
メール配信が遅延してしまう原因
メール配信が遅延してしまう原因を解説します。
原因1.サーバの不具合
大量のメールを一斉送信すると、サーバ側の負荷が大きくなり、配信が遅延します。交通渋滞で例えるなら、車の走行量が多すぎて、なかなか前に進めない状態です。メールの送受信には3つのサーバが使われており、いずれかに不具合が出れば配信が遅延します。
原因2.送信側の配信方法や設備の問題
メールの配信はサーバのスペックに依存するため、送信側の設備に問題があれば遅延します。配信遅延に悩まされている場合は、メールの回線速度や送受信数などに問題がないか確認しましょう。特に自社サーバを使っていたり、自社PCにメール配信ソフトを導入していたりする場合は、不具合が起こりやすいので注意してください。
原因3.キャリアやプロバイダからのブロック・通信制限
キャリアやプロバイダが規定するガイドラインに違反すると、スパム扱いになりメール配信が遅延します。この場合はまず、キャリアやプロバイダのガイドラインをチェックし、自社のメール運用に問題がないかを確認しましょう。
たとえばキャリアでは、送受信できるメールの上限数が決められています。メルマガの一斉配信を日常的に利用する方は、自社の送信数がキャリア側の上限を超えていないか注意しましょう。
また、現在使われていないアドレスにメールを送るのも厳禁です。不達で戻ってくるメールが多くなると、キャリアやプロバイダからスパム扱いされてしまいます。メールの件名や本文に公序良俗に反するワードが使われていないか、送信側のIPアドレスがブロックされていないかなども確認しましょう。
メール配信の遅延を防ぐための対策方法
メール配信の遅延を防ぐための対策を紹介します。
対策1.ネット環境を整えて設備の性能を上げる
回線速度やサーバ機器のスペックを改善すると、メールの配信性能を向上できます。キャリアごとに送信方法を変えるのも効果的です。たとえばメール配信サービスを利用すると、柔軟に送信方法を変更できます。ただし無料のものは遅延しやすいため、到達率が高い有料のメール配信システムを導入するのがおすすめです。
対策2.ブラックリストに登録されている場合は解除申請する
IPアドレスがブラックリストに登録されている間は、なにをしても遅延は改善されません。問題となる箇所を改善し、必ずブラックリストの解除申請をしましょう。メールアドレスのIPアドレスがブラックリストに登録されているかどうか確認できるサイトがあります。これを活用し、IPアドレスで検索をかけてみてください。
対策3.定期的に配信リストを整理する
フリーメールアドレスの取得が一般化された現在では、不達となるキャリアメールアドレスが少なくありません。定期的に配信リストを確認すれば、現在使われていないメールアドレスを優先的に削除できます。不達となって戻ってくるメールを少なくすれば、キャリアやプロバイダから迷惑メールに認定されにくくなるでしょう。
十分な対策でメール配信の遅延を防ごう
メール配信遅延の原因は下記が考えられます。
- ■サーバの不具合
- ■送信側の配信方法や設備の問題
- ■キャリアやプロバイダからのブロック・通信制限
自社が抱える問題点を把握し、適切な対処を行いましょう。おすすめの対策は以下のとおりです。
- ■ネット環境を整えて設備の性能を上げる
- ■ブラックリストに登録されている場合は解除申請する
- ■定期的に配信リストを整理する
これらを実施し、メール配信の遅延を防いでください。また、メール配信システムが気になる方は、製品を資料請求してみることをおすすめします。
