WMS(倉庫管理システム)を導入する7つのメリット
WMSを導入することで具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。
1.人為的ミスを減らすことができる
倉庫業務は単調な作業が多いため、慣れてくると注意力が散漫になりがちです。データの入力でも、目視で手入力していれば間違えることもあるでしょう。しかしハンディターミナルでバーコードを読み取って管理するのであれば入力ミスのリスクを減らすことができます。
2.煩雑な業務を効率化・自動化することができる
上述した内容と一部かぶりますが、人の手が介在する業務を減らすことで効率化できます。商品の在庫数は入荷・出荷で常に変動し続けるものですが、返品等のイレギュラーな変動も多々発生するものです。
返品が発生した際の対応は、出荷履歴や在庫数の修正、今後の入荷予定の見直しなど煩雑になりがちですが、WMSの返品管理機能を活用すれば効率よく短時間での対応が可能になり、人手を減らすこともできるでしょう。
3.倉庫管理業務の標準化ができる
倉庫管理には一定の習熟が必要です。特に在庫の所在は熟練者の記憶に頼ることが多く、場所が変わると混乱が生じることもあります。
しかしシステムによってロケーションを適切に管理し、それをスタッフとすぐに共有できれば、そのような混乱を避けることができます。習熟度を問わず、未経験者でも一定の水準で作業を進めることが可能になります。
4.在庫状況などの情報を可視化できる
WMSは連携すれば他の倉庫や取引との情報共有も可能です。つまり、より広い視野で状況を把握できるようになります。このように全体を見通せることで、より適切な状況判断を下せるようになるでしょう。
5.情報をリアルタイムで共有できる
ハンディターミナルや本社の基幹システムと連携させることにより、リアルタイムで状況を把握できます。タイムラグがないためデータの信頼性が高く、誤った状況判断のリスクを減らすことができるでしょう。
6.倉庫内のロケーション変更で、簡単に省スペース化ができる
倉庫内のロケーション管理を容易にできます。ロケーションを変えても、それがすぐにピッキングリストやハンディターミナルに反映されるため、スタッフの間で混乱をきたすことなくロケーション変更ができます。
ロケーション変更ができれば、結果的に無駄なスペースを省いて効率的に場所を使うことができるようになります。
7.コストを抑えることができる
まず人が必要な手間を削減することができるため、人員を削減することができます。 また作業を標準化して誰でもできるようにすることができるため、アルバイトやパートも大きな戦力となるでしょう。その結果、人件費を削減することができます。

WMS(倉庫管理システム)の知っておくべきデメリット
WMSにはデメリットもあります。導入後に後悔しないように、あらかじめ確認しておきましょう。
導入目的が曖昧だとの期待した効果が得られないリスクがある
何が目的でシステムの導入を検討するのかを把握することが大切です。WMSにはさまざまなメリットがありますが、自社にとって一番必要な機能はなにか、WMS導入によってどのような結果を出したいかは企業ごとに異なります。
導入目的を明確にしないまま導入してしまうと、期待していた効果が得られなかったり、自社の業務で必要な機能が無いシステムを選んでしまうことも考えられます。
導入後にWMSの効果を最大限に引き出すために、導入目的を明確にしておきましょう。
導入自体にコストと手間がかかる
WMSを導入することで、物流作業のコストと手間を削減することができます。しかし、システムの導入に伴って新たな手間も生じます。
自社運用型であれば設備導入のコストもかかりますし、それを使う人の教育にも費用と時間が必要になることでしょう。十分に使いこなせれば後に取り返せるコストではありますが、導入前に把握しておく必要があります。
WMS(倉庫管理システム)とは?基幹システムとの違いは?
WMS(倉庫管理システム)とは、入出荷に伴う在庫の変動を管理するためのシステムです。エクセルで管理するのとは違って一元化できるため情報の共有も簡単にできます。
WMS(倉庫管理システム)の機能一覧
では具体的にどのような機能があるのか見ていきましょう。
1.在庫管理
在庫の所在や数、賞味期限や製造年月日など在庫の情報をまとめて管理する機能です。リアルタイムで倉庫内の状態を把握でき、迅速な経営判断ができるようになります。
2.入荷管理
入庫スケジュールの管理や、入庫時の商品のラベル管理を行うことができます。
3.出荷管理
ピッキングリストの発行や出荷予定管理が可能になります。
4.返品管理
入出荷に伴う在庫の数の変化とは違い、返品による数の変化はイレギュラーです。そのような事態にもシステムで対応でき、実際の在庫数とデータ上での不一致を防ぎます。
5.棚卸し管理
棚卸差異リストの発行やハンディターミナルによる作業の効率化などを行うことができます。
6.帳票・ラベル発行
納品書や値札、送り状、商品を管理するためのラベルを発行することができます。
基幹システムで物流業務を行うには限界がある
WMSは基幹システムとは異なるものです。基幹システムは企業の業務の根幹となるシステムのことで、仕入れ・生産~販売・請求までを一貫して管理するため、在庫数を把握することが可能です。
しかしあくまで在庫数を把握するのみで、入庫・出庫やピッキングなどの物流業務をサポートすることはできません。仮に物流業務をサポートできる機能があったとしても、物流業務に特化したWMSと比較すると、全社統一で管理することを目的とした基幹システムでは機能的に限界があります。
同じ企業の倉庫であっても、広さやロケーション管理の方法、保管している商品の種類は異なるため、それぞれの現場ニーズに合ったサブシステムとしてWMSが導入されることが多いのです。
自社にマッチしたWMS(倉庫管理システム)を!
WMSには多くの機能があります。しかしどの機能を重要視しているかは、企業によって異なるでしょう。WMSのメリット・デメリットを踏まえつつ、どれが一番自社の求めているものなのかを把握したうえで製品を選ぶことが大切です。
