会計ソフトの必要性
企業規模が小さいうちは、Excelなど表計算ソフトによる手作業でも、会計業務を処理することは可能でしょう。しかし、お客様が増え、売上の件数と金額が増加してくると、手作業では追いつかなくなります。処理が複雑になり、集計ミスの危険性もあります。税制の改正も毎年あり、消費税率も変更されます。
会計ソフト導入によって、法改正にも対応した正確で効率的な会計事務が実現できます。
会計ソフトの「導入費用」と「運用費用」とは?
一般にITシステムの導入には導入費用(イニシャルコスト)と運用費用(ランニングコスト)が必要になります。これらの前提として、会計ソフトは規模によって価格が左右されるということがあります。数人規模の企業と数百人の規模の企業では、必要となる会計ソフトにも大きな違いが出てきます。
会計ソフトが対応している会社規模を確認
最も小さな規模では個人会計用があります。個人でも現在では容易に会社化できますので、申告向けの会計ソフトが必要となります。機能もシンプルで安価です。
次が小規模、数人から数十人の規模の企業です。この種類になると対応する会計ソフトが多彩になります。
続いて中規模、さらに大規模向けとなります。セキュリティ機能や多国籍の会計基準に対応するなど、機能が充実します。
会計ソフトの種類を確認
会計ソフトには、大きく分けてパッケージ型(インストール型)・クラウド型があります。それぞれ種類によって提供形態だけでなく費用や機能・特徴が変わります。
ここでは、会計ソフトの種類を解説していきます。
パッケージ型(インストール型)会計ソフト
従来利用されている会計ソフトで、パソコンにインストールして利用します。インストール型の特長は、買い切りでネット接続がなくても利用できる点です。クローズな環境での業務が多い業種に向いているシステムです。
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クラウド型会計ソフト
クラウド上で会計ソフトを利用することができるため、パソコンにインストールする必要がなくインターネットを通じて機能を利用することができます。
クラウド型会計ソフトについて知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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インストール型とクラウド型の違いを比較
インストール型とクラウド型の違いを簡単にまとめてみました。
種類 |
インストール型 |
クラウド型 |
料金 |
買い切り(パッケージorインストール購入) |
継続課金制 |
環境依存度 |
ネットワーク環境に左右されない |
ネットワークに常につなげておく必要がある |
バージョンアップ |
手動 |
自動 |
利用デバイスの制限 |
基本PCのみ |
PC・タブレット・スマホなど様々な形態に対応 |
利用台数の制限 |
あり(基本1台1ソフト) |
なし(アカウント単位の管理) |
ハードディスク容量 |
PCにインストールするため、多大な容量を使う |
必要なデータだけだから容量がすくない |
対応OS |
各ソフトに対応したOSのみ |
Mac・Windows両方に対応 |
会計ソフトの導入費用
導入費用は、会計ソフトの導入時に必要となる費用です。種類別に解説します。
パッケージ
ソフトウェアを購入してパソコンにインストールして使用します。個人から小規模であれば、Webやパソコンショップでソフトウェアを購入して、自分でインストールすることができます。また、サービス提供事業者に依頼して、ハードウェアも含めて導入することも可能です。
市販の会計ソフトは概ね2万円〜5万円程度で、高くても10万円程度で収まります。サービス提供事業者に依頼して一からシステム構築する場合は、オプションの有無にもよりますが、市販のものと比べて一桁ほど高くなるでしょう。詳しくは個別に見積りを依頼することになります。
クラウド
クラウドを利用することで、導入費用をほとんど無料にすることができます。自身でインストールする必要もなく、即日使い出すことができます。クラウド型会計ソフトにかかる費用に関しては「運用費用(ランニングコスト)」で解説します。
会計ソフトの運用費用
運用費用は導入後に月々必要になる費用です。これもパッケージとクラウドで大きく異なります。
パッケージ型会計ソフト
パッケージの場合、サポート費用の名目で月々あるいは年間で費用が必要となります。自身で購入しインストールした場合は年間で数万円レベルです。無料ではないことにご注意ください。システム構築した場合はやはり一桁高くなるので、これも個別に見積りが必要となります。
クラウド型会計ソフト
パッケージと異なり、クラウドでは月々の使用量が必要になります。個人や小規模企業の場合、1万円〜5万円程度となります。注意が必要なのは、クラウドが低コストとは限らないことです。長期間使うことを想定するとパッケージの方が低コストとなります。
ただし、クラウドは所有しないため資産として計上する必要がありません。また、将来にわたって費用が予測が簡単なるので、投資計画が立案しやすくなります。
会計ソフトの選び方を、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
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操作性やサポートも含めて検討を
製品資料を確認すると、ほとんどの場合参考価格が表示されていますので、検討してみましょう。また、概算費用のシミュレーションが可能となっている製品もありますので利用してみましょう。しかし、会計ソフトは費用だけで決定できません。機能、操作性、サポート、実績なども十分考慮して選定するようにしてください。
それぞれの製品価格が気になる方は、無料で資料請求も可能ですので比較検討してみてはいかがでしょうか。
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