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社外秘の教材を社内だけで配信する|オンプレミス型eラーニングシステム

社外秘の教材を社内だけで配信する|オンプレミス型eラーニングシステム

オンプレミス型のeラーニングシステムは、自社のサーバーから教材を配信するため、社外秘の技術資料や顧客情報を含むマニュアルを教材にしたい企業で検討されます。ただし、動画教材を一斉に配信すると社内ネットワークに負荷がかかるほか、在宅勤務者が受講する経路も考える必要があります。この記事では、教材を作って届ける担当者と受講者の目線から、オンプレミス型eラーニングの配信の仕組みと受講環境の整え方を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

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    ■動画教材の配信機能別
    ■教材の作り方別

    オンプレミス型eラーニングシステムで教材を届ける仕組み

    オンプレミス型は、eラーニングシステムと教材ファイルを自社が管理するサーバーに置き、社内ネットワークを通じて受講者に届ける形態です。配信の流れと、クラウド型との経路の違いを確認します。

    自社サーバーから受講者の端末へ配信する流れ

    教材の担当者は、作成した動画やスライド、確認テストを社内のサーバーにあるeラーニングシステムへ登録します。受講者は社内のPCからブラウザでシステムにアクセスし、サーバーから届く教材を視聴します。

    教材ファイルも受講記録も社内のサーバーにとどまるため、教材の公開範囲を社内ネットワークに限定できます。そのかわり、サーバーの容量や処理能力が不足すると再生が遅くなるため、教材の量と受講者数を見込んで機器を用意する必要があります。

    クラウド型と比べた配信経路の違い

    クラウド型のeラーニングシステムでは、教材は提供会社のサーバーからインターネット経由で配信されます。社外からでも受講しやすい一方、教材を社外のサーバーに置くことが前提です。

    オンプレミス型は教材が社内にとどまる反面、社外から受講するにはVPNなどの経路を別に用意します。社外秘の教材は社内のサーバーに置き、社外秘を含まない研修はクラウド型で配信するといった使い分けを検討する企業もあります。

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    オンプレミスで配信したいeラーニング教材とは

    オンプレミス型が検討されるのは、教材そのものに社外へ出したくない情報が含まれる場合です。ここでは、社内だけで配信したい教材の例を3つ紹介します。

    製造技術や設計ノウハウを伝える教材

    製造業では、熟練者の作業手順や設備の操作方法、製品の設計基準を動画や資料にまとめ、技能の継承に役立てる取り組みがあります。こうした教材には、製法や図面など競争力の源泉となる情報が含まれる場合があります。

    教材を社内のサーバーだけで扱えば、取引先との秘密保持契約や社内の情報管理規程にあわせた運用を検討しやすくなります。教材ごとに閲覧できる部署や職種を絞り込めるかも、あわせて確認しておきましょう。

    顧客情報や社内規程を含む業務マニュアル

    コールセンターの応対手順や金融商品の販売ルール、社内システムの操作マニュアルなどは、実際の画面や事例を使うほど理解が深まります。その分、顧客情報や社内の仕組みが映り込みやすくなります。

    画面のマスキングを徹底したうえで、それでも社外に出したくない教材はオンプレミス型で配信する方法があります。教材を作る段階で、どの情報を含めてよいかを情報管理の担当部門と決めておくと、作り直しを減らせます。

    社内の事例を扱うコンプライアンス教材

    情報セキュリティやハラスメント防止の研修では、自社で実際に起きた事例を教材にすれば、受講者が自分の問題として受け止めやすくなります。ただし、社内の事例には関係者が特定できる情報や、社外に公表していない内容が含まれる場合があります。

    こうした教材は、関係者の情報を伏せたうえで、社内のサーバーから対象の従業員だけに配信する方法が考えられます。受講者が教材をダウンロードや印刷できないように設定できるかも、確認しておきたい項目です。

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    動画教材の配信で社内ネットワークにかかる負荷と対策

    オンプレミス型では、動画教材の配信が社内ネットワークの通信量を押し上げる場合があります。業務システムの通信に影響を出さないための考え方と対策を、3つの観点で整理します。

    一斉受講で通信が集中する場面

    全社員が受講するコンプライアンス研修の期限前や、新入社員研修の時間帯には、多数の受講者が同時に動画を再生します。動画は文書よりデータ量が大きいため、拠点間の回線やサーバーの処理能力によっては、再生が止まったり業務システムの応答が遅くなったりするおそれがあります。

    再生の不具合は、端末の性能やブラウザの設定、回線の混雑など複数の要因が重なって起こります。事前に受講のピークを見込み、情報システム部門と負荷の見通しを共有しておきましょう。

    受講期間の分散と配信の工夫

    通信の集中を避ける方法として、部署ごとに受講期間をずらす運用があります。拠点が多い場合は、拠点内に教材を一時保存するキャッシュの仕組みや、拠点ごとの配信サーバーを置く構成も検討できます。

    どの構成をとれるかはeラーニングシステムの対応状況によって異なるため、拠点数と回線の状況をベンダーに伝えて相談しましょう。拠点の回線を増強する場合は、費用と効果を比べたうえで判断します。

    画質と動画の長さの見直し

    教材を作る担当者が取れる対策もあります。画面操作の説明であれば、高い画質でなくても内容は十分に伝わる場合があります。解像度やビットレート(1秒あたりのデータ量)を下げれば、1本あたりの通信量を抑えられます。

    また、1本の動画を5~10分程度に分けると、受講者が空き時間に少しずつ視聴でき、同じ時間帯への集中を和らげる効果も期待できます。文字や図で伝わる内容は、動画にせずスライド教材にするのも一つの方法です。

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    オンプレミス型で受講者が受講する方法

    オンプレミス型は社内ネットワークでの受講が基本のため、在宅勤務者や現場の従業員がどう受講するかを導入前に決めておく必要があります。受講場所ごとの方法を確認します。

    在宅や出張先からVPN経由で受講する

    社外から受講する場合は、VPN(インターネット上に暗号化した通信路を作る仕組み)で社内ネットワークに接続する方法が考えられます。受講者は普段の業務と同じ手順でVPNに接続してから、eラーニングシステムにアクセスします。

    ただし、動画を多数の受講者が社外から再生すると、VPN装置の処理能力を圧迫する場合があります。社外からの受講を認める教材の範囲や時間帯を決め、VPNの利用ルールとあわせて案内しましょう。

    工場や店舗の共用端末で受講する

    個人のPCを持たない現場の従業員は、休憩室や事務所に置いた共用端末で受講する方法があります。この場合、受講のたびに自分のIDでログインし、終わったらログアウトする手順を周知することが大切です。

    前の受講者のまま操作すると、受講記録が別の人に付いてしまいます。社員証のICカードでログインできるか、一定時間操作がないと自動でログアウトされるかも、選定時に確認しておきたい項目です。

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    オンプレミス型eラーニングと教材作成ツールの組み合わせ

    オンプレミス型でも、教材は社内の担当者が作るケースがあります。教材を作るツールと配信するシステムの組み合わせ方、教材の更新の進め方を解説します。

    SCORM形式の教材を取り込む

    SCORM(スコーム)は、eラーニング教材と配信システムの間で受講状況をやり取りするための共通規格です。外部の教材作成ツールでSCORM形式の教材を作れば、対応するeラーニングシステムに取り込み、受講の進み具合やテストの結果を記録できます。

    SCORMには複数のバージョンがあり、システムとツールが同じバージョンに対応しているかを確認する必要があります。本番で配信する前に、テスト用の受講者で記録が正しく残るかを試しましょう。

    教材を改訂して公開版を管理する

    手順や規程が変わると、教材も改訂が必要です。改訂した教材を公開するときは、受講途中の人の記録をどう扱うか、旧版の修了者に再受講を求めるかを決めておきます。

    オンプレミス型ではサーバーの容量に限りがあるため、旧版の動画をいつまで残すかもルール化しておくと安心です。教材の作成者と更新日、改訂内容を一覧で管理しておけば、担当者が替わっても教材の状態を把握できます。

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    社内配信に向くeラーニングシステム一覧

    自社のサーバーから教材を配信できるeラーニングシステムについて、教材の作り方と配信まわりの機能を中心に一覧で整理しました。製品ごとの違いを把握する際の参考にしてください。

    製品名特徴
    Generalist/LMWebオーサリングツールで教材を作成できる。動画のストリーミング配信やSCORMに対応
    e学びばこオンプレミス版を用意。同時接続数管理やIPアドレス制限をオプションで追加できる
    オウルキャスト動画・PDF・テストを組み合わせた教材をノーコードで作成。受講画面のデザインも変更可能
    サムトータル・ラーニング・マネジメントソリューションオンプレミスに対応。モバイルアプリで教材をダウンロードしてオフラインでも学習できる
    IO Moodle(イオムードル)Moodleがベース。動画のスキップ防止や倍速再生、途中からの再開を設定できる
    教育デザイナーパワーポイントやPDF、動画を組み合わせて教材を作成。スマホからも受講できる
    iroha BoardオープンソースのLMS。リッチテキストエディタで教材やテストを作成できる

    教材を自社サーバーから届けられるeラーニング

    オンプレミスで導入できる製品のなかから、社内資料を教材にする機能や、動画配信・アクセス管理の機能を備えた製品を紹介します。教材の種類と受講者数を想定しながら比較してみてください。

    Generalist/LM

    株式会社東芝
    《Generalist/LM》のPOINT
    1. 直感操作のオーサリングツールでeラーニング教材をかんたん作成
    2. スキルマップで社員のスキルを可視化し戦略的な人材育成を支援
    3. 400以上の既製コンテンツですぐにeラーニングをスタート可能

    株式会社東芝が提供する「Generalist/LM」は、社内資料をもとにした教材づくりから動画配信までを担えるLMSで、オンプレミスでも導入できます。インストール不要のWebオーサリングツールで、パワーポイントやPDF、動画を組み込んだ教材を作成でき、取り込んだ後は受講者からどう見えるかをすぐにプレビューで確認可能です。動画はストリーミング配信に対応し、最後まで視聴しないと先に進めない設定もできます。SCORMに適合しているため、外部ツールで作った教材を配信したい場合にも検討できます。

    e学びばこ

    株式会社テクノカルチャー
    《e学びばこ》のPOINT
    1. 月額8,000円~のリーズナブル料金(クラウド版)
    2. 学習状況や学習効果をリアルタイムで把握可能!
    3. 使いこなせるまでしっかりサポート♪

    株式会社テクノカルチャーが提供する「e学びばこ」は、PDFや動画の教材をブラウザから受講できるeラーニングシステムです。PC・スマートフォン・タブレットに対応し、オンプレミス版も用意されています。管理者は教材や外部URLを登録してコースを作り、受講者に割り当てます。受講者は教材を閲覧してテストに回答し、自分の進捗も確認できます。オプションで同時接続数管理やIPアドレス制限、操作ログ管理を追加できるため、同時に接続できる人数や接続元を管理しながら運用したい場合の候補です。

    オウルキャスト

    株式会社ストランダー
    《オウルキャスト》のPOINT
    1. これ1つでeラーニング事業に必要なものが揃う
    2. アカウント数無制限のeラーニングシステム
    3. AIに対応し、受講状況の分析や販売戦略の立案をサポート

    株式会社ストランダーが提供する「オウルキャスト」は、オンプレミスにも対応したeラーニングシステムです。動画、PDF、WEB記事、テスト、レポートを組み合わせたレッスンをノーコードで作成でき、「誰が、いつ、どの動画を、どこまで見たか」まで受講状況を記録します。受講画面のデザインは自由にカスタマイズでき、PC・スマートフォン・タブレットで受講可能です。修了証の自動発行にも対応しており、社内の資格認定のような研修にも使えます。

    IO Moodle(イオムードル) (株式会社イオマガジン (東証スタンダード上場・城南進学研究社グループ))

    《IO Moodle(イオムードル) 》のPOINT
    1. 使いやすさを追求!必要な機能を網羅したeラーニングシステム
    2. 国内の大学シェアNo.1の「Moodle(ムードル)」がベース
    3. セキュリティ対策も万全。WAFを標準対応

    教育デザイナー (株式会社ユニオンシンク)

    《教育デザイナー》のPOINT
    1. スキルマップで社員のスキルを見える化!人財育成をサポート!
    2. スマホで利用者のほぼ全機能が使えるので隙間時間に学習できる!
    3. CSV/DI対応で薬事系企業にも導入可能!

    iroha Board (株式会社いろはソフト)

    《iroha Board》のPOINT
    1. シンプルでフラットな構造のeラーニングシステム。
    2. レスポンシブデザイン採用でスマホやタブレットに対応。
    3. 教材やテストを作成できるリッチテキストエディタを搭載。

    まとめ

    オンプレミス型のeラーニングシステムは、社外秘の技術資料や業務マニュアルを使った教材を、自社のサーバーから社内だけに配信したい場合に検討される形態です。導入にあたっては、動画配信による社内ネットワークへの負荷や、在宅勤務者と現場の従業員の受講方法を事前に設計しておく必要があります。教材の作り方と受講場所を整理したうえで、自社にあうeラーニングシステムを資料請求で比較してみてください。

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