
会計伝票とは
会計伝票とは、企業が行った取引を定められた形式で記録する記録用紙のことです。この会計伝票を見れば、いつその取引がされたかが一目で分かるようになっています。取引内容を伝票に記録することを起票と言い、伝票を使った会計方法を伝票式会計と言います。
会計業務については、こちらの記事でまとめています。
会計伝票の種類
会計伝票には幾つかの種類がありますが、実務でよく利用するのは、以下の5つになります。
- ●入金伝票
- ●出金伝票
- ●売上伝票
- ●仕入伝票
- ●振替伝票
それぞれの伝票について概要と利用する場面をご紹介していきます。
現金の出入りを記録する入金伝票・出金伝票
現金を支払ったり受け取った時に利用するのが、入金伝票と出金伝票になります。入金伝票は製品やサービスを提供して、その対価として現金を受け取ったときに利用します。出金伝票は、製品やサービスの提供を受けた対価として現金を支払ったときに利用します。
入金伝票、出金伝票ともに日付と金額、相手勘定科目、摘要を書きます。その他に入金伝票では入金先、出金伝票では出金先を書きましょう。
売上・仕入を記録する売上伝票・仕入伝票
売上や仕入れを売掛金や買掛金で処理をする場合に利用するのが売上伝票や仕入伝票になります。これが現金での取引になる場合には、入金伝票や出金伝票で処理されます。売上があって入金があるのが翌々月になる場合や、仕入れをして支払いが翌月になるような場合に利用されます。
売上伝票、仕入伝票ともに日付と金額、摘要を書きます。その他に売上伝票には売上先(売上内容)、仕入伝票には仕入れ先(仕入れ内容)を記載します。
その他を扱う振替伝票
振替伝票は入金伝票、出金伝票、売上伝票、仕入伝票以外の取引を記載します。主に買掛金の支払いや売掛金の回収時に利用します。例えば買掛金1,500円の支払いを振込手数料120円で現金で支払った場合には、買掛金と支払手数料を左側に書き、右側は現金1,620円を書きます。
この伝票に書かれた勘定科目がそのまま仕訳で使われることになるため、仕訳をする能力が必要になる場面が多いです。
伝票制の種類
利用する伝票は、利用する伝票の数によって、1伝票制、3伝票制、5伝票制があります。この伝票制は企業の取引実態によって決められます。以下にそれぞれの伝票制に関してご紹介します。
1伝票制
1伝票制とは、利用する伝票が1種類しかない制度です。利用する伝票は仕訳伝票と言われます。記載する内容は振替伝票と同じで、売り上げから仕入れ、現金の入出金まですべてを仕訳伝票で処理します。
書かれてある内容は全て仕訳帳に記載する内容になります。記入するにはある程度仕訳の知識が必要ですが、仕訳帳に記載するのが楽にできます。
3伝票制
3伝票制とは、利用する伝票が出金伝票、入金伝票、振替伝票の3種類だけの制度です。入出金の処理が多い場合によく利用される制度です。仕訳をするときに現金処理だけを分かりやすくできます。
5伝票制
5伝票生徒は、利用する伝票が出金伝票、入金伝票、振替伝票、売上伝票、仕入伝票の5種類を利用する制度です。取引内容に買掛や売掛の処理が多い企業で利用されます。仕訳の作業も分類ごとにできるため楽にできます。
今日の会計に伝票は必要?
伝票処理において古くから使われてきたものですが、法律上必要な書類というわけではありません。作成・保存義務などはないので、必要ない場合には作成しなくても大丈夫です。
最近では会計ソフトを個人でも利用できるようになっているため、伝票を書くよりもそのままソフトに入力する方が簡単です。会計ソフトを使うことで、すべての会計作業を一元化し仕訳処理をこれまで以上に効率化できます。
会計ソフトを使えば、仕訳帳へデータを記載しただけで、総勘定元帳や補助簿が作成されます。会計事務を行う上で会計ソフトは必要不可欠と言ってもよいでしょう。
ただし、伝票でデータをいったん整理してから会計ソフトに打ち込んだほうが効率的な場合もあるので、会計ソフトと伝票を併用するやり方も場合によってはありです。
会計事務の効率化には会計ソフト
会計のソフト・システムを導入すればこれまで以上に効率的に会計事務を処理できます。利用にも特別な知識は不要で、会計の知識がないかたにも簡単に利用できるようになっています。トライアルを行っている製品もあるため一度製品をご覧になってみてはいかがでしょうか。
