無料のシフト作成・管理ツール10選！提出機能やAI対応の製品も紹介

無料のシフト管理システムとは

無料のシフト管理システムとは、店舗や事業所におけるシフトの作成・調整・共有などの業務を、初期費用や月額料金なしで利用できるツールです。

多くの無料システムは、希望シフトの提出や日程調整、確定シフトの共有など、基本的な機能に特化したシンプルな設計です。無料で提供されている製品には、大きく２つのタイプがあります。

■有料プランの一部機能を無料で利用できる業務用システムの無料プラン

小規模な店舗やチームでもシフト作成や調整が可能。

■個人ユーザー向けのシフト管理アプリ（従業員向け）

自分のシフトを記録・確認できるほか、複数の勤務先の予定も一括で管理可能。

無料のシフト管理システムやアプリを活用するメリット

シフト管理をシステム化すると、従業員と管理者の双方にとって大きなメリットがあります。具体的にどのようなメリットが得られるのか、以下で解説します。

管理者側のメリット

無料のシフト管理システムを活用することで、管理者は以下のような利点を得られます。

• ●コストをかけずにツールを導入できる
• ●シフト作成・調整業務の時間を削減できる
• ●希望シフトの提出や確認が一元化できる
• ●人員配置の過不足を可視化しやすくなる
• ●機能が絞られており操作がシンプルなため、導入教育の手間が少ない

従業員側のメリット

従業員にとっても、無料アプリの活用は日々の働き方をスムーズにするメリットがあります。

• ●スマホでいつでもシフトの確認・提出・変更ができる
• ●複数勤務先のスケジュールを一括で管理できる
• ●シフト確定通知がリアルタイムで届く
• ●面倒な紙の提出や口頭連絡が不要になる

無料のシフト管理システムの注意点

システム導入前に確認しておきたい、無料版の制限や注意点をまとめました。

利用人数や機能に制限がある

無料のシフト管理システムは、登録できるユーザー数や利用可能な機能に制限があるのが一般的です。例えば、登録人数が10〜30名までと限られていたり、希望シフト提出や日程調整といった基本的な機能しか使えなかったりする場合も。本格的なシフト自動作成や外部システム連携などを求める場合は、有料版が必要です。

サポートやセキュリティ対応が限定的

無料プランでは、電話やメールによる個別サポートに対応していないことが多く、基本的にはFAQやヘルプページを頼る形になります。また、セキュリティ面でも有料版に比べて対策が簡素な場合があるため、個人情報や勤務スケジュールを扱う場面では注意が必要です。業務利用を前提とする場合は慎重に選びましょう。

本格運用には向かない場合がある

無料ツールは、「まずは使ってみたい」「小規模な職場で最低限の管理をしたい」といった用途に向いています。一方で、業務全体の効率化や継続的な運用には、機能やサポートの面で物足りなさを感じることもあります。長期的に活用することを前提とする場合は、有料製品の導入も視野に入れて検討するのがおすすめです。

おすすめの有料シフト管理システムについては、以下の記事で機能や特徴を比較しています。選び方についても紹介しているのでぜひ参考にしてください。

無料シフト管理システムの選び方

無料のシフト管理アプリ・システムを選ぶ際は、「必要な機能が備わっているか」と「他のシステムと連携できるか」が重要なポイントです。以下に、選定時の注目点を整理します。

必要な機能があるか

利用者や目的によって必要な機能は異なります。例えば、店長などのシフト管理者が主に利用する場合は、シフト自動作成・調整機能が必要です。シフト提出や共有、休暇申請など業務全体を効率化したい場合は、それらを一括で管理できる機能も重要です。

一方、従業員が使う場合は、スマホからのシフト確認や、複数の勤務先をまとめて管理できる操作性が求められます。

無料版では機能が限定されているのが一般的なため、導入前に「必要な機能が含まれているか」を確認しましょう。要件を満たさない場合は、有料版も検討に入れるのがおすすめです。

関連システムとの連携ができるか

勤怠管理や給与計算など、他の業務システムと連携できると、業務全体の効率化につながります。ただし無料版では、こうした連携機能が制限されているケースも少なくありません。

直接連携が難しくても、CSV出力に対応していれば、他システムへのデータ取り込みが可能な場合もあります。どのような連携手段があるかを事前に確認し、比較検討することが大切です。

無料のシフト管理システムのタイプ

無料で利用できるシフト管理ツールには、機能や対象者に応じたさまざまなタイプがあります。ここでは、店長・管理者向けのシフト管理システムから従業員向けアプリまで、目的別に４タイプを紹介します。

多機能で実用性の高いシフト管理システム【店長・管理者向け】

本格的な業務運用を視野に入れた、有料の多機能シフト管理システムのなかには、無料プランを提供している製品もあります。シフト作成や申請、出勤要請といった基本機能に加え、勤怠管理や出勤管理と連携できる機能を一部含むケースもあります。無料の範囲でも、主要な業務の流れを試すには十分な選択肢といえるでしょう。

▶無料のシフト管理システム（基本機能をカバー）はこちら！

インストール不要ですぐ使えるシフト作成ツール【店長・管理者向け】

Webブラウザ上で利用できる、インストール不要のシフト作成ツールもあります。登録作業なしで使えるものや、スマホから直感的に操作できる設計のものもあり、少人数のチームでも扱いやすいのが特徴です。作成したシフトはリンクで共有でき、従業員とのやり取りもスムーズに行えます。大掛かりなシステム導入が不要なため、まずは試してみたい管理者にとっても、手軽にはじめやすい点が魅力です。

▶無料のシフト管理システム（インストール不要）はこちら！

シフト管理や確認、提出ができるアプリ【従業員向け】

従業員がスマホでシフトを管理・確認できるアプリです。主に個人のスケジュール把握や勤怠のチェックに使われており、複数の勤務先を掛け持ちしている方にも便利です。アプリによっては、勤務先が対応システムを導入している場合に限り、希望シフトの提出や通知の受け取りができることもあります。

▶無料のシフト管理アプリ（従業員向け）はこちら！

期間限定無料のシフト管理システム【トライアル対応】

有料製品のなかには、一定期間すべてもしくは一部の機能を無料で使える「無料トライアル」を提供しているものも。実際の運用を想定したシミュレーションができるため、本格導入前の検討に最適です。機能性や操作性、サポート体制などを事前に確認したい場合に向いており、期間終了後に有料プランへ移行するかどうかを選べます。

▶無料トライアルがあるシフト管理システムはこちら！

各ツールの特徴や機能をまとめて比較できる資料を、一括請求（無料）できます。

【比較表】おすすめの無料シフト管理システム

無料プランやトライアルが用意されているシフト管理システムを一覧で比較してみましょう。

▶無料のシフト管理システム（基本機能をカバー）

有料プランに加え、無料プランも提供しているシフト管理システムを紹介します。

R-GROUP

Rグループ株式会社が提供する「R-GROUP」は、利用者数無制限かつ無料で利用できるグループウェアです。希望シフトの入力からシフト作成・管理まで一貫してシステム上で行えます。追加費用不要で、スマホから利用できるのも強みです。20か国語に対応しており、日本国内でも多くの企業で導入されています。

無料ツールだけでなく、有料のシフト管理システムも含めて比較したい方は、人気製品をランキング形式で紹介しているこちらのページもぜひご覧ください。

無料のシフト管理システム（インストール不要）

インストール不要で、手軽かつ簡単にシフト作成や調整ができるツールの紹介です。

assift

「assift 」は、assift運営が提供するシフト作成ツールです。シンプルな操作性で、シフト表の作成から従業員への共有までをスマホだけで完了できます。小規模なチームや現場でも扱いやすいため、はじめての導入にも適しています。10名までの利用であれば、無料で活用できます。

調整さん

「調整さん」は、ミクステンド株式会社が提供するサービスです。本来は出欠確認を行う無料サービスですが、シフト表の作成やシフト希望の集計も可能です。作成した専用ページのURLをメールやLINEなどで従業員に配布し、希望する日付と時間の○△×を選択してもらうことで、簡単にシフト希望を集計できます。

▶無料のシフト管理アプリ（従業員向け）

従業員のスケジュール管理に活用できる無料のシフト管理アプリを紹介します。

シフトボード

​株式会社リクルートが提供する「シフトボード」は、アルバイトやパートタイマー向けのシフト管理・給与計算アプリです。​カレンダー形式のインターフェースで、直感的にシフトを入力・確認でき、複数の勤務先を掛け持ちしているケースにも対応。勤務先が「Airシフト」を導入している場合は、アプリからシフトの提出も可能です。

シフト勤務カレンダー

Ebisu Soft Inc.が提供する「シフト勤務カレンダー」は、グループでシフト共有できるスマホアプリです。仕事のシフトだけでなくプライベートの予定も同時に管理でき、自分の予定を把握しながらシフト希望を出せます。また、有料のプレミアムプランに入ると、個人のスケジュール管理はもちろん、同僚のシフトも登録・共有可能です。

シフト給料計算カレンダー

株式会社Jollysticsと株式会社プロスペクトテクノロジーが共同開発した「シフト給料計算カレンダー」は、個人のシフト管理を行う便利なアプリです。シフトの時間を入力するだけで、設定した時給から自動で給与計算を行えます。シフト以外に個人のスケジュールも同時に管理でき、シフトが入っている時間の前にアラームを鳴らすことも可能です。

ナスカレPlus+

株式会社クイックが提供する「ナスカレPlus+」は、看護師を中心としたシフト勤務者に向けて開発された無料アプリです。シフトをスタンプ感覚で入力できるので、約30秒で１か月分のシフト入力が完了します。iOSカレンダーやGoogleカレンダーなど、外部カレンダーとの連携にも対応しています。また、週の開始曜日を日曜日か月曜日に設定できるなど、各自で使いやすくカスタマイズ可能です。

シフト管理アプリの比較には、以下の記事もおすすめです。

▶無料トライアルがあるシフト管理システム

続いて、無料トライアルが活用できるシフト管理システムを紹介します。価格や機能はさまざまなため、各製品の特徴を比較してみてください。

SHIFTEE（シフティ）

株式会社システムサポートが提供する「SHIFTEE（シフティ）」は、小売業・飲食業・コールセンター・宿泊施設など、さまざまな業種で導入されているクラウド型シフト管理システムです。１人あたり月額250円から利用できます。30日間の無料トライアルが利用可能です。

シェアフル シフト

「シェアフル シフト」は、シェアフル株式会社が提供しています。誰でも直感的に使える操作性と、データの集約・分析機能を兼ね備えたオールインワンのシフト管理システムです。本部や店舗、従業員それぞれの立場にたった使いやすさを実現。本部は組織管理と全店指標の一元管理。店舗は希望・労務・予算に沿ってシフト作成が簡単に行えます。従業員はいつでもアプリでシフト確認と提出が可能です。なお、すべての機能を試せる２か月間の無料トライアルを実施しています。

ほすぴタッチ

シーライヴ株式会社が提供する「ほすぴタッチ」は、組織独自の勤務ルールや複雑な条件に対応したシフト作成の自動化サービスです。AIと高度な数理モデルがシフトを自動作成し、最適なものを提案します。初期設定のすべてを「ほすぴタッチ」が代行。導入後もオンラインサポートを利用できます。無料トライアルは最大60日間利用可能です。

CAERU勤怠

CAERU株式会社が提供する「CAERU勤怠」は、初期費用無料で定額制の勤怠管理システムです。人数による課金がないので、従業員が増えても料金は変わらずに利用できます。交代制や変形労働制などの複雑なシフトも簡単に作成・管理が可能で、CSVでシフトのインポートも行えます。なお、無料トライアル期間は30日間です。

おまかせシフト

ピクオス株式会社が提供する「おまかせシフト」は、マウスをドラッグするだけの手書き感覚で簡単にシフト表を作成できるツールです。パソコンとスマホに対応しているため、従業員はシフトの申請と確認がいつでも可能です。また、自分だけでなくほかの従業員の出勤状況も同時に確認できます。料金設定は人数制限がない一律料金で、30日間の無料トライアルを実施中です。

CAST

クックビズ株式会社が提供する「CAST」は、飲食業界向けのシフト管理アプリです。シフト提出のリマインドやシフト調整を、スマホ店長（AI）が代行します。店長の負担軽減につながるだけでなく、公私混同を避けたスムーズなやり取りが可能です。最大2か月間、無料で利用できます。

まとめ

無料のシフト管理システムは、導入の敷居が低く、運用コスト削減などのメリットがあります。ただし、利用できる機能やサポートが不十分な可能性もあるため、無料版の製品だけではなく有料版の製品とも比較したうえで自社に最適なシステムを選ぶことが重要です。

まずは気になる製品の資料請求を行い、製品について詳しく知ったうえで、無料製品・有料製品を比較検討しましょう。