ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■依頼の仕方別
- 毎月の給与計算をまとめて委託:北海道サービス株式会社の給与計算BPO、RoboRoboペイロール
- 必要な業務を必要な分だけ委託:パーソルグループのオンライン給与アウトソーシング、NOC給与計算アウトソーシング
- クラウドの給与計算ソフトとあわせて利用:freee人事労務アウトソース、給与計算サポート顧問
- ■従業員の構成と情報管理別
- パートやアルバイトの割合が高い:株式会社フルキャストホールディングスの給与計算代行サービス
- マイナンバーの管理も任せたい:freee人事労務アウトソース、RoboRoboペイロール、給与PRO
個人事業主の給与計算で毎月発生する作業
個人事業主が従業員に給与を支払う場合、毎月の給与計算では支給額と控除額を計算し、明細や台帳を作成します。外部に任せるかを判断するために、まずはどのような作業があるのかを把握しておきましょう。
勤怠の集計と支給額の計算
給与計算は、タイムカードや勤怠管理の記録から、出勤日数や労働時間、残業時間を集計するところから始まります。集計した時間をもとに、基本給や時給に加えて、残業手当や深夜手当、通勤手当などを計算し、支給額を求めます。
残業や深夜の割増賃金は、法律で定められた割増率以上で計算する必要があります。パートやアルバイトで時給や勤務時間が人によって異なる場合は、従業員ごとに計算が必要になるため、人数が少なくても確認に時間がかかることがあります。
税金や保険料などの控除額の計算
支給額が決まったら、所得税や住民税、社会保険料、雇用保険料などを差し引きます。所得税は、扶養する家族の人数などをもとに、国税庁が公表する税額表を使って計算します。
住民税は、市区町村から届く通知書に記載された金額を毎月差し引きます。社会保険料や雇用保険料は料率が改定されることがあるため、その都度、計算の設定を見直さなければなりません。こうした改定への対応が、自分で計算する場合の負担になりやすい部分です。
給与明細と賃金台帳の作成
計算が終わったら、従業員に給与明細を交付します。給与明細の交付は所得税法で定められており、従業員の同意があれば電子データで交付することもできます。
あわせて、従業員ごとの労働日数や労働時間、支給額、控除額などを記録した賃金台帳を作成します。賃金台帳は労働基準法で作成と保存が求められている帳簿です。給与計算ソフトや給与アウトソーシングを利用すると、計算結果から明細や台帳を作成できる場合があります。
自分で計算する場合と給与計算アウトソーシングの違い
個人事業主が給与計算を行う方法は、給与計算ソフトなどを使って自分で計算する方法と、給与計算アウトソーシングに任せる方法に分かれます。費用と手間、責任の範囲の違いを整理して比べましょう。
給与計算ソフトを使って自分で計算する
給与計算ソフトを使えば、勤怠と従業員の情報を入力するだけで、控除額や手取り額を自動で計算できます。クラウド型のソフトであれば、税率や保険料率の改定が提供会社によって反映される製品もあり、手作業で計算するより負担を抑えられます。
費用は比較的抑えやすい一方で、従業員情報の登録や設定、計算結果の確認は自分で行います。制度の変更点を理解し、設定が正しいかを判断する知識も求められるため、経理や労務の経験がない場合は最初の設定に時間がかかることがあります。
給与計算アウトソーシングに任せる
給与計算アウトソーシングでは、事業主が勤怠などの情報を委託先に渡し、計算や明細の作成を専門の担当者が行います。制度改正への対応や計算の確認を任せられるため、事業主は結果の確認と支払いに集中できます。
ソフトの利用料より費用はかかりやすく、毎月の情報の受け渡しにも締め切りがあります。どちらが向くかは、従業員数や雇用形態の複雑さ、事業主が給与計算に使える時間によって変わります。違いを表にまとめると次のとおりです。
| 項目 | 給与計算ソフトを使い自分で計算 | 給与計算アウトソーシング |
|---|---|---|
| 計算と確認 | ソフトが計算し、設定と結果の確認は自分で行う | 専門の担当者が計算し、事業主は結果を確認する |
| 制度改正への対応 | ソフトの更新と設定の見直しを自分で確認する | 委託先が対応し、必要な情報を事業主に確認する |
| 費用 | ソフトの利用料が中心で比較的抑えやすい | 委託料がかかり、範囲や人数で変わる |
給与アウトソーシングへの切り替えを考えたいタイミング
給与計算を自分で続けるか、給与アウトソーシングに切り替えるかは、事業の状況の変化にあわせて見直すとよいでしょう。次のような変化があったときは、外部への委託を検討するよい機会です。
計算の確認に時間がかかるようになったとき
従業員が増えたり、手当の種類が増えたりすると、計算の入力や確認に毎月かかる時間が長くなります。支給額の誤りで追加の支給や返金が発生したことがある場合は、確認の体制を見直すタイミングです。
給与の誤りは、従業員との信頼関係にも影響する可能性があります。自分で作業にかけている時間を記録し、その時間を本業に充てた場合と委託料を比べると、判断の材料にできます。
社会保険の加入や雇用形態が変わったとき
従業員数が増えて社会保険の適用事業所になると、健康保険料や厚生年金保険料の計算が毎月の給与計算に加わります。賞与を支給する場合は、賞与にかかる保険料の計算と届出も必要です。
正社員とパート、アルバイトが混在するようになった場合も、保険の加入条件や計算方法が従業員ごとに異なり、確認する項目が増えます。こうした変化のタイミングで、手続きもまとめて任せられる委託先を検討するとよいでしょう。
年末調整の時期が近づいたとき
年末調整は、従業員から申告書を集めて内容を確認し、1年間の所得税を精算する作業で、毎月の給与計算よりも専門的な判断が求められます。秋ごろから準備が必要になり、本業が忙しい時期と重なる事業主もいます。
毎月の給与計算はこれまでどおり自分で行い、年末調整だけを委託するという選択もあります。依頼が集中する時期は受付を締め切る委託先もあるため、早めに相談しておきましょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で給与アウトソーシングサービスの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品の比較検討を進めましょう。
個人事業主が給与アウトソーシングを始める流れ
給与計算アウトソーシングの利用を決めたら、見積もりから毎月の運用開始まで、いくつかの段階を経て切り替えます。最初の給与支給日から逆算して、余裕を持って準備を始めましょう。
見積もりと委託範囲の決定
まずは複数の委託先に、従業員数や雇用形態、給与の締め日と支払日、委託したい業務を伝えて見積もりを依頼します。給与計算だけか、明細の発行や年末調整、社会保険の手続きまで含めるかで料金が変わります。
見積もりを比べる際は、月額の料金だけでなく、初期費用や賞与計算、年末調整が別料金かどうかも確認しましょう。委託範囲を決めたら、作業の分担を契約書や業務の取り決めに明記しておくと、後のトラブルを防げます。
従業員情報と過去の給与データの引き渡し
契約後は、従業員の氏名や住所、扶養家族、給与の条件、加入している保険の情報などを委託先に渡します。年の途中で切り替える場合は、年末調整に必要になるため、1月から切り替え前までの給与や控除の記録もあわせて渡します。
最初の1~2か月は、委託先の計算結果と、自分で計算した結果を比べて確認すると安心です。差が出た場合は、情報の伝え漏れや設定の違いがないかを委託先と一緒に確認しましょう。
委託後に起こりうるトラブルと予防策
給与計算アウトソーシングを始めた後も、事業主と委託先の連携がうまくいかないと、支給の遅れや、個人情報の取り扱いに関する問題が起こる可能性があります。代表的なケースと予防策を確認しておきましょう。
提出遅れによる給与支給の遅延
給与計算アウトソーシングでは、締め日から委託先への提出期限、計算結果の確認、振込までの日程が決まっています。勤怠の集計が遅れたり、確認に時間がかかったりすると、支給日に間に合わないおそれがあります。
予防策として、毎月の日程を一覧にして共有し、提出期限の前に通知が届く仕組みを用意しておきましょう。事業主が不在のときに誰が対応するかも決めておくと、作業が滞りにくくなります。
マイナンバーなど個人情報の扱い
給与計算や年末調整では、従業員のマイナンバーや扶養家族の情報など、慎重な扱いが必要な個人情報を委託先に渡します。マイナンバーの取り扱いを委託する場合、事業主には委託先を適切に監督することが求められます。
情報の受け渡しは、メールへのファイル添付ではなく、委託先が用意する専用の仕組みを使えるかを確認しましょう。委託先の情報管理体制や、契約終了時にデータを返却・削除する方法も、契約前に確かめておくと安心です。
個人事業主向け給与計算アウトソーシングを比較するポイント
自分で計算している個人事業主が、委託サービスを比べるときの観点を整理します。今の作業のうち、どこまでを手放したいかを先に決めておきましょう。
自分で計算する負担をどこまで減らせるか
委託するサービスによって、計算だけを請け負う場合と、勤怠の集計や支払いの手配まで関わる場合があります。いま自分で行っている作業を書き出し、どれを任せられるかを比べます。
任せる範囲を広げるほど料金は上がるため、減らしたい負担の大きさと費用の釣り合いで判断しましょう。
たとえば計算だけを任せる場合は、勤怠の集計と最終確認が事業主に残ります。反対に支払いの手配まで頼めるなら、月末の作業時間は大きく減ります。
給与明細と年末調整の対応範囲
給与明細を紙で出すか電子で配るか、賃金台帳もあわせて作成してもらえるかは、サービスごとに差があります。年末調整が別料金の扱いかも確認したい点です。
時期が限られる作業は追加費用になりやすいため、見積書で年間にかかる費用を把握しておくと安心です。
社会保険料や住民税の天引きがある従業員がいる場合は、その計算に対応しているかも、サービスの説明資料で見ておきましょう。
個人事業主ならではの選び方の基準
従業員が少数の個人事業主は、毎月の依頼量が小さい分、最低料金や契約期間の条件が負担に響きます。まず、途中で解約できる条件かを確認します。
そのうえで、事業主一人で対応できる連絡手段か、マイナンバーなど個人情報の管理体制が示されているかを見比べ、問い合わせで答えの明確なサービスを選びましょう。
料金だけで決めず、トラブル時に相談できる窓口があるか、契約後に委託範囲を変更できるかも質問しておくと、事業の変化に備えられます。
依頼の仕方で比べる給与計算アウトソーシング
この記事で紹介する給与計算アウトソーシングを、まとめて委託するか必要な分だけ依頼するか、クラウドの給与計算ソフトとあわせて使うかといった依頼の仕方の違いで一覧にしました。自分で計算する場合との違いをふまえて、切り替えを検討する際の参考にしてください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| 北海道サービス株式会社の給与計算BPO | 勤怠の集計・修正から給与計算、年末調整まで一括で代行。システムの指定なし |
| RoboRoboペイロール | 社労士有資格者が伴走し、人とAIのダブルチェックで給与計算のミスを抑える |
| パーソルグループのオンライン給与アウトソーシング | 給与計算や年末調整を必要な分だけ依頼できる。マニュアルの準備は不要 |
| freee人事労務アウトソース | 人事労務 freeeを使い、勤怠から給与明細までペーパーレスで委託できる |
| 給与計算サポート顧問 | freeeやMoney Forwardなどに対応。Excelのシフト表を勤怠システムへ取り込む |
| 株式会社フルキャストホールディングスの給与計算代行サービス | アルバイトのみの委託や週払いなど、多様な給与体系にあわせて設計できる |
| NOC給与計算アウトソーシング | スポット業務の依頼に対応。プライバシーマークとISMSを取得した体制で委託できる |
| 給与PRO | 給与・賞与計算から年末調整、マイナンバーの収集・管理まで対応。Pマーク取得 |
自分で計算する負担を減らせる委託サービス
毎月の給与計算をまとめて任せられるサービスから、必要な業務だけを依頼できるサービス、クラウドの給与計算ソフトと組み合わせて使えるサービスまでを紹介します。従業員の雇用形態や、事業主が確認に使える時間にあわせて比べてみてください。
北海道サービス株式会社の給与計算BPO
- 勤怠管理から給与計算まで一貫して対応
- システムの指定なし!様々なシステムに対応可能!
- 専任担当者による迅速なサポート
北海道サービス株式会社が提供する「北海道サービス株式会社の給与計算BPO」は、毎月の勤怠集計から給与計算までをまとめて任せたい場合に検討できるBPOサービスです。給与計算の代行に加え、勤怠管理の集計と修正、年末調整の代行、勤怠管理システムの導入・構築支援にも対応します。システムの指定はなく、現状の業務フローのまま委託でき、業務引継ぎと並行運用を経て運用を始めます。専任担当者制で、最短1か月での導入にも対応。
RoboRoboペイロール
- 複数の給与体系や複雑な勤務形態、あらゆる勤怠システムに対応
- 導入~運用まで豊富な経験を持つ社労士有資格者が伴走支援
- 独自AIによるチェックで、給与計算で発生しがちなミスを削減
オープン株式会社が提供する「RoboRoboペイロール」は、計算結果の確認に時間を取られている事業者が、チェックまで含めて任せたい場合に向く給与計算アウトソーシングです。データの確認・取込から計算、人とAIによるダブルチェック、納品物の作成までを一括で担います。法改正やルール変更にあわせた設定変更にも対応し、導入から運用までの伴走役は社労士有資格者です。ISO27001を取得した体制で従業員情報やマイナンバーを管理し、WEB給与明細も提供しています。
パーソルグループのオンライン給与アウトソーシング
- パーソルグループの長年の実績を活かした業務代行を月5.5万円で
- 採用倍率500倍以上!実務経験が豊富なプロ人材を直接採用
- マニュアルは不要!事前準備なしで業務依頼が可能
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社が提供する「パーソルグループのオンライン給与アウトソーシング」は、必要な業務を必要な分だけ依頼したい場合に使えるオンライン業務代行サービスです。小さなボリュームでも依頼できるよう設計されており、業務手順書やマニュアルを用意しなくても、業務を見せた後に代行側で手順化します。労務では勤怠管理や給与計算、入社手続き、年末調整を依頼でき、経理や総務の業務もあわせて相談できます。
freee人事労務アウトソース
- 転記作業ゼロ!全ての業務を一気通貫で管理できる
- 勤怠から給与明細まで、すべてをペーパーレス化
- 抜け漏れをゼロ!アラート機能でやるべきことを可視化できる
フリー株式会社が提供する「freee人事労務アウトソース」は、クラウドの給与計算ソフトを使いながら、作業はプロに任せたい場合の選択肢です。人事労務 freeeで勤怠データや従業員情報から給与・税金を計算し、給与明細の作成・配布まで自動化したうえで、勤怠データの集計や給与計算、年末調整事務の補助を委託できます。マイナンバー管理や入退社の手続きも対象で、勤怠管理から社会保険手続きまで必要な範囲を選んでアウトソースできます。
給与計算サポート顧問
- 給与・賞与計算を顧問料内で対応
- 勤怠データのエラーを自動検出
- 既存のクラウドやExcelを活用
HR BrEdge社会保険労務士法人が提供する「給与計算サポート顧問」は、現場のシフト表をExcelで作成している事業者にも向く給与計算BPO顧問です。現場が作成したExcelのシフト表を関数で勤怠システムへ取り込み、打刻漏れや申請漏れなどのエラーを自動で検出します。対応できるのは、KING OF TIME、SmartHR、freee、Money Forwardなどのシステムや、独自のCSV・Excelでの管理です。勤怠確定後2~3営業日で給与一覧と振込用FBデータを納品し、1~2か月の並行運用を経て本稼働します。
株式会社フルキャストホールディングスの給与計算代行サービス
- 多様な給与体系 に対応可能
- 既存の業務フローを 崩さない運用が可能
- 安心のセキュリティ 環境を構築
株式会社フルキャストホールディングスが提供する「株式会社フルキャストホールディングスの給与計算代行サービス」は、アルバイトの給与計算を切り分けて任せたい場合の完全カスタマイズ型サービスです。タイムシートやタイムカードのデータ化から、計算条件にあわせた勤怠計算、月払い・週払いなどの給与計算まで対応します。代表的なプランとして、アルバイトのみを対象に勤怠計算から給与明細までを委託する形が用意されています。給与明細はWEB明細と郵送の両方に対応可能です。
NOC給与計算アウトソーシング (芙蓉アウトソーシング&コンサルティング株式会社)
- Pマーク認証第1号企業、ISMS取得で情報セキュリティ万全。
- 給与・社保事務の一元化で業務軽減を実現
- スポット業務対応、短期間導入を支援
給与PRO (株式会社シスプロ)
- 給与計算のアウトソースで管理コスト削減
- Web給与明細で業務削減とペーパーレス化。
- 給与前払いサービス連携で働きやすい環境を提供。
まとめ
個人事業主の給与計算は、少人数で雇用形態が単純なうちなら、給与計算ソフトを使って自分で行えます。確認の手間や社会保険の加入、年末調整の負担が増えたら、給与計算アウトソーシングの利用を検討するとよいでしょう。委託範囲と費用を比べ、日程や個人情報の扱いも確認したうえで進めることが大切です。個人事業主でも依頼しやすい給与アウトソーシングを、資料請求で比較してみてください。

