ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■提供形態別
- 自社サーバーへの構築に対応したオンプレミス型:SITEMANAGE(サイトマネージ)、SITE PUBLIS、HeartCore CMS、Drupal、PowerCMS、SOY CMS、WebRelease2、Joruri CMS 2020
- オンプレミスとクラウドの両方を選べる製品:SITE PUBLIS、HeartCore CMS、PowerCMS、WebRelease2、Joruri CMS 2020
- 無料で利用できるオープンソース型:Drupal、SOY CMS
- ■運用するサイトの種類別
- 自治体や官公庁のサイト運用:HeartCore CMS、WebRelease2、Joruri CMS 2020
- 中規模から大規模のコーポレートサイト・会員サイト:SITE PUBLIS
- 大規模サイトや複数サイトの運用:SITEMANAGE(サイトマネージ)、HeartCore CMS、WebRelease2
オンプレミス型CMSの仕組みと特徴
オンプレミス型は、システムを動かす場所と運用の責任が自社にある点が大きな特徴です。まず仕組みと、ほかの提供形態との違いを整理します。
自社環境にシステムを構築して動かす
オンプレミス型のCMSは、自社のサーバーやデータセンターにソフトウェアを導入して動かします。サーバーの構成、ネットワーク、データの保管場所を自社で決められるため、社内の基準にあわせた環境を整えられます。
一方で、サーバーの調達や設定、OSやミドルウェアの管理といった作業が必要です。導入時には、これらを担当できる人員や委託先があるかを確認しておく必要があります。
クラウド型やレンタルサーバーとの違い
クラウド型のCMSには、提供会社が管理する環境を利用するSaaS型と、クラウド上に自社でCMSを構築する方式があります。SaaS型ではサーバー管理の負担を軽減しやすい一方、自社構築型では利用者側の保守作業が必要です。
オンプレミス型もインフラの管理を自社で担いますが、サーバーの設置場所やネットワーク構成を自社の要件にあわせて設計できる点が特徴です。提供形態だけでなく、実際に誰が保守や障害対応を担当するのかを確認しましょう。
カスタマイズの自由度を確認する
オンプレミス型は、画面の構成や処理の追加など、自社の要件にあわせた改修を行いやすい形態です。ただし、改修の範囲は製品によって異なり、提供元が認める範囲を超えると保守の対象外になる場合があります。
独自の改修を加えるほど、CMS本体の更新時に動作の確認が欠かせません。改修の内容を記録し、更新のたびに検証できる体制を考えたうえで進めましょう。
自社運用で担う作業の範囲
オンプレミス型では、システムの稼働を保つ作業の多くが自社の責任範囲に入ります。主な作業を3つに分けて見ていきます。
サーバーやOSを保守する
CMSを動かすサーバーには、OSやWebサーバーソフト、データベースなどが組み合わさっています。これらには定期的な更新があり、更新時にCMSが動かなくなる場合もあるため、事前の検証が欠かせません。
ハードウェアの老朽化にも備える必要があります。保守契約の期限や交換の周期を把握し、計画的に更新していく体制を用意しておきましょう。
セキュリティ更新とバックアップを管理する
CMS本体や関連ソフトの脆弱性が見つかった場合、修正プログラムの適用は自社の判断で進めます。公開サイトでは、対応の遅れが不正アクセスなどの被害につながる可能性があります。
データのバックアップも、取得の頻度や保管先、復元の手順まで自社で決めます。実際に復元できるかを定期的に試しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
障害時の復旧体制を整える
サーバーの故障やネットワークの断絶が起きた場合、復旧作業は自社が主体となって進めます。連絡先や判断の順序を決めておかないと、対応が滞るおそれがあります。
担当者が不在の時間帯の対応や、複数人での引き継ぎも考えておきましょう。手順書を作成し、特定の担当者だけが復旧方法を知っている状態を避けることが大切です。提供元や保守会社の連絡先、保守契約で対応してもらえる範囲も、手順書に書き添えておきましょう。
オンプレミス型CMSが向く場面
オンプレミス型は、運用の手間をかけてでも自社で管理したい事情がある場合に検討されます。向きやすい3つの場面を紹介します。
社内ネットワーク内で情報を扱う
社内向けの手順書や規程集など、外部に公開しない情報の管理にCMSを使う場合は、オンプレミス型が有力な選択肢です。社内ネットワークの中だけで動かす構成にしやすいためです。
ただし、クラウド型でもアクセス制限を設けられる製品はあります。外部からのアクセスを遮断したいのか、利用者を限定したいのか、目的を整理して比べましょう。
基幹システムや独自要件と連携する
社内の基幹システムや認証基盤と深く連携させたい場合、自社環境の中で動くオンプレミス型のほうが実現しやすいことがあります。独自の画面や処理を追加する開発にも対応しやすい形態です。
ただし、クラウド型でもAPIなどで連携できる製品があります。必要な連携の内容を洗い出し、製品が実現できる範囲を確認してから判断しましょう。
データの保管場所に制約がある
業界の基準や取引先との契約で、データの保管場所や管理方法に条件が定められている場合があります。自社の管理下にサーバーを置けることは、こうした条件に対応する手段の一つです。
条件の内容は組織によって異なります。情報システム部門や法務部門に相談し、クラウド型で満たせる場合があるかも含めて検討するのが現実的です。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でCMSの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
オンプレミス型CMSを導入する前の準備
導入後に運用が回らなくなる失敗を避けるには、事前の整理が欠かせません。準備しておきたい3つの項目を取り上げます。
動作環境の要件を整理する
CMSごとに、対応するOS、データベース、Webサーバーソフトなどの動作環境が定められています。自社で用意できる環境と、製品が求める環境が一致するかを、導入前に照らして確認します。
アクセス数が増えた場合の拡張方法も確認しておきましょう。サーバーの増設が必要になった際に、追加の費用や作業がどの程度かかるかを見積もっておくと安心です。
運用体制と費用を見積もる
オンプレミス型では、初期の導入費用のほかに、保守、更新、バックアップの運用にかかる人件費や設備費が継続的に発生します。担当者の人数と作業時間もあわせて考えます。
ライセンスの形態や保守契約の範囲は製品によって異なります。見積もりの内訳を確認し、数年先までの総額で比べるようにしましょう。DrupalやSOY CMSなど、無料で利用できるオープンソースCMSでも、サーバーの構築・保守やカスタマイズ、外部サポートには費用が発生する場合があります。
将来の見直しの余地を残す
事業の変化に伴い、運用の負担が重くなったり、サーバーの更新時期を迎えたりすることがあります。データを取り出せる形式や、他の環境への移行方法を、導入時から確認しておくと安心です。
契約期間や保守の終了時期も把握しておきます。将来、別の形態へ切り替える選択肢を残しておくことで、判断の幅を広げられます。導入を検討する段階で、提供元に移行時のデータ出力の方法を質問しておくとよいでしょう。
クラウド型へ切り替える判断
運用してみて負担が大きいと感じた場合は、クラウド型への切り替えも選択肢です。見直しのきっかけと、切り替え時の注意を取り上げます。
見直しのきっかけを見極める
保守の担当者が減った、サーバーの更新費用が重くなった、提供元のサポート期限が近づいたといった状況は、見直しを考えるきっかけとなります。
一方で、切り替えには移行作業の費用と期間がかかります。移行を担う事業者や社内担当者の確保も必要です。現在の運用負荷と移行の負担を並べて、どちらが自社にあうかを検討しましょう。社内の人員計画や、今後のサイト運営の方針もあわせて踏まえると判断しやすくなります。
移行時にデータと機能を洗い出す
切り替える場合は、記事や画像、利用者情報などのデータを新しい環境へ移す作業が発生します。URLの構成や、これまで追加してきた独自機能の扱いも洗い出しておきます。
移行先で同じ機能が使えない場合もあるため、事前に確認が必要です。移行期間中も既存サイトを止めないよう、段階的に進める計画を立てましょう。公開日の直前に慌てないよう、テスト用の環境で表示や機能を確かめる期間も確保します。
オンプレミスのまま続ける場合に備える
切り替えず現行の形態を続ける場合も、保守期限が近い機器やソフトの更新計画を立てておきます。部分的な改修だけで対応できるか、全面的な入れ替えが必要かを見極めることが大切です。
運用手順の文書化や担当者の育成を進めておくと、人員が入れ替わっても安定して運用を続けられます。定期的に運用状況を点検する機会も設けましょう。点検の結果は記録に残し、次の更新計画に反映します。
オンプレミスで使えるCMSの特徴一覧
自社サーバーへの導入に対応したCMSを、機能や運用方法の違いが分かるように一覧にしました。オンプレミスとクラウドの両方を選べる製品も含みます。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| SITEMANAGE(サイトマネージ) | 100以上のプラグインから機能を選べるパッケージCMS。カスタマイズや複数サイトの一元管理に対応 |
| SITE PUBLIS | オンプレミス版とクラウド版を提供。見たまま編集やページ単位の権限設定、多段階の承認フローに対応 |
| HeartCore CMS | サイト構築・運用、マーケティング支援、他システム連携の機能を備える動的CMS |
| Drupal | 無料で利用できるオープンソースCMS。モジュールによる機能拡張や100以上の言語への対応が特徴 |
| PowerCMS | 管理画面やメニューを柔軟にカスタマイズできる高機能CMS。オンプレミスとクラウドに対応 |
| SOY CMS | オープンソースライセンスで無料利用でき、SOY Appによる機能拡張や有償サポートに対応 |
| WebRelease2 | 国産Java製の静的CMS。高速なコンテンツ生成に加え、承認・操作履歴・二要素認証などの管理機能を搭載 |
| Joruri CMS 2020 | 自治体や企業向けのCMS。コンテンツ作成から公開までを一元管理し、アクセシビリティやセキュリティに配慮 |
自社サーバーで運用するCMSの紹介
オンプレミスでの導入に対応したCMSを紹介します。カスタマイズの自由度や管理機能、クラウド型との選択肢など、製品ごとの特徴を比較しましょう。
SITEMANAGE(サイトマネージ)
- 外部との連携やハイレベルなカスタマイズも可能
- フェーズと合わせて、段階的に様々なサイト構築が可能
- 使いやすさにこだわった直感的に使える管理画面
株式会社シフトが提供する「SITEMANAGE(サイトマネージ)」は、自社サーバーへの導入に対応したパッケージ型のCMSです。Apache、PHP、MySQLなどを組み合わせたLAMP環境で動作し、100以上のプラグインから必要な機能を選んで追加できます。プレビューやHTMLのソース編集、独自要件にあわせたカスタマイズにも対応。マルチサイトライセンスを利用すれば、複数のWebサイトを一つの管理画面で運用できます。
SITE PUBLIS
- 見たまま編集とブロック構成で専門知識が無くても編集が可能
- 思い通りの権限や承認フローの設定が可能
- 会員機能など多彩な機能とフルオーダーも可能な拡張性
株式会社サイト・パブリスが提供する「SITE PUBLIS」は、オンプレミス版とクラウド版を選べる国産の商用CMSです。中規模から大規模のコーポレートサイトや会員サイトの構築・運用に対応し、ページ単位の権限設定や多段階の承認フローを備えています。見たまま編集やブロック単位のレイアウト変更が可能で、機能拡張や個別のカスタマイズにも対応。初期費用はクラウド版が20万円から、オンプレミス版が100万円からで、サーバー構成などによって変動します。
HeartCore CMS (ハートコア株式会社)
- 大手企業や官公庁など世界中で3,500社への導入実績
- 独自の関数による簡単な構築
- 導入から運用まで隙なく支援するサポート体制
Drupal (アクイアジャパン合同会社)
- 完全無料で利用可能
- 小売業界や医療業界、教育業界など多様な分野に対応
- 100以上もの言語に対応しグローバルでのビジネスを実現
PowerCMS (アルファサード株式会社)
- 3,000以上の導入実績を持つハイエンドCMS
- 管理画面作成やメニューの柔軟なカスタマイズが可能。
- PHP 8.4対応、高速化、テンプレート管理機能強化
SOY CMS (株式会社Brassica)
- 本体コンパクト、SOY Appで機能拡張可能
- オープンソースライセンスで無料利用、有償サポートも提供
- 公開後も構成変更・スマホ対応が低コストで実現
WebRelease2 (株式会社フレームワークスソフトウェア)
- 大手企業、官公庁、大学など1,000社超の導入実績。
- 大規模サイトでも高速コンテンツ生成
- オンプレミス/クラウド/aarch64対応
Joruri CMS 2020 (サイトブリッジ株式会社)
- Webサイトの作成から公開までを一元管理
- アクセシビリティに配慮した設計に対応
- セキュリティを考慮した運用を支援
まとめ
CMSをオンプレミスで運用すると、構成やデータの管理を自社で決められる一方、保守やセキュリティ対応、障害時の復旧も自社の責任となります。導入前には、動作環境、運用体制、将来の見直しの余地を整理することが大切です。自社の事情にあう提供形態を選ぶために、資料請求で複数の製品を比べてみてください。

