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LMSの乗り換え手順とは?eラーニングのデータを引き継ぐ進め方

LMSの乗り換え手順とは?eラーニングのデータを引き継ぐ進め方

LMS(eラーニングシステム)の乗り換えは、移行するデータの範囲を先に決め、テスト移行と並行稼働を経て切り替えるとスムーズに進みます。LMSとは、eラーニングの配信や受講履歴の管理を行う学習管理システムです。受講履歴や教材を引き継げないと、研修記録の空白や再作成の手間が生じます。この記事では、乗り換えの具体的な手順と、トラブルを防ぐための確認点を解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

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    ■移行時に重視する条件別
    ■提供形態別

    LMSの乗り換えで移行するデータと範囲

    LMSの乗り換えでは、最初に「何を新しいシステムへ移すか」を決めることが重要です。移行対象が曖昧なまま進めると、作業量の見積もりがずれ、切り替え時期が遅れる原因となります。主な移行対象は次の3つです。

    受講履歴と修了記録

    受講履歴と修了記録は、乗り換えで特に優先度が高いデータです。コンプライアンス研修や資格関連の受講記録は、監査や社内確認で過去分を求められる場合があるためです。

    ただし、旧LMSの記録をすべて新LMSへ取り込めるとは限りません。項目名や日付形式が異なると、一部項目の欠損や変換作業が発生します。取り込みが難しい場合は、CSVで出力して社内で保管する方法も選択肢となります。保管する場合は、閲覧できる担当者と保存期間を決めておくと、必要なときにすぐ確認できます。

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    教材データと対応規格

    教材は、作成した形式によって移行の手間が大きく変わります。SCORMとは、eラーニング教材を異なるLMSで再生できるようにするための標準規格です。SCORM形式で作られた教材は、移行先も同じ規格に対応していれば再利用できる可能性があります。

    一方、旧LMS独自の作成ツールで作った教材は、そのまま移せないケースがあります。動画やPDFの元ファイルが社内に残っているかを確認しておきましょう。元ファイルがあれば、移行先のLMSで教材を作り直す際の手間を大きく減らせます。

    ユーザー情報と組織構成

    受講者のアカウントや部署、役職などの組織情報も移行対象です。研修の割り当てや進捗の集計は、組織構成をもとに行うためです。

    乗り換えの時期に人事異動が重なると、旧LMSと新LMSで部署情報が食い違うおそれがあります。人事システムからユーザー情報を一括で取り込めるかを確認し、異動の多い時期を避けて切り替えると、登録作業の負担を抑えられます。退職者のアカウントを移行するかどうかも、履歴の保管方針とあわせて決めておきましょう。

    LMS乗り換えの進め方と段取り

    LMSの乗り換えは、現状の整理、移行先の選定、テストと切り替えの順に進めます。旧LMSの契約終了日から逆算して、余裕のあるスケジュールを組むことが大切です。ここでは各段階で行う作業を紹介します。

    1. 現行LMSの棚卸しと要件の整理

    まず、現行LMSで使っている機能と、不満のある点を書き出します。管理者だけでなく、受講者や研修担当者にも意見を聞くと、見落としを防げます。

    あわせて、登録ユーザー数や教材数、保管している履歴の年数も確認しましょう。移行するデータ量がわかると、ベンダーに見積もりや移行方法を相談するときの材料となります。新しいLMSに求める条件は「必須」と「あれば望ましい」に分けて整理すると、比較がスムーズです。整理した内容は社内で共有し、関係者の認識をそろえておきましょう。

    2. 移行先の選定と契約時期の調整

    要件が固まったら、複数のLMSを比較して移行先を選びます。選定と並行して、旧LMSの解約通知の期限を確認することが重要です。

    契約によっては、数か月前までに解約を申し出る必要があります。新旧の契約期間を少し重ねると並行稼働の期間を確保できますが、その分の費用が二重にかかります。重複期間の長さは、移行作業の量とテストの日程から決めるとよいでしょう。解約後に旧LMSのデータを出力できるかも、あわせて確認が必要です。

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    3. テスト移行と並行稼働

    本番の切り替え前に、一部のデータと教材でテスト移行を行います。教材が正しく再生されるか、受講記録が新LMSに反映されるかを確認するためです。

    テストでは、特定の部署に先行して使ってもらい、操作面の問題を洗い出す方法も有効です。問題がなければ全社へ展開します。展開の際は、ログイン方法や受講手順をまとめた案内を配布すると、問い合わせの集中を防げます。そのうえで、旧LMSは閲覧専用として一定期間残すと、過去の記録を確認したいときに対応できます。閲覧専用での継続利用が可能かどうかは、事前に旧LMSのベンダーへ確認しておきましょう。

    LMS乗り換えで起こりやすいトラブルと対策

    LMSの乗り換えでは、データや教材の互換性、契約まわりでトラブルが起こる可能性があります。原因は旧LMSと新LMSの仕様の違いや、社内の準備不足など複数考えられます。代表的なケースと対策を確認しましょう。

    教材の動作不良

    同じSCORM規格に対応したLMS同士でも、教材が想定どおりに動かない場合があります。規格のバージョンの違いや、LMSごとの実装の差が影響するためです。

    具体的には、受講完了が記録されない、テストの点数が反映されないといった現象が考えられます。対策として、利用頻度の高い教材から優先して動作確認を行い、問題があればベンダーに再生環境の設定を相談しましょう。修正が難しい教材は、作り直すか廃止するかを早めに判断すると、切り替えの遅れを防げます。

    受講履歴の欠損や形式の違い

    履歴データを取り込んだ後に、一部の項目が空欄になる、同じ受講者が重複登録されるといった問題が起こるケースがあります。旧LMSと新LMSで項目の定義や必須項目が異なることが主な要因です。

    取り込み後は件数の一致だけで判断せず、数名分の記録を抜き出して中身を照合しましょう。社員番号など一意のキーで照合すると、重複や欠損を見つけやすくなります。照合の結果は記録に残し、修正した内容を関係者で共有しておくと安心です。

    契約期間の重複と想定外の費用

    移行作業が遅れると、旧LMSの契約を延長せざるを得なくなり、費用が二重にかかる期間が長引きます。データ移行や教材変換を有償のオプションとして扱うベンダーもあります。

    見積もりの段階で、移行支援の内容と費用、旧LMSのデータ出力にかかる費用を確認しておきましょう。スケジュールに予備期間を設けることも、余計な支出を防ぐうえで有効です。追加費用が発生する条件を契約書で確認しておくことも大切です。

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    移行先のeラーニングシステムを比較する際の確認点

    乗り換え先のLMSは、機能の多さよりも「今のデータと運用を無理なく引き継げるか」を基準に比較することが重要です。移行のしやすさは、導入後の運用負担にも影響します。主な確認点は次のとおりです。

    データ移行支援の範囲

    ベンダーによって、移行支援の内容は異なります。取り込み用のフォーマットを提供するだけの場合もあれば、データ変換や取り込み作業まで担当する場合もあります。

    支援がマニュアルの案内にとどまるのか、作業の代行まで含むのかを具体的に確認しましょう。社内に作業できる人員が少ない場合は、移行支援の手厚さを作業範囲で比較すると判断しやすくなります。移行後の問い合わせ窓口の有無も、確認しておきたい項目です。

    教材規格と作成機能への対応

    既存の教材を活用したい場合は、移行先が対応している規格を確認します。SCORMのバージョンや、動画やPDFのアップロード形式が主な確認項目です。

    また、乗り換えを機に教材を作り直すなら、LMS上で簡単にテストや教材を作れるかも比較のポイントです。可能であれば、実際の教材を使った試験的な登録をベンダーに相談し、表示や記録の動作を確かめておくと安心です。対応状況は教材の種類ごとに一覧にしておくと、比較の材料となります。

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    人事システムなど外部システムとの連携

    ユーザー情報を人事システムと連携できると、入退社や異動のたびに手作業で更新する手間を減らせます。乗り換えの機会に、連携の有無も見直しておきましょう。

    連携方法には、CSVファイルの定期取り込みやAPI連携などがあります。APIとは、システム同士がデータをやり取りするための窓口です。連携が止まった場合に通知が届くか、手動で再取り込みできるかもあわせて確認すると、運用時のトラブルに備えられます。

    乗り換え先候補となるLMSの特徴一覧

    教材の引き継ぎや外部システムとの連携に関わる特徴を中心に、この記事で紹介するLMSを一覧にまとめました。現行LMSで感じている課題と照らしあわせながら比較してください。

    製品名特徴
    SmartHR研修の配信と受講管理に対応。受講履歴が従業員データベースに自動で蓄積され、スキル管理や配置の検討に活用できる
    e学びばこクラウド版とオンプレミス版から選べるLMS。シングルサインオンや人事システムとの連携に対応している
    LearnO初期費用0円の従量課金制LMS。PowerPointなどの資料をそのまま教材にでき、受講ログはCSVで一括取得できる
    LOGOSWARE Xe受講者数に応じた従量課金プランのあるLMS。教材の制作代行や初期設定代行などの支援サービスも用意されている
    SmartSkill Campus大企業向けに設計された多機能型LMS。SCORMに対応し、タレントマネジメントシステムなど外部システムとの連携にも対応する
    Generalist/LMクラウドやオンプレミス、ASPから提供形態を選べるLMS。WEBオーサリングツールでPowerPointやPDFを教材にできる
    ek-BridgeSCORM1.2規格やHTMLコンテンツを掲載できるクラウド型LMS。8種類のカリキュラムを組みあわせて配信できる
    iroha Board日本で生まれたオープンソースのLMS。教材やテストの作成・配布から学習履歴の管理まで行える

    教材と人事データを引き継ぎやすいeラーニングシステム

    ここでは、教材の再利用や人事データとの連携、提供形態の選択肢など、乗り換え時の確認点にかかわる機能を備えた製品を紹介します。

    SmartHR

    株式会社SmartHR
    《SmartHR》のPOINT
    1. SmartHRで受講可能!管理者も従業員もアカウント管理の手間ゼロ
    2. 動画・PDF・テストを用いて、オンライン研修を簡単に作成・配信
    3. 研修の受講履歴を、ダイレクトにタレントマネジメントで活用

    株式会社SmartHRが提供する「SmartHR」は、人事・労務業務の効率化と従業員データの一元管理を支援するサービスで、研修コンテンツの配信と受講管理にも対応しています。スライド・動画・テストを組みあわせてオンライン研修を作成でき、受講者ごとのステータスを一覧で確認できます。受講履歴は従業員データベースに自動で蓄積され、キャリア台帳やスキル管理と連動させられるため、人事データと学習履歴をまとめて管理したい企業に向いています。

    e学びばこ

    株式会社テクノカルチャー
    《e学びばこ》のPOINT
    1. 月額8,000円~のリーズナブル料金(クラウド版)
    2. 学習状況や学習効果をリアルタイムで把握可能!
    3. 使いこなせるまでしっかりサポート♪

    株式会社テクノカルチャーが提供する「e学びばこ」は、eラーニングに必要な機能を厳選し、シンプルな画面構成にまとめたオンライン学習システムです。クラウド版とオンプレミス版が用意されており、自社のセキュリティ方針や運用体制にあわせて選べます。シングルサインオンや人事システムとの連携にも対応しているため、既存の社内システムと組みあわせた運用を検討できます。受講状況はコース別・ユーザー別に一覧やグラフで確認でき、切り替え後の定着度合いも把握できます。

    LearnO

    Mogic株式会社
    《LearnO》のPOINT
    1. パソコン・スマートフォンの各ブラウザに対応しスムーズに学習
    2. シンプルで誰でも使いやすい操作画面
    3. 選べるプラン&リーズナブルな価格

    Mogic株式会社が提供する「LearnO」は、初期費用0円で人数にあわせた従量課金制のeラーニングシステムです。GoogleスライドやPowerPointで作成した資料をそのまま教材として利用でき、ユーザーや講座はCSVで一括登録・変更できます。受講状況などのログデータもCSVで一括ダウンロードできるため、受講記録を社内で保管する運用にも役立ちます。オンラインから契約でき、最速で1営業日以内に利用を始められます。

    LOGOSWARE Xe

    ロゴスウェア株式会社
    《LOGOSWARE Xe》のPOINT
    1. 従量課金プランで事業の収益を最適化
    2. ハイブリッド研修でニーズに合わせた研修設計を実現
    3. データの一元管理で業務の効率化と教育効果の最大化を同時に実現

    ロゴスウェア株式会社が提供する「LOGOSWARE Xe」は、実際に利用する受講者数に応じた従量課金プランを用意しているeラーニングシステムです。受講者ごとの進捗状況やテスト結果、アンケート回答を一元管理できます。教材コンテンツの制作代行や製品の初期設定代行、ヘルプデスクなどの支援サービスも提供されており、移行作業に割ける人員が限られる場合にも相談できます。オンラインと対面を組みあわせたハイブリッド研修にも対応しています。

    SmartSkill Campus

    株式会社レビックグローバル
    《SmartSkill Campus》のPOINT
    1. 「多機能性」と「盤石な基盤」であらゆる教育施策を実現
    2. 「多彩な学習コンテンツ」で導入直後から教育効果を発揮
    3. 「AI技術」を活用した独自機能で学習効果を最大化

    株式会社レビックグローバルが提供する「SmartSkill Campus」は、大企業向けに設計された多機能型の学習管理システムです。SCORMに対応しているほか、タレントマネジメントシステムをはじめとする外部システムとの連携にも対応しています。23言語のUIとグループ会社の一元管理機能を備え、海外拠点を含めた教育展開にも活用できます。専任のカスタマーサクセスが導入から活用まで伴走し、利用状況の分析にもとづいて受講率などの改善策を提示します。

    Generalist/LM

    株式会社東芝
    《Generalist/LM》のPOINT
    1. 直感操作のオーサリングツールでeラーニング教材をかんたん作成
    2. スキルマップで社員のスキルを可視化し戦略的な人材育成を支援
    3. 400以上の既製コンテンツですぐにeラーニングをスタート可能

    株式会社東芝が提供する「Generalist/LM」は、教材の作成から配信、受講管理、効果測定、スキル管理までを一元化できるLMSです。WEBオーサリングツールを使い、PowerPointやPDF、動画を組み込んだ教材を作成できます。提供形態はクラウドやオンプレミス、ASPから選べ、オンプレミスで導入した後に事業規模の拡大にあわせてクラウドへ移行する運用も可能です。

    ek-Bridge (パナソニック デジタル株式会社)

    《ek-Bridge》のPOINT
    1. 8種類のカリキュラムを自由に組み合わせられる
    2. 4種類のサポートオプションで運用を支援
    3. 進捗確認や督促メールの配信も可能

    iroha Board (株式会社いろはソフト)

    《iroha Board》のPOINT
    1. シンプルでフラットな構造のeラーニングシステム。
    2. レスポンシブデザイン採用でスマホやタブレットに対応。
    3. 教材やテストを作成できるリッチテキストエディタを搭載。

    まとめ

    LMSの乗り換えは、受講履歴や教材、ユーザー情報など移行するデータの範囲を決めることから始まります。そのうえで、契約時期を調整しつつテスト移行と並行稼働を進めると、トラブルを抑えて切り替えられます。移行先を選ぶ際は、移行支援の範囲や教材規格への対応、外部システムとの連携を確認しましょう。eラーニングの乗り換え先を比較したい方は、資料請求で各製品の移行支援の内容を確かめてみてください。

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