
PBXの導入後、PHSは内線化できる?
PBXを導入した後も、PHSを内線化できるのでしょうか。
専用アンテナがあれば内線化できる
元々PHSは、専用アンテナさえあれば構内で高品質な通話ができるのが特長です。内線電話機としてはスマホも利用できますが、通信が安定しているという面でPHSはスマホにない魅力を持っています。
このことはPBX導入後も変わらず、専用のアンテナがあればPHSを内線電話機として利用し続けることが可能です。PBXと接続した専用アンテナを一定範囲ごとにオフィスに設置すれば、オフィス内での通話が可能になります。また、サービスによりますが、PBXがIP-PBXであってもPHSを内線として使い続けられることもあります。
規格によっては使えなくなることもある
PHSは登場して以来、急激に利用者を増やしました。それに伴ってPHSを提供する企業も増えました。
ところが、その後携帯電話との競争に破れて多くの企業がPHSサービスから撤退。2020年5月現在にもPHSを提供している企業は1社しか残っていません。そして、その唯一の企業も個人向けサービスを2020年7月末に、法人向けサービスを2023年3月末に提供終了することを発表しました。一部の構内PHSを除き、その指定日を境にPHSを使えなくなります。
また、それらとは別に「旧スプリアス規格」を使っている製品が、2022年11月末を境に利用できなくなります。自社で利用しているPHSの規格が旧スプリアス企画でないか調べてみましょう。総務省のサイトにアクセスし、PHSに記載されている技術基準適合証明番号を入力すれば規格が分かります。
参考:電波利用ホームページ 技術基準適合証明等を受けた機器の検索|総務省
PHSが使えなくなる場合は?
前述したように、現在使われているPHSの多くが近いうちに使えなくなります。自社のPHSが利用不可能になる場合は、内線電話機として別の方法を探さなければなりません。
その場合は、スマホ内線化をおすすめします。確かに、PHSは通信が安定している点でスマホに勝りますが、それ以外の点で劣る面が多いことは否めません。アンテナがない場所では使えませんし、アプリを活用して業務を効率化することも不可能です。
一方、スマホを内線化すれば、社外にいても電話対応できます。担当者が後で折り返すからと、連絡先のメモをとる必要もありません。アプリ1つでスマホを内線化できるサービスもあるため、大掛かりな準備も不要です。PHSが使えなくなるのをよい機会と捉え、より利便性の高いスマホ内線化を検討してはいかがでしょうか。
PBXを導入するメリットは?
最近では、PBXといえばIP-PBXやクラウドPBXが主流になっています。そのメリットを見ていきましょう。
- 【IP-PBX】
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- ■電話線の配線が不要
- ■遠隔地の拠点やオフィスとインターネットで繋がるため中継用デバイスが不要
- ■スマホを内線端末として利用可能
- 【クラウドPBX】
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- ■ハードウェアが要らないため導入が迅速かつローコスト
- ■利用場所を問わない
- ■情報の共有や統合が容易
- ■スマホを内線端末として利用可能
どちらもスマホを使えるため、先述したスマホ内線化のメリットを最大限に活かせます。
PBX導入に伴ってPHSを見直し、最適な内線環境を構築!
PBX導入後も、専用アンテナを社内に設置すればPHSを継続して利用できます。しかし、PHS提供サービスの終了や古い規格の製品が使用できなくなることに伴い、今後もPHSを使い続けるのは難しくなっていきます。
そこでおすすめなのがスマホ内線化です。IP-PBXやクラウドPBX環境で使えるため、検討してみてはいかがでしょうか。
