クラウド構築サービス選定のポイント
現在では多彩なクラウド構築サービスが提供されています。クラウド構築サービス選定の際は、下記のポイントをおさえて自社にあったものを選びましょう。
オールインワンか特化型か
コンサルティングから導入支援、運用支援、セキュリティ支援までトータルに提供するオールインワンタイプのクラウド構築サービスが出てきています。また、構築支援や運用支援に絞った特化型のサービスもあります。自社で求めるサービスに合わせて選択しましょう。
汎用か特定商用サービス特化か
クラウドであればほとんどの商用サービスに対応する汎用タイプのサービスがあります。一方で特定のクラウド、たとえばAWS(Amazon WorkSpaces)あるいはMicrosoft Azureのライフサイクルのすべてに渡って構築や運用支援を提供しているサービスもあります。
また、クラウド事業者自らが提供する構築支援や運用支援もあります。これも有力な選択肢となります。設備等も併せて確認してから選定しましょう。
そもそもクラウド構築サービスとは
2010年前後まではクラウド提供事業者が限られていましたが、現在では多くの事業者が参入しています。新規の構築のみならず、移行まで行われるようになっています。
そこで、必要となったのがクラウド構築サービスです。コンサルティングから、構築、運用まで幅広いサービスが提供されています。そのサービスの内容を紹介します。
コンサルティング
お客様からのヒアリングとアセスメントを行い、予算に応じた最適なクラウドサービスと基本設計を提案します。クラウドの移行先の相談にも対応します。
導入支援
基本設計に基づき、クラウド上にシステムを構築します。既存システムからのデータ移行にも対応するサービスもあります。
運用支援
ハードウェア等の運用はクラウド事業者が提供しますが、構築したシステムの運用は自前となります。この運用サービスを代行します。専用のコントロールセンターから24時間365日体制で運用代行するサービスもあります。
セキュリティ支援
クラウドのセキュリティに不安を持っているお客様も多いことから、セキュリティをメニュー化しているサービスもあります。
クラウドの種類
クラウドにはプライベートクラウドとパブリッククラウドがあります。
プライベートラウド
プライベートクラウドは、クラウド事業者のデータセンターに自社専用システムを構築して利用します。オンプレミスのように自社のみで使用できます。自社データセンターにプライベートクラウドを構築し、複数のシステムでリソースを共有する形態もあります。パブリッククラウド
一方のパブリッククラウドは、クラウド事業者から提供されるサービスを、複数の企業で共有します。SFA/CRM、グループウェア、メールサービスなどが代表的な例となります。クラウド構築のメリット
多くの企業がクラウドを利用するようになった理由には、コストメリットにありました。データセンターのリソースを借りることで、初期費用を抑えられます。運用もサービス提供事業者にまかせることで、低額になります。また、月々の料金が一定のため、長期的なIT投資の立案も容易となります。
自社で購入するのではなく借りることになるため、リソースの増減が容易です。堅牢なデータセンターを利用するため、BCP(事業継続計画)としての価値もあります。現在、オンプレミスタイプのデータサーバを使用している場合は、クラウド構築をおすすめします。
クラウド構築サービス選定のポイントをおさえて導入しよう!
クラウド構築サービスを比較検討する際は、支援サービスがオールインワン型か特化型か、クラウド対応が汎用タイプか特定商用サービス特化タイプかが選定のポイントです。上記項目の確認に加えて、選定の際にはサービス提供事業者の実績も調べることをおすすめします。
クラウド構築には、コスト面で大きなメリットがあります。オンプレミスタイプのデータサーバを使用している場合は、コスト削減や業務効率化のためにクラウド構築を検討してみることをおすすめします。導入を行うと決まった際には、自社に最適なクラウド構築サービスを選定し効率的に進めましょう。
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