Webトラッキングとは?

まずはWebトラッキングがどのようなものか見ていきましょう。
ネット上でのユーザーの行動を記録・追跡すること
Webトラッキングとは、サイトを訪れたユーザーのネット上での行動を記録・追跡することです。
ユーザーがどこから流入したのか、どのくらいの時間閲覧したかがわかります。このようなユーザー情報を収集できれば、Webサイトの改善に役立つでしょう。Webトラッキングの技術は、Webサイトの最適化やマーケティングに有効活用されています。
行動ターゲティングが実現する
行動ターゲティングとは、ユーザーの行動や興味・関心を把握し最適な広告を表示する手法です。購買プロセスが長いBtoBの分野では、サイト来訪者の情報を取得・解析することで得られる効果は大きいです。
特にGoogleやYouTubeなどは、ユーザーの閲覧履歴を瞬時に分析し、最適な広告を表示しています。このように、Webトラッキングを活用すればWeb戦略の効果を高められるのです。

Webトラッキングの仕組み
つづいて、Webトラッキングの仕組みを見ていきましょう。
基本的にCookieによって情報を収集している
Webサイトのユーザーの情報を収集するために、Cookieを活用しています。CookieはWebサイトの閲覧時に生成されるデータで、閲覧者のブラウザやPCなどのデバイスに保存されます。
保存されるデータには閲覧履歴・閲覧時間・ログイン情報があり、Webトラッキングを行っている側が収集できます。データを分析すれば、Webサイトの改善やユーザーの行動も把握しやすくなるでしょう。
ユーザー側にも、ログイン情報の保存により再度サイトを閲覧するときに情報を入力する手間が省けるメリットがあります。
マーケティングに特化したのがトラッキングCookie
トラッキングCookieとは、Webサイトが発行しパソコンに送るCookieを指します。
トラッキングCookieは「サードパーティCookie」と呼ばれる仕組みを利用しており、サイト内に埋め込まれたバナー広告などを配信している業者のサーバが送り込むCookieです。
その後、同じ業者の広告が表示されているページをユーザーが閲覧することで、既に保存されているCookieが配信元に届きます。そのためユーザーが閲覧している他社のWebサイトを横断してCookieを付与できます。
Cookieはブロックされることもある
しかし、最近ではブラウザのWebトラッキング防止の技術も高度になり、ブロックされることもあります。
実際に、Cookieの情報を使った広告がしつこく表示される「ストーカー広告」を迷惑に感じる人は多いでしょう。他にも自分の閲覧履歴や入力した個人情報を収集されるのを嫌がる人もいます。近年トラッキングによるプライバシーの侵害や犯罪などのセキュリティリスクが問題となって、Cookieの取り扱いの見直しが図られているのも事実です。
このような理由からトラッキング防止の目的でCookieがブロックされる事象も多いため、利用するときには注意が必要です。
Webトラッキングの活用例
最後に、Webトラッキングの技術がどのように使われているか活用例を見ていきましょう。
Webサイトの解析
Webサイトのアクセス解析は、Webトラッキングの技術を使っています。Webトラッキングによって、ユーザーの識別を行い、閲覧している時間やページを特定できます。アクセス解析を行えばサイトの状態がわかり、課題や改善策を見つけられるため最適化が可能でしょう。
広告の効果測定
Webトラッキングは、Web広告の効果測定でも使われることが多く、アフィリエイト広告では必須の機能となっています。アフィリエイト広告では、広告をクリックした結果購入された商品の代金の一部が報酬として支払われます。
このような広告ではWebトラッキングの技術を使って、どの媒体のどの広告から購入に至ったかなどユーザーの行動を追跡し効果を検証しています。
効果測定ツールを利用
広告効果の測定には専用のツールが利用されます。この効果測定ツールを活用すれば、クリック単位の詳細なデータを収集できます。他にも複数のWebサイトに横断した測定などで分析を効率化できるでしょう。
Webトラッキングの活用で見込み客を増やそう!
Webトラッキングはネット上のユーザーの行動を記録・追跡できる技術で、マーケティングやプロモーション活動を効率化できます。
なお、Webトラッキングはマーケティングオートメーション(MA)ツールの主な機能として備わっています。こちらの記事から人気のMAツールについて比較できますのでぜひ参考にしてください。
