資料請求リスト
0件

オンプレミス型LMSで受講履歴を社内管理するには?eラーニングの管理基盤

オンプレミス型LMSで受講履歴を社内管理するには?eラーニングの管理基盤

LMS(学習管理システム)をオンプレミスで運用すると、eラーニングの受講履歴やテスト結果を自社のサーバーに置き、社内のルールにそって管理できます。外部ネットワークに接続しにくい研修環境や、人事データと社内で連携したい企業で検討される形態です。一方で、サーバーの保守や受講記録のバックアップは自社とベンダーで担います。この記事では、研修担当者や情報システム部門に向けて、オンプレミス型LMSの仕組みと連携、運用のポイントを解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
\ 先月は3,000人以上の方が資料請求しました /
目次

    ITトレンドがおすすめする製品・サービス

    ■社内システムとの連携方法別
    ■構築する環境別
    ■導入・保守の支援別

    LMSをオンプレミスで動かすと受講履歴はどこに残る?

    オンプレミス型のLMSでは、システム本体と学習データの両方を自社が管理するサーバーに置きます。まず、LMSが扱うデータの種類と、クラウド型との管理範囲の違いを整理します。

    オンプレミス型LMSが社内に保存するデータ

    LMSは、eラーニングの配信だけでなく受講者の学習記録を管理するシステムです。オンプレミス型では、受講者のアカウント情報や所属部署、コースごとの受講状況、テストの点数、修了日といったデータが、自社のサーバー上のデータベースに保存されます。

    教材ファイルも同じサーバーか社内のファイルサーバーに置く構成が考えられます。データの保管場所や保存期間を自社で決められるため、社内規程や取引先との契約で条件がある場合も対応を検討できます。

    クラウド型LMSとの管理範囲の違い

    クラウド型LMSは、提供会社のサーバーで動くサービスを利用する形態です。サーバーの保守や機能のアップデートは提供会社が担い、利用企業は設定と運用に集中できます。

    オンプレミス型は、サーバーの調達やOSの更新、障害時の復旧まで自社側で計画します。そのかわり、社内システムとの連携方法やデータの持ち方を、自社の要件にあわせて決めやすい点が特徴です。自社専用に区切ったクラウド環境(プライベートクラウド)にLMSを構築する方法もあり、どれが向くかはデータ管理の要件と社内の運用体制によって変わります。

    関連記事 eラーニングのメリット・デメリットとは?企業と受講者の視点で解説

    オンプレミス型LMSが選ばれるeラーニングの研修環境

    eラーニングの管理基盤はクラウド型が広く使われていますが、研修を行う環境や社内の決まりによってはオンプレミス型が検討されます。代表的な3つの場面を紹介します。

    工場や研究所の端末を社外に接続していない

    工場の生産ラインや研究開発部門では、情報漏えいを防ぐために端末をインターネットに接続しない閉域網で運用している場合があります。この環境ではクラウド型LMSに接続できないため、社内ネットワーク内で動くオンプレミス型が検討されます。

    安全教育や作業手順の研修を現場の共用端末で受講し、その記録を社内で一元管理したい場合に向いています。閉域網で使えるかは製品によって異なるため、導入前にベンダーへ確認しましょう。

    学習データの保管場所が社内規程で決まっている

    金融機関や官公庁の関連団体などでは、従業員の個人情報や評価に関わるデータを社外のサーバーに置かないよう、社内規程で定めている場合があります。LMSの受講履歴やテスト結果も人事情報の一部として扱われるため、この規程の対象に含まれる可能性があります。

    規程上クラウドの利用が難しい場合、オンプレミス型が選択肢に入ります。クラウドの利用が条件付きで認められている場合もあるため、情報システム部門や法務部門に確認してから形態を決めましょう。

    受講者数が多く独自の運用ルールがある

    グループ会社を含めて受講者が多い企業や、職種ごとに複雑な受講ルールを持つ企業でも、オンプレミス型が検討されます。自社の研修体系にあわせて画面や受講条件を改修したい場合、クラウド型では対応できる範囲に限りがあるためです。

    ただし、改修を重ねるほどバージョンアップの際に動作確認の手間が増えます。標準機能でどこまで対応できるかを先に確かめ、改修は必要な範囲にとどめることが大切です。

    関連記事 eラーニングを効果的に活用する会社とは?有効活用の重要ポイントも

    人事データとつなぐオンプレミス型LMSの連携設計

    オンプレミス型LMSを社内で運用する利点の一つは、人事システムや社内認証と社内ネットワーク内で連携できることです。ここでは、受講者情報の同期とログイン、受講結果の活用の3点を解説します。

    人事システムから受講者と組織を同期する

    受講者の登録や異動のたびにLMSを手作業で更新すると、登録漏れや所属の誤りが起こるおそれがあります。人事システムから社員番号や氏名、所属部署、役職を定期的にLMSへ取り込めば、受講対象者の割り当てを最新の組織にそろえやすくなります。

    連携の方法には、CSVファイルの定期取り込みやAPIによる連携があります。取り込みが失敗したときに通知されるか、エラーの履歴を確認して再実行できるかも確かめておきましょう。

    Active Directoryやシングルサインオンでログインする

    社内のActive Directory(社員のアカウントを一元管理するWindowsの仕組み)と連携すると、受講者はPCのログインと同じIDでLMSを利用できます。パスワードを別に管理する必要がなく、退職者のアカウント停止も社内の手続きと連動させやすくなります。

    複数の社内システムに一度のログインで入れるシングルサインオンに対応しているかも確認しましょう。認証方式の対応状況は製品によって異なるため、自社の認証基盤を伝えてベンダーに確認します。

    受講結果を人事評価や資格管理に生かす

    LMSに蓄積した受講結果は、人事評価や昇格要件、資格の管理にも活用できます。例えば、管理職研修の修了を昇格の条件にしている企業では、修了データを人事システムへ戻すことで確認の手間を減らせます。

    連携する場合は、どのデータをどの頻度で人事システムに送るのか、どちらのシステムの記録を正とするのかを決めておきます。両方のシステムで同じデータを修正すると、記録が食い違う原因になるためです。

    ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でeラーニングの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。

    \ eラーニングシステム(LMS) の製品を調べて比較 /
    製品をまとめて資料請求! 資料請求フォームはこちら

    eラーニングの受講記録を長く残すLMS運用ルール

    オンプレミス型では、受講記録を守る責任の多くを自社が持ちます。教育の記録を後から確認できる状態に保つため、保存期間とバックアップ、アクセス権限のルールを決めておきましょう。

    保存期間とデータ削除のルールを決める

    研修の記録は、監査や取引先への説明で過去にさかのぼって確認を求められる場合があります。法令で記録の保存が定められている教育もあり、例えば労働安全衛生規則では、特別教育の記録を3年間保存するよう定めています。

    一方で、退職者の個人データを不要に持ち続けることも避けたいところです。研修の種類ごとに保存期間を決め、期間を過ぎたデータを削除または匿名化する手順も、LMSの運用ルールに含めておきましょう。

    バックアップと障害時の復旧手順を用意する

    オンプレミス型LMSでは、サーバーの故障や操作ミス、ランサムウェアなどの被害で受講データが失われるおそれがあります。データベースと教材ファイルを定期的にバックアップし、本番のサーバーとは別の場所に保管しましょう。

    バックアップを取るだけでなく、実際に復元できるかを定期的に試すことも大切です。障害時の連絡先や復旧の手順を文書にまとめ、複数の担当者が対応できる状態にしておきます。

    関連記事 eラーニング導入3つの成功例とは?受講率を上げるポイントも紹介

    LMSのオンプレミス導入で自社が担う作業と期間

    オンプレミス型LMSは、契約後すぐに使い始められるクラウド型と比べて、稼働までに自社で進める作業が多くあります。費用と期間の見通しを立てるために、主な作業を整理します。

    サーバーの準備から稼働までの作業

    導入では、サーバーの調達や仮想環境の用意、OSとデータベースの構築、LMSのインストールを進めます。そのうえで、組織や受講者の初期登録、人事システムとの連携設定、既存の教材の動作確認を行います。

    SCORM(eラーニング教材の共通規格)に対応した教材であれば、同じ規格に対応したLMSに取り込めます。ただし規格のバージョンによって動作が異なる場合があるため、主要な教材を事前に試しておきましょう。稼働までの期間は、構成や改修の範囲によって数か月以上かかる場合もあります。

    稼働後に続く保守費用と更新の計画

    オンプレミス型の費用は、ソフトウェアのライセンスや構築費用といった初期費用に加え、ベンダーへの保守費用、サーバーの電気代や設置場所の費用が継続してかかります。数年ごとにサーバー機器やOSの更新も必要です。

    見積もりを比べる際は、初期費用だけでなく、機器の更新を含めた5年程度の総額で試算すると判断しやすくなります。LMSのバージョンアップを誰がどの頻度で行うのかも、保守契約の内容で確認しましょう。

    関連記事 eラーニングシステムの導入効果は?5つの導入事例を解説!

    オンプレミスで運用できるLMSの特徴一覧

    この記事で紹介する、オンプレミスで導入できるLMSの特徴を一覧にまとめました。社内システムとの連携や、導入後の運用を支える機能の違いを比べる際に役立ててください。

    製品名特徴
    Generalist/LMクラウドとオンプレミスから選べるLMS。シングルサインオンや人事システム連携を標準で備える
    e学びばこクラウド版とオンプレミス版を用意。必要な機能に絞ったシンプルな画面で受講と管理ができる
    オウルキャストオンプレミスにも対応。動画・テスト・受講管理に加え、講座の販売や決済の機能も備える
    サムトータル・ラーニング・マネジメントソリューション人事システムなど他システムからデータを取り込める。eラーニングと集合研修を一元管理
    教育デザイナーオンプレミスで提供される教育管理システム。資格やスキルをスキルマップで可視化できる
    IO Moodle(イオムードル)オープンソースのMoodleがベース。動画の制御機能や催促メールの自動配信を備える
    SLAPオンプレミスとクラウドに対応。自社のコンテンツを簡単な手順で作成できる
    iroha Board日本発のオープンソースLMS。教材やテストの作成・配布、学習履歴の管理に対応

    受講履歴を自社サーバーで管理できるLMS

    オンプレミス版を選べるLMSのなかから、人事システムとの連携やセキュリティ設定、保守の体制を確認できた製品を紹介します。自社の社内規程や運用体制にあうかを比べてみてください。

    Generalist/LM

    株式会社東芝
    《Generalist/LM》のPOINT
    1. 直感操作のオーサリングツールでeラーニング教材をかんたん作成
    2. スキルマップで社員のスキルを可視化し戦略的な人材育成を支援
    3. 400以上の既製コンテンツですぐにeラーニングをスタート可能

    株式会社東芝が提供する「Generalist/LM」は、クラウドとオンプレミスから提供形態を選べるLMSです。標準機能としてシングルサインオン(SSO/SAML)と人事システム連携を備えており、受講者情報を社内の人事データとそろえて管理したい企業に向いています。Webオーサリングツールでの教材作成やカリキュラム管理、修了証の発行、スキルマップにも対応しています。オンプレミスで導入した後に、事業の拡大にあわせてクラウドへ移行する運用も可能です。

    e学びばこ

    株式会社テクノカルチャー
    《e学びばこ》のPOINT
    1. 月額8,000円~のリーズナブル料金(クラウド版)
    2. 学習状況や学習効果をリアルタイムで把握可能!
    3. 使いこなせるまでしっかりサポート♪

    株式会社テクノカルチャーが提供する「e学びばこ」は、クラウド版とオンプレミス版を用意したeラーニングシステムです。オンプレミス版のサーバー要件(Windows Server・MySQLなど)が公開されており、自社サーバーに構築する際の機器の見当をつけやすいでしょう。管理者はコース別・ユーザー別の受講状況を一覧やグラフで確認できます。オンプレミス版の保守は別途の有料契約で提供され、平日のサポート窓口も用意されています。

    オウルキャスト

    株式会社ストランダー
    《オウルキャスト》のPOINT
    1. これ1つでeラーニング事業に必要なものが揃う
    2. アカウント数無制限のeラーニングシステム
    3. AIに対応し、受講状況の分析や販売戦略の立案をサポート

    株式会社ストランダーが提供する「オウルキャスト」は、オンプレミス・クラウド・SaaSなどの提供形態を持つeラーニングシステムです。動画やPDF、WEB記事、テストを組み合わせたカリキュラムをノーコードで作成でき、受講履歴はCSVで出力できます。IPアドレス制限や2要素認証、同一アカウントの同時ログイン制限といったセキュリティ設定も備えています。API連携や専用サーバー構築などのカスタマイズにも対応しているため、社内の要件にあわせて構成を相談したい場合の選択肢です。

    教育デザイナー (株式会社ユニオンシンク)

    《教育デザイナー》のPOINT
    1. スキルマップで社員のスキルを見える化!人財育成をサポート!
    2. スマホで利用者のほぼ全機能が使えるので隙間時間に学習できる!
    3. CSV/DI対応で薬事系企業にも導入可能!

    IO Moodle(イオムードル) (株式会社イオマガジン (東証スタンダード上場・城南進学研究社グループ))

    《IO Moodle(イオムードル) 》のPOINT
    1. 使いやすさを追求!必要な機能を網羅したeラーニングシステム
    2. 国内の大学シェアNo.1の「Moodle(ムードル)」がベース
    3. セキュリティ対策も万全。WAFを標準対応

    SLAP (株式会社ODKソリューションズ)

    《SLAP》のPOINT
    1. コンテンツは自作だけでなく購入も
    2. 動画コンテンツも配信・視聴できる(オプション)
    3. 直感的に操作できるUIや受講デバイスも選べて学習しやすい

    iroha Board (株式会社いろはソフト)

    《iroha Board》のPOINT
    1. シンプルでフラットな構造のeラーニングシステム。
    2. レスポンシブデザイン採用でスマホやタブレットに対応。
    3. 教材やテストを作成できるリッチテキストエディタを搭載。

    まとめ

    LMSをオンプレミスで運用すると、eラーニングの受講履歴を自社のサーバーで管理でき、閉域網の現場や社内規程への対応、人事システムとの社内連携を進めやすくなります。一方で、サーバーの保守やバックアップ、受講記録の保存ルールづくりは自社の役割です。研修環境とデータ管理の要件を整理したうえで、オンプレミス型とクラウド型を比べましょう。気になるLMSがあれば、資料請求して対応範囲を確認してください。

    \ 先月は3,000人以上の方が資料請求しました /
    IT製品・サービスの比較・資料請求が無料でできる、ITトレンド。「オンプレミス型LMSで受講履歴を社内管理するには?eラーニングの管理基盤」というテーマについて解説しています。eラーニングシステム(LMS)の製品 導入を検討をしている企業様は、ぜひ参考にしてください。
    このページの内容をシェアする
    facebookに投稿する
    Xでtweetする
    このエントリーをはてなブックマークに追加する
    pocketで後で読む
    eラーニングシステム(LMS)の製品をまとめて資料請求