ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■用途別
- ■接続方式別
- 画面転送型:RemoteView、Platform V System
- VPN型:株式会社USEN ICT SolutionsのビジネスVPN、DesktopVPN
- ゼロトラスト型:IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA、Secioss Remote Gateway
- 仮想デスクトップ型:AQStage仮想デスクトップ、CrowdDesktop
リモートアクセスの接続方式とAIが関わる範囲
リモートアクセスツールは、接続方式によって「何を遠隔で扱うか」が異なります。AI機能を理解するには、まず方式ごとの仕組みと、AIがどの処理に関わるのかを押さえておくことが大切です。
画面転送型とVPN型の違い
画面転送型は、手元の端末に社内PCの画面だけを送り、キーボードやマウスの操作を遠隔で伝える方式です。データ本体は社内PCに残るため、手元の端末に業務データを保存しない運用をとれます。
VPN型は、VPN(インターネット上に暗号化した通信経路を作る技術)で社内ネットワークに接続し、社内にいるときと同様にファイルサーバや業務システムを使う方式です。ネットワーク全体に入れるぶん利便性がある一方、接続後に到達できる範囲が広くなる点に注意が必要です。
クラウド中継型と仮想デスクトップ
クラウド中継型は、ツール提供会社のサーバを経由して端末同士をつなぐ方式です。社内側で通信を受け付ける機器を公開しなくてよい構成をとれるため、ネットワーク設定の負担を抑えられる場合があります。
仮想デスクトップは、サーバ上に用意したデスクトップ環境へ接続する方式で、VDIとも呼ばれます。端末ごとの設定を個別に管理せず、サーバ側でまとめて管理できる点が特徴です。いずれの方式でも、接続の記録や端末の情報がサーバに集まるため、AIによる分析の対象として扱えます。
AIが関わる処理の位置づけ
リモートアクセスツールのAIは、接続そのものを担う技術ではなく、接続に付随する情報を分析して担当者を補助する機能として組み込まれています。対象となるのは、端末のシステム情報やエラーの記録、接続ログ、操作の録画、チャットのやり取りなどです。
そのため、AI機能を比較するときは、どのデータを分析し、何を出力するのかを確認しましょう。そのうえで、出力された情報を誰がどの業務で使うのかを考えると、自社で役立つかどうかを判断しやすくなります。
ITサポートで使われるAI支援機能
リモートアクセスツールのAI活用が進んでいる領域の一つが、社内外の端末を遠隔で操作して問題を解決するITサポートです。調査から記録、引き継ぎまでの各工程で、担当者の作業を補助する機能があります。
端末情報の収集と原因の推定
ITサポートでは、接続した端末で、OSやアプリのバージョン、ディスク容量、エラーの記録を確かめながら原因を探ります。AI支援機能を持つツールでは、これらの情報をもとに考えられる原因や対処の候補を提示するものがあります。
経験の浅い担当者でも調査の糸口をつかみやすくなる点が利点です。ただし、提示される内容は候補であり、原因が1つとは限りません。設定変更や再インストールなど影響の大きい操作は、担当者が内容を確認してから実行する運用にしましょう。
セッション内容の要約と記録
遠隔操作の内容は、録画やログとして残すことで、後からの確認や監査に使えます。製品によっては、AIがセッションの内容を要約し、実施した作業や対処結果をテキストにまとめる機能を備えています。
対応記録を手作業で書く時間を減らせるほか、同じ問い合わせが再発したときに過去の対応を探しやすくなります。一方で、要約に抜けや誤りが含まれる可能性もあるため、重要な対応は担当者が記録を確認し、必要に応じて追記する流れを決めておきましょう。
問い合わせ受付と担当者への引き継ぎ
サポートの入口では、チャットで問い合わせを受け付け、AIが内容を分類して担当者や対応窓口に振り分ける使い方があります。よくある質問であれば、遠隔接続の前に手順を案内して解決できる場合もあります。
遠隔接続が必要になったときは、それまでのやり取りや端末の情報が担当者に引き継がれると、利用者が同じ説明を繰り返さずに済みます。自社のヘルプデスクの運用にあわせ、どの段階で人が対応するかを設計しておくことが大切です。
テレワークのリモートアクセスとAI活用
テレワーク用途のリモートアクセスでは、従業員が自宅や外出先から社内の環境を安定して使えることが目的です。サポート用途とは異なり、AIは接続環境の管理や利用状況の把握を補助する役割を担います。
接続品質の監視と問題の切り分け
テレワークでは、「画面の動きが遅い」「接続が切れる」といった相談が寄せられることがあります。原因は自宅の回線や端末の負荷、社内側の機器、ツールのサーバなど複数考えられ、切り分けに時間がかかる場合があります。
製品によっては、通信の遅延や接続の切断を記録し、傾向を分析して表示する機能を備えています。どの拠点や時間帯に問題が集中しているかを把握できれば、回線の増強や設定の見直しといった対策を検討する材料として使えます。
利用状況の分析と運用の見直し
リモートアクセスの利用履歴を分析すると、ほとんど使われていないアカウントや、特定の時間帯に接続が集中している状況が見えてきます。こうした情報は、ライセンス数の見直しや接続先のサーバ増強を判断する際の根拠として使えます。
AIによる分析機能がない場合でも、ログを出力して集計すれば同様の把握は可能です。どの程度の手間で利用状況を確認できるかは製品ごとに異なるため、管理画面のレポートや出力形式を選定時に確認しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でリモートアクセスの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
VPNの脆弱性とゼロトラスト時代のリモートアクセス
リモートアクセスの安全性を考えるうえで、VPN機器への攻撃とゼロトラストという考え方は欠かせない論点です。AIによる検知機能は、これらの対策を補う手段の一つとして位置づけられます。
VPN機器が狙われる理由と基本の対策
VPN機器はインターネットに公開されているため、脆弱性が見つかると外部から攻撃を受ける可能性があります。VPN機器の脆弱性を悪用した侵入は、ランサムウェア被害の経路の一つとして公的機関からも注意喚起されています。
基本の対策は、提供元が公開する修正プログラムを速やかに適用することです。あわせて、多要素認証の導入、使われていないアカウントの削除、接続ログの定期的な確認を組み合わせます。対応範囲は情報システム部門や機器の保守業者と確認しながら決めましょう。
ゼロトラスト型の接続の考え方
ゼロトラストとは、社内ネットワークの内側であっても無条件に信頼せず、アクセスのたびに利用者や端末を確認するセキュリティの考え方です。リモートアクセスでは、ZTNAと呼ばれる仕組みで実現されます。
ZTNAでは、利用者を認証したうえで、許可したアプリケーションだけに接続させます。製品によっては、端末のOSが更新されているかといった状態も接続の条件にできます。VPN型のようにネットワーク全体へ入れる構成とは異なり、侵入された場合の影響範囲を限定しやすい点が特徴です。
AIによる不審な接続の検知
AIを使った検知では、利用者ごとの普段の接続時間帯や場所、端末を学習し、それと異なる接続を不審な候補として通知します。深夜に普段と違う国からログインがあった場合などに、管理者が早く気づく手がかりを得られます。
ただし、出張や端末の交換といった正当な変化も検知される場合があるほか、すべての不正を見つけられるわけではありません。通知を受けた後に誰がどう確認し、必要なら接続を止めるのかという対応手順を、あらかじめ決めておくことが重要です。
録画・ログをAIに渡すリモートアクセスの運用設計
AI機能はリモートアクセスツールの比較材料の一つですが、機能名だけで判断すると、導入後に期待と異なる場合があります。データの扱いや運用への組み込み方まで確認しましょう。
AIが扱うデータの範囲と保存先
AI機能は、端末の情報や操作の録画、チャットの内容などを分析に使います。録画や画面には、業務データや個人情報が映り込む可能性があります。
選定時には、AIの分析にどのデータが使われるか、データがどの国のサーバに保存されるか、AIの学習に利用されるかどうか、機能を無効にできるかを確認しましょう。利用規約やデータの取り扱いに関する資料をベンダーに求め、社内の情報管理ルールに沿うかを情報システム部門と確認することが大切です。
AIの提案を人が確認する運用
AIが示す原因の候補や不審な接続の判定は、担当者の判断を補助するものです。提案をそのまま実行する運用にすると、誤った対処で業務端末に影響が出るおそれがあります。
AIの提案を採用する前に担当者が確認する手順や、対応結果を記録して共有する仕組みを決めておきましょう。対応のノウハウが特定の担当者に偏らないよう記録をチームで共有すれば、AIの出力を検証しながら、運用の改善にもつなげられます。
ヘルプデスクや資産管理との連携
リモートアクセスツール単体でAI機能を使うより、既存の仕組みと連携させたほうが効果を得やすい場合があります。例えば、問い合わせ管理のシステムと連携すれば、セッションの記録を問い合わせの履歴にひもづけられます。
IT資産管理ツールと連携すると、端末の構成情報をもとに対応を進められます。連携方法がAPIか、CSVの入出力か、標準の連携機能があるかは製品によって異なるため、自社で使っているシステムとの組み合わせを資料請求や問い合わせで確認しましょう。
用途と接続方式で見るリモートアクセス製品
ITサポート向けやテレワーク向け、接続方式の違いなど、この記事で取り上げた観点から製品を一覧にまとめました。AI機能の有無や範囲は製品ごとに異なるため、詳細は資料で確認してください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| FLESPEEQ Web Access | ゲートウェイとクライアントソフトを一括提供するサービス。ファームウェアの自動更新や接続ログの確認に対応します。 |
| 株式会社USEN ICT SolutionsのビジネスVPN | 複数メーカーの機器でリモートVPN環境を構築し、導入から運用・監視・障害対応まで任せられるサービスです。 |
| RemoteOperator Helpdesk | 従業員のPCサポートやサーバーのメンテナンスを遠隔で行うツール。有人アクセスと無人アクセスの両方に対応します。 |
| IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA | 端末のエージェントが状況を判断してアクセスを制御し、ゼロトラストを実現するリモートアクセスサービスです。 |
| AQStage仮想デスクトップ | 国内データセンターで提供するプライベート型DaaS。画面転送方式のため、端末に業務データを残さない運用が可能です。 |
| RemoteView | 自宅や外出先から社内PCを遠隔操作できるツール。2段階認証やアクセス制限、録画、接続履歴の管理機能を備えます。 |
| Zoho Assist | 遠隔地のデバイスに接続し、顧客や社員へのサポートやトラブルシューティングを行えるサービスです。 |
| DesktopVPN | 自宅や会社のWindowsデスクトップへ、どこからでもリモートアクセスできるクラウド型VPNサービスです。 |
| CrowdDesktop | ブラウザで利用する仮想デスクトップ。個人PCと仕事用データの混同防止に役立ちます。 |
| Secioss Remote Gateway | ゼロトラストセキュリティに対応したクラウド型ゲートウェイ。VPN装置やネットワークを変更せずに導入できます。 |
| Platform V System | USBキーを使い、画面転送方式とSSH暗号化通信で私有PCから会社PCへ接続するテレワーク支援システムです。 |
| SplashtopEnterprise | リモートアクセスとリモートサポートを統合した企業向け製品。端末の一括管理やSSO、多要素認証に対応します。 |
| RemoteCall | PCやモバイル端末への遠隔サポートを安全かつ迅速に行うためのクラウド型ツールです。 |
サポート業務と安全な接続に役立つ製品
遠隔でのITサポートに使う製品から、VPN型やゼロトラスト型、仮想デスクトップまで、接続の仕組みが異なる製品を紹介します。自社の用途とセキュリティ方針にあう方式を比べてみましょう。
FLESPEEQ Web Access
- 拠点間、リモートアクセス、クラウドなど様々な接続構成に対応!
- 1人情シスや情シスがいない企業様でも安心な手厚い運用サービス
- まずはお試し!無料トライアルが可能
日本通信ネットワーク株式会社が提供する「FLESPEEQ Web Access」は、ゲートウェイやクライアントソフトをまとめて提供するネットワークサービスです。テレワークや外出先からのリモートアクセスと拠点間の接続に対応します。ゲートウェイ機器のファームウェアを自動で更新するため、機器の脆弱性を狙った攻撃への備えを進めやすくなります。クラウドの管理画面で接続状況や通信量のグラフを確認でき、高負荷の発生箇所の特定や、接続・切断ログの確認にも活用できます。
株式会社USEN ICT SolutionsのビジネスVPN
- 様々な機器を利用したリモートVPN環境をご提供
- 様々な通信方式(PPTP/ L2TP over IPsec/IPsec/SSL/証明書認証)
- 運用管理をお任せできるマネージド型がおすすめ
「株式会社USEN ICT SolutionsのビジネスVPN」は、国内外の複数メーカーの機器から利用規模や予算にあわせてリモートVPN環境を構築するサービスです。PPTPやL2TP over IPsec、SSL、証明書認証など、さまざまな通信方式に対応しています。セキュリティポリシー作成の支援から初期設定、運用・監視、障害対応までを一括で任せられ、マネージド型による自動バージョンアップにも対応。VPN機器の管理負担を抑えたい企業に適したサービスです。
RemoteOperator Helpdesk
- 従業員やお客様のPCトラブルをリモートサポート
- 自宅や外出先から社内システムやサーバーをメンテナンス
- システム導入先の緊急トラブルをリモートコントロールで迅速対応
株式会社インターコムが提供する「RemoteOperator Helpdesk」は、離れた場所にあるPCやサーバーを遠隔で操作できるリモートサポートツールです。在宅勤務の従業員のPCトラブルへの対応や、顧客先に導入したシステム、オフィスのサーバーのメンテナンスに活用できます。不特定多数のデバイスに接続する有人アクセスと、常時接続できる無人アクセスの両方に対応しており、画面上にポインターを表示して操作を案内することも可能です。社内ヘルプデスクの遠隔対応を整えたい場合に検討しやすい製品です。
IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA
- 独自のエラー補正技術で、快適なリモートアクセス!
- 強制VPN接続で、インターネットへの直接接続をストップ!
- ウイルス感染したリモートアクセス端末の通信を自動ストップ!
株式会社インターネットイニシアティブが提供する「IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA」は、ゼロトラストを実現する機能を備えたクラウド型のリモートアクセスサービスです。端末にインストールしたエージェントがさまざまな情報をリアルタイムで判断し、セキュリティ対策済みの端末だけに接続を許可するといったアクセス制御を行えます。ネットワークの健全性や使用アプリケーションなどを可視化でき、トラブルの切り分けにも役立ちます。回線が変わっても接続が切れにくい点も特徴です。
AQStage仮想デスクトップ
- インフラ~OSを一括管理し日常運用を削減
- 顧客専用サーバーと閉域網接続で高セキュリティ
- 場所・端末を選ばず二要素認証で安全にリモート接続
NTT西日本株式会社が提供する「AQStage仮想デスクトップ」は、国内のデータセンターで提供するプライベート型のDaaSです。PCやタブレット、スマートフォンから仮想デスクトップに接続でき、在宅勤務や出張先での業務、BCP対策に活用できます。画面転送方式のためデータはデータセンターに保管され、端末の紛失時にも情報漏えいのリスクを抑えやすくなります。パッチ適用や設定変更をまとめて反映できる仕組みや、二要素認証のオプションも用意されています。
RemoteView
- 即日導入!インストール不要でブラウザからすぐにリモート接続
- 安心&使いやすい!強固なセキュリティと管理者による一元管理
- 1台から契約可能、スモールスタートに最適なお手軽な価格設定
RSUPPORT株式会社が提供する「RemoteView」は、自宅や外出先から会社のPCに接続して操作できる企業向けのリモートアクセスツールです。テレワークに加え、システム保守や現場機器の遠隔操作・管理にも使えます。ログイン時の2段階認証や、IP・MACアドレス、時間によるアクセス制限、海外IPからのログインブロック、遠隔操作中の画面録画などのセキュリティ機能を搭載。接続履歴や操作ログ、統計情報を確認できるため、利用状況の把握や報告にも活用できます。
Zoho Assist (ゾーホージャパン株式会社)
- チャットや通話などコミュニケーション機能が充実
- セッションの記録を保存し内部統制を強化
- 2段階認証やSSL通信によるセキュアな通信
DesktopVPN (ソフトイーサ株式会社)
- NATやFW越えのSSL-VPNで設定不要のリモート接続。
- 端末に情報を残さず操作し情報漏えいリスク低減。
- 30日無料試用と月額制で手軽に導入・運用開始。
CrowdDesktop (株式会社アイドマ・ホールディングス)
- 個人PCでも業務データ混在を防ぎ情報漏えいリスクを低減
- PCとネット環境があれば場所を選ばず利用可能
- 1台から利用可能で、柔軟に拡張できる
Secioss Remote Gateway (株式会社セシオス)
- VPN不要で管理を省力化
- ネットワーク構成変更不要でセキュリティ維持
- 特別なソフト不要で導入が容易
Platform V System (株式会社三技協)
- USBキーで簡単設定、アプリ不要
- 画面転送方式+SSH暗号化通信で高いセキュリティを実現
- 既存システム上に構築・カスタマイズ可
SplashtopEnterprise (スプラッシュトップ株式会社)
- PC・Mac・モバイルへ遠隔アクセス/操作が可能。
- 集中管理コンソールでユーザー・端末・権限を一元管理
- SSO・多要素認証・アクセス制御で企業利用を支援。
RemoteCall (RSUPPORT株式会社)
- ブラウザによる画面共有・遠隔操作で問題を解決
- IP・MACアドレス制御で高いセキュリティを実現
- ファイル転送や画面録画機能を備えています。
まとめ
リモートアクセスツールのAI機能は、ITサポートでの原因推定や記録の要約、テレワークでの接続品質の把握、不審な接続の検知など、担当者の判断を補助する役割を担います。一方で、AIの効果は接続方式や用途、運用の設計によって変わります。
VPNの脆弱性対策やゼロトラストへの対応とあわせて、データの扱いと人による確認の手順まで検討しましょう。自社にあうリモートアクセスツールを比較したい方は、資料請求を活用してください。

