IoT技術を活用した在庫管理システム3選
まずは、IoT技術を活用した在庫管理システムをいくつかご紹介します。システムはそれぞれ異なった特徴を持っているため、導入の際には自社に適したものを選択しましょう。
J WALD の比較ポイント
- 生産の優先順位、納期回答等の判断を早く、正確に
- プロセス系・組立系・見込生産・受注生産 混在の生産管理に対応
- トレーサビリティの強化、正確な原価・損益計算
J WALDは株式会社シナプスイノベーションがリリースしている、IoTと連携して「スマートファクトリー」実現を支援する次世代型生産管理システム生産管理パッケージです。本来は生産管理を行うためのシステムですが、機能の1つとして在庫管理が搭載されています。
価格:別途お問い合わせ
対象企業規模:従業員100名以上 5,000名未満、売上50億円以上
AiR Logi
AiR Logiは、株式会社ECロボがリリースしているクラウド倉庫管理システムです。現場では高性能Bluetoothスキャナを使用して検品などの業務を行い、そのデータをIoT端末やクラウドで閲覧・管理することができます。
- ●IoT端末はSIMによるインターネット通信を行うため、無線工事不要
- ●初年度導入実績100社以上
- ●初期費用35,000円、月額10,000円(倉庫割引適用時)から利用可能
▽サービス詳細はこちら▽
【倉庫割引で月額1万円から使える】 最新鋭のクラウドWMSはAiR Logi
スマートマット
スマートマットは、スマートショッピングが提供している自動発注・在庫管理ソリューションです。IoTスマートマットの上に乗っている消耗品の残量が常に計測されているため、在庫の見える化、発注の自動化に繋げることができます。
- ●商品や在庫をスマートマットの上に置くだけでIotによる在庫管理
- ●オフィス、飲食店、物流、流通など幅広い業種で活用可能
- ●初期登録費用5万円〜、スマートマットは1台につき500〜1,000円/月
▽サービス詳細はこちら▽
無料貸出あり!商品の下に設置するだけで導入できるスマートマット
在庫管理 × IoT とは?
在庫管理にIoTを活用すると、一体どのような業務形態になるのでしょうか。まずはIotについて詳しく見ていきましょう。
IoTはモノがネットでつながる仕組みのこと
IotとはInternet of thingsの略であり、直訳すると「モノのインターネット」といった意味になります。IoTという言葉は家電業界でよく用いられており、たとえば冷蔵庫や洗濯機、TVなどを直接インターネットに繋ぎ、より便利に活用しようという試みが挙げられます。
モノの操作・データ収集・データ連携が可能になる
各個のモノや製品がインターネットに繋がれば単体でも使い勝手の向上が見込めますが、それらを連携させ集中管理することも可能です。それにより、一つの画面で複数の機器についての稼働状態を確認したり動作させることができるようになるため、手間が大きく省けます。
IoTは在庫管理のみならず家庭や職場のさまざまなシーンで活用することができるため、その可能性は無限大です。今後どのような製品や機能がリリースされるか、つぶさに観察してみるのも面白いかもしれません。
在庫管理に導入すると在庫の数・場所が簡単に把握できる
IoTを在庫管理に導入すると、在庫の数や場所を簡単に把握することができます。倉庫内に設置したセンサーがそれぞれの在庫数はもちろん、商品の場所や出荷状況、ピッキング状況を全てリアルタイムで感知し、システムの管理画面から確認することができます。
IoTを在庫管理に導入するメリット
IoTを在庫管理に導入するメリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。IoTを在庫管理に導入することで、以下のような恩恵を受けられます。
在庫管理がリアルタイムで可能
IoTを在庫管理に活用すれば、在庫の商品数やピッキング状況をシステムで追うことができるため、リアルタイム性の高い管理を行えます。画面を一望すれば必要なモノの位置や状況の追跡ができるため、「あれはどこだったっけ?」「これはどうなっている?」といった疑問を即座に解消することができるでしょう。
時間短縮・コスト削減
IoTを在庫管理に活用することにより、業務に要する時間の短縮やコスト削減効果も見込めます。前述した通り、IoTによる在庫管理はセンサーが在庫商品数や格納場所、ピッキング状況をつぶさに感知してくれるため、従業員の無駄な動きを抑制することができます。
それにより在庫管理のための人員やスペースを減らすことができ、業務効率化やコスト削減が期待できるでしょう。
管理精度の向上
IoTを在庫管理に活用すれば、管理精度の向上が見込めます。IoTによる在庫管理は専用のシステムによって行われることになり、その多くは簡易な操作が可能なため人為的なミスの減少に繋がります。
また、システムによっては在庫残数に対する適切な発注タイミングや、どの商品をどのように管理するかといった面の画一化も可能です。 それにより、人による発注タイミングや商品管理の偏りを是正することができるでしょう。
IoTを在庫管理に導入する際のポイント
IoTによる在庫管理には多くのメリットがありますが、システム導入の際はどのような点に注意すればよいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
現場の負担に配慮する
IoTに限らず、新しいシステムを導入する際は現場に負担をかけることになります。現状のシステムや慣習がいかに使い勝手が悪いとはいっても、現場はそれを長年使用しており、それぞれの従業員が自分なりの使い方を構築していることも少なくはないでしょう。
そこに新しいシステムを導入するわけですから、下手をしたら従業員の反発を招きかねません。そこまではいかなくとも、新しいシステムに慣れるまでは現場に負担をかけることになるため、システム導入の際は入念なフォローアップが大切です。
管理体制を整える
IoTシステム導入の際には、管理体制を整えることも重要です。何をIotで管理し、業務がどのように変化するのかを管理者および現場レベルでしっかりと整理しておきましょう。
新しいシステムを現場で活用する際には、操作や管理が不慣れなことによるトラブルが頻発しがちです。その際の責任の所在を明確にしたりトラブルが起きた原因を突き止めるためにも、しっかりとした管理体制を整えておくことが肝要です。
費用対効果を確認する
在庫管理にIoTを導入する際は、費用対効果をしっかりと確認しておきましょう。IoTを導入するからには、少なくともシステムに対する期待や導入の目的があるはずです。
その辺りを曖昧にするのではなく、事前に課題および目的を明確にし費用対効果を検証しておくことが大事です。せっかく導入したのに「システムの導入コストの方が高くついてしまった」といったことにならないよう注意しましょう。
他社の導入事例を確認する
IoTシステム導入を決める前に、可能な限り同業種などでの導入実績を確認するようにしましょう。同業種であれば導入後似たような課題に直面することも多いため、事前に備えることが可能です。
在庫管理にIoTを活用して作業の効率化を図ろう!
在庫管理にIoTを活用するメリットとしては、「管理精度の向上」や「手間・コストの削減」などが挙げられます。IoTを導入すれば在庫の見える化に繋がるため、誰でも容易に在庫管理を行うことが期待できるでしょう。
また、在庫管理の手間を大幅に削減することができるため、業務効率化やコスト削減にも繋がります。一方、IoTシステム導入の際には「導入課題や目的を明確にし」「費用対効果を検証する」ことも重要です。IoTを活用し、在庫管理の効率化を目指しましょう。