ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■海外の顧客データの管理で確認したい点別
- GDPRへの対応を掲げる製品を選びたい:Agentforce Sales (旧:Sales Cloud)
- 拠点や役割ごとに閲覧範囲を分けたい:Sales Force Assistant、GENIEE SFA/CRM
- ISO/IEC 27001などの認証取得を確認したい:Agentforce Sales (旧:Sales Cloud)、esm(eセールスマネージャー)、ネクストSFA/CRM
- ■海外拠点への展開準備別
- 入力項目を設定で調整したい:ネクストSFA/CRM
- 専任担当による定着支援を受けたい:GENIEE SFA/CRM、esm(eセールスマネージャー)、ネクストSFA/CRM
SFAの多言語対応で切り替わる範囲
SFAの多言語対応といっても、どこまでが利用者の言語に切り替わるかは製品によって異なります。導入後に「一部が日本語のまま」とならないよう、切り替わる範囲を項目ごとに確認しておきましょう。
メニューや標準項目の表示言語
多言語対応のSFAでは、利用者ごとに表示言語を設定し、メニューやボタン、標準の項目名をその言語で表示できます。同じ商談の画面を、日本の担当者は日本語で、海外の担当者は英語で見るといった使い方です。
対応している言語の種類は製品によって異なり、英語のみの製品もあれば、中国語やタイ語など複数の言語を選べる製品もあります。海外拠点の担当者が普段使う言語に対応しているかを、拠点ごとに確認しておくと安心です。将来展開する予定の国がある場合は、その言語に対応しているかもあわせて確認しておくと、拠点の追加時に製品を見直す手間を避けられます。
自社で追加した項目や帳票の翻訳
標準の項目が翻訳されていても、自社で追加した項目名や選択肢、レポートの名称は、管理者が翻訳を登録しなければ作成時の言語のままです。商談ステージや失注理由の選択肢を日本語だけで作ると、海外の担当者が意味を取り違えるおそれがあります。
項目ごとに言語別の表示名を登録できるか、翻訳をファイルでまとめて登録できるかは製品によって異なります。追加項目が多い場合は、翻訳の登録と更新の手間も見込んでおきましょう。項目を追加・変更する際に、どの言語の表示名も同時に更新する手順を決めておくと、言語ごとの表示のずれを防ぎやすくなります。
海外拠点の商談を本社で集計する通貨と時差の設定
海外拠点の商談をSFAで集計する際は、言語だけでなく通貨や日付、時差の扱いが集計結果に影響します。本社と拠点で数字が食い違わないよう、導入時に決めておきたい設定を整理します。
複数の通貨と為替レートの扱い
海外拠点の商談は、現地の通貨で見込み金額を登録するのが自然です。多通貨に対応したSFAでは、商談ごとに通貨を選んで登録し、集計時に円などの基準となる通貨に換算して表示できます。
換算に使う為替レートは、誰がいつ更新するかを事前に決めておく必要があります。過去の商談を、登録した時点のレートで集計するか、最新のレートで集計し直すかも決めておきましょう。経理部門が使うレートとそろえておくと、会計上の数字との差を説明しやすくなります。多通貨に対応していない場合は、基準の通貨に換算した金額を入力する運用になるため、換算の手間と誤りにも注意が必要です。
日付の表記とタイムゾーン
日付の表記は国によって異なり、日と月の並び順が違うと、受注予定日を読み違えるおそれがあります。利用者ごとに日付の表示形式を設定できるかを確認しましょう。数値の桁区切りや小数点の記号も国によって異なるため、金額の表示とあわせて確認しておくと安心です。
また、拠点ごとにタイムゾーンが異なる場合は注意が必要です。月末の締めを本社と拠点のどちらの時刻で判定するかによって、受注がどの月の実績に入るかが変わる場合があります。本社と拠点で集計の基準となる時刻を決め、営業会議で使う数字の前提をそろえておくことが大切です。
顧客名や商談メモの言語をそろえる入力ルール
画面の表示言語を切り替えられても、利用者が入力したデータは入力した言語のまま保存されます。本社と海外拠点がデータを共有して使えるよう、入力する言語のルールを決めておきましょう。
取引先名と担当者名の表記
海外の取引先名は、現地語の表記と英字の表記が混在しやすい情報です。担当者によって表記が異なると、同じ取引先が別々に登録され、検索や集計に支障が出ます。
正式名称を入れる項目と英字表記を入れる項目を分けて設けるなど、表記ごとの入力先を決めておくと重複を防ぎやすくなります。担当者名も、姓と名の順序や敬称の付け方をルールにして、拠点間で共有しておきましょう。ルールは操作マニュアルにも載せ、新しく加わった担当者にも伝わるようにしておくと、表記のばらつきが再び生じるのを抑えられます。
商談メモと活動記録の言語
商談メモや訪問の記録を現地語で書くと、本社の管理者が内容を把握できない場合があります。一方で、すべて英語での入力を求めると、英語に慣れていない担当者の負担が大きくなり、入力そのものが滞るおそれもあります。
対策として、本社に共有したい要点だけを共通の言語で記入する欄を設ける、翻訳機能や外部の翻訳ツールを使って読むといった方法があります。拠点の実情にあわせて、無理なく続けられるルールを選びましょう。翻訳ツールを使う場合は、顧客情報を外部のサービスに入力してよいかを社内規程で確認しておく必要があります。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でSFAの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
多言語のSFAを海外の営業担当者に定着させる準備
SFAを海外拠点に展開しても、現地の営業担当者が使わなければデータは集まりません。言語の壁を考えた教育やサポートの体制を整え、現地で定着させる準備を進めましょう。
現地の言語での操作説明と問い合わせ窓口
操作マニュアルや研修資料を現地の担当者が読める言語で用意すると、使い始めの戸惑いを減らせます。ベンダーが提供するマニュアルやヘルプの対応言語は製品によって異なるため、確認しておきましょう。
問い合わせ窓口についても、ベンダーが現地の言語や時間帯で対応できるのか、本社の担当者が窓口となって取り次ぐのかを決めておきます。本社が取り次ぐ場合は、時差を考えて回答までの目安を拠点に伝えておくと、対応の遅れによる不満を抑えられます。
拠点ごとの営業プロセスとの調整
国や地域によって、商談の進め方や代理店を介した販売の比率が異なる場合があります。本社の営業プロセスをそのまま当てはめると、現地の実務に合わない入力項目が生まれ、入力されない原因になりかねません。
商談ステージや必須項目は全社で共通にする部分と、拠点ごとに変えてよい部分に分けて設計すると、集計の一貫性と現地の使いやすさを両立しやすくなります。導入前に拠点の責任者と話し合い、運用ルールを決めておきましょう。稼働後も拠点の意見を定期的に聞き、項目の見直しを続けることが定着につながります。
海外の顧客データを扱う際の法令と保管場所
SFAには、海外の取引先の担当者名や連絡先といった個人情報が保存されます。国や地域によって個人情報の扱いに関する法令が異なるため、展開する前に確認すべき点を押さえておきましょう。
各国の個人情報保護の法令
EUのGDPR(一般データ保護規則)のように、個人データを域外へ移転する際に条件を設けている法令があります。日本の個人情報保護法にも、外国にある第三者へ個人データを提供する場合の規定があります。
どの法令が適用され、どのような対応が必要かは、事業の内容やデータの扱い方によって異なります。自社だけで判断せず、法務部門や専門家に確認したうえで、SFAの利用規約やベンダーが公開しているセキュリティ情報もあわせて確認しましょう。
データの保管場所とアクセス権限
クラウド型のSFAでは、データがどの国や地域のデータセンターに保管されるかを確認しておくことが大切です。製品によっては、保管する地域を選べる場合もあります。
あわせて、拠点ごとに閲覧できるデータの範囲を権限で分けられるかも確認しましょう。本社は全拠点のデータを、各拠点は自拠点のデータを見る、といった設定ができれば、必要以上の個人情報を共有せずに運用できます。拠点の担当者が退職した際のアカウント停止についても、拠点と本社の分担を決めておきましょう。
海外拠点との情報共有を見据えたSFAの一覧
海外拠点との営業情報の共有を見据え、閲覧権限やセキュリティ、集計機能、導入支援などの特徴を整理しました。海外からの利用可否や多言語・多通貨対応、現地サポートの有無は製品ごとに異なるため、導入前に確認してください。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| Agentforce Sales (旧:Sales Cloud) | 法令対応としてGDPRを掲げる。売上予測や承認ワークフローを搭載 |
| Sales Force Assistant | 操作単位のアクセス権限やデータ単位の閲覧制限、接続元IPアドレス制限を設定可能 |
| GENIEE SFA/CRM | 権限(ロール)設定や項目アクセス権限、SSOなど運用管理の機能を備える |
| esm(eセールスマネージャー) | 専任の定着支援チームが導入から活用まで支援。一度の報告を多様な集計に反映 |
| ネクストSFA/CRM | 文言変更や項目追加を設定で行えるSFA・CRM・MA一体型ツール。専任の伴走支援あり |
| Dynamics365Sales | 案件管理や予測分析、AI・Copilotによる営業支援を統合したSFA/CRM |
| Vtiger CRM | 営業・マーケティング・サポート業務を単一のプラットフォームで管理できるCRM |
本社と拠点でデータを共有しやすいSFA
本社と各拠点で同じSFAを使う際に気になる、閲覧範囲の制御やセキュリティ、現地への定着支援の観点から製品を紹介します。
Agentforce Sales (旧:Sales Cloud)
- 15万社の圧倒的な導入実績とノウハウ
- 導入企業は売上30%アップを実現!
- 世界でも日本でもトップシェアのCRM/SFA
株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する「Agentforce Sales (旧:Sales Cloud)」は、営業活動と案件管理を可視化・自動化するSFA/CRMです。法令対応として一般データ保護規則(GDPR)が挙げられており、海外の顧客データを扱う際に確認しておきたい情報です。セキュリティ認証としてISO/IEC 27001やISO/IEC 27017などを取得。取引先や取引先責任者の情報管理、商談・見積、売上予測、承認とワークフローなどの機能を備え、B2BやB2C、直販や間販といった多様な販売形態に対応できます。
Sales Force Assistant
- 【AI秘書】が営業現場の一人ひとりをアシストする「真のSFA」
- 【日報型SFA】だから、一日一覧でデイリーに「営業の見える化」
- 【三種の神器】で顧客との関係性を可視化する「顧客の見える化」
株式会社NIコンサルティングが提供する「Sales Force Assistant」は、営業担当者の活動を日報形式で集約し、顧客や案件の情報を共有するSFAです。セキュリティ機能として、操作単位のアクセス権限やデータ単位の閲覧制限、接続元IPアドレス制限、接続時間帯制限、2段階認証、アクセスログを備えています。本社は全拠点の情報を、各拠点は自拠点の情報を見るといった閲覧範囲の設計を検討する際に確認したい製品です。ユーザーや管理者向けに、操作や活用の研修をオンライン動画で提供しています。
GENIEE SFA/CRM
- AIが商談内容をSFAに自動記録し報告負担を軽減
- 専任スタッフの導入から定着までを徹底支援
- SlackやGoogleなどの外部ツールと標準連携
株式会社ジーニーが提供する「GENIEE SFA/CRM」は、権限(ロール)設定や項目アクセス権限で、利用者の役割に応じて見せる情報を分けられるSFA/CRMです。IPアドレス制限やSSO、二段階認証などの運用管理機能も備えています。商談記録から受注予定日や金額などの項目へAIが自動で記録するため、現地の担当者の入力負担を抑えたい場合にも検討できます。専任スタッフが導入から定着までを支援します。
esm(eセールスマネージャー)
- 定着率95%!定着支援の専門チームが課題に合わせて徹底支援。
- 6,000社超、185業種以上で採用されているCRM/SFA
- 確かな効果。売上192%、営業会議時間1/6を実現するCRM/SFAツール
ソフトブレーン株式会社が提供する「esm(eセールスマネージャー)」は、営業現場での使いやすさを重視したCRM/SFAツールです。営業担当者が一度活動を報告すると、さまざまな切り口のグラフやレポートに反映されるため、拠点ごとの報告を本社で集計する手間を抑えられます。専任の定着支援チームが、営業スタイルにあわせた設計の提案から導入・定着・活用までをサポート。セキュリティ認証としてISO/IEC 27001とISO/IEC 27017を取得しています。
ネクストSFA/CRM
- AIが商談記録と案件更新を自動化し入力負荷減
- ノーコードで項目や画面を自在にカスタマイズ
- 専任伴走サポートが定着と運用を後押し
株式会社ジオコードが提供する「ネクストSFA/CRM」は、営業支援・顧客管理・マーケティングオートメーションを一体で使えるクラウド型ツールです。文言の変更や項目・プルダウンの追加を設定だけで行えるため、拠点の運用にあわせて入力項目を見直しながら定着を進められます。オプションのAI機能を利用すれば、議事録作成や活動要約、履歴登録などで入力の負担を軽減できます。二段階認証やIP制限に対応し、専任の伴走サポートが運用の定着を後押しします。
Dynamics365Sales (日本マイクロソフト株式会社)
- AIとCopilotで重要案件に集中できる。
- Microsoftツール連携で営業活動をシームレスに管理。
- 営業データ可視化で状況を即時把握
Vtiger CRM (Vtiger Systems India Pvt. Ltd.)
- 顧客・案件の一元管理で営業活動を効率化するCRM
- 営業やサポート業務の自動化機能を提供
- 500以上のアプリ連携と業務自動化に対応
まとめ
SFAの多言語対応は、画面の言語切り替えに加えて、追加項目の翻訳や多通貨、日付とタイムゾーンの扱いまで含めて確認することが大切です。本社と海外拠点でデータを共有するには、入力する言語のルールや、現地語で受けられるサポート体制も整えましょう。海外の顧客データを扱う場合は、法令とデータの保管場所の確認も欠かせません。多言語対応のSFAを比較する際は、資料請求で対応言語や多通貨の仕組みを確認してみてください。

