
Web会議におけるトラブルとその原因
Web会議におけるトラブルの原因を見ていきましょう。
【ネットワークが原因】音声や映像が途切れる
Web会議はインターネット回線を利用して通信を行います。Wi-Fiやテザリングなど、ネットワーク環境は利用者や企業によってさまざまでしょう。
これらの通信環境が悪いと音声や映像が途切れることがあります。こうなるとWeb会議を中断せざるを得ないため、スムーズな会議の進行が妨げられます。
【デバイスが原因】音声が聞こえず静まり返っている
Web会議に関するトラブルの中でも多いのが、音声が聞こえないというものです。利用者がマイクを通して音声を入力しても、それが聞き手側で出力されません。映像では相手が見えているのに音声で対話できない事態になり、会議の進行が滞ります。
基本的に、このトラブルの原因はデバイスにあります。マイクやスピーカーなどが適切に接続されていない可能性が高いです。具体的には、ケーブルが正しくつながっていない・接続しているがうまく認識されていないといったことが原因です。
【周辺環境が原因】雑音・エコー・ハウリングが起こる
一応音声は聞こえるものの、ノイズやエコーによって聞こえにくくなることがあります。これは周辺環境が原因です。たとえば、マイクがエアコンやプロジェクターなどのそばにあると、それらの音が拾われて雑音として伝わります。
そのほか、スピーカーとマイクが近い距離に設置されているせいで、スピーカーから出た音声をマイクが拾うことがあります。さらに、その拾われた音がスピーカーから放たれ、マイクが拾うという連鎖が起きることもあります。
これが原因でやまびこのように声が回るのがエコーです。また、同じ原因で「キーン」「ボーン」といった音が生じることをハウリングといいます。
Web会議におけるトラブルの解決策
続いてWeb会議におけるトラブルの解決策を紹介します。
【ネットワーク編】接続回線の切り替え
トラブルの原因がネットワークにある場合は、接続回線を切り替えましょう。
たとえば、無線環境では音声の途切れが生じやすいです。安定して通信できる有線環境に切り替えるとよいでしょう。
それでも無線環境でWeb会議を行いたい場合は、できるだけデバイスと無線LANを近づけるといった工夫が必要になります。また、スマホやタブレットを使っている場合はWi-Fiから4G・LTE回線に切り替えたり、電波の入りやすい場所に移動したりしてみましょう。
ただし、ネットワーク環境を切り替えるのが難しいケースもあるでしょう。その場合は映像の解像度やフレーム数を下げることで通信の負荷を軽減できます。また、データの圧縮率が高いWeb会議システムを利用するのもおすすめです。
【デバイス編】接続機器の設定確認
まず、デバイスと各周辺機器が物理的に正しく接続されているか確認しましょう。続いて、接続した周辺機器をデバイスが認識しているか確認します。物理的に正しくつながっていても認識できていなかったり、認識までに時間がかかったりすることもあるため要注意です。また、認識されていても無効になっていれば使えないため、設定を確認しましょう。
さらに、デバイスが周辺機器を認識していても、Web会議システムがそれらを認識していないことがあります。設定画面を開き、機器の接続状態を確かめましょう。
そのほか、音声のボリュームが最小になっているせいで音が聞こえないこともあるため、こちらも確認が必要です。
【周辺環境編】マイクの使い方を工夫
雑音が入るのは、マイクのそばにエアコンなどの音を出すものがあるためです。それらのものからマイクを物理的に遠ざけることで解決するでしょう。また、エコーやハウリングはマイクとスピーカーの距離が近いことで生じる現象です。このトラブルも、機器を遠ざけることで解決します。
それでも起きるようなら、マイク部分を塞いでいないか、スピーカーの音量は大きすぎないかといったことも確認しましょう。
それ以外にもWeb会議用のマイクを使うという方法もあります。そういった製品はノイズキャンセリング機能を備えていることが多いです。
トラブルに対処し、快適なWeb会議を実施しよう!
Web会議におけるトラブルとその原因は以下のとおりです。
- ネットワークが原因
- 音声や映像が途切れる
- デバイスが原因
- 音声が聞こえない
- 周辺環境が原因
- 雑音・エコー・ハウリングの発生
上記のトラブルを解決するための方法は以下のとおりです。
- ネットワークが原因
- 接続回線の切り替え
- デバイスが原因
- 接続機器の設定確認
- 周辺環境が原因
- マイクの使い方を工夫
以上を踏まえ、快適なWeb会議を実現しましょう。
