ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■提供形態別
- オンプレミス環境に導入できる:WebQuery、Dr.Sum、MotionBoard、FineReport、Tableau Server、Excellent、Yellowfin、Spotfire®、Data Knowledge、LaKeel BI、QlikView
- オンプレミスとクラウドを選べる:WebQuery、Dr.Sum、MotionBoard、FineReport、Tableau Server、Excellent、Yellowfin、Spotfire®、LaKeel BI
- 社内データベースとクラウド型BIを組み合わせる:軽技Web Cloud
- ■ライセンス・データ活用の特徴別
- サーバーライセンス型の料金体系:LaKeel BI、Data Knowledge
- データの高速集計や分析基盤を構築したい:Dr.Sum、QlikView
オンプレミス型BIツールとクラウド型の違い
オンプレミス型とクラウド型の違いは、BIツールを動かすサーバーを誰が用意し、誰が管理するかにあります。機能の名前が同じでも、運用の責任範囲が大きく変わるため、まずは仕組みと役割分担の違いを押さえておきましょう。
自社のサーバーで動かす仕組み
オンプレミス型BIツールとは、自社で用意したサーバーにBIツールのソフトウェアを導入して利用する形態です。データの集計やダッシュボードの表示に使う処理は、基本的に社内のサーバー上で行われます。
利用者はWebブラウザや専用のアプリケーションから社内のサーバーに接続し、レポートを閲覧します。サーバーは自社のデータセンターや社内のサーバールームに置くほか、自社で管理するプライベートクラウドの環境に構築する場合もあります。
運用の役割分担の違い
クラウド型BIツールでは、サーバーやOS、BIツール本体の更新を提供元が担います。これに対してオンプレミス型では、ハードウェアの調達からOSの更新、BIツールのバージョンアップまで、自社が担当する範囲が広がります。
そのぶん、更新の時期や構成を自社の都合で決められる点が特徴です。例えば、決算期の繁忙期を避けてバージョンアップを行うといった調整ができます。自由度と運用の負担は表裏一体と考えておくとよいでしょう。
BIツールをオンプレミスで運用する理由
クラウド型の選択肢がある一方で、BIツールをオンプレミスで運用する企業があります。その背景には、扱うデータの性質や社内システムの構成、既存の運用ルールといった事情があります。代表的な理由を3つ紹介します。
社外に出せないデータを分析する
顧客の個人情報や製品の設計情報、取引条件など、社内規程や取引先との契約で外部への保存が制限されているデータを分析する場合、オンプレミス型BIツールが選ばれることがあります。データを社内のネットワークの外に出さずに集計できるためです。
ただし、オンプレミスであれば安全というわけではありません。社内のサーバーでも、アクセス権の設定やログの管理が不十分であれば情報漏えいのおそれがあります。運用面の対策も自社で行う必要があります。
社内システムと閉じた環境で接続する
BIツールは、基幹システムや生産管理システム、データベースなどからデータを取り込んで分析します。これらのシステムが社内ネットワークの中にある場合、オンプレミス型のBIツールなら同じネットワーク内で接続できます。
クラウド型でも、社内のデータに接続するための仕組みを用意している製品はあります。ただし、通信経路の設定やファイアウォールの調整が必要になる場合があるため、社内のネットワーク方針と照らしあわせて判断しましょう。
既存の認証基盤や運用ルールにあわせる
社内で使っているID管理の仕組みや、サーバーの監視体制、バックアップの手順が整っている企業では、BIツールもその枠組みの中で運用したいと考える場合があります。オンプレミス型なら、既存のルールにあわせて構成を組みやすい傾向です。
例えば、社内の認証基盤とつないでログインを一本化したり、既存の監視ツールでBIサーバーの稼働を確認したりできます。対応している認証方式は製品ごとに異なるため、選定時に確認しておきましょう。
オンプレミスBIの運用に必要な体制と作業
オンプレミス型BIツールを導入すると、サーバーの保守からBIツールの更新、障害時の対応までを自社で担います。導入前に、誰がどの作業を担当するのかを整理しておかないと、運用が特定の担当者に偏るおそれがあります。
サーバー・OS・データベースの保守
BIツールが動くサーバーでは、ハードウェアの点検や交換、OSのセキュリティ更新、データベースの容量管理といった保守作業が発生します。BIツールのデータを保存する領域が不足すると、集計の失敗や表示の遅れにつながる場合があります。
これらの作業は、情報システム部門が担当する分担が考えられます。社内に担当者がいない場合は、保守を請け負う事業者への委託も検討しましょう。作業の手順書を残し、複数人で把握できるようにしておくことが大切です。
バージョンアップと修正プログラムの適用
BIツールの提供元は、機能追加や不具合の修正、脆弱性への対応を含む新しいバージョンや修正プログラムを公開します。オンプレミス型では、これらを適用する時期と手順を自社で決めて実施します。
適用後にダッシュボードの表示が変わったり、接続設定の見直しが必要になったりする場合もあるため、検証用の環境で事前に確認すると安心です。保守契約の内容によって受けられる更新の範囲が変わるため、契約条件も確認しましょう。
障害時の切り分けと復旧
レポートが表示されない、集計が止まったといった障害は、サーバーやネットワーク、接続先のデータベース、BIツールの設定など、複数の要因で起こる可能性があります。オンプレミス型では、原因の切り分けを自社で行う必要があります。
BIツールのエラーログやサーバーの監視情報を確認できるようにし、提供元への問い合わせ窓口と連絡手順を決めておきましょう。定期的にバックアップを取得し、実際に復元できるかを試しておくと、復旧までの時間を見積もりやすくなります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でBIツールの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
オンプレミス型BIツールの費用の考え方
オンプレミス型BIツールの費用は、ソフトウェアのライセンス費用だけでは判断できません。サーバーの調達や保守契約、運用を担う人の工数まで含めて考える必要があります。費用を構成する要素を整理しておきましょう。
ライセンスの課金単位
オンプレミス型BIツールのライセンスは、利用者の人数に応じて課金する方式や、導入するサーバーの単位で課金する方式などがあります。買い切り型のライセンスと年間契約の方式のどちらを用意しているかも、製品によって異なります。
利用者数で課金する方式は、閲覧者が増えると費用も増える点に注意が必要です。全社にレポートを配布する計画がある場合は、閲覧専用の利用者の扱いや、利用者が増えたときの費用の変化を見積もりで確認しましょう。
サーバー費用と運用の人件費
オンプレミス型では、BIツールを動かすサーバーやストレージの購入費用、設置場所の費用、保守契約の費用が発生します。サーバーには耐用年数があるため、数年ごとの更新費用も見込んでおく必要があります。
見落としやすいのが、保守やバージョンアップを担う担当者の工数です。外部の事業者に委託する場合は委託費用がかかります。ライセンス費用だけでクラウド型と比べるのではなく、数年間の総額で比較すると判断しやすくなります。
オンプレミスかクラウドかを判断する手順
BIツールをオンプレミスで導入するかクラウドで利用するかは、データの扱いに関する条件、利用規模の見通し、運用体制の3点から判断すると整理できます。どちらか一方に決めず、組み合わせる方法もあります。
手順1:データの保存条件を確認する
最初に、分析に使うデータを社外のサービスに保存してよいかを確認します。社内規程や取引先との契約、業界のガイドラインで保存場所が制限されている場合は、オンプレミス型を中心に検討します。
判断に迷う場合は、情報システム部門や法務部門に確認しましょう。データの種類ごとに条件が異なることもあるため、分析したいデータを一覧にし、それぞれの保存条件を整理しておくと、後の検討がスムーズに進みます。
手順2:利用規模と運用体制を見積もる
次に、BIツールを使う人数の見通しと、運用を担える体制があるかを確認します。利用者が今後増える予定なら、サーバーの性能を増強できるか、ライセンスを追加しやすいかも検討材料です。
社内でサーバーの保守を担える人がいない場合、オンプレミス型の運用は負担が大きくなる可能性があります。その場合は、保守を外部に委託する費用もあわせて見積もり、クラウド型の費用と比べてみましょう。
手順3:組み合わせる構成も検討する
オンプレミスとクラウドのどちらか一方に限定せず、組み合わせる構成も選択肢です。例えば、データは社内のデータベースに置いたまま、クラウド型BIツールから接続して可視化する方法があります。
また、機密性の高いデータを扱う部門はオンプレミス型を使い、それ以外の部門はクラウド型を使う分け方も考えられます。複数の提供形態を用意している製品もあるため、将来の移行のしやすさもあわせて確認しましょう。
オンプレミスで検討できるBIツール一覧
この記事で紹介するBIツールを、導入できる環境と運用面の特徴で一覧にしました。自社サーバーで運用するか、クラウドと組み合わせるかを考える際の比較に役立ててください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| WebQuery | Webサーバーに導入してブラウザから利用。DBを直接参照し、細かなアクセス制御や監査証跡ログに対応する |
| Dr.Sum | オンプレミス・クラウドに対応。データの統合と高速集計を中心に、Excelやブラウザからの分析を支援する |
| MotionBoard | オンプレミス・クラウドに対応。60種類以上のデータソースと接続し、ダッシュボードで可視化できる |
| FineReport | オンプレミス・クラウドに対応。帳票作成やダッシュボード、データ入力をまとめて行える |
| Tableau Server | 自社サーバーやパブリッククラウド環境に導入でき、権限管理やガバナンス機能を備える |
| Excellent | Excelアドイン型BIツール。DBの直接参照やアクセス制御、Excel帳票の作成に対応する |
| Yellowfin | オンプレミス・クラウド・ハイブリッドで導入可能。LDAP認証やSSO、AIによる分析を支援する |
| 軽技Web Cloud | サーバー構築が不要なクラウド型BI。社内のデータベースに接続し、検索・集計・可視化できる |
| Spotfire® | オンプレミス・クラウドに対応。探索型分析から統計解析、予測分析まで一つの環境で行える |
| Data Knowledge | オンプレミス型BI。レポート作成や分析ノウハウの共有、詳細なログ管理・権限設定に対応する |
| LaKeel BI | オンプレミス・クラウドに対応。サーバーライセンス型で、データの集計・統合・分析・可視化を行える |
| QlikView | オンプレミス・パッケージソフトで提供。連想技術とインメモリ処理を用いてデータを分析する |
自社サーバーでの運用に対応するBIツール
社内のサーバーに導入できる製品を中心に、オンプレミスとクラウドを選べる製品や、社内のデータベースにクラウドから接続できる製品を紹介します。運用体制やライセンスの課金単位とあわせて比較してみてください。
WebQuery
- 【導入実績 6,400件】幅広い業種・業務で活用中!
- 【安全にデータ公開】金融機関200社以上/銀行70行以上の導入実績
- 【手厚いサポート】純国産!納得・満足するまでサポート!
株式会社システムコンサルタントが提供する「WebQuery」は、Webサーバーに導入し、ブラウザからデータを検索・分析できるBIツールです。専用のアクセス制御ソフト「FreeWay」を介してデータベースに接続し、キューブを構築せずにデータを直接参照します。抽出した情報はCSVやExcel帳票に出力でき、定型処理のスケジュール実行にも対応。ユーザーやグループ、レコード・カラム単位でアクセスを制御でき、監査証跡ログも取得できます。社内データを安全に公開し、現場で活用したい企業に向いています。
Dr.Sum
- 導入実績8,000社超!顧客満足度No.1・サポート品質ランク★★★
- 散在したデータを一元化、10億件のデータも1秒台で◆高速集計◆
- 直感的な操作で誰でも簡単にデータ分析が可能
ウイングアーク1st株式会社が提供する「Dr.Sum」は、社内に散在するデータを統合し、高速に集計・分析できるデータ分析基盤です。高速集計に対応したデータベースエンジンを中心に、データの収集・加工から分析までを支援します。Excelやブラウザを通じて集計結果を確認できるため、業務部門でもデータを活用しやすくなります。提供形態はオンプレミスとクラウドで、既存の社内システムと接続しながら、データの集計基盤を整備したい企業に適しています。
MotionBoard
- 3,900+社導入・顧客満足度4年連続No.1・サポート品質ランク★★★
- 生成AI機能*チャットで自動生成・インサイト分析も自然言語で!
- システムも現場・IoTデータも、60種類以上のデータソースと接続◎
ウイングアーク1st株式会社が提供する「MotionBoard」は、さまざまなデータを集約し、ダッシュボードで可視化できるBIツールです。オンプレミス版とクラウド版があり、自社のシステム構成や運用方針にあわせて導入形態を選べます。60種類以上のデータソースとの接続に対応し、社内システムや現場のデータを組み合わせた分析が可能です。地図上での情報表示やアラート、データ入力などの機能も備えています。業種・職種別のテンプレートを活用し、現場でのデータ活用を進めたい企業に向いています。
FineReport
- ローコードでExcelライクのデザイナにより、分析画面を簡単作成
- データ可視化にデータ入力機能もあり、社内様々な課題が解決可能
- 日本国内大手企業の導入実績が多く、各種事例と安心サポート
バリューテクノロジー株式会社が提供する「FineReport」は、帳票作成やダッシュボード、データ入力をまとめて行えるデータ活用ツールです。提供形態はオンプレミス・クラウド・パッケージソフトで、WindowsやLinuxなどの環境に導入できます。Excelに近い操作感のデザイナーを使って帳票や分析画面を作成でき、各種データベースとの接続にも対応。帳票の作成だけでなく、データの入力や更新を伴う業務にも活用できます。社内システムの情報を使って帳票作成と分析業務を効率化したい企業に適しています。
Tableau Server
- オンプレミス・パブリッククラウドの柔軟な導入体系
- 利用状況を俯瞰できるガバナンス機能
- あらゆる環境から暗号化されたデータをシームレスに抽出
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Tableau Server」は、自社サーバーやパブリッククラウド環境に導入できるBIプラットフォームです。オンプレミスのほか、AWSやAzureなどの環境でも運用でき、サーバー構成やアップグレードのタイミングを自社で管理できます。さまざまなデータソースとの接続に対応し、権限管理や利用状況を把握するガバナンス機能も備えています。分析担当者と閲覧者の役割に応じたライセンスを利用でき、組織全体で分析環境を管理・共有したい企業に向いています。
Excellent
- 【導入実績 6,400件】幅広い業種・業務で活用中!
- 【安全にデータ公開】金融機関200社以上/銀行70行以上の導入実績
- 【手厚いサポート】純国産!納得・満足するまでサポート!
株式会社システムコンサルタントが提供する「Excellent」は、Excelから社内データを検索・分析できるアドイン型BIツールです。各PCにインストールして利用し、専用のアクセス制御ソフト「FreeWay」を介してデータベースに接続します。抽出したデータをExcel帳票のテンプレートに出力できるほか、ピボットテーブルと組み合わせた分析も可能です。アクセス制御によって利用者ごとに参照できる情報を管理できるため、使い慣れたExcelを活用しながら、社内データの分析環境を整えたい企業に適しています。
Yellowfin
- 自然言語で質問するだけでAIが分析・可視化
- セマンティックレイヤーで統制されたAIデータ活用
- AIが異常や変化を検知し、気づきを自動通知
Yellowfin Japan株式会社が提供する「Yellowfin」は、オンプレミス・クラウド・ハイブリッドクラウドで導入できるBIプラットフォームです。LinuxやWindowsのサーバーに対応し、LDAP認証やSSOなど、既存の認証基盤を活用した運用を検討できます。セマンティックレイヤーによって指標の定義や計算ロジックを一元管理でき、自然言語によるデータ分析や異常値の自動検知も搭載。分析結果をダッシュボードやレポートで共有できるほか、自社アプリケーションへの分析機能の組み込みにも対応しています。
軽技Web Cloud
- サーバレス運用でインフラ管理の手間と費用を抑制
- AWS・Azureとオンプレデータベースを一括活用
- 簡単操作で検索からダッシュボード表示まで完結
富士電機ITソリューション株式会社が提供する「軽技Web Cloud」は、社内のデータベースと接続して利用できるクラウド型BIツールです。BIツール用のサーバーを自社で構築・保守する必要がなく、インフラ管理の負担を抑えられます。クラウド環境のデータだけでなく、オンプレミスのデータベースにも接続でき、データの検索・集計からダッシュボードでの可視化まで対応。2要素ログインやIPアドレスによる接続制限などの機能も備えています。社内データを活用しながらBI基盤の運用負担を軽減したい企業に向いています。
Spotfire®
- 対話的な操作による探索型分析
- 可視化と高度な分析を一つの環境で実現
- 分析結果の共有と組織内での活用
ジャパンシステム株式会社が提供する「Spotfire®」は、探索型のデータ分析から統計解析・予測分析まで対応するBIツールです。オンプレミスとクラウドの提供形態があり、自社のシステム環境やデータ管理方針にあわせて導入できます。複数のグラフやフィルターを連動させながらデータを探索でき、分析結果を可視化して共有する運用にも対応。環境構築支援や導入後の運用サポート、管理者向けトレーニングも用意されています。高度な分析を自社環境で進めたい企業に適しています。
Data Knowledge (株式会社クロスユーアイエス)
- 分析ノウハウの共有で社内の分析スキルを向上
- 豊富な分析機能で経営状況をタイムリーに可視化
- 詳細なログ管理と権限設定で安全に情報共有
LaKeel BI (株式会社ラキール)
- 豊富な分析テンプレートで、一目で直観的に使える国内産ツール
- データ集計・統合・分析・可視化・業務の自動化をこれ1つで!
- 利用人数・データ量が無制限の全社で使える価格体系
QlikView (QlikTechnologiesInc.)
- 特許取得の連想技術で柔軟なデータ選択・探索・分析を実現。
- インメモリ処理で大規模データも高速・リアルタイム分析。
- 多様なデータソース対応で高度な分析基盤を短期導入支援。
まとめ
オンプレミス型BIツールは、社外に出せないデータを扱う場合や、社内システムと閉じた環境で接続したい場合に有効な選択肢です。ただし、サーバーの保守やバージョンアップ、障害対応を自社で担うため、運用体制と数年間の総額をあわせて検討することが大切です。データの保存条件と体制を整理したうえで、オンプレミスに対応したBIツールを資料請求で比較してみてください。

