ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■接続方式・利用目的別
- VPN環境の構築・見直し:FLESPEEQ Web Access、株式会社USEN ICT SolutionsのビジネスVPN、IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA、モビリティコネクト for SCCloud、SonicWallSecureMobileAccess
- 社内PCへのリモート接続:RemoteView、Splashtop、SplashtopEnterprise
- PCやモバイル端末の遠隔サポート:RemoteOperator Helpdesk、Zoho Assist、RemoteCall
- 仮想デスクトップへの移行:AQStage仮想デスクトップ
- ■移行時に確認したい管理機能別
- ユーザー・端末の一元管理:RemoteView、SplashtopEnterprise
- 接続できる端末の制限:IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA、RemoteView、モビリティコネクト for SCCloud、RemoteCall
- 操作ログ・録画の保存:RemoteView、Zoho Assist、RemoteCall
- ■認証連携別
リモートアクセスツールの接続方式から乗り換え先を考える
乗り換え先を選ぶ前に、現在のツールと新しいツールの接続方式が同じか違うかを確認します。方式が変わると、社内ネットワークの設定や利用者の操作手順まで見直す範囲が広がるためです。方式ごとの特徴を押さえたうえで、移行の規模を見積もりましょう。
画面転送型とVPN型の違い
リモートアクセスの主な方式には、画面転送型とVPN型があります。画面転送型は、社内PCの画面を手元の端末に映して操作する方式です。業務データを社内PC側に保持したまま作業できますが、ファイル転送やコピー&ペーストなどを許可するかは製品の設定によって異なります。
VPN型は、VPN(仮想的な専用回線)で手元の端末を社内ネットワークにつなぐ方式です。社内のファイルサーバや業務システムに直接アクセスできる反面、接続した端末の管理まで求められます。どちらが適しているかは、業務内容と端末の管理体制によって異なります。ほかに、端末の状態などを確認してから社内への接続を許可するゼロトラスト型のサービスや、仮想デスクトップ(DaaS)を使う方法もあります。
方式を変える乗り換えで増える作業
同じ方式への乗り換えでも、アカウントの移行に加え、認証設定や接続先の登録、管理ポリシーの見直しが必要になる場合があります。一方、VPN型から社内PCへの画面転送型へ移る場合は、接続先PCの電源管理や、遠隔起動の仕組みを検討する必要があります。
反対に画面転送型からVPN型へ移る場合は、持ち出し端末のセキュリティ対策や、社内ネットワークへのアクセス権限の設計が重要になります。方式によって移行作業や関係部署が異なるため、早い段階で情報システム部門と方針をすり合わせましょう。
乗り換え前に洗い出すリモートアクセスの接続先と利用者
リモートアクセスツールの乗り換えで最初に作るのは、接続先の端末と利用者の一覧です。台帳がないまま切り替えると、移行漏れの端末や不要なアカウントが残るおそれがあります。台帳は乗り換え後の管理にも使えるため、項目を決めて作りましょう。
接続先端末と接続パターンの一覧
管理画面から、エージェントを入れている端末を書き出します。端末名やOS、設置場所、主な利用者に加え、常に接続を受け付ける設定か、利用者が都度許可する設定かも記録しておきましょう。
あわせて、最終接続日を確認します。長期間使われていない端末は、乗り換えを機に対象から外せる可能性があります。接続先の台数は乗り換え先のライセンス費用にも関わるため、正確な数を把握しておくと見積もりの比較にも役立ちます。
社外の利用者や委託先アカウントの確認
社員のアカウントだけでなく、保守を委託しているベンダーや、システム開発の協力会社が使うアカウントも洗い出します。社外の利用者は接続先や利用期間が限られているはずなので、現在の権限が必要な範囲に収まっているかを確認しましょう。
退職者や契約が終わった委託先のアカウントが残っていた場合は、移行せずに停止します。新しいツールでは、社外アカウントに利用期限や接続できる時間帯を設定できるかも確認しておくと、乗り換え後の管理負担を抑えやすくなります。社外アカウントの申請と承認の流れも、乗り換えを機に文書化しておきましょう。
リモートアクセスの接続許可とログ設定を組み直す
アカウントを移すだけでは、旧ツールで設定していた制限は引き継がれません。誰がどの端末へ、どの条件で接続できるかを整理し、新しいツールの設定項目に置き換えていきます。設定内容は文書に残し、複数の担当者で確認できるようにします。
認証方式と接続できる端末の制限
新しいツールでは、ログイン時の認証方式を決め直します。社内でシングルサインオン(1回の認証で複数のサービスを使える仕組み)を使っている場合は、連携できるかを確認しましょう。パスワードに加えてスマートフォンの確認コードなどを使う多要素認証も、設定できる範囲を確認しておきたい項目です。
あわせて、接続元として登録した端末だけを許可する制限や、接続元のIPアドレスによる制限が使えるかも確認します。旧ツールで設定していた制限をそのまま再現できない場合は、代わりの手段を決めてから切り替えましょう。
操作ログとファイル転送のルール
接続履歴や操作ログを保存している場合は、新しいツールで同じ項目が記録されるかを確認します。接続日時や接続元、利用者のほか、画面の録画ができるか、ログを何日分保存できるかはツールによって異なります。
手元の端末へのファイル転送やコピー&ペーストを許可するかどうかも、乗り換え時に決め直したいルールです。情報漏えい対策の方針とあわせて、部署や利用者ごとに許可範囲を変える必要があるかを整理しておくと、設定作業がスムーズに進みます。旧ツールのログは、社内規程で定めた期間に沿って書き出して保管しましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でリモートアクセスツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
新しい接続環境への切り替えと旧ツールの撤去
設定が固まったら、新しい接続環境を用意し、必要なアプリやエージェントを配布します。VPN機器や仮想デスクトップへの切り替えが必要な場合もあるため、製品の方式にあわせて作業を計画しましょう。移行後に不要な接続経路を残さないよう、旧環境の停止・撤去まで一体で進めることが重要です。
エージェントを配布する方法の決め方
接続先の台数が少なければ、利用者や担当者が1台ずつインストールする方法でも対応できます。台数が多い場合は、資産管理ツールやMDM(モバイル端末管理)を使って一括で配布する方法を検討しましょう。乗り換え先がこうした配布に対応したインストーラーを用意しているかは、事前に確認が必要です。
まず一部の部署で配布と接続を試し、問題がないことを確かめてから全体へ広げると、トラブルの影響を抑えられます。在宅勤務中の端末など社内にない端末は、配布のタイミングを個別に調整します。配布の進み具合は台帳に記録し、複数の担当者で確認できるようにしておくと、作業の抜け漏れを防ぎやすくなります。
旧エージェントとアカウントの停止
新しいツールで接続できることを確認したら、旧ツールのエージェントをアンインストールします。資産管理ツールなどで、旧エージェントが残っている端末がないかを確認しましょう。旧ツールのためにファイアウォールで許可していた通信があれば、その設定も見直します。
旧ツールの管理画面では、アカウントを停止し、必要なログを書き出してから解約手続きに進みます。解約後はログを取り出せなくなる場合があるため、作業の順番を事前に決めておくことが大切です。
乗り換え時の利用者への案内と問い合わせ対応
リモートアクセスツールは、在宅勤務や外出先での業務に直結します。切り替え当日に接続できない利用者が出ても業務を止めないよう、案内と問い合わせの受け皿を用意しておきます。切り替え前後の数日間は、問い合わせ担当を増やすなど体制を整えておくと安心です。
在宅勤務者に向けた切り替え手順の周知
利用者には、切り替え日と新しい接続手順を事前に伝えます。手元の端末に入れるアプリやログイン方法が変わる場合は、画面の写真を使った手順書を用意すると、ITに詳しくない利用者も迷いにくくなります。
切り替え日は、在宅勤務の多い曜日や月末の繁忙期を避けて設定しましょう。必要に応じて旧ツールとの併用期間を設ければ、接続トラブルが発生した際にも業務を継続しやすくなります。ただし、併用中は接続経路が増えるため、利用者や期間を限定し、終了後は旧環境を確実に停止することが重要です。
接続できないときの問い合わせ窓口の整理
切り替え直後は、ログインできない、接続先の端末が表示されないといった問い合わせが集中する可能性があります。社内の問い合わせ窓口を決め、よくある原因と対処方法をまとめたFAQを複数の担当者で共有しておきましょう。
接続できない原因は、認証設定や端末の電源状態、ネットワーク環境など複数考えられます。社内で原因を切り分けられない場合に、乗り換え先のサポート窓口へどのように問い合わせるかも確認しておくと、対応が滞りにくくなります。寄せられた問い合わせは記録して手順書に反映し、次の利用者が同じ点でつまずかないようにします。
乗り換え先候補のリモートアクセスツール一覧
この記事で紹介するリモートアクセスツールを、接続の制限や認証、管理機能の観点で一覧にまとめました。旧ツールの設定をどこまで再現できるかを比べる際の参考にしてください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| FLESPEEQ Web Access | 拠点間やリモートアクセスなど多様な接続構成に対応。初期設定や設定変更を含む運用サービスあり |
| 株式会社USEN ICT SolutionsのビジネスVPN | 複数メーカーの機器からリモートVPN環境を提案。現状環境のリプレイスにも対応 |
| RemoteOperator Helpdesk | 従業員PCのリモートサポートと、無人のPCやサーバーの遠隔メンテナンスに対応 |
| IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA | 端末に入れたエージェントがアクセスを制御。セキュリティ対策済みの端末だけに接続を許可できる |
| AQStage仮想デスクトップ | 国内データセンターで提供するプライベート型DaaS。二要素認証のオプションを用意 |
| RemoteView | 許可IP・MACアドレス設定や操作ログ、画面録画に対応。端末とユーザーをグループで管理できる |
| Splashtop | アプリのインストールで使い始められるリモートワーク向け製品。SSOでのログインに対応 |
| Zoho Assist | 顧客や社員の端末へ接続してサポートするサービス。セッション記録の保存や2段階認証に対応 |
| モビリティコネクト for SCCloud | 認証していない端末からのアクセスを阻止。Active Directory連携で既存ユーザーを管理できる |
| SonicWallSecureMobileAccess | 企業アプリへの安全な接続を提供するゲートウェイ。MFA・SSO・ポリシー制御に対応 |
| SplashtopEnterprise | 集中管理コンソールでユーザー・端末・権限を一元管理。SSOや多要素認証に対応 |
| RemoteCall | PCやモバイルを遠隔サポート。IP・MACアドレス制御や画面録画の機能を備える |
権限とログを移しやすいリモートアクセスツール
接続できる端末の制限や操作ログ、認証方式など、乗り換え時に組み直す設定を確認しやすい製品を紹介します。旧ツールの台帳や設定内容と照らしあわせながら比較してください。
FLESPEEQ Web Access
- 拠点間、リモートアクセス、クラウドなど様々な接続構成に対応!
- 1人情シスや情シスがいない企業様でも安心な手厚い運用サービス
- まずはお試し!無料トライアルが可能
日本通信ネットワーク株式会社が提供する「FLESPEEQ Web Access」は、自宅や外出先から社内へ安全にアクセスするためのサービスです。拠点間接続やリモートアクセス、クラウドなどさまざまな接続構成に対応し、PPTPやIPsec、SSLの方式に対応しています。初期設定や設定変更を含む運用サービスが用意されているため、情報システム部門の人手が限られる企業でも、乗り換え時の設定作業を任せやすいでしょう。ファームウェアの自動更新に対応し、稼働状況はクラウド上のコンソールで確認できます。
株式会社USEN ICT SolutionsのビジネスVPN
- 様々な機器を利用したリモートVPN環境をご提供
- 様々な通信方式(PPTP/ L2TP over IPsec/IPsec/SSL/証明書認証)
- 運用管理をお任せできるマネージド型がおすすめ
「株式会社USEN ICT SolutionsのビジネスVPN」は、さまざまな機器を利用したリモートVPN環境を提供するサービスです。複数メーカーの製品を比較したうえで、新規導入から現状環境のリプレイスまで提案を受けられます。PPTP、L2TP over IPsec、IPsec、SSL、証明書認証といった通信方式に対応し、運用管理を任せられるマネージド型も選べます。VPN型のまま機器を入れ替える場合や、接続方式を見直したい場合に相談しやすいサービスです。
RemoteOperator Helpdesk
- 従業員やお客様のPCトラブルをリモートサポート
- 自宅や外出先から社内システムやサーバーをメンテナンス
- システム導入先の緊急トラブルをリモートコントロールで迅速対応
株式会社インターコムが提供する「RemoteOperator Helpdesk」は、離れた場所にある端末をリモートで操作できるクラウド型のサービスです。在宅勤務中の従業員のPCを遠隔でサポートする用途と、オフィスのサーバーやお客様先に導入したシステムをリモートでメンテナンスする用途に対応します。ライセンスは、接続元の同時接続数で契約するサポートライセンスと、接続先の端末台数分を契約する端末ライセンスに分かれています。乗り換え直後の問い合わせに、利用者の画面を見ながら対応したい場合にも検討できる製品です。
IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA
- 独自のエラー補正技術で、快適なリモートアクセス!
- 強制VPN接続で、インターネットへの直接接続をストップ!
- ウイルス感染したリモートアクセス端末の通信を自動ストップ!
株式会社インターネットイニシアティブが提供する「IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA」は、ゼロトラストを実現するクラウド型のリモートアクセスサービスです。端末にインストールしたエージェントがさまざまな情報をリアルタイムで判断し、アクセスを制御します。セキュリティ対策済みの端末に限ってアクセスを許可したり、VPNへの接続を強制したりできるほか、ウイルスに感染した端末の通信を自動で止める機能も備えています。乗り換えを機に、接続できる端末の条件を見直したい企業の候補です。
AQStage仮想デスクトップ
- インフラ~OSを一括管理し日常運用を削減
- 顧客専用サーバーと閉域網接続で高セキュリティ
- 場所・端末を選ばず二要素認証で安全にリモート接続
NTT西日本株式会社が提供する「AQStage仮想デスクトップ」は、国内データセンターで提供するプライベート型DaaS(仮想デスクトップサービス)です。顧客専用のサーバーと閉域網接続で環境を構成し、インフラからOSまでを一括で管理するため、日常の運用負荷を抑えられます。場所や端末を選ばずに仮想デスクトップへ接続でき、二要素認証のオプションも用意されています。テレワークやBCPの環境を、社内PCに接続する方式から仮想デスクトップの利用へ切り替えたい企業が検討しやすいサービスです。
RemoteView
- 即日導入!インストール不要でブラウザからすぐにリモート接続
- 安心&使いやすい!強固なセキュリティと管理者による一元管理
- 1台から契約可能、スモールスタートに最適なお手軽な価格設定
RSUPPORT株式会社が提供する「RemoteView」は、遠隔地のデバイスを制御できる企業向けのリモートアクセスツールです。ユーザーや端末を3段階のグループに分けて管理できます。接続を許可するIPアドレス・MACアドレスの設定や、Google Authenticatorなどを使った2段階認証にも対応しています。操作ログ・履歴の記録や自動・手動の画面録画も可能なため、旧ツールで運用していた接続制限やログ保存のルールを置き換える際に確認したい製品です。ブラウザから接続でき、1台から契約できます。
Splashtop (スプラッシュトップ株式会社)
- 簡単な手順ですぐにリモートワークを始めることができる!
- 無料お試しも可能!年額15,000円からのリーズナブルな料金プラン
- シングルサインオンでパスワード不要で安全にログインできる!
Zoho Assist (ゾーホージャパン株式会社)
- チャットや通話などコミュニケーション機能が充実
- セッションの記録を保存し内部統制を強化
- 2段階認証やSSL通信によるセキュアな通信
モビリティコネクト for SCCloud (株式会社ソフトクリエイト)
- パブリッククラウドにも安全にアクセス
- 認証していないパソコンやモバイルデバイスによるアクセスを阻止
- Active Directory連携により既存ユーザーの管理を効率化
SonicWallSecureMobileAccess (ソニックウォール・ジャパン株式会社)
- あらゆる端末から安全に企業アプリへアクセス可能。
- MFA・SSO・ポリシー制御でゼロトラスト対応を実現。
- 高可用性とTLS1.3対応で大規模運用にも柔軟に対応。
SplashtopEnterprise (スプラッシュトップ株式会社)
- PC・Mac・モバイルへ遠隔アクセス/操作が可能。
- 集中管理コンソールでユーザー・端末・権限を一元管理
- SSO・多要素認証・アクセス制御で企業利用を支援。
RemoteCall (RSUPPORT株式会社)
- ブラウザによる画面共有・遠隔操作で問題を解決
- IP・MACアドレス制御で高いセキュリティを実現
- ファイル転送や画面録画機能を備えています。
まとめ
リモートアクセスツールの乗り換えは、接続方式の確認と、接続先や利用者の棚卸しから始めます。そのうえで認証やアクセス権限、ログ保存の設定を見直し、新しい接続環境への切り替えと旧ツールの停止・撤去を進めましょう。接続方式によって必要な作業は異なるため、自社の環境にあう製品を選ぶことが重要です。資料請求を活用し、管理機能や認証連携、移行時のサポート体制を比較してください。

