誤出荷とは
誤出荷とは、出荷する商品や数量・発送先を間違えることです。発生すると、会社の信頼が揺らいでしまいます。また、顧客からのクレームにもつながるため注意が必要です。
ちなみに、誤出荷数を用いると、受注数における誤出荷の割合を示す「誤出荷率」を算出できます。誤出荷率を求める公式は、以下のとおりです。
誤出荷率=誤出荷件数÷出荷受注数
たとえば、出荷受注数が100個・誤出荷件数が10個の場合、誤出荷率は10÷100=0.1になります。

誤出荷の原因
それでは、誤出荷はなぜ起こるのでしょうか。
商品点数の間違い
出荷指示数が2個なのに、商品を1個しか出荷しなかったということはよくあります。このようなミスは新人スタッフの不注意で起こることが多いですが、ベテランスタッフの思い込みで発生する場合もあります。
例えば「1人のお客さんは1つの商品しか買わない」という思い込みがあると、複数のオーダーでも1つの商品しか出荷できません。同じ商品が2個購入されたとしても、出荷指示数を1として処理してしまうでしょう。
また商品点数の間違いは、ピッキングの時にも起こります。棚から必要な数だけ商品を取り出したつもりが、実際には指定された数との差異が発生しているケースです。
具体的には事前に「2つ必要」と確認したにも関わらず棚から商品を1個だけ取ってしまい、そのまま間違いに気付かず出荷してしまう、という流れです。
商品タイプの間違い
商品の品番や名前が正しくても、サイズ・色・形などを間違えてしまう場合があります。これは商品タイプを識別するコードに慣れていない、新人スタッフが起こしがちなミスです。
特に入荷時のミスは致命的で、識別コードを間違えて貼り付けてしまった場合、機械を用いても誤出荷を解消できません。
品番の間違い
品番を間違えると、オーダーと異なる商品が顧客に届きます。商品をシステムで管理していればほとんど起こらないミスですが、目視でチェックする工程があると発生する可能性があります。管理が適切に行われず倉庫内に商品が散らばっている場合も同様です。
目的の商品を見つけづらい環境だと、誤出荷が起こりやすくなります。
誤出荷の対策
どうしたら上記のような誤出荷を防げるのか、くわしく見ていきましょう。
ダブルチェック体制やツールを導入する
この方法は、出荷数や発送商品のミスが発生している場合に行うのが効果的です。
商品を発送する直前に、ダブルチェック体制で商品数が合っているかを確認しましょう。ピッキングの段階でミスを防ぐのは難しいかもしれませんが、最終段階で間違いを見つけられれば、誤出荷を阻止できます。
また、スキャンするだけで商品の品番や数量をチェックできるツールを導入すると精度が向上するため、おすすめです。
管理タグを正確に貼り付ける
この方法は、サイズやカラーなどが間違っている場合に行いましょう。
管理タグを間違えて貼り付けると、システムによる管理を徹底しても誤出荷してしまいます。そのため管理タグを貼り付ける際は、貼り付けられたタグと実際の商品が正しいかをダブルチェック体制で確認するのがおすすめです。
仕入れ商品をすべてスキャンして、荷受けリストと商品リストの差異も確認しましょう。
ピッキング・出荷スペースの確保
この方法は、品番の異なる商品を発送してしまった場合に行います。
作業スペースが狭いと、商品が入れ替わってしまいミスが発生しやすくなります。商品がバラバラに保管されていると、管理タグの貼り間違えも発生するため注意してください。
ピッキングや出荷を行う際は、整理整頓された作業スペースを確保しましょう。荷受けリストや注文書が重ならず、商品同士が乱立しないようにします。注文書などの書類と商品の保管スペースを分けると、作業が行いやすくなるでしょう。
誤出荷を防ぐ環境・チェック体制を整えて対策しよう!
誤出荷は、商品点数・種類・品番が異なることによって発生します。顧客からのクレームや企業の信頼性低下につながるため、未然に防ぐことが大切です。
ピッキングや出荷作業を行う際は、梱包前の最終段階でダブルチェックによる目視確認を行いましょう。管理タグを貼り付けるときも同様です。作業スペースをしっかり確保し、正確で丁寧な業務を心がけます。
ピッキングや出荷作業を最適化して、誤出荷を防ぎましょう。

製造業や流通業者にとって、誤出荷は企業の競争力に影響を与えます。物流業務については、当たり前のことを当たり前にやることが前提となっており、誤出荷を頻発させると企業の信頼に関わるからです。単純な誤出荷が、企業の存続すら脅かすこともあるかもしれません。
それでも、人的ミスを100%なくすことは出来ません。出荷プロセスを正しく把握し、誤出荷を防ぎながら生産性向上を実現するツールの導入も、積極的に検討する必要があるでしょう。