る際に役立ちます。
入力方法と運用の特徴で比べる在庫管理システム一覧
この記事で紹介する在庫管理システムを、スマートフォンやハンディターミナルなどの入力方法と主な特徴で一覧にまとめました。バーコード・QRコードによる入出庫管理やExcel・CSVでのデータ登録、導入支援の有無などを比較し、自社の現場で使いやすい製品を選びましょう。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| zaico | スマホのQR・バーコード読み取りで入出庫や棚卸を記録。Excel・CSVでの一括登録にも対応 |
| スマートF | 製造業向け。ハンディ端末やタブレットでバーコード管理し、必要な機能から段階的に導入できる |
| タナヨミ | ロケーション・バーコード・ロット管理を標準搭載。機器購入から使用環境の準備まで支援 |
| Convi.BASE(コンビベース) | 管理ラベルを発行し、数量管理・棚卸し管理のオプションを利用することで、スマホアプリやハンディターミナルから入出庫・棚卸を記録できる |
| BRAIN AEGIS | PC・スマホで利用できる中小規模の物流現場向けWMS。直感的な画面操作と細かな権限設定に対応し、専門スタッフによる導入・運用支援も受けられる |
| キントーン | ノーコードで在庫管理アプリを作成。入出庫を1件ずつ登録でき、プラグイン・連携サービスによるバーコード読取にも対応可能 |
| ハウメニ | スマホでバーコードやQRコードを読み取り、入出庫や在庫確認ができるクラウド型アプリ |
| SokoLight | スマホのバーコード読み取りで商品登録や入出庫を処理。データのインポート・エクスポートに対応 |
| WMSics® | ハンディターミナルを活用し、入荷から出荷までの倉庫業務を一元管理できる |
| クラプロ | PC・スマホで使えるクラウド型。バーコード・QRコード管理や在庫アラート、分析機能を搭載 |
現場の入力方法から選ぶ在庫管理システム
ここでは、バーコードやスマートフォンでの入力、CSVでの一括登録、導入時の支援など、使い始めの操作に関わる点に注目して製品を紹介します。入庫から棚卸までの流れを自社の現場で回せるかを確かめながら比較してみてください。
zaico
- PCで在庫データを一元管理、現場はスマホでスキャンするだけ
- QR・バーコードとAI読取で、手入力と記入ミスの両方を削減
- クラウド共有で拠点をまたいで最新在庫を確認、属人化を解消
株式会社ZAICOが提供する「zaico」は、Excelや紙で行っていた在庫管理をPCで一元化するクラウド型の在庫管理システムです。現場ではスマートフォンのカメラでQRコード・バーコードを読み取るだけで入出庫や棚卸を記録でき、PC上の在庫数に自動で反映される仕組みです。在庫データはExcel・CSVファイルから一括登録でき、発注点を下回るとアラートで知らせる機能も備えています。有料プランの機能を無料で試せるほか、初期インポート代行などの導入支援もオプションで用意されています。
スマートF
- 在庫管理や工程管理など、必要な機能からスモールスタート可能
- 導入コンサルつきのトライアル可能、既存システムにも柔軟に連携
- バーコード管理やタブレット活用でペーパーレスIoTを実現
株式会社ネクスタが提供する「スマートF」は、製造業向けのクラウド型生産管理システムです。在庫管理や工程管理など必要な機能から導入し、後から機能を追加していくスモールスタートに対応しています。ハンディ端末やタブレットを使ったバーコード管理で入出庫を記録でき、棚卸照合や入出庫履歴の確認はPC画面で行えます。導入前のトライアルが可能で、現場を理解したコンサルタントによるヒアリングや導入支援も受けられます。
タナヨミ
- 【棚管理、バーコード管理を行うことで人的ミスの削減!】
- 【在庫データをリアルタイムに共有】
- 【各企業様の運用に合わせてカスタマイズが可能】
株式会社ロジ・グレスが提供する「タナヨミ」は、システム開発会社と物流・倉庫会社のノウハウを生かして開発された倉庫・在庫管理システムです。ロケーション管理やバーコード管理、ロット管理、有効期限管理を標準で備え、入荷・出荷の検品や棚卸作業にも対応しています。検品をハンディターミナルなどで行えば、目視による確認の負担を軽減できる点も特徴です。導入時は機器の購入から使用環境を整えるまでサポートを受けられ、運用開始後もスタッフが支援します。
Convi.BASE(コンビベース)
- スマートフォンを利用して入出庫・棚卸しの効率化を実現
- メールアラート機能で発注漏れ・期限切れを防止
- 管理項目は完全自由!柔軟な台帳機能で様々なモノの管理に対応
株式会社コンビベースが提供する「Convi.BASE(コンビベース)」は、備品や部品、貯蔵品などさまざまな物品の管理に使えるクラウドサービスです。品目ごとに管理ラベルを発行して棚や箱に貼る運用です。数量管理や棚卸し管理のオプションを使えば、iOS・Androidアプリやハンディターミナルでスキャンして入出庫や数量の棚卸しを記録できます。台帳機能やラベル発行機能を備え、在庫数が発注点を下回るとアラートメールで通知します。業務フローの策定や運用マニュアル作成を支援するコンサルティングサービスも用意されています。
BRAIN AEGIS
- 50万件のデータも瞬間検索。事業成長による”システム重延ゼロ”
- 物流現場のプロが設計。教育コストを最小化する”直感UI”
- 年間1位「トーマス」の会社が開発。プロの知見でミスゼロを実現
関通ホールディングス株式会社が提供する「BRAIN AEGIS」は、中小規模の物流現場向けに機能を厳選したSaaS型の倉庫管理システム(WMS)です。専門的な設定や長い準備期間を必要とせず、アカウント発行後すぐに稼働できます。商品・倉庫・ロケーションなどのマスタ管理から、入出庫、在庫照会、在庫調整、倉庫間移動、棚卸しまでを一元管理できます。ユーザーごとに操作権限・閲覧権限を設定できるため、担当者の役割にあわせて使い始められます。
キントーン
- AIとノーコードで自社にフィットする在庫管理がつくれる
- 在庫管理以外も様々な業務課題を解決できる
- プラグイン・連携サービスを組み合わせて業務がより効率的に
サイボウズ株式会社が提供する「キントーン」は、ノーコード・ローコードで業務アプリをつくれる業務改善プラットフォームです。在庫管理では「製品在庫管理パック」を利用でき、入出庫を1件ずつ登録しながら、製品マスタと入出庫履歴を1画面で確認できます。入出庫の登録時は製品マスタから製品名をクリック操作で転記できるため、手入力の手間を減らせます。在庫数はグラフや集計表で確認でき、自社の管理項目や手順にあわせてアプリを作り替えられる点も特徴です。
ハウメニ (株式会社スイートスポット)
- スマホでバーコードやQRコードを読み取り可能。
- 簡単な操作で入出庫や在庫確認に対応。
- クラウド保存により端末故障時もデータを保持。
SokoLight (株式会社TSUNAGU)
- バーコード読み取りで商品登録や在庫管理が可能。
- 入出庫や在庫調整の処理をスムーズに行えます。
- データのインポート・エクスポート機能で移行を円滑に。
WMSics® (株式会社アイ・シー・エス)
- 入荷から出荷まで倉庫業務を一元管理可能。
- ハンディターミナルを活用した在庫管理に対応。
- 複数荷主・複数拠点の運用に対応し、倉庫管理業務を効率化。
クラプロ (ビズノード株式会社)
- PC・スマホでどこからでも在庫管理が可能。
- バーコード・QRコードによる在庫管理に対応
- 在庫アラートや分析機能を搭載し、管理業務を効率化。
まとめ
在庫管理システムの使い方は、管理単位と保管場所を決め、品目マスタと初期在庫を登録し、日々の入出庫を記録して、照会と棚卸で確かめるという流れが基本です。最初の登録を正確に行い、在庫が動くたびに記録する習慣をつければ、在庫数を信頼して発注や受注の判断に使えます。入力方法や初期設定の支援は製品ごとに異なるため、資料請求で操作の流れを比べ、自社の現場で無理なく使える在庫管理システムを選びましょう。

