
ハウリングが起こる原因
ハウリングとは、マイクのトラブルの一種で、マイクやスピーカーの使用中に「キーン」という不快な音が発生する現象のことをいいます。拡声器で大きな声を出した時や、カラオケでマイクの音量を大きくしてしまった場合などに起こります。
ハウリングが発生する主な原因はマイクがスピーカーの音を拾って、その音をまたスピーカーから出力してしまうことです。こうすることで特定の周波数が発振され、「キーン」という不快な音につながってしまいます。
エコーが起こる原因
エコーとは同じ音が何重にも反響する現象のことです。身近なものとしてはやまびこなどの現象があり、カラオケではエコーを楽しむこともありますが、Web会議などでエコーが発生すると、発言が聞き取りにくくなってしまうため、防止する必要があります。
エコーの原因も、マイクがスピーカーの音を拾ってしまうことにあります。ただ、スピーカーで出力した音をもう一度マイクに取り込みスピーカーで出力するので、音が遅れて聞こえるのが特徴です。
ハウリングやエコーを防ぐ対策
それでは、Web会議においてハウリングやエコーが発生した時の対応や、発生防止対策をご紹介します。
ハウリングやエコーの発生地点を特定する
まず重要なのは、ハウリングやエコーがどこで発生しているのかを特定することです。どのマイクがスピーカーの音を拾っているのかを見つけるため、一度すべてのマイクをオフにし、一つずつ電源を入れハウリングがないかチェックしていきましょう。
マイクの音量を調節する
会議専用のマイクやスピーカーを利用するようにしても、設定などを正しく行っていない場合にはエコーやハウリングの障害が発生する可能性があります。まずはパソコンなどの端末についている他のマイクやスピーカーは使用しないようにしましょう。そのうえで、マイクやスピーカーの音量を最適化するようにしましょう。
マイクとスピーカーの位置を調整する
ハウリングやエコーは、壁の材質やスピーカーとマイクの距離が近いことで発生することがあります。そのため、マイクとスピーカーの位置が近すぎないか確認し、近すぎるようであれば機器類を移動させてみましょう。
Web会議でハウリングを起こさないマイクの選び方
ここでは、Web会議でハウリングやエコーを起こさないようなマイクやスピーカーの選び方をご紹介します。
利用人数を確認する
マイクやスピーカーは利用できる人数が仕様の中に記載されているためますので、利用する人数によって最適な機器を選ぶようにしましょう。会議室などを利用して複数人で会議を行う場合には、最大人数に注意してマイクやスピーカーを選びましょう。
利用する部屋の環境を確認する
会議室などを使ってWeb会議を行う場合は、部屋の環境を確認して機器選定を行います。会議室が大きい場合にはマイクやスピーカーが複数台必要になります。また、会議室の壁が音を反響しやすい材質の場合はハウリングが発生する可能性が高まりますので、部屋の大きさや壁の材質を考慮した選定を行いましょう。
エコーキャンセル機能付きのものを選ぶ
スピーカーや選ぶときには、エコーやハウリング対策として「エコーキャンセル」や「ノイズキャンセル」の機能が搭載されているものを選びましょう。エコーキャンセル機能を利用すれば、スピーカーから出力された音をマイクが取り込んでしまうことがなくなり、エコーやハウリングのトラブルを防止できます。
マイクの選び方について更に詳しく知りたい方は、こちらの記事を合わせてチェックしてみてください。
ハウリングやエコーを防いでスムーズなWeb会議を!
Web会議を快適に行うためにはハウリングやエコーなどのトラブルの防止が必須です。ただし、マイクの問題を解決しても快適な会議が実現できない場合は、Web会議システム自体に問題があるかもしれません。
もしWeb会議システムに問題がある場合、新たなシステムを導入することが根本的な解決方法になります。Web会議でトラブルが発生した際はしっかりと原因を突き止め、改善していきましょう。
