営業管理を無料で行う方法
「確かに営業の案件管理はしていきたいが、いきなりコストをかけるのはちょっと…。」と思う方も多いはずです。そんな方のために、無料で始められる方法をご紹介します。
Excel(エクセル)を活用した営業管理
簡単な案件管理であれば、Excelを使って行うことができます。方法は非常に簡単で、管理したい項目ごとにシートを作り、シートごとに項目欄を設ければ完成です。
例えば、企業名・部署名・先方担当者名・現在の案件フェーズ(訪問予定、初回商談済、クロージング、注文書取り交わし中等)、次回アクション日などの入力欄を作り、各営業担当に入力してもらえば、全営業案件の進捗管理ができるようになるのです。
注意点としては、複数人での同時編集や他データの紐づけがしにくいことです。案件管理をより効率化するなら、SFAツールを使ったほうが良いでしょう。SFAなら同時編集やデータ連携が可能で、営業担当者の入力負担も最小限になります。
無料でも利用できるSFAツールを使う
SFAツールの中には、無料で使えるものもあります。有料のSFAツールと比べ、利用できる人数や機能などに制限がありますが、少人数の会社であったり、トライアル的に1チームで利用したりする場合であれば問題は無いでしょう。
無料で使えるSFA(営業支援ツール)を比較
ここでは無料で使えるSFAツールを紹介します。
『ジョブマネ』は、即日導入が可能で、10名まで無料で利用可能なSFAです。営業担当のスケジュールや商談履歴が顧客情報と連動しているため、スケジュールを設定するだけで自動的に商談履歴に記載されます。また、必要な機能を厳選したモバイル版もあるため、外出先で商談が終了した直後に、内容を忘れることなく記録できる点も大きな強みです。
また、案件管理だけでなく、売上管理や予算管理などの機能も搭載しており、このシステム一つで様々な作業が可能になります。さらに、システムに関して不明点や疑問点があった場合にもチャット機能を用いてすぐに質問できるため、導入後のサポートも安心です。
ジョブマネ
ジョブマネ株式会社が提供する『ジョブマネ』は、10名までなら無料で利用できるクラウド型売上管理システムです。初期費用はかからず、容量は1GBまで使えます。見積管理や原価管理などのほか、案件管理やToDo、商談履歴などSFAの機能を搭載しています。営業担当のスケジュールと顧客情報、商談履歴が連動しているため、入力負担は最小限です。
Zoho CRM
『Zoho CRM』はゾーホージャパン株式会社が提供するCRMで、3ユーザーまでなら無料で使うことができます。見込み顧客や取引先の情報管理機能、商談管理、タスク管理機能など、SFAの基本的な機能が揃っています。モバイルアプリも無料で利用できますが、リマインド機能やメール分析機能などは使用できないので注意が必要です。
NICE営業物語Smart3
株式会社システムズナカシマの『NICE営業物語Smart3』は、Android、iOS、AppleWatchに対応した無料のSFAアプリです。主に、営業報告の作成やスケジュール管理をサポートしてくれます。手書きメモや音声メモ、営業報告のCSV出力など、便利機能も搭載しています。そのほか、同社の有料SFA「NICE営業物語」、LINEやEvernoteとデータ連携することも可能です。
無料トライアル付きSFA(営業支援ツール)を比較
有料SFAツールの中には、期間限定で無料トライアルを実施している製品もあります。SFAツールのメリットを感じていて、本格的に導入検討を進めているタイミングであれば、事前に使い勝手や機能を確認するために無料トライアルを利用しましょう。
Knowledge Suite の比較ポイント
- 2年連続ITトレンド年間ランキング1位、働き方改革の促進に貢献!
- 簡単な営業日報入力だけで商談・案件情報を手間なく一元管理!
- 名刺管理と顧客台帳が連携!手入力なしで顧客情報が最新に更新!
ナレッジスイート株式会社が提供する『Knowledge Suite』は、SFAとCRMとグループウェアが一体化した営業支援ツールです。また、SaaS型でデータ蓄積量で料金が変動するため、ユーザー数を気にせずに使えます。まずは無料トライアルで試してみましょう。
Sales Cloud の比較ポイント
- 世界でも日本でもトップシェアのSFA/CRM
- 15万社の圧倒的な導入実績とノウハウ
- 導入企業は、売上25%アップを実現!
株式会社セールスフォース・ドットコムの『Sales Cloud』は、世界15万社で導入実績があるSFA/CRMです。30日間の無料トライアルを利用できます。顧客情報や見込み客管理、商談管理など、SFAの基本機能を搭載しています。モバイル対応で、アプリをインストールすれば外出先でも利用可能です。
WaWaFrontier の比較ポイント
- シンプル・低価格・使いやすい営業支援システム!
- 「気づかせる機能」による迅速な対処で営業戦略を推進します。
- SFAとグループウェアが完全連動! 簡単に操作できる画面構成
『WaWaFrontier』は株式会社アイアットOECが提供しているSFAアプリで、14日間は無料で使うことができます。グループウェアと連携し本格的なSFAツールで、SFAツール特有の入力作業を簡略化していることが特徴です。有料版に変更しても月額1,000円からと、低価格で利用できるため、多くの企業で導入されています。
kintone の比較ポイント
- 低価格で⾃社の業務にぴったりなSFAアプリケーションを作成
- マルチデバイス対応で、外出・出張先からもかんたんアクセス
- SFA以外にも、問い合わせ管理などCRM業務にも活用可能
サイボウズ株式会社の『kintone』は、SFAツールに限らず、さまざまなWebアプリを簡単に作成できるWebデータベースです。全機能を使える30日間の無料トライアルが用意されています。顧客リスト、案件管理、見積作成、社内申請、営業日報などのアプリサンプルが用意されているため、それらのサンプルを組み合わせるだけでSFAツールとして利用することが可能です。
ちきゅう の比較ポイント
- 【業務効率UP】会議の回数が3分の1に、管理業務も6〜7割削減
- 【マルチデバイス対応】簡単な入力で商談情報をどこでも一元管理
- 【1480円〜】低価格ながら、外部連携・カスタマイズも自由自在
『ちきゅう』は株式会社ジーニーが提供しており、シンプルな使いやすさで、営業担当者が使いやすいSFAです。30日間無料のトライアルを利用できます。クラウド型で低価格であるにも関わらず、細かくカスタマイズができる柔軟性の高さが特徴です。
有料のシステムを含め、さらに多くのSFAを比較したい方は以下の記事をご覧ください。
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SFA(営業支援ツール)とは?
そもそも、SFAとは「SalesForce Automation」の略で、日本語では「営業支援システム」と訳されます。SFAは、見込み顧客の情報や営業活動の履歴、ナレッジを一元管理し、営業担当者の進捗状況を管理する機能がついており、総合的に営業活動を支援するツールです。
SFAとCRMの違い
SFAと似た概念であるCRMは、どのような点が違うのでしょうか。
目的が違う
SFAは先ほども述べた通り、「営業活動」に特化したツールであり、見込み顧客を顧客へと変える活動の中で営業担当者にとって必要な情報を提供するツールです。そのため、営業プロセスや商談の進捗を管理し、成約率の向上を支援する機能が多く備わっています。
その一方、CRMは「Customer Relationship Management」であり、すでに自社の製品やサービスを購入した顧客に対して、より質の高いサービスを提供するための情報を提供するツールです。そのため、顧客一人ひとりに合ったサービスやオファーを提供するためのデータ管理・分析機能が多く備わっています。
顧客情報のアウトプット先が違う
SFAもCRMも顧客情報を集約するという点では似たような機能がついていますが、そのアウトプット先が異なります。SFAでは、集約した顧客情報を営業に生かすため、売上予測や見積書作成、営業日報などに対してアウトプットを行います。
一方でCRMは顧客情報を顧客との関係改善に生かすため、アンケートフォームの作成やサポートメールの配信などにアウトプットを行います。
SFAの主な機能
SFAにはどのような機能があるのでしょうか。
- ■顧客情報管理
- 取引先の業種や企業名、所在地や担当者の連絡先などの情報を集約し、管理します。検索機能がついている製品もあり、取引先企業の名前を入力するだけで詳細情報にたどり着けるうえ、その情報をシステム上にアップして部門ごとに共有できます。
- ■営業進捗管理
- 営業担当者ごと、もしくは取引先ごとにどの程度営業が進んでいるのかを可視化できます。担当者が体調不良などで商談に出席できない場合にも、代理担当者が進捗状況を一目で把握できるため、影響を最小限に抑えられるでしょう。また、営業進捗状況を営業担当の評価指標とすることも可能になります。
- ■スケジュール管理
- 営業担当者の営業スケジュールを自動で調整してくれます。製品によってはGPSと連携し、営業先までのルートを踏まえたうえで予定を提示してくれるものもあり、営業担当の強い味方になります。
- ■モバイル対応
- 最近ではモバイル対応のシステムも多く発売されており、事務所に戻ったりWi-Fi環境のある場所を探したりすることなく、どこでもその日の商談内容を記録・共有できます。
- ■売上予測
- その月の営業進捗状況や成約状況、月間売り上げを予測する機能がついている製品もあり、営業部門の方針決定に役立ちます。
- ■ToDoリスト作成
- 事前に設定を行うことで、各自の商談予定に合わせて、資料作成などのToDoリストを作成してくれます。ToDoリストに沿った仕事を行えば、商談に向けて万全の準備ができます。
- ■アラート機能
- 商談当日やToDoの抜け漏れに対して、アラートを行ってくれる機能もあります。この機能によって、予定を忘れてしまい信頼を失うリスクを回避できるでしょう。
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SFA(営業支援ツール)導入の3つの選定ポイント
無料トライアル期間を利用してその使いやすさを体験すると同時に、本導入に向けてツールの選定が必要です。ここでは、どのような点に注目して導入していけばよいのか、解説していきます。
1.導入後のコスト
ツールを導入するうえで気になるのはやはりコストです。SFAツールの導入にかかる費用としては、初期費用、月額費用はもちろんのこと、場合によっては導入コンサルティングの利用にもコストがかかる可能性があります。
また、初期費用は高いが月額費用は安いパターン、逆に初期費用は安いが月額費用は高いパターンもあります。これらを考慮して、どれくらいのコストをどれくらいの期間支払い、トータルコストがいくらになるのかを整理しておきましょう。
2.自社が必要とする機能の充実度
自社に必要な機能はなにか、事前に洗い出しておくことをおすすめします。もちろん、多くの機能を備えた製品は便利な面もありますが、機能が多いことで使い方が複雑になってしまったり、導入費用がかさんでしまったりする可能性も高まります。いくら多機能な製品だからといって、ついている機能を使い切れないのでは無駄なコストになってしまうでしょう。
また、反対に必要な機能がついていない製品を導入しても、業務効率化のメリットを受けられず、無駄になってしまいます。事前にしっかりと必要な機能を検討し、適切なSFAツールを選ぶことが重要です。
3.SFAを利用する人数
自社の従業員数によって、最適なSFAツールは異なります。例えば小規模向けの製品を大企業が使うとなれば機能が足りないでしょうし、クラウド型製品の場合は利用者数がそのまま金額に反映されます。全社のうち何人が使うのかしっかりと検討し、その人数に適したSFAツールを選ぶようにしましょう。
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Excelを使って案件管理はできますが、SFAツールのほうが効率的です。営業活動を支援し、業務効率化に寄与できるSFAツールの導入を検討中ならば、まずは資料請求を行い、無料トライアルを利用しましょう。使い勝手を確かめた上で本導入を決めるという手順を踏むことをおすすめします。