ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■委託範囲別
- 記帳代行が中心:タクシタ経理、BackofficeForce、経理・労務代行&業務DXコンサルティング
- 請求書処理や支払業務:freee支出管理 受取請求書アシスト、マネーフォワード クラウド(経費・債務支払)、タクシタ経理、BackofficeForce
- 月次決算まで対応:タクシタ経理、メリービズのバーチャル経理アシスタント
- ■データの受け渡し方法別
- 利用中のクラウド会計ソフトのまま依頼:タクシタ経理、BackofficeForce
- 請求書の受け取りから委託先に任せる:freee支出管理 受取請求書アシスト、マネーフォワード クラウド(経費・債務支払)
- クラウド化やツール導入もあわせて相談:メリービズのバーチャル経理アシスタント、経理・労務代行&業務DXコンサルティング、SEVENRICHAccountingの経理BPOサービス
経理アウトソーシングでAIが使われる業務
経理アウトソーシングでAIが使われるのは、主に大量の定型データを扱う業務です。証憑のデータ化、仕訳の作成、入金の照合といった作業でAIが下処理を担い、担当者が確認と判断を行う形で活用されています。代表的な3つの業務を紹介します。
証憑の読み取りとデータ化
領収書や請求書などの証憑は、AI-OCRで読み取ってデータ化する方法が使われています。AI-OCRとは、AIを活用して画像から文字を読み取る技術で、従来のOCRより手書き文字や形式の異なる帳票に対応しやすい点が特徴です。
読み取った日付や金額、取引先名、登録番号などのデータは、仕訳作成や支払処理に引き継がれます。紙の証憑を委託先に郵送する代わりに、スマートフォンで撮影した画像やPDFをアップロードする運用を採用している委託先もあり、資料を受け渡す手間の削減につながります。
仕訳候補の提示
会計ソフトの中には、取引内容や過去の仕訳の傾向をもとに、勘定科目の候補を提示する機能を備えたものがあります。経理アウトソーシングの委託先が、こうした機能を使って記帳作業を効率化している場合があります。
銀行口座やクレジットカードの明細を取り込み、摘要や取引先から科目を推定する仕組みが代表例です。ただし、同じ取引先でも取引内容によって科目が変わることがあり、推定結果がそのまま正しいとは限りません。最終的な科目の判断は、担当者が証憑と照らして確認します。
入金消込と照合の支援
入金消込とは、銀行口座への入金と売掛金の請求データを突き合わせ、回収済みとして処理する作業です。振込名義が請求先の正式名称と異なる場合や、複数の請求をまとめて入金された場合は、照合に手間がかかります。
AIを活用した消込の仕組みでは、過去の照合結果を学習し、名義の揺れや金額の組み合わせから候補を提示します。候補が一つに絞れない入金は担当者が確認し、必要に応じて依頼元の企業に問い合わせる流れが基本です。照合ルールを共有しておくと、処理の精度が安定しやすくなります。
AIを活用した経理アウトソーシングで変わること
委託先がAIを活用すると、依頼する企業側の業務にも変化が生じます。資料の受け渡し方法や処理状況の把握の仕方、委託先とのコミュニケーションの内容が変わる場合があります。委託前に押さえておきたい変化を整理します。
資料の受け渡しのデジタル化
AIで証憑を処理する委託先では、紙の原本よりも画像やPDFでの提出を前提とする場合があります。社内で証憑をスキャンや撮影する手順を整える必要があり、提出のタイミングや画像の品質に関するルールを委託先と決めておくことが求められます。
電子データで受け渡す場合は、電子帳簿保存法の保存要件を満たす方法で保管できるかも確認しましょう。紙の原本を廃棄してよいかどうかは保存方法によって異なるため、委託先や顧問税理士に確認してから運用を決めることが大切です。
処理状況の見える化
クラウド会計ソフトを共有して作業する委託先であれば、記帳の進み具合や未処理の証憑を依頼元の企業も画面で確認できる場合があります。月次の数値を早めに把握できれば、経営判断の材料として活用しやすくなります。
ただし、どの段階のデータを確定値として扱うかは、委託先と取り決めておく必要があります。AIが処理しただけで担当者の確認が済んでいないデータを確定値と誤解すると、判断を誤るおそれがあります。確認済みかどうかを区別できる表示や報告の方法を決めておきましょう。
人が担う確認と相談の比重
AIが定型作業の下処理を担うことで、委託先の担当者は確認作業や例外的な取引への対応、依頼元からの相談に時間を割きやすくなります。依頼する企業にとっては、経理の質問や改善提案を受けられる機会が増える可能性があります。
一方で、AIの処理に回せない例外取引の情報は、依頼元から委託先へ正確に伝える必要があります。新しい取引先との契約や特殊な支払条件などは、事前に共有する仕組みを整えておくと、確認の往復を減らせます。
経理アウトソーシングのAI活用における限界とリスク
AIを活用した経理アウトソーシングにも限界があります。読み取りや推定の誤りを前提とした確認工程が必要であり、機密情報の取り扱いや制度変更への対応にも配慮が求められます。委託前に把握しておきたい3つのポイントを解説します。
読み取り誤りと確認工程
AI-OCRは、かすれた文字や手書きの数字、独自の書式の帳票を誤って読み取る場合があります。仕訳候補の推定も、過去の傾向と異なる取引では誤った科目を提示することがあります。
そのため、委託先がAIの処理結果をどのように確認しているかを把握しておくことが重要です。全件を目視で確認するのか、金額や取引先の条件で抽出して確認するのかによって、品質と費用が変わります。誤りが見つかった場合の修正手順と、依頼元への報告方法も確認しておきましょう。
機密情報と個人情報の取り扱い
経理データには、取引先との契約金額や従業員の給与、口座情報などの機密情報や個人情報が含まれます。委託先がAIサービスを使う場合、データがどこで処理・保存されるかを確認する必要があります。
確認したい項目は、外部のAIサービスにデータを送信しているか、送信したデータが学習に使われるか、アクセス権限や操作ログをどう管理しているかなどです。情報セキュリティに関する認証の取得状況や、再委託の有無と範囲も、契約前に書面で確認しておくと安心です。
法令や制度変更への対応
経理業務は、税制改正やインボイス制度、電子帳簿保存法など、法令や制度の変更に影響を受けます。AIは過去のデータから学習するため、制度が変わった直後は従来の傾向にもとづく誤った処理を提示する可能性があります。
制度変更時に、委託先がどのように処理ルールを見直し、担当者が確認する体制を整えているかを確認しましょう。最終的な税務上の判断が必要な場面では、税理士との連携体制があるかも委託先選びのポイントです。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で経理アウトソーシングの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
AI搭載の経理アウトソーシングを比較するポイント
AIを活用する委託先を選ぶ際は、AIを使っているかどうかではなく、AIと人の役割分担や自社のシステムとの相性、品質と責任の範囲を確認することが重要です。比較の際に確認したい3つのポイントを紹介します。
AIと人の役割分担を確認する
委託先がどの作業にAIを使い、どの作業を担当者が行っているかを確認しましょう。例えば、証憑の読み取りはAI、科目の確定と例外取引の判断は担当者というように、工程ごとの分担を説明してもらうと品質の考え方が見えてきます。
担当者の体制も重要です。窓口となる担当者が固定か、複数人のチームで対応するかによって、担当者の不在時の対応や引き継ぎのしやすさが変わります。問い合わせへの回答期限や連絡手段もあわせて確認しておきましょう。
自社の会計ソフトとの連携を確認する
委託先が対応している会計ソフトと、自社で使っている会計ソフトが一致しているかを確認します。委託先の指定するソフトへ変更が必要な場合は、データ移行の手間や費用、社内での操作の習得も考慮する必要があります。
クラウド会計ソフトを共有する方式か、委託先のシステムで処理して結果のデータを受け取る方式かによって、社内での確認方法も変わります。銀行や販売管理システムとのデータ連携に対応しているかも、作業の手間を左右するポイントです。
品質管理と責任範囲を確認する
委託先の品質管理の方法として、ダブルチェックの有無や、ミスが起きた際の報告と再発防止の手順を確認しましょう。AIを使っている場合も、最終的な処理結果に対して委託先がどこまで責任を負うかは契約によって異なります。
契約書では、業務の範囲と納期、誤りがあった場合の対応、損害が生じた場合の責任の範囲を確認します。複数の委託先に資料請求し、同じ条件で見積と体制を比べると、自社にあう委託先を見極めやすくなります。
AI搭載の経理アウトソーシングのAIを運用するコツ
委託先がAIを使っていても、依頼側が確認しなくてよいわけではありません。委託を始めた後の運用では、次の3点を委託先と決めておきましょう。
依頼する資料の形式と受け渡し日をそろえる
領収書や請求書の画像が不鮮明だったり、ファイルの名前や形式が統一されていなかったりすると、読み取り誤りや確認の手間が増えやすくなります。
資料の撮影やスキャンの条件、ファイルの命名ルール、月次の締め日から逆算した受け渡し日を、委託先と取り決めておきましょう。依頼側の資料がそろうほど、AIによる下処理の精度を活かしやすくなります。受け渡しが遅れた月の扱いも決めておくと、月次決算の遅れを防げます。
AIの処理結果をレビューする範囲を決める
返ってきた仕訳や入金消込の結果を、依頼側でどこまで確認するかを決めておきます。全件を見るのか、金額の大きい取引や新規の取引先に絞って抜き取るのかは、自社の体制にあわせて設定します。
差異が見つかった際の連絡窓口と修正の手順も、あらかじめ定めておきましょう。誤りの傾向を委託先に共有すれば、読み取り設定や仕訳ルールの見直しにつなげられます。確認した結果は記録に残し、翌月以降の抜き取りの範囲を見直す材料にします。
定例会で処理状況と改善点を振り返る
月次や四半期など、一定の間隔で委託先との定例会を開き、処理件数や差し戻しの件数、AIで処理できなかった証憑の種類を共有します。
取引先の増加や勘定科目の追加、制度変更があった時点で、ルールを見直す場にもなります。振り返りの結果は議事録に残し、担当者が交代しても引き継げる形にしておきましょう。あわせて、問い合わせへの回答時間や担当者の変更の連絡方法も、定例会で確認しておくと安心です。
AI機能搭載の経理アウトソーシング一覧
この記事で紹介する経理アウトソーシングのうち、製品ページでAI機能を確認できる製品を一覧にまとめました。AIが担う範囲や機能の違いを比較してください。
| 製品名 | 主な委託範囲 | 特徴 |
|---|---|---|
| freee支出管理 受取請求書アシスト | 受取請求書の処理 | 請求書の受領からスキャン、AI-OCRとオペレーターによるデータ化までを代行。振込ファイルや仕訳データをCSVで出力できる |
AI機能搭載の経理アウトソーシングの紹介
ここでは、AI機能を備えた経理アウトソーシングを紹介します。AIが担う範囲と、対応する業務や機能を確認し、自社の課題にあう製品を選びましょう。
freee支出管理 受取請求書アシスト
- 業務効率化を超えた、業務の⾃動化/削減を実現
- テクノロジーと⼈の⼒を合わせた現状の最適解を提供
- ⾃社も、取引先もストレスフリー
フリー株式会社が提供する「freee支出管理 受取請求書アシスト」は、請求書受領の定型業務を代行するBPaaSサービスです。取引先からセンター宛に郵送・メールで届いた請求書を受け取り、スキャンからAI-OCRとオペレーターによるデータ化までを担う仕組みです。支払に必要な情報の入力後は依頼元へ確認を依頼する流れのため、人の確認工程を残しながら作業を減らせます。振込ファイルの出力や、会計ソフトにあわせたCSVデータの出力にも対応しています。
AI機能以外の目的で選ぶ経理アウトソーシング
AI機能以外の観点で経理アウトソーシングを選びたい場合に検討できる製品を紹介します。製品ページにAI機能の記載がないため、AIの有無は資料で確認してください。
| 製品名 | 主な委託範囲 | 特徴 |
|---|---|---|
| マネーフォワード クラウド(経費・債務支払) | 経費精算・請求書の受領 | 「マネーフォワード クラウド」の利用を前提に、領収書の確認や請求書の受領・保管などのチェック作業を代行する |
| タクシタ経理 | 記帳・支払・決算関連 | 請求書発行や仕訳登録、経費精算、決算関連業務を代行。freee会計やマネーフォワード クラウド会計などに対応 |
| BackofficeForce | 記帳・消込・支払管理 | 専門人材のチームが記帳代行や入金・支払消込を担当し、経理・会計・財務の領域は有資格者が監修する |
| メリービズのバーチャル経理アシスタント | 記帳から月次決算まで | プロの経理スタッフによるチームがオンラインで対応。経理業務のクラウド化やシステム導入も支援する |
| 経理・労務代行&業務DXコンサルティング | 記帳・支払データ作成 | 実務経験5年以上のスタッフが中心。会計ソフトや周辺ツールの選定から導入・運営までの支援にも対応 |
| SEVENRICHAccountingの経理BPOサービス | 経理代行・業務フロー設計 | 経理代行と業務フロー設計、DX支援を組み合わせたBPOサービス。スタートアップ向けの会計事務所発サービス |
マネーフォワード クラウド(経費・債務支払)
- 経費精算にかかる経理部門の業務工数を削減
- 経理作業の代行による業務の標準化を実現
- 導入ハードルの低さが魅力
株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド(経費・債務支払)」は、領収書の確認・承認や請求書の受領、明細入力などを代行する経理アウトソーシングサービスです。経費精算の基本的なチェック作業を委託できるほか、請求書の受領・保管にも対応しています。「マネーフォワード クラウド」と組み合わせて利用するサービスのため、同シリーズを活用して経理業務を効率化したい企業に適しています。
タクシタ経理
- 幅広い経理業務と、顧問税理士への連絡まで代行
- 採用率0.5%。簿記資格保有者・実務経験者のみ在籍
- 業務整理・マニュアル作成まで既存システムのまま対応
株式会社kubellパートナーが提供する「タクシタ経理」は、請求書発行や仕訳登録、経費精算から決算関連業務、顧問税理士との連携までを代行するオンライン経理代行サービスです。freee会計や弥生会計オンライン、マネーフォワード クラウド会計、勘定奉行クラウドなどに対応しており、現在使っている会計ソフトのまま依頼できます。簿記資格保有者や実務経験のあるアシスタントがチーム体制で対応し、業務整理やマニュアル作成にも対応しています。
BackofficeForce
- 経理・財務の実務を専門人材のチームが担当
- 業務を運用しながら可視化し、マニュアルとして整備
- 利用中の会計システムのまま依頼できる
BackofficeForce株式会社が提供する「BackofficeForce」は、経理・財務を中心としたバックオフィス業務を支援するサービスです。実務経験のある専門人材がチームで記帳代行や入金・支払消込、月締め処理、請求・支払い管理などを担当します。業務プロセスの可視化やマニュアル整備にも対応し、属人化の解消を支援。利用中の会計システムを変更せずに依頼できるため、既存の業務環境を維持しながら経理業務を外部委託したい企業に適しています。
メリービズのバーチャル経理アシスタント
- 2,000名以上の実務経験豊富なプロ経理スタッフによる経理代行
- 貴社の課題に合わせてオンライン経理チームを組成してサポート
- 完全カスタマイズ型で企業規模や業種を問わず導入可能
メリービズ株式会社が提供する「メリービズのバーチャル経理アシスタント」は、実務経験のあるプロの経理スタッフが利用企業ごとにチームを組み、オンラインで経理業務を支援するサービスです。領収書やレシートの起票から仕訳、請求書の作成・送付、売掛・買掛の管理、月次決算まで幅広く対応しています。経理業務のクラウド化やシステム導入の支援も行うため、データの受け渡し方法から見直したい企業の選択肢となります。
経理・労務代行&業務DXコンサルティング
- DXコンサルティング×業務代行でバックオフィス全体を最適化
- 税務・会計など各専門家が連携し、ワンストップでサービスを提供
- 実務経験5年以上のスタッフ
株式会社ZERO ONEが提供する「経理・労務代行&業務DXコンサルティング」は、経理・労務の業務代行と業務改善を組み合わせたサービスです。記帳代行や仕訳入力、売掛・買掛管理、請求書・振込データ作成などに対応しています。マネーフォワードやfreee、勘定奉行などの会計ソフトの提案に加え、請求や経費精算、債務支払といった周辺ツールの選定から導入・運営までを支援します。業務開始前に現状分析と改善提案を行う点も特徴です。
SEVENRICHAccountingの経理BPOサービス (株式会社SEVENRICH Accounting)
- スタートアップ特化の会計事務所発サービス
- 年間約260万円のコストカット
- 内製化を目指し、業務フローの設計と定着を支援。
まとめ
経理アウトソーシングでのAI活用は、証憑の読み取りや仕訳候補の提示、入金消込の照合支援など、定型作業の下処理を中心に広がっています。一方で、読み取りや推定の誤りを前提とした確認工程や、機密情報の管理、制度変更への対応が欠かせません。委託先を選ぶ際は、AIと人の役割分担、会計ソフトとの連携、品質管理と責任範囲を確認しましょう。資料請求で複数の経理アウトソーシングを比較し、自社にあう委託先を選んでください。

