ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■データベースのログの取得方式別
- データベースの監査機能でログを取得:SSDB監査
- SQLコマンドやクエリを含むログを取得:AUDIT MASTER
- 取得した監査ログを別のログ管理ツールへ転送:SSDB監査
- データベースを扱う端末の画面操作を録画:クライアント運用管理ソフトウェア SKYSEA Client View
- ■ログの活用・保護の方法別
- ほかのシステムのログとあわせて横断的に検索:Logstorage、LogRevi、ALog EVA
- 不審な操作をアラートで通知:SSDB監査、Logstorage、EventLog Analyzer
- ログを暗号化して保管:Logstorage、Logstorage–X/SIEM
データベースのログをログ管理で扱う理由
データベースは、企業の重要な情報が集まる場所です。そのため、端末やサーバーの操作ログとは別に、データベース自体に対する操作を記録しておくことが求められる場面があります。ここでは、ログ管理システムで扱う理由を整理します。
重要な情報が集まる場所の記録を残す
データベースには、顧客の氏名や連絡先、取引の履歴、従業員の情報などが保存されています。情報漏えいが疑われた際に、どのデータが、いつ、誰によって取り出されたのかを確かめるには、データベースへの操作の記録が欠かせません。
個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)では、組織的安全管理措置として、個人データの取扱いに係る規律に従った運用が求められ、その状況を確認するために利用状況等を記録することも重要とされています。システムログや、情報システムのログイン実績・アクセスログは、記録する手法の例として挙げられています。自社の規程とあわせて、記録の範囲を検討しましょう。マイナンバーを扱う業務がある場合は、関連するガイドラインも確認しておきます。
ほかのログと照らしあわせて調べられる
データベースのログだけでは、操作した人がどの端末から、どのような経路で接続したかまでは分からない場合があります。ログ管理システムに集めると、PCの操作ログやサーバーへのログオンの記録と時刻をそろえて並べ、一連の流れとして確認できます。
例えば、業務時間外にデータベースから大量のデータが取り出され、同じ時刻に端末でUSBメモリへのコピーが記録されていれば、両者の関係を調べる手がかりとして使えます。複数のログを横断して検索できるかは、製品を比べる際の確認項目です。
データベースで取得するログの種類
データベースの操作ログには、接続の記録から個々のデータ操作まで、いくつかの種類があります。すべてを詳細に記録すると量が膨らむため、目的にあわせて取得する範囲を決めましょう。
接続とログイン失敗の記録
データベースへの接続の記録には、接続した利用者のアカウント、接続元の端末やサーバー、接続と切断の日時が含まれます。普段は使われない時間帯や接続元からのアクセスを見つける手がかりとして役立ちます。
ログインに失敗した記録も重要です。短い時間にログインの失敗が続く場合は、パスワードを推測しようとする攻撃や、設定の誤りが考えられます。原因は一つに限らないため、記録をもとに状況を確認してから対応を判断しましょう。
データの参照や変更の記録
データの参照や追加、更新、削除といった操作は、データベースへの命令文であるSQLとして実行されます。どのSQLが、どのアカウントで、どのデータに対して実行されたかを記録すると、データの持ち出しや意図しない変更を追跡できます。
ただし、すべてのSQLを記録すると、業務システムからの通常の操作も含めて大量のログが生まれます。個人情報を含むテーブルなど、重要なデータに対する操作を重点的に記録するといった範囲の決め方を検討しましょう。
権限や設定の変更の記録
アカウントの作成や削除、権限の付与、データベースの設定変更といった管理者の操作も記録の対象です。権限が不適切に広げられると、本来見られないデータにアクセスできる状態が生まれる可能性があるためです。
管理者の操作は件数が少ない一方で、影響が大きい操作を含みます。記録を残すだけでなく、変更が申請や承認の手続きと一致しているかを定期的に照らしあわせると、手続きの漏れや誤操作に気づけます。
データベースのログを取得する方法
データベースのログを取得する方法は、データベース自体の機能を使うか、外部から通信を記録するかで分かれます。方法によって、取得できる情報や、データベースの性能への影響が異なります。
データベースの監査機能を使う
データベースの製品によっては、標準の機能や追加の機能で、接続やSQLの実行を記録する監査ログを出力できます。この監査ログをログ管理システムに取り込むと、ほかのログとまとめて保管や検索ができます。
監査機能は、記録する範囲を細かく設定できる場合がある一方で、記録の範囲を広げるほどデータベースの処理に負荷がかかります。データベースの管理者と相談し、検証環境で影響を確かめてから本番環境の設定を変えましょう。
ネットワーク上の通信から取得する
データベースに届く通信を外部の機器やソフトウェアで記録し、そこからSQLを読み取る方式もあります。データベース自体の設定を大きく変えずに導入しやすく、データベースの処理への負荷を抑えやすい点が特徴です。
一方で、通信が暗号化されている場合の扱いや、データベースのサーバー上で直接行われた操作を記録できるかは、製品や構成によって異なります。どの操作が記録の対象外になるかを、導入前に提供会社へ確認しておきましょう。
データベース監査ツールと連携する
データベースの操作の記録に特化したデータベース監査ツールを使い、その記録をログ管理システムに連携させる方法もあります。監査ツールで詳細な記録を取り、ログ管理システムでほかのログと横断的に検索する、という役割分担です。
連携する場合は、ログ管理システムが監査ツールの出力形式に対応しているかを確認します。連携の設定を提供会社が用意している場合もあるため、利用中または検討中の監査ツールの名前を伝えて相談するとよいでしょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でログ管理システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
データベースの操作ログの確認と活用
ログは取得するだけでは役に立ちません。確認する対象と頻度を決め、異常に気づける仕組みを整えることで、情報漏えいの早期発見や内部不正の抑止につなげられます。
特権IDの操作を重点的に確認する
特権IDとは、データベース管理者が使うアカウントのように、すべてのデータや設定を扱える強い権限を持つIDのことです。特権IDの操作は影響が大きいため、ほかの操作より優先して確認します。
特権IDを複数人で共有していると、誰が操作したかを特定できない可能性があります。利用者ごとにIDを分けるか、特権IDを使う際に申請と記録を行う運用にしましょう。確認の作業は、特権IDを使う本人とは別の担当者が行うと、相互に確認しあえる体制をつくれます。
不審な操作をアラートで知らせる
ログをすべて目で確認するのは難しいため、条件を決めてアラートを出す仕組みを使います。例えば、業務時間外のアクセス、普段より多いデータの取り出し、登録されていない接続元からのアクセスなどを条件にする方法があります。
条件を広くしすぎると通知が増え、重要なアラートを見落とす恐れがあります。運用を始めてから通知の件数と内容を見直し、条件を調整していきましょう。アラートを受け取った後の確認手順と、報告する相手も決めておきます。
データベースのログ管理を導入する際の注意点
データベースのログ管理は、業務システムの性能や、ログ自体の取り扱いにも関わります。導入の前に、影響の範囲と保管のルールを関係者と確認しておきましょう。
業務システムの性能への影響
データベースの監査機能で記録の範囲を広げると、業務システムの応答が遅くなる可能性があります。特に、更新の多い時間帯や、大量のデータを処理する夜間の処理への影響に注意が必要です。
導入前に検証環境で記録の設定を試し、処理時間の変化を測っておきましょう。業務システムの保守を外部に委託している場合は、委託先とも設定の変更内容を共有し、影響の確認に協力してもらうと進めやすくなります。
ログ自体の保護と保存期間
データベースのログには、SQLの内容として顧客情報などが含まれる場合があります。ログそのものが重要な情報になるため、ログを閲覧できる人を限定し、閲覧の記録も残しましょう。
ログが書き換えられていないことを示せるよう、改ざんを防ぐ仕組みや、データベースの管理者がログを変更できない保管の方法も検討します。保存期間は、社内の規程や取引先との契約、業界の基準をもとに決め、期間を過ぎたログの廃棄方法もあわせて定めておきます。
データベースのログを扱える製品の比較表
データベースの監査ログの取得や、ほかのログとの横断的な分析に役立つ製品を一覧で紹介します。取得の方法や保護の機能に注目し、自社のデータベースの運用とあわせて比較してください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| クライアント運用管理ソフトウェア SKYSEA Client View | 重要データを扱うシステムの起動時など、指定した操作をきっかけにPC画面の録画を自動で開始できる |
| SSDB監査 | データベース標準の監査機能でログを取得し、ポリシー違反の操作をレポートやメールで知らせる |
| AUDIT MASTER | SQLコマンドやクエリを含む詳細なログを取得できる。クラウドとオンプレミスに対応 |
| Logstorage | 異なる形式のログに意味付けし横断的に検索・分析できる。暗号化や改ざん検出にも対応 |
| Logstorage–X/SIEM | ログを収集・保管・分析する統合ログ管理システム。収集したログをAESなどで暗号化して保管 |
| LogRevi | 基幹システムを含む社内のシステムログを、出力形式を問わず統合して一元管理できる |
| EventLog Analyzer | 条件に一致するログを収集した際に、メール通知やスクリプト実行でアラートを出せる |
| ALog EVA | サーバやPC、クラウドアプリのログを統合し、キーワード入力で検索できる |
データベースの操作記録に役立つログ管理製品
データベース自体の監査ログを扱う製品から、ほかのシステムのログとあわせて調べられる統合ログ管理システムまで紹介します。取得したいログの種類と、業務システムへの影響を確かめながら比較してみてください。
クライアント運用管理ソフトウェア SKYSEA Client View
- 「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2026-2027」で1位を獲得!
- 日々のログを収集し、情報漏洩リスクの素早い発見をサポート
- 特定のファイル操作などをログで確認、状況把握をご支援
Sky株式会社が提供する「クライアント運用管理ソフトウェア SKYSEA Client View」は、PCの画面操作を録画する機能を備えたソフトウェアです。重要データを扱う担当者のデータベースへのアクセスは制限しにくいため、画面操作を録画して操作の正当性や誤操作を確認できるようにしています。重要データを扱うシステムの起動時など、指定した操作で自動的に録画を始める設定も可能です(画面操作録画は一部エディションでオプション)。データベースを操作する端末側の記録もあわせて残したい企業に向いています。
SSDB監査 (株式会社システムエグゼ)
- 監査にしっかり使えるすべての機器のログデータを収集可能!
- 2つのテンプレートで専門知識がなくても即運用スタート!
- 汎用性の高いレポートやスケジュール設定で内部統制を強化!
AUDIT MASTER (株式会社アクアシステムズ)
- オンプレ・クラウド両対応!あらゆる機器・アプリのログを取得!
- SQLコマンドやクエリを含んだ詳細なログを取得可能!
- 使いやすい標準機能を網羅し手厚いサポートで簡単導入!
Logstorage (インフォサイエンス株式会社)
- 様々なログデータを漏れなく収集
- ログデータを分かり易く分析
- 安全にログデータを保管
Logstorage–X/SIEM (インフォサイエンス株式会社)
- ログを最大1/10に圧縮し、ストレージコストを大幅削減。
- AESやBlowfish等の暗号化方式で、収集したログを安全に保管。
- ログフォーマットを自動で解析し、受信時に自動適用。
LogRevi (TISI株式会社 (※株式会社インテックはTIS株式会社と合併し、2026年7月より社名を「TISI株式会社」に変更いたしました。))
- 8億レコードのログを1分で検索できる圧倒的なスピード!
- ログの収集・分析・通知まで全自動化可能!
- システムごとの出力データ形式を問わずログの統合が可能!
EventLog Analyzer (ゾーホージャパン株式会社)
- インストールから最短10分でログ管理システムを構築!
- 簡単で展開しやすく、ネットワークセキュリティレポートを作成!
- 法令が求める要件を遵守しネットワークの異常な振る舞いを検知!
ALog EVA (株式会社網屋)
- 自由にカスタマイズできるダッシュボードに必要な情報を集約可能
- 検索エンジンライクで直感的なログ検索を実現!
- 簡単操作でログ統合!クラウドアプリのログにも対応!
まとめ
データベースの操作ログは、監査機能やネットワーク経由の方式で取得し、ログ管理システムに集めると、ほかのログと照らしあわせて調べられます。接続や操作、権限変更の記録から目的にあう範囲を決め、特権IDの確認とアラートで異常に気づける仕組みを整えましょう。性能への影響とログ自体の保護にも注意が必要です。自社のデータベースに対応したログ管理の製品を、資料請求で比較してみてください。

