ゲストプロフィール
株式会社セレブリックス 新規事業開発室 General Mgr
梅田 翔五氏
株式会社キャリアデザインセンターにて、人材紹介事業 キャリアアドバイザー Mgr、株式会社iCAREにて、SaaSセールス Mgrを経たのち、現職。
現在は、営業パーソンのスキルを可視化するプロジェクトや、キャリア支援のプロジェクト責任者を務める。
梅田さんが紹介する3つのツールはこちら
はじめに
ーー御社の事業について教えてください。
弊社は営業の総合支援の会社です。具体的には、営業代行事業、営業研修や営業組織をコンサルティングする営業コンサルティング事業、セールステックの代理店事業を行っています。営業に関わるところで、かなり網羅的にサービスを支援・提供しております。
ーー梅田さんのミッションを教えてください。
私は2022年1月から、1ヶ月間の業務委託を経た後、正社員としてセレブリックスに中途入社しました。新規事業開発室に所属しておりいくつかのプロジェクトに関わっているんですけれども、一番メインでは、営業の方々のスキルや、キャリアを可視化するプロジェクトの責任者をしています。
Notion
会社としてオフィシャルで導入しているわけではなく、個人の仕事管理で活用しています。いろいろな使い方がありますが、主にタスク管理、ドキュメント管理やファイル管理、ファイルを共有したいときなどに使っています。
一般的なドキュメント作成や表計算などのクラウドアプリケーションやグループウェアでできることは、かなりの割合でNotionでできますよね。かつ、Notionの方が圧倒的にUI/UXがよいと感じます。シームレスだったり、スピードが単純に早かったりと、操作性が高いです。
自由度も高くたとえばファイルを格納する、ドキュメントを管理する、という当たり前に聞こえることでも、縦ではなく横並びにしておくとか、ちょっと自分でカテゴライズしたメンションを付けておくなど、従来のツールと比べて見やすさや使いやすさが優れているという感覚があります。
機能を全部使いこなせているかというと全然そんなことはなくて、Notionの実力の10%くらいしか使えていないんじゃないかなと思っています。これからもっともっと活用度をあげたいので、勉強していかないといけないなと考えているところです。
- Q.どんなときに使っているか
- 基本的な画像ファイル、ドキュメント、エクセル、タスク管理など、一般的にばらばらに管理しているようなものは基本的にNotionですべてまとめて管理しています。
- Q.気に入っている機能
- 機能の話ではないのですが、無料というのが衝撃的ですね。表計算だけでなく、有料ツールにも劣らないタスク管理もできる機能も揃っていて、こんなにハイレベルのものが無料でいいのかと思っています。
- Q.おすすめの企業
- 個人でドキュメントやグループウェアみたいなものを使いたいときには、どなたでも一番取り組みやすいツールだと思います。家計簿をNotionでつけてもいいんじゃないかと思いますし、Notionを使って就活の情報をまとめている学生の方もよく見かけます。
《Notion》のPOINT
- ドラッグアンドドロップでドキュメントを管理
- オリジナルのタグを設定可能
- ほかのツールの内容をNotion内に埋め込み可能
※ITトレンドでは、株式会社ノースサンド様が代理店のNotionを紹介しています。
Miro(ミロ)
Miroは、オンラインホワイトボードだと思うんですが、私はマインドマップ的な使い方をしています。情報を整理したい、構造化したいというときに、いろいろな形で使いやすく情報を整理できる機能があるんです。結局、こちらもUI/UXがよいという表現にはなってしまうんですが、他の描画ツールやプレゼンテーションツールだともっと面倒くさかったりすることが、サクサクできるのがいいですね。
私は仕事をするうえで、情報を分解したり、分散しているいろんな情報をまとめて整理したりしたい、という場面が非常に多いんです。それをどのツールでまとめようかというときに、Miroが圧倒的に使いやすいと感じています。
たとえばお客様のカスタマージャーニーマップってどうなるんだっけとか、この事業を成功させるために要因としてはどういうものがあって、それって分解していくとどういう構造になるんだっけみたいなものを考えたりするときに使っています。
ーーどういったきっかけで使い始められましたか?
半年くらい前に、一緒に仕事をしているパートナー企業さんから「Miroで共有します」とデータを共有されて初めて使ったことがきっかけです。これまでに別のツールもいくつか使ったことがあるんですが、一番使いやすいと感じました。
- Q.どんなときに使っているか
- 情報を整理したい、構造化したいというときに、マインドマップとして使っています。
- Q.気に入っている機能
- 直感的な操作性ですね。痒いところに手が届く、といった機能が揃っています。たとえば、マインドマップを作るとき、一つのワードを追加するとワード同士の点と点をつなぐ線がいびつになることがあると思うんですが、ボタンを押すだけで一瞬で全部が等間隔になりきれいにまとめてくれる機能があったり、小さい機能ですがすごく楽だなって思います。
- Q.おすすめの企業
- たとえば管理職層、コンサルの方、事業開発の方など、情報整理がとくに重要な方や、そういった情報を整理して戦略を立てるような役割の方は、特に使うといいと思います。
※ITトレンドでは、株式会社野村総合研究所様が代理店のMiroを紹介しています。
Twitter
「ITツール」のくくりではないかもしれないのですが、私はTwitterってすごいビジネスツールだと思っています。まず1つは情報の発信源としてです。たとえばツイートがバズった時、だいたい10万インプレッションとか、20万インプレッションに達するときもあるので、それって広告費で換算するとかなりの額になりますよね。それが無料でできるならやらない理由がない、と。これはTwitterにかかわらず、SNSというものがそうかなと思っています。
さらに一般的なメディアは、一方通行の情報発信が主だと思うんですが、やっぱりSNSはインタラクティブというか、双方向性がありますよね。なにかバズった時にリアクションが来たり、そこから交流がはじまって関係性が深まったりですとか、単純に知人が増える、自分への認知が高まるとともに交流がうまれるというところが、ビジネスツールとしてすごく強いと思います。
私はTwitterを前職のときから4年間続けているんですけれど、Twitterで営業して契約してもらった企業は20社以上あったり、採用に至った人が10名以上いたりなど数字としての成果も生まれています。認知を獲得する、そして興味をもってもらうという、カスタマージャーニーの初期段階においてTwitterの評価は高いと考えています。
また、変な表現かもしれませんが、Twitterを始めてからかなり人生が変わったと感じるほどです。たとえば弊社に入社したきっかけも、今の上司とTwitterで知り合ったからなんです。そもそもセレブリックスって会社自体Twitterをやるまで知らなかったんですが、「営業の情報発信をしている今井さんという人がいる」っていうのを知って、そこから仲良くなり、たまに飲みに行くようになって。転職を考えてるっていう時に誘っていただき、そのままリファラル採用で入社したんです。
ーー個人名でTwitterを運用する心理的なハードルはありませんか?
私は全くないですね。ただ性格的な向き不向きがあると思っています。よく「僕もTwitterをやった方がいいですか?」と聞かれるんですが、正直自分が向いていないと思うならやらない方がいいと思います。今まで関わったことがない人たちと関わる機会が増えたり、出会う必要がない人とつながってしまったり、良くも悪くも人間と触れる機会が非常に多いので、そういうことに対してストレスを抱える人はやらない方がいいと思いますね。
ーーTwitter投稿で気をつけていることはありますか?
人に興味をもってもらうという意味と、こういうツイートをすると炎上してしまうなっていう意味で気をつけていることの2つがありますね。
まず、ツイートとして拡散性が高いかという意味でいうとすごく初歩的な話ですが、ちゃんと伝わる言葉で書いているか、ということです。前提情報を知らなければなんの話かわからないとか、難しいカタカナ用語など、同じ業界の人であればわかるかもしれないですが、採用目的も含んでいるのであれば、業界の人でなくてもわかるような言葉を使ってあげないと伝わらないですよね。
とくにTwitterはフロー型のSNSというか、みんなバーっとスクロールして見ているので、読み返したりは絶対しないと思うんです。やはり1回読んだだけで内容がすっと入ってくるものであったり、ある程度平易な言葉を使いわかりやすい文章で書いてあげないと、読み飛ばされると思っています。
一方、炎上やリスクを回避するためには、「主語を大きくしない」ということです。これは間違いなく大事なことだと思っています。たとえば「女性は」とか、「若手は、」とか一括りでまとめるような発言をすると、その属性に当てはまるけど価値観が違うといった人から反感が生まれやすいですよね。主語を勝手に大きくせず、あくまで僕個人としてということが伝わるような、ワードチョイスには気を付けています。
- Q.どんなときに使っているか
- 情報収集と情報発信です。すごく有意義な情報発信をされている方もたくさんいますし、有名な経営者の方やマーケターの方をフォローし、ツイートを見ることで最新のトレンドやレベルの高い情報が入ってきます。
- Q.気に入っている機能
- Twitterが優れているなと思うのは、140字という文字数制限をかけ続けていることだと思います。短い文で投稿する仕組みが、特にビジネスパーソンにとってすごく気軽で使いやすいと思います。
- Q.おすすめの企業
- 今すでにもう何かの技能を持っていたり、人よりすごく詳しいものがある人はぜひおすすめです。そういった人たちの情報発信は社会的にも意味があると思いますし、発信する人にとっても必ず返ってくるメリットがあると思います。
- ーーこれから技能を身に着けていきたいという人はどうしたらいいでしょうか?
- まずは目の前の仕事というか、今取り組んでいることに詳しくなっていくとよいと思いますね。もしくは何か自分で一つのジャンルのことを一生懸命勉強するのもいいかもしれません。発信する内容は普段の頑張り次第なのかなと思っています。
梅田さんのTwitterアカウントはこちら
https://twitter.com/job_and_life
編集後記
今回は、Notion、Miroに加えてTwitterをご紹介いただきました。たしかに「ITツール」ではないかもしれませんが、梅田さんのお話を伺ってみると、マーケティング施策や採用施策としての高いポテンシャルがあることを知り、広い意味でのITビジネスツールとしてぜひ皆様に知っていただきたいと思います。
Miroを活用して自分の仕事に関する情報をまとめることは、「難易度は高いけれど、本当は管理職だけでなくみんなできたほうがいい」というお話もありました。私も以前ツールを使ってマインドマップを作ったときに線の引き直しなど煩わしさを感じて挫折したことがあるので、ぜひMiroを使って再度チャレンジしてみたいなと思います。
MiroはITトレンドからお問い合わせも可能ですので、興味をお持ちいただいた方は資料請求をしてみてはいかがでしょうか。
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