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図面管理システムを内製で進める手順|要件整理から運用まで

図面管理システムを内製で進める手順|要件整理から運用まで

図面管理システムを内製で進めるなら、最初に「どの図面を、誰が、何のために使うか」を整理し、内製で賄う範囲を決めることが重要です。範囲を決めずに開発を始めると、後から機能追加が重なり、保守の負担が膨らむ場合があります。この記事では、図面管理システム(EDM)を内製する際の手順と運用体制、製品導入へ切り替える目安を、実務の流れに沿って解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次
    ジーエン図面
    ジーエン図面
    営業製作所株式会社
    図面から製造・調達革命

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■カスタマイズ性別
    ■連携先別

    図面管理システムの内製は範囲の見極めから

    図面管理システムの内製で最初に取り組むべきことは、管理する対象と利用者を明確にし、内製で賄う範囲を決めることです。この段階で製品を使った場合の費用とも比べておくと、内製を進めるかどうかを根拠をもって判断できます。

    管理対象の図面と利用者の洗い出し

    まず、管理する図面の種類と量を把握します。2次元図面と3次元モデルの有無、紙図面の残存量、年間に増える図面の数、使用しているCADの種類などを一覧にまとめましょう。

    次に、図面を使う部門と人数、閲覧だけの利用者と登録・改訂を行う利用者の区分、社外の取引先と共有する必要があるかを整理します。利用者ごとの使い方が見えると、必要な権限設定や画面の数を具体的に見積もれるようになり、開発規模の見通しを立てやすくなります。

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    内製と製品の費用を同じ期間で比較

    内製の費用は、開発費だけでなく、保守や改修、サーバの運用にかかる費用を含めて見積もります。社内で開発する場合も、担当者の人件費をコストとして計上することが大切です。

    比べる際は、製品の初期費用と利用料を同じ期間で合計し、内製の総額と並べます。期間は5年程度を目安にすると、OSの更新や改修の発生も含めて検討できます。費用だけでなく、稼働までの期間や、自社で負うことになる障害対応の範囲もあわせて比べると、判断の材料がそろいます。

    開発手段の選択

    内製の手段は、ノーコードツールで構築する方法と、プログラムを書いてスクラッチで開発する方法に大別できます。ノーコードツールは現場の担当者でも画面や項目を変更でき、小さく始めたい場合に向いています。

    一方で、CADファイルのプレビューや大容量ファイルの管理、基幹システムとの複雑な連携が必要な場合は、スクラッチ開発や外部の開発会社への委託が候補です。求める機能と社内のスキル、予算を比べたうえで、手段を選びましょう。

    図面管理システムを内製する進め方

    内製を進めると決めたら、要件定義から開発・テスト、データ移行と運用定着までを段階的に進めます。ここでは、ノーコードツールを使う場合とスクラッチで開発する場合のどちらにも共通する、3つの工程を解説します。

    要件定義と画面設計

    要件定義では、図面の登録から検索、閲覧、改訂、承認までの業務の流れを書き出し、システムに持たせる機能を決めます。図番の採番ルールや版数の付け方、必須入力とする属性項目もこの段階で確定させます。

    画面設計では、実際の利用者に試作画面を見てもらい、検索条件の並びや入力のしやすさを確認しましょう。最初から機能を詰め込まず、優先度の高い機能に絞って始めると、開発期間と費用を抑えられます。追加したい機能は一覧にして、運用開始後に優先順位をつけて検討します。

    開発とテストの進め方

    開発は、図面の登録と検索といった中心となる機能から着手し、動く状態にしてから利用者に確認してもらう進め方が適しています。早い段階で使ってもらうことで、要件の認識違いを小さいうちに修正できます。

    テストでは、通常の操作に加えて、同じ図面を2人が同時に改訂しようとした場合や、大容量のCADファイルを登録した場合など、異常時の動作も確認します。権限のない利用者が図面を閲覧できないか、操作の履歴が正しく記録されるかも検証しておきましょう。

    データ移行と運用の定着

    既存の図面を新しい仕組みへ移す際は、重複したファイルや古い版の扱いを決めてから移行します。ファイル名やフォルダ名から属性情報を自動で読み込む処理を用意すると、登録作業の負担を減らせます。

    運用開始時は、操作手順書を用意し、部門ごとに説明会を開くと定着しやすくなります。旧来の保存場所を残す期間と、新しい仕組みを正式な保存場所とする日付を決めて周知し、二重管理を防ぎましょう。運用開始後の問い合わせ内容は記録し、改善に役立てます。

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    内製した図面管理を長く運用する体制づくり

    内製した図面管理システムは、稼働した後の運用体制によって使い続けられるかが左右されます。改修の依頼を受ける窓口や、仕組みを理解する担当者の育成、セキュリティの管理まで、継続して運用するための体制を整えておきましょう。

    改修の依頼窓口と優先順位の設定

    運用を始めると、各部門から画面の変更や機能追加の要望が寄せられます。依頼を受ける窓口を一本化し、要望の内容と依頼部門、期限を記録する仕組みを用意しておくと、対応の抜け漏れを防げます。

    すべての要望に応えようとすると改修が膨らみ、保守の負担が増える場合があります。業務への影響度と対応にかかる工数で優先順位を決め、定期的に関係部門と見直す場を設けることが重要です。対応しない要望についても理由を記録し、依頼者に共有しておきましょう。

    設計書とナレッジの継承

    内製した仕組みは、開発した担当者しか構造を把握していない状態に陥りやすい点に注意が必要です。担当者の異動や退職に備え、設計書や運用手順書、障害時の対応手順を文書にまとめておきましょう。

    開発や保守を複数人で分担し、改修の内容をレビューしあう体制にすると、知識が一人に集中するのを防げます。ソースコードやノーコードツールの設定変更の履歴を残しておくと、不具合が起きた際に原因を追跡しやすくなります。

    権限とアクセスログの管理

    図面は製品の設計情報を含むため、誰がどの図面を閲覧・改訂できるかを適切に管理する必要があります。部門や役職ごとの権限を定義し、異動や退職の際に権限を見直す手順を決めておきましょう。

    図面の閲覧やダウンロードの操作ログを記録し、定期的に確認する運用も有効です。取引先から預かった図面を扱う場合は、秘密保持契約の条件にあう管理ができているかを確認します。判断に迷う点は、情報システム部門や専門事業者に相談しましょう。

    関連記事 図面管理(EDM)の5つのメリット!デメリットはあるのか?

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    内製からEDM製品へ切り替える目安

    内製した図面管理システムも、事業の拡大や取引先との関係の変化によって、製品へ切り替えたほうがよい段階を迎える場合があります。切り替えを検討する主な目安と、内製部分を残しながら製品を取り入れる方法を紹介します。

    図面数や利用者が増えたとき

    図面数や利用者が増えると、検索の応答が遅くなったり、サーバの容量が不足したりする場合があります。性能を保つための改修やサーバの増強が続くようであれば、製品への切り替えを検討する目安です。

    拠点が増えて複数の場所から同時に利用する必要が出てきた場合も、クラウド型の製品が選択肢となります。切り替えを判断する際は、今後数年で見込まれる図面数や利用者数を見積もり、内製のまま対応した場合の費用と比べましょう。

    社外との図面共有が必要になったとき

    取引先や協力会社と図面をやり取りする機会が増えると、社外向けの共有機能が必要です。閲覧期限の設定やダウンロードの制限、透かしの付与といった機能を内製で用意するには、セキュリティの知識と開発の工数がかかります。

    こうした機能を標準で備えたEDM製品もあるため、社外共有の要件が出てきた段階で製品の機能を確認するとよいでしょう。社外共有の範囲や方法は、取引先との契約内容にもとづいて決めることが重要です。

    一部の内製を残すハイブリッド型へ移るとき

    製品に切り替える場合も、自社独自の処理まで手放す必要はありません。版数管理や権限管理、ビューアなどの基本機能を製品に任せ、生産管理システムとの連携処理など独自の部分だけを内製で残すハイブリッド型があります。

    この方法を選ぶ際は、製品がAPIを公開しているか、項目や画面を設定で変更できるかを確認します。ノーコードで機能を拡張できる製品であれば、現場の担当者が改善を続けやすくなります。カスタマイズがバージョンアップに与える影響もベンダーに確認しましょう。

    関連記事 図面管理システムの4大機能とは?システム利用で非効率な管理を改善!

    内製からの切り替え候補となる図面管理システム一覧

    この記事で紹介する図面管理システムについて、機能の拡張性やカスタマイズ、外部システムとの連携などの特徴を一覧にまとめました。内製システムからの移行や、既存の仕組みと組み合わせた運用を検討する際にお役立てください。

    製品名カスタマイズ・拡張の方法特徴
    Hi-PerBT Advanced 図面管理検索条件・表示項目の設定、追加製品の導入図番の採番や設計変更管理などを標準で実装。参照用に無制限のライセンスがあり、利用者が増える場合も検討しやすい
    NAZCA5 EDM(ナスカ・ファイブ・イーディエム)アドオンによる機能追加ユーザー数無制限のサーバーライセンス。構成管理や承認ワークフローを備え、提供元の対応でCADや外部システムと連携できる
    DrawFinder上位版へのデータ移行、オプションのCAD連携同一組織内で利用者が増えても追加ライセンス費用が不要なサイトライセンス。手配リストをCSVで転送できる
    楽々Document Plus属性項目の定義、導入企業ごとのカスタマイズ版管理や承認ワークフロー、印刷・ダウンロードの制御を標準搭載。アクセスログ管理にも対応
    ズメーンタグや管理資料の種類の設定スマートフォンやタブレットからも図面を確認できるクラウドサービス。ユーザーごとに閲覧・削除の権限を設定できる
    スマートF標準機能のまま運用必要最低限の機能に絞った図面管理システム。AI-OCRで図面PDFを読み取って登録できる
    PDMicsCADアドイン連携図面や技術文書を一元管理し、リビジョン管理や承認業務の効率化を支援。Webシステムで社外からの利用にも対応
    図脳TeCAオンプレミス環境でのカスタマイズCAD図面と紙図面を一元管理する図面管理システム。機能構成がシンプルで、Webブラウザで閲覧できる
    まいく郎StandardV7属性・ラベル分類の切り替えCAD・PDF・画像などに標準ビューアーで対応。CAD/PDF変換や印刷、測定などのデータ活用機能を備える

    内製の負担を減らせるおすすめの図面管理システム

    ここでは、標準機能の活用やカスタマイズ、外部システムとの連携などにより、図面管理の開発・保守負担を軽減できる製品を紹介します。内製システムからの切り替えや、既存の仕組みを一部残した運用を検討する際の参考にしてください。

    Hi-PerBT Advanced 図面管理

    株式会社日立ソリューションズ西日本
    製品・サービスのPOINT
    1. 設計業務の図面管理に必要な機能がすべて揃っている
    2. プリンタやスキャナ等、どのメーカーの周辺機器でも利用可能
    3. 直観的なUIデザイン&操作性!画面操作がカンタンで使いやすい

    株式会社日立ソリューションズ西日本が提供する「Hi-PerBT Advanced 図面管理」は、設計業務の図面管理に必要な機能を標準で実装した図面管理パッケージです。種別ごとのルールに従った図番の採番や改訂情報の管理、設計変更管理、ワークフローを備えています。検索の条件や表示項目は自由に設定でき、画面のカスタマイズにも対応します。図面検索AIや部品表管理の製品を追加導入でき、CAD連携はオプションで利用できます。

    NAZCA5 EDM(ナスカ・ファイブ・イーディエム)

    新明和ソフトテクノロジ株式会社
    製品・サービスのPOINT
    1. 7つの基本機能+アドオンで業務に合わせて柔軟に拡張可能
    2. ユーザ数無制限のサーバーライセンスで人数が増えてもコスト一定
    3. 製造業を熟知する専任チームが導入から運用定着までを伴走支援

    新明和ソフトテクノロジ株式会社が提供する「NAZCA5 EDM(ナスカ・ファイブ・イーディエム)」は、製造業のIT部門が現場の声をもとに開発した図面管理システムです。チェックアウト・チェックインによる排他制御や版管理、構成管理など7つの基本機能を備え、アドオンで機能を追加できます。ユーザー数無制限のサーバーライセンスを採用しており、利用者が増えても追加のユーザーライセンス費用は発生しません。APIは公開されていませんが、提供元によるCAD連携や外部システムとの連携にも対応するため、既存の運用にあわせたシステムへの移行を検討できます。

    DrawFinder

    株式会社ハイエレコン
    《DrawFinder》のPOINT
    1. データ移行を含めたリプレースを全面支援
    2. 誤った図面への変更を無くす 
    3. 探していた図面に、すぐたどり着ける検索性

    株式会社ハイエレコンが提供する「DrawFinder」は、図面管理のスモールスタートを想定した図面管理ソフトウェアパッケージです。図面番号や名称、ステータスによる属性検索、版管理、承認ワークフロー、操作ログの取得に対応しています。同一組織内で利用者が増えても追加の製品ライセンス費用は不要です(Windows CALは別途必要)。生産管理システムなどへ手配リストをCSVで出力でき、オプションでCAD連携も利用できます。既存データの移行にも対応しているため、内製システムからの切り替えを検討する企業に適しています。

    楽々Document Plus

    住友電工情報システム株式会社
    《楽々Document Plus》のPOINT
    1. AI-OCRで図面から属性情報を自動抽出、古い手書き図面も全文検索
    2. 図面の厳格な版管理(先祖返り防止)と承認ワークフローを標準搭載
    3. 図面に紐づく仕様書や見積書など(電帳法対応)も一元管理

    住友電工情報システム株式会社が提供する「楽々Document Plus」は、図面と関連書類をまとめて管理できる文書管理システムです。図面の作成日や製品型番などの属性情報を付与でき、CADデータの版管理や承認ワークフローを標準搭載しています。閲覧権限の設定やダウンロード・印刷の制御、アクセスログ管理など、セキュリティ機能も充実。既存の図面管理業務をシステム化し、運用・保守の負担を軽減したい企業に適しています。

    ズメーン

    株式会社FactBase
    《ズメーン》のPOINT
    1. 図面管理により、図面やデータをすぐに検索!探す手間を削減
    2. 図面に紐付く情報を記録・共有!トラブル防止とQCD改善に貢献
    3. 見積依頼から納品までの流れを見える化!業務をスムーズに

    株式会社FactBaseが提供する「ズメーン」は、図面を起点に工程指示書や見積書、検査成績書を紐付けて管理するクラウド型の図面管理システムです。図面に付けるタグや管理資料の種類は自由に設定でき、図面の改訂時も簡単な操作でバージョンを管理できます。製造業に精通した専任スタッフのサポートを追加費用なしで受けられるため、内製した仕組みの保守負担を減らしたい企業に向いています。

    スマートF

    株式会社ネクスタ
    《スマートF》のPOINT
    1. AIが図面データを自動で読み取り、簡単にデータ化・検索が可能
    2. 必要最低限の機能に絞り、低コストでシンプルな図面管理を実現
    3. 図面管理を起点に、見積・販売・生産・進捗・原価管理へ拡張可能

    株式会社ネクスタが提供する「スマートF」は、紙管理からデータ管理への第一歩として導入しやすい図面管理システムです。図面データ(PDF)をアップロードすると、AI-OCRが情報を読み取って登録します。得意先や図番、品名による絞り込みやサムネイル表示で図面を探せ、関連資料の紐付けも可能です。機能を必要最低限に絞っているため、要件定義や画面設計に時間をかけずに運用を始めたい場合の選択肢となります。

    PDMics (株式会社アイ・シー・エス)

    《PDMics》のPOINT
    1. 図面や技術文書を一元管理し、検索性を向上。
    2. CADアドイン連携で設計業務の効率化を支援
    3. Webシステムにより社外からの利用にも対応。

    図脳TeCA (株式会社フォトロン)

    《図脳TeCA》のPOINT
    1. CAD・紙を一元管理
    2. 機能構成がシンプル
    3. Webブラウザで閲覧が可能

    まいく郎StandardV7 (株式会社FMシステム)

    《まいく郎StandardV7》のPOINT
    1. CAD・PDF・画像など多彩な形式に標準ビューアーで対応。
    2. エクスプローラー表示や属性・ラベル分類で柔軟に切替可能。
    3. CAD/PDF変換、印刷、測定などデータ活用機能が豊富。

    まとめ

    図面管理システムを内製で進めるには、管理対象と利用者を洗い出して範囲を決め、要件定義、開発とテスト、データ移行と運用定着の順に進めることが重要です。稼働後も改修の窓口やナレッジの継承、権限管理の体制が欠かせません。図面数や社外共有の要件が増えた段階では、EDM製品や一部を内製で残すハイブリッド型も検討しましょう。資料請求で製品のカスタマイズ性や連携方法を比較し、判断の材料にしてください。

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