ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■生産系・基幹システムとの連携別
- 生産管理システムから生成された発注データに対応:Guide(ガイド)
- 基幹システムと連携できる:製造業向け スマクラBDX 調達購買Web、楽々ProcurementII
- ■外注先とのやり取りの範囲別
- 図面・仕様書を添付して見積依頼できる:Prociec(プロシーク)、PROCURESUITE(プロキュアスイート)
- 取引先がシステム上で納期回答できる:Prociec(プロシーク)、PROCURESUITE(プロキュアスイート)、Guide(ガイド)、HUE Purchase
- 外注加工の調達に対応している:Guide(ガイド)
- ■法令対応別
- 取適法(中小受託取引適正化法)に対応:製造業向け スマクラBDX 調達購買Web、Prociec(プロシーク)
- 電子帳簿保存法に対応:楽々ProcurementII、製造業向け スマクラBDX 調達購買Web、Prociec(プロシーク)
製造業の購買管理が複雑になる理由
製造業の購買は、製品をつくるための材料を途切れなく確保する役割を担います。購買の遅れが生産の停止につながるおそれがあるため、間接材の購買とは異なる管理が必要です。
部品点数と取引先の多さ
製造業では、1つの製品に数十から数千の部品が使われる場合があり、部品ごとに取引先や単価、納期が異なります。同じ部品を複数の取引先から調達していることもあり、管理する組み合わせの数が増えていきます。
これらをExcelや担当者ごとの台帳で管理していると、最新の単価や納期の状況を把握するのに時間がかかります。部品の品目コードと取引先、契約単価を購買管理システムでまとめて管理すると、誰でも同じ情報を確認できる状態をつくれます。
直接材と間接材の混在
製造業の購買には、製品の材料となる直接材と、工場の消耗品や設備の保守サービスといった間接材の両方があります。直接材は生産計画にもとづいて定期的に発注し、間接材は現場からの依頼にもとづいて都度発注するといった違いがあります。
両者は発注のきっかけや承認の流れが違うため、1つの購買管理システムで扱えるか、別々の仕組みで管理するかを決める必要があります。製品によって対応する範囲が異なるため、直接材と間接材のどちらに対応しているかを確認しましょう。
生産計画と連動させる製造業の購買管理
製造業の購買では、生産計画から必要な部品の数量と時期を割り出し、適切なタイミングで発注することが求められます。購買管理システムと生産系のシステムをつなぐことで、この流れを効率化できます。
所要量計算の結果から発注を作る
所要量計算(MRP)とは、生産計画と部品表、在庫をもとに、いつ・何を・どれだけ発注すればよいかを算出する仕組みです。生産管理システムやERPで計算した結果を購買管理システムに取り込めば、発注データを作成する手間を減らせます。
連携の際は、品目コードや単位を両方のシステムで揃えておく必要があります。計算結果をそのまま発注するのではなく、購買担当者が最小発注数量や取引先の休業日を踏まえて確認する手順を残しておくと、過剰な発注を防げます。
納期回答と分納を管理する
製造業の購買では、発注した部品が生産の開始日までに揃うかを確認することが欠かせません。取引先から納期回答を受け取り、希望納期より遅れる発注を一覧で把握できると、生産計画を調整したり別の取引先を手配したりする対応を早めに進められます。
部品の発注は、数回に分けて納品される分納も珍しくありません。納品のたびに受け入れた数量を登録し、残りの数量と次の納期を管理できるかは、製造業向けの購買管理システムを選ぶ際の確認点です。取引先ポータルで納期回答を入力してもらえる製品もあります。
製造業の購買管理システムで扱う外注加工
製造業では、部品の加工や組み立ての一部を外部の協力会社に委託する外注加工があります。外注では、図面のやり取りや材料の支給といった、通常の購買にはない管理が加わります。
図面や仕様書を外注先と共有する
外注加工の見積依頼や発注では、図面や仕様書、検査基準を外注先に渡す必要があります。購買管理システムで見積依頼や発注に図面を添付できると、どの版の図面で依頼したかを記録として残せます。
図面は社外秘の情報を含むため、誰が閲覧・ダウンロードしたかの履歴や、外注先ごとのアクセス権限を設定できるかを確認しましょう。図面の改訂があった際に、古い版で加工されるのを防ぐため、改訂版の通知方法もあわせて決めておくことが大切です。
有償支給材の数量と代金を管理する
有償支給とは、発注側が材料や部品を外注先に販売する形で支給し、加工後の製品を買い取る取引です。支給した材料の数量と代金、加工品の納品数を結びつけて管理しないと、材料の残数や相殺する金額がわからなくなります。
有償支給材の代金を加工代金から差し引く場合、支払の時期によっては法令上の制約を受けることがあります。支給材の管理と代金の相殺に対応しているかは製品によって異なるため、自社の取引の形を伝えて提供会社に確認しましょう。
外注先の納期と品質を記録する
外注加工では、納期どおりに納品されたか、受入検査で不良が見つかったかといった実績を記録しておくことが大切です。購買管理システムの検収データに不良数や手直しの有無を残せると、外注先ごとの実績を後から集計できます。
記録した実績は、次の発注先の選定や、外注先との改善の話し合いに使えます。品質の記録を品質管理の部署と共有する場合は、どのシステムで管理するかを決め、同じ情報を二重に入力しない運用にしましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で購買管理システムの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
製造業の購買で押さえたい法令への対応
製造業の購買では、外注先との取引や、電子でやり取りした書類の保存について法令の定めがあります。購買管理システムでどこまで対応できるかを、導入前に確認しておきましょう。
取適法(旧下請法)への対応
下請法は改正され、2026年1月1日から「中小受託取引適正化法(通称:取適法)」として施行されています。製造委託などの取引で一定の条件にあてはまる場合、委託する側には発注内容の明示や取引記録の作成・保存、支払期日の設定といった義務があり、手形による支払いも禁止されています。
購買管理システムで発注書の記載項目や取引記録を管理できれば、こうした義務への対応に役立ちます。ただし、どの取引が対象になるかは資本金や従業員数、取引内容によって変わるため、公正取引委員会の公式情報を確認し、法務部門とも相談しましょう。
電子帳簿保存法での注文書の保存
注文書や見積書、請求書をメールやEDI、取引先ポータルで電子的にやり取りした場合、電子帳簿保存法の電子取引にあたり、データのまま保存することが求められます。取引の日付や金額、取引先で検索できる状態にしておくといった要件があります。
購買管理システムの中には、送受信した書類を要件にあわせて保存できる製品があります。製品が対応していない場合は、文書管理システムとの組み合わせも検討しましょう。保存の要件は国税庁の公式情報で確認することが大切です。
製造業の購買管理システムで単価改定を原価に反映する
原材料やエネルギーの価格が変動すると、取引先から単価改定の申し入れを受ける場面があります。改定の経緯を記録し、製品の原価に反映できる仕組みを整えておくことが、製造業の利益管理につながります。
単価改定の履歴と協議の記録
単価改定の際は、新しい単価と適用開始日を登録し、古い単価も履歴として残しておきます。過去の発注と改定後の発注で、どの単価が適用されたかを後から確認できるようにするためです。
あわせて、取引先とどのような協議を経て改定したかを記録しておくと、社内の承認や監査の場面で説明しやすくなります。取適法では、協議に応じずに一方的に代金を決めることが禁止されているため、協議の経緯を残すことは法令対応の面でも役立ちます。
原価管理システムへの単価の受け渡し
部品の単価が変わると、その部品を使う製品の原価も変わります。購買管理システムの単価データを原価管理システムやERPに渡せれば、改定が製品の原価にどれだけ影響するかを早めに試算できます。
連携の方法は、APIによる自動連携や、CSVファイルでの受け渡しなど製品によって異なります。原価計算に使う単価をいつの時点の単価にするかを、購買部門と経理部門、生産管理部門で決めておくと、数字の食い違いを防げます。
製造業の購買で比べたい製品一覧
部品や原材料の調達、外注先とのやり取り、法令への対応といった製造業の購買で確認したい観点から、この記事で紹介する製品の特徴をまとめました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| 製造業向け スマクラBDX 調達購買Web | 製造業向けの調達購買サービス。JEITA/ECALGA標準のEDIや取適法・電帳法に対応 |
| Prociec(プロシーク) | 見積依頼や発注に図面・写真を添付可能。納期回答・納期調整を取引先と共有 |
| Guide(ガイド) | 量産部材や外注加工の調達に対応。BCP管理や取引先評価、金型管理の機能を搭載 |
| 楽々ProcurementII | 直接材・間接材を一元管理。分割納入・数量分割検収や仕入先納期遵守率の集計に対応 |
| PROCURESUITE(プロキュアスイート) | 図面・仕様書を添付した見積依頼や取引先の納期回答に対応。仮単価注文も可能 |
| HUE Purchase | 輸入購買や受入検査、貯蔵品在庫の機能を搭載。サプライヤとのやり取りをWebで完結 |
| Hi-PerBT 購買管理 | 仮単価処理や回答納期の管理に対応。下請対象会社の管理で検収漏れを防止 |
| J-PROCURE | 製造業の購買・調達業務を支援。発注から納期管理、検収までをクラウドで一元化 |
| QCD調達購買管理クラウドnewji | 製造業の調達・購買部門向け。見積依頼から発注・納期管理・履歴管理までを統合 |
| RFQクラウド | 部品表(BOM)の一括取り込みに対応。複数サプライヤーへの一括見積依頼が可能 |
部品調達と外注先対応を支える購買管理システム
部品や原材料の調達、外注先との図面・納期のやり取り、基幹システムとの連携、法令対応など、製造業の購買で重要な機能に注目して製品を選びました。
製造業向け スマクラBDX 調達購買Web
- 調達業務としてサプライヤーとのやりとりに必要な機能を網羅
- 取適法・電帳法、Scope3など法制度、セキュリティに対応
- 多数のサプライヤーからのCO2排出量情報収集業務を効率化
SCSK株式会社が提供する「製造業向け スマクラBDX 調達購買Web」は、大企業から中堅企業の製造業を対象にした調達購買のクラウドサービスです。サプライヤーポータルや見積依頼(相見積)、発注から納品・検収、支払案内・請求までの機能を備えています。製造業のEDIメッセージはJEITA/ECALGA標準に対応しています。中小受託取引適正化法や電子帳簿保存法への対応機能も用意。多数のサプライヤーからCO2排出量情報を集める業務の効率化にも対応します。
Prociec(プロシーク)
- 製造業・商社を中心に豊富な導入実績があり、高い評価
- 見積から発注・検収情報まで一元管理でき、業務を効率化
- 承認ワークフロー、Web-EDIを標準装備し、業務スピードを向上
JFEシステムズ株式会社が提供する「Prociec(プロシーク)」は、見積から発注・検収業務までを取引先と共有しながら進められるクラウド型のWeb購買パッケージです。見積依頼や発注の際に写真や図面を添付でき、取引先を含めて添付書類を同じ画面で確認できます。納期指定・納期回答・納期調整の機能で、部品の納期を取引先と共有しながら管理することが可能です。中小受託取引適正化法やインボイス制度に対応しており、取引先調査の機能で基本契約書やISOなどの資格情報も一元管理できます。
Guide(ガイド)
- 生産材、一般購入品、工事など様々な品目の調達業務を支援
- BCP、企業調査、単価低減率、納期遵守率分析などの機能も搭載
- 95年から調達領域に特化した専門ベンダーが開発
株式会社横山システム経営研究所が提供する「Guide(ガイド)」は、生産管理システムから生成された発注データや設計部門からの購入要求など、さまざまな調達フローに対応する調達統合システムです。量産部材や外注加工、新規品・試作品まで扱え、サプライヤーは見積回答や納期回答をシステム上で行えます。2次以降のサプライヤーを含めた生産拠点を事前に確認するBCP管理や、取引先の品質・納期遵守力などを数値で記録する取引先評価、金型管理の機能も備えています。
楽々ProcurementII
- 購入依頼~見積~発注~入荷検収の購買業務全般を網羅
- 日本の商習慣にマッチし豊富な標準機能、実運用に柔軟に対応可能
- 間接材から直接材、サービス系商材まで一元管理。電帳法にも対応
住友電工情報システム株式会社が提供する「楽々ProcurementII」は、原材料・部材といった直接材からオフィス用品や工具などの間接材まで扱える総合購買管理システムです。単価契約品の自動発注や、分割納入・数量分割検収に対応し、仕入先納期遵守率やグリーン調達比率を管理資料として確認できます。電子帳簿保存法に対応してJIIMA認証を取得しており、外貨対応や仕入先評価の機能もあります。導入時には基幹システムとのデータ連携の支援も受けられます。
PROCURESUITE(プロキュアスイート)
- 見積~検収までの一連の購買業務プロセスを実現
- 購買情報の一元化と可視化
- 購買業務のコンプライアンス強化
DAIKO XTECH株式会社が提供する「PROCURESUITE(プロキュアスイート)」は、依頼元と購買部門の双方で図面・仕様書を添付して見積依頼を進められる調達支援システムです。取引先は受注確認や納期回答、出荷処理をシステム上で行い、価格マスタの改定依頼にも回答できます。下請業者に対する単価・納期変更の際に警告するチェックポイントや、仮単価注文にも対応しています。工場ごとの分散購買と集中購買のどちらの方式でも利用できます。
HUE Purchase
- 日本企業に必要なあらゆる機能を網羅した国産の購買管理システム
- 社内や取引先・サプライヤとのやり取りすべてがWebで完結可能
- 20以上のサイトとパンチアウト連携でき、大幅に業務を効率化
NTTインテグレーション株式会社が提供する「HUE Purchase」は、輸入購買や受入検査、貯蔵品在庫の機能も備えたクラウド型の購買管理システムです。見積依頼から納期回答、返品、支払予定の確認まで、サプライヤとのやり取りをWebで行えるため、電話やFAXでの納期確認を減らせます。直接材・間接材を問わず一元管理でき、1か所に集まった購買情報は分析や改善にも活用できます。主な機能にはWEB-EDIも含まれており、取引先との発注データのやり取りを電子化できます。
Hi-PerBT 購買管理
- 既存ERPとの連携も自在。自社の運用に合わせて育てる購買管理
- 物品・生産材・工事の購買に対応!あらゆる発注業務を一元管理
- 豊富な導入実績と日立グループの技術力で、調達DXを強力サポート
株式会社日立ソリューションズ西日本が提供する「Hi-PerBT 購買管理」は、製造業における購買管理業務の強化・効率化を目的とした購買管理システムです。見積管理や仮単価処理、サプライヤーからの回答納期の管理と調整、納品書による検収登録を標準機能として備えています。下請対象会社を管理して検収漏れを防ぐ機能があり、多言語サポートにより海外拠点でも利用できます。検収による自動入庫と払出を行う在庫管理オプションも追加できます。
J-PROCURE (JFEシステムズ株式会社)
- 発注から検収までの業務をクラウドで一元管理。
- 取引先とのデータ共有により調達業務を効率化。
- 業務の可視化と内部統制の強化をサポート。
QCD調達購買管理クラウドnewji (NEWJI株式会社)
- 3秒アクセス可能な検索機能で複数システムをまたぐ手間を削減。
- 調達購買の効率化と管理の一元化
- 直感的な操作性と簡易なUIが特徴です。
RFQクラウド (A1A株式会社)
- サプライヤー各社の見積フォーマットを自動で統一して一元管理!
- 交渉履歴・見積依頼の状況を集約しプロセスを可視化!
- 安心の導入支援で業務にフィットし課題をしっかり解決!
まとめ
製造業の購買管理システムは、部品や原材料を生産計画にあわせて調達し、外注先と図面や納期をやり取りする機能が求められる点で、間接材中心の購買とは異なります。生産管理システムとの連携や外注加工の管理、取適法や電子帳簿保存法への対応、単価改定の原価への反映まで確認して選ぶことが大切です。自社の生産の仕組みにあう購買管理システムを比べたい方は、資料請求を活用してください。

