PBXにおける保守契約の必要性
PBXの保守契約を結んでおくべき理由は何なのでしょうか。その理由を2つ紹介します。
設備の安全性を保つため
システムの故障や不具合、自然災害や事故による通信トラブルはいつ発生するかわかりません。これらによる故障を未然に防ぎ、被害や影響を最小限に抑える方法としてPBXの保守契約が最適です。
保守契約を結ぶとその料金が毎月発生するため、このコストを懸念する声は少なくありません。しかし、保守契約を結ぶと、技術者が定期的にPBXを細部まで点検してくれます。そのため、平常時の状況を技術者が把握できており、緊急時でも迅速かつ的確な対応が可能です。
一方で保守契約を結んでいないと平常時の状況がわからず、緊急時の対応速度に差が生じる可能性が高いです。対応の遅れは事業の継続に大きな影響を与えかねません。保守契約により、トラブル時の安全性を担保できるのです。
高額な費用負担を避けるため
PBXの保守契約を結んでいないと、故障や不具合時に相応の料金が発生します。内容によっては修理料金が高額になるケースもあるでしょう。
保守契約を結んでおけば故障やトラブルは月々の保守料金から賄われるため、追加の費用はほとんどかかりません。さらに、定期的なメンテナンスにより、深刻なトラブルの発生を未然に防ぐことが可能です。
いつ甚大なトラブルが発生するかわかりません。高額な修理負担を避けるための保険として、ぜひ、保守契約の加入を検討するべきです。

PBXにおける保守契約のサービス内容3つ
PBXの保守契約ではどのようなサービスを提供しているのでしょうか。主なサービスを3つ見ていきましょう。
1.定期点検
定期的に技術者がオフィスを訪れ、PBXをチェックします。月1回、2ケ月に1回と、契約内容により点検を実施する時期は異なります。一般的な定期点検の内容は以下のとおりです。
- ■外観の確認
- ■主装置のランプ状況チェック
- ■主装置ファンの動作確認
- ■異音、異臭の確認
- ■PBXの清掃
- ■ケーブル接続状況の確認
- ■接続された電話機の動作確認
- ■PBXの電圧確認
上記以外にデータのバックアップを行うベンダーもあります。そして、前回定期点検した日以降の障害情報も合わせて確認するため、PBXの安定稼働につながります。
2.スポット点検
定期点検と異なり、定期的なメンテナンスは行いません。変更作業や障害の発生時など、スポットで対応するサービスです。なお、定期点検と比べると月々の料金は抑えられますが、点検や修理の内容によっては作業料が別途発生するケースがあります。
3.故障・災害時のサポート
故障時のサポートとは、通常利用の範囲内で発生した故障であれば、その代金を保守料金内で賄えるサポートです。保守料金によってサポート範囲が異なります。故障やトラブルが発生しやすい機器を利用している場合は、加入しておくと安心です。しかし、通常の範囲を超えた利用や人為的な理由が故障の原因である場合、サポートの対象外となります。
災害時のサポートとは、落雷や火災、地震といった災害による故障やトラブルに保守料金内で対応するサービスです。さらに、災害発生時は優先的に対応してくれます。災害による障害は一刻を争うトラブルであるため、いざという時に安心できるサービスです。しかし、料金は他の保守サービスと比べると高額なケースが多いです。
PBXの保守契約を結び、設備を安定稼働させよう!
PBXを安全に利用し、故障による高額な費用負担を避けるためにも保守契約を結ぶべきです。保守契約で提供されるサービス内容は以下のとおりです。
- ■定期点検
- ■スポット点検
- ■故障、災害時のサポート
PBXの保守契約を前向きに検討し、機器の安定稼働に努めましょう。
