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健診データはどう移す?健康管理システム乗り換えの進め方

健診データはどう移す?健康管理システム乗り換えの進め方

健康管理システムの乗り換えで重要なのは、健診結果やストレスチェック、面談記録などの健康情報を、健診機関ごとの項目の違いをそろえて移すことです。あわせて、健診の年間サイクルから切り替え時期を決めることも欠かせません。健康情報は取り扱いに配慮が必要な個人情報のため、閲覧権限の見直しも必要です。この記事では、移すデータの範囲からコードの統一、権限設計、切り替え時期、乗り換え後の定着までを順に解説します。

この記事は2026年10月時点の情報に基づいて編集しています。
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目次

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    ■健診データの取り込み方法別
    ■判定基準と権限の整え方別
    ■連携・一体化の範囲別

    健康管理システムの乗り換えで移す健康情報

    健康管理システムの乗り換えで最初に決めるのは、どの健康情報を、何年分移すかです。健診結果だけでなく、事後措置の履歴やストレスチェック、面談の記録など、産業保健の業務で使う情報を洗い出しておくと、移行漏れを防ぎやすくなります。

    健診結果と事後措置の履歴

    中心となるのは定期健康診断の結果です。健康診断の個人票は5年間の保存が法令で求められているため、少なくとも保存期間内の結果は新しいシステムで参照できるようにします。

    あわせて、有所見者への受診勧奨や医師の意見聴取、就業上の措置といった事後措置の履歴も移行対象に含めます。結果だけを移して対応の経過が残らないと、継続した保健指導が難しくなるため、旧システムで記録している項目を一覧にしておきましょう。

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    ストレスチェックの結果と実施者の管理

    ストレスチェックの結果は、本人の同意がなければ事業者に提供できない情報です。旧システムで実施者や実施事務従事者だけが見られる形で管理している場合は、新しいシステムでも同じ範囲に限って移す必要があります。

    個人の結果に加えて、部署ごとの集団分析の結果も、職場環境の改善を経年で追うために役立ちます。移行の範囲と方法は、産業医や保健師など実施者の立場にある担当者と相談して決めましょう。集団分析の単位とする部署の区分が組織変更で変わっている場合は、比較できるよう区分の対応も記録しておきます。

    面談記録と長時間労働者の情報

    産業医や保健師による面談の記録、長時間労働者への面接指導の結果も、乗り換え時に見落としやすい情報です。自由記述の記録が多い場合は、新しいシステムの項目にあわせて形式を変えるか、ファイルとして添付するかを決めます。

    勤怠データから時間外労働の多い従業員を抽出している場合は、その条件や連携方法も引き継ぎます。面談の予約や通知の設定も含めて書き出しておくと、切り替え直後の対応が滞りにくくなります。面談記録には医師の所見など閲覧を限りたい内容も含まれるため、移行後の閲覧範囲もあわせて決めておきましょう。

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    健診機関ごとに異なる項目をそろえる

    健康管理システムの乗り換えで手間がかかりやすいのが、健診結果の項目をそろえる作業です。複数の健診機関を利用している企業では、同じ検査でも名称や単位、判定の基準が異なる場合があり、そのまま移すと経年の比較ができなくなります。

    検査項目の名称と単位のずれ

    健診機関から受け取るデータは、機関ごとに検査項目の名称や並び、単位の表記が異なることがあります。新しいシステムの項目に対応させる表を作り、健診機関ごとに、各項目の入る場所を決めてから移行します。

    紙の結果票で受け取っている機関がある場合は、読み取りや入力の手間も考慮が必要です。乗り換えを機に、健診機関へ電子データでの提供を依頼できるか、提供形式を新しいシステムが取り込めるかを確認しておきましょう。移行後に誤りが見つかった場合に備え、元の結果票やデータは一定期間保管しておくと照合に使えます。

    判定基準の違いと経年比較

    同じ検査値でも、健診機関によってA判定やC判定といった区分の基準が異なる場合があります。判定結果だけを移すと、年ごとの変化が、基準の違いによるものか本人の体調の変化によるものかを区別しにくくなります。

    そのため、判定と一緒に検査値そのものも移すことが望まれます。新しいシステムで受診勧奨の対象を抽出する条件を設定する際も、どの基準を使うかを産業医と確認しておくと、抽出結果のずれを防ぎやすくなります。

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    健康情報の権限と取り扱いを見直す

    健康診断の結果などの健康情報は、個人情報保護法で取り扱いに特に配慮が必要な要配慮個人情報に当たります。乗り換えはデータの受け渡しが発生する場面のため、利用目的や閲覧権限、旧システムのデータの扱いを改めて整理しましょう。

    健康情報の取扱規程との照合

    厚生労働省は、事業場ごとに労働者の健康情報等の取扱規程を定めることを求めています。新しいシステムで誰がどの情報を扱うかが、この規程の内容と食い違っていないかを確認します。

    システムの提供会社にデータの移行作業を依頼する場合は、委託先として適切に管理されるかも確認が必要です。作業の範囲や、移行用のデータを受け渡す方法、作業後の消去について、契約や覚書で取り決めておきましょう。

    役割ごとの閲覧権限の設計

    産業医や保健師、人事担当者、所属長では、見てよい情報の範囲が異なります。旧システムの設定をそのまま写すのではなく、役割ごとに必要な情報を整理し直す機会にすると、過剰な閲覧権限を減らせます。

    新しいシステムで閲覧や出力の履歴を確認できるかも、選定時に確かめたい点です。権限の設定は1人で決めずに、産業保健スタッフと人事部門で確認したうえで、変更の手順を文書に残しておきましょう。

    旧システムのデータの扱い

    移行が完了した後の旧システムのデータをどう扱うかも、事前に決めておく必要があります。契約の終了と同時にデータが消去される場合は、保存期間内の情報を新しいシステムで問題なく参照できるか確認してから解約します。

    移行しきれない古い記録を別の形式で保管する場合は、保管場所と閲覧する担当者を限定します。提供会社にデータ消去の方法と証明の有無を確認しておくと、後から問い合わせを受けたときにも説明できます。

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    健診の年間サイクルから乗り換え時期を決める

    健康管理システムの乗り換え時期は、契約更新日だけでなく、健診やストレスチェックの実施時期から逆算して決めます。年間の業務が集中する時期に切り替えると、結果の取り込みや報告書の作成が滞るおそれがあります。

    健診の繁忙期を避けた時期の選び方

    定期健康診断の受診や結果の受け取りが集中する時期は、データの取り込みや受診勧奨の作業が増えます。この時期に乗り換えると、旧システムと新システムのどちらで処理するかが混乱しやすくなります。

    健診の結果がそろい、事後措置が一段落した時期を移行の目安にすると、作業を落ち着いて進められます。新しいシステムで次の年度の健診予約から運用を始められるよう、逆算して準備期間を確保しましょう。

    ストレスチェックと報告書作成の時期

    常時50人以上の労働者を使用する事業場では、ストレスチェックの実施と、定期健康診断やストレスチェックの結果の労働基準監督署への報告が求められています。これらの集計や報告の時期と切り替えが重ならないよう計画します。

    ストレスチェックは、50人未満の事業場にも実施義務を広げる法改正が行われています。施行時期は厚生労働省の情報で確認し、対象が広がる場合に新しいシステムで対応可能かもあわせて確かめておきましょう。

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    乗り換え後の健康管理システムを定着させる

    データの移行が終わっても、従業員や担当者が新しい運用に慣れるまでは問い合わせや確認作業が続きます。連携の動作確認と利用者への案内を計画的に進め、健康管理システムを乗り換えた効果を業務で実感できる状態を目指しましょう。

    人事・勤怠データとの連携の確認

    入社や退職、異動の情報が人事システムから正しく反映されているかを、切り替え後に確認します。連携が止まると、健診の対象者の抽出や所属長への通知が古い情報のまま行われるおそれがあります。

    勤怠システムと連携して長時間労働者を抽出している場合も、抽出結果を旧システムの結果と比べて確かめましょう。連携エラーが起きたときに通知が届くか、手動で再取り込みができるかも、運用開始前に確認しておきます。

    従業員と担当者への案内

    従業員が自分の健診結果を閲覧したり、問診票を入力したりする機能を使う場合は、ログイン方法や操作の案内が必要です。案内が不十分だと、ストレスチェックの受検率が下がるなどの影響が出る可能性があります。

    担当者向けには、操作手順や問い合わせ対応の方法をまとめ、複数人で共有します。特定の担当者だけが操作を理解している状態を避け、異動があっても運用を引き継げるようにしておきましょう。

    乗り換え先の健康管理システムを一覧で確認

    健診データの取り込みや判定基準の統一、ストレスチェックとの一体管理など、乗り換えで確認したい点に関わる特徴を製品ごとにまとめました。

    製品名特徴
    健康管理システム「HealthCore」健診・ストレスチェック・面談記録を一元管理。過去データの移行にも対応
    mediment健診・勤怠・ストレスチェックのデータを一元化し、判定基準の統一も可能
    健康管理システム『Be Health』形式の異なる健診データを統一して取り込み。紙やPDFの結果票もデータ化
    Carely(ケアリィ)健康管理クラウド基準値を統一した健診管理と、拠点・役割ごとの細かな権限設定に対応
    ハピネスパートナーズ全拠点の健診・ストレスチェック・面談データをクラウドで一元管理
    HM-neo健診機関ごとの判定を残したまま独自基準で再判定できる大手企業向け製品
    ふれあい健康管理サービス健診結果の電子データを取り込み、過去5年分の結果や面談記録を照会
    Growbase健診データの一括登録、就業判定、ストレスチェックをクラウドで管理
    メディクラ健康管理CSV・XMLで健診結果を取り込み。多言語のストレスチェックも搭載
    newbie健診とストレスチェックのデータを一元化。健診業務の代行サービスもある
    従業員健康管理クラウドサービス健康診断や日常の健康情報をクラウドで一元管理し、集計・分析を支援
    HealthCareiris健診・ストレスチェック情報を統合管理し、産業医や保健師が同時に利用

    健診データの移行を進めやすい健康管理システム

    健診結果の取り込み方法や判定基準の扱い、権限の設計など、乗り換え時の作業に関わる機能に注目して健康管理システムを紹介します。

    健康管理システム「HealthCore」

    株式会社ヒューマネージ
    製品・サービスのPOINT
    1. タスクや実施状況を一目で把握でき法定業務の抜け漏れをなくせる
    2. 多重リスク管理機能でリスク予備軍をいち早くフォローアップ
    3. 充実したストレスチェック、エンゲージメントサーベイを標準搭載

    株式会社ヒューマネージが提供する健康管理システム「HealthCore」は、健康診断やストレスチェックの過去実施分を新しいシステムへ移したい企業が検討できる健康管理システムです。過去に受診・実施したデータの移行に対応しています。健康診断、ストレスチェック、長時間残業のデータ、産業医面談などを1つのシステムで管理でき、有所見者の自動判定から受診勧奨のメール送信、労基署報告書の作成までを進められます。オプションでSmartHRとの連携やシングルサインオンにも対応します。

    mediment

    メディフォン株式会社
    《mediment》のPOINT
    1. 点在する多様な健康データをまとめて管理し、工数を大幅に削減
    2. 誰でも簡単に多彩な分析が可能!個人・組織の健康状態を可視化
    3. 健康リスクの早期把握&幅広い支援で従業員フォローの均一化

    メディフォン株式会社が提供する「mediment」は、健診や勤怠、ストレスチェックのデータが別々のシステムに分かれている状態を整理したい企業向けの健康管理システムです。点在する健康データをまとめて管理でき、健診機関ごとに異なる判定基準の統一にも対応しています。健診結果のアップロードや勤怠情報との連携、高リスク者の抽出、休復職の管理などの機能を備えています。ストレスチェックや健康相談は多言語で実施でき、外国人従業員が多い企業でも使えます。

    健康管理システム『Be Health』

    株式会社エヌ・エイ・シー・ケア
    製品・サービスのPOINT
    1. 事務作業時間大幅削減!本来やりたい産業保健業務に時間が取れる
    2. 導入時も導入後も圧倒的な低価格!
    3. 健診結果のデータ化から統一まで強力サポート

    株式会社エヌ・エイ・シー・ケアが提供する健康管理システム『Be Health』は、健診機関ごとに項目名や並び順が異なる健診データをそろえて移したい企業に向いています。さまざまな形式の健診データを統一して取り込めるほか、紙やPDFの健診結果票はAIと専門スタッフがデータ化します。人間ドック学会の基準で判定を統一したり、結果票の原本PDFを紐付けて保管したりすることも可能です。オンプレミスとクラウドの提供形態があります。

    Carely(ケアリィ)健康管理クラウド

    株式会社iCARE
    製品・サービスのPOINT
    1. 健康労務管理の工数75%削減
    2. 健康情報のデータ化・可視化 により健康リスクを予防
    3. 国際規格のセキュリティ認証「ISO27018」を取得

    株式会社iCAREが提供する「Carely(ケアリィ)健康管理クラウド」は、乗り換えを機に健康情報の閲覧権限を見直したい企業が検討できるクラウド型の健康管理システムです。本社・支社などの拠点や、人事・産業保健スタッフといった役割ごとに権限を細かく設定可能です。データ化した健診結果は基準値を統一して管理し、就業判定や再検査の勧奨にも対応します。産業医・保健師の面談内容は閲覧権限を分けて記録でき、ストレスチェックや長時間労働の管理も同じシステムで扱えます。

    ハピネスパートナーズ

    エムスリーヘルスデザイン株式会社
    《ハピネスパートナーズ》のPOINT
    1. 全拠点・全従業員の健康情報をクラウド上で一元管理・分析
    2. 「EBHS(エビス)」機能で組織の健康課題と改善施策を自動で分析
    3. 東証プライム上場エムスリーグループが健康経営を総合的に支援

    エムスリーヘルスデザイン株式会社が提供する「ハピネスパートナーズ」は、全国の拠点に分かれた従業員の健康情報を一か所に集めたい企業向けのクラウドシステムです。健康診断やストレスチェック、産業医面談のデータをクラウド上で一元管理し、独自の健康指標「EBHS」でAIが組織の健康課題や改善アクションを分析・提案します。特殊健診にも対応し、一部の機能は利用企業にあわせたカスタマイズが可能です。データは契約終了後30日以内に削除される運用です。

    HM-neo

    NTTテクノクロス株式会社
    《HM-neo》のPOINT
    1. 【健康管理業務はこれひとつ】健康管理に必要なメニューが充実!
    2. 【健康管理のDX化】紙から電子へ、スムーズに探せる・見える
    3. 【健康経営を推進】健康情報のクロス分析で組織の早期改善を支援

    NTTテクノクロス株式会社が提供する「HM-neo」は、健診機関ごとの判定の違いをそろえて経年で比べたい大手企業向けの健康管理システムです。健診機関の判定結果はそのまま残しつつ、独自の判定基準を設けて再判定が可能です。健診結果や面談記録、残業時間、業務歴を1つの画面で確認できる個人カルテを備え、部署異動の際にはラインケアの情報も引き継げます。ストレスチェックやワークフローなどの機能はオプションで追加でき、オンプレミスやクラウドなど複数の提供形態があります。

    ふれあい健康管理サービス (北日本コンピューターサービス 株式会社)

    《ふれあい健康管理サービス》のPOINT
    1. 人事労務スタッフや産業保健師の事務作業を効率化!
    2. 健康診断データと面談記録等を一元管理!
    3. 現行のパソコンを買い替えしないで利用できるクラウド型サービス

    Growbase (ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社)

    《Growbase》のPOINT
    1. 健康管理もペーパーレス
    2. 使いやすいUIと自由度の高い機能性
    3. 充実の機能

    メディクラ健康管理 (株式会社ジャスウィル)

    《メディクラ健康管理》のPOINT
    1. 健診予約と受診予定の自動作成、フォーム対応
    2. CSV/XMLで即日反映・あらゆるパターンで取込可
    3. 多言語ストレスチェックとスマホポータル機能搭載。

    newbie (株式会社マイクロウェーブ)

    《newbie》のPOINT
    1. 豊富な分析機能で企業の健康課題を多角的に判断可能!
    2. 健康診断関連業務の完全ペーパーレス化で業務負担軽減!
    3. 代行サービスやスポット医師面接指導などのサービスも用意!

    従業員健康管理クラウドサービス (株式会社日立製作所)

    製品・サービスのPOINT
    1. 健康診断結果や日常の健康情報をクラウドで一元管理。
    2. 分析レポートにより、健康施策の効果を可視化可能。
    3. 法令遵守やセキュリティ対策を考慮した安全な運用。

    HealthCareiris (アイテック阪急阪神株式会社)

    《HealthCareiris》のPOINT
    1. 健診・ストレスチェック情報をクラウドで統合管理。
    2. 産業医・保健師・管理部門が同時にアクセス可能。
    3. 健康経営推進を支援する分析・レポート機能。

    まとめ

    健康管理システムの乗り換えでは、健診結果や事後措置、ストレスチェック、面談記録など移す情報の範囲を決め、健診機関ごとの項目や判定基準をそろえて移行することが大切です。健康情報は要配慮個人情報のため、取扱規程に沿った権限設計と旧データの扱いも整理しましょう。切り替え時期は健診とストレスチェックの年間サイクルから逆算して決めます。資料請求で、データの取り込み方法や連携の範囲を比べてみてください。

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