ITトレンドがおすすめする製品・サービス
- ■多言語対応の方法別
- 翻訳エンジンとの連携で自動翻訳や翻訳依頼を行う:HeartCore CMS
- 英語や中国語など複数の言語でサイトを制作する:infoCMS
- 100以上の言語に対応し翻訳管理や機能拡張ができる:Drupal
- 多言語コンテンツをデジタルアセットとあわせて管理する:AdobeExperienceManager
- 多言語コンテンツをAPIで活用できるヘッドレスCMS:Kuroco
- ■提供形態別
- クラウド・SaaS型:HeartCore CMS、infoCMS、AdobeExperienceManager、Kuroco
- オンプレミス型:HeartCore CMS、infoCMS、Drupal
CMSで多言語サイトを作る3つの方式
多言語対応の方法は、大きく3つに分けられます。方式によって管理の手間や表現の自由度が変わるため、特徴を押さえておきましょう。
言語ごとにサイトを分けて作る
言語ごとに別のサイトを用意し、それぞれ独立して管理する方式です。国や地域によってデザインや掲載内容を大きく変えたい場合に向いています。
一方で、サイトの数だけ更新作業が必要です。共通の情報を直すたびに、すべてのサイトで修正する手間がかかる点には注意が必要です。
1つのサイトで言語を切り替える
1つのCMSで複数の言語のページを管理し、閲覧者が言語を切り替える方式です。ページの構造やデザインを共通化できるため、管理の負担を抑えやすくなります。製品によっては、共通の画像や設定をまとめて更新することも可能です。
ただし、翻訳された本文は言語ごとに更新が必要な場合があります。原文の変更を検知できるか、翻訳の進捗や公開状況を管理できるかも、あわせて確認しましょう。
翻訳サービスやプラグインを組み合わせる
CMSに標準で多言語機能がない場合は、外部の翻訳サービスや拡張機能を組み合わせる方法があります。機械翻訳を自動で呼び出す機能や、翻訳会社へ原稿を送る機能を持つ製品もあります。
組み合わせる場合は、利用料金や、翻訳内容を保存する場所を確認します。CMSの更新で拡張機能が動かなくなるおそれもあるため、対応状況の確認が欠かせません。提供元のサポートが、拡張機能にも及ぶかも聞いておきましょう。
CMSの多言語サイトのURL設計と検索対策
多言語サイトは、検索エンジンに言語ごとのページを正しく伝える設計が必要です。URLの付け方と、関連する設定を紹介します。
URLの構造を決める
URLには、サイトの階層で言語を分けるサブディレクトリ、サブドメインを使う方法、言語や国ごとに別のドメインを取得する方法があります。管理の手間や費用、検索エンジンへの伝わり方が異なります。
CMSによって、対応できるURLの構造が決まっている場合があります。希望する構造に対応できるかを、製品選びの段階で確認しておきましょう。後から変更するとURLが変わり、検索順位に影響が出る場合があります。
hreflangで言語ごとのページを伝える
hreflangは、同じ内容の言語違いのページを、検索エンジンに伝えるための設定です。適切に設定すると、閲覧者の言語や地域にそったページを検索結果に表示してもらいやすくなります。
CMSが自動で出力する製品もあれば、手作業で設定する製品もあります。各ページから対応する別言語のページを正しく指定できているかも、定期的に点検しましょう。言語の指定や、国や地域の指定に誤りがないかも見ておきます。
言語の自動転送の使い方に注意する
閲覧者のブラウザの言語設定を見て、自動で言語を切り替える方法があります。便利な反面、希望と異なる言語に飛ばされて困る人が出る場合があります。
自動転送を使う場合も、閲覧者が自分で言語を選べる切り替えボタンを、目立つ場所に置くことが大切です。検索エンジンが各言語のページを巡回できる状態かも確認します。
CMSで翻訳の作業を管理する仕組み
ページ数が増えるほど、翻訳の依頼と進捗の管理は複雑さを増します。CMSの機能でどこまで補えるかを見ていきます。
翻訳の依頼と進捗を一元管理する
翻訳ワークフローの機能があれば、原稿の依頼、翻訳、確認、公開までの状況を管理画面で把握できます。どのページが翻訳待ちかが見えるため、抜け漏れを防ぎやすくなります。担当者が複数いる場合も、状況を共有しやすくなります。
翻訳会社と連携できる製品では、原稿の送付や納品を画面から行えます。依頼先ごとの担当者や納期も、記録に残せるかを確認しましょう。
原文を更新したときの差分を管理する
日本語の原文を修正したのに、他の言語のページが古いまま残る問題が起きる場合があります。原文の変更を検知して、翻訳が必要な箇所を知らせる機能があると、更新漏れを減らせます。
この機能がない製品では、更新の一覧表を作って管理する方法も考えられます。どの言語がいつの原文にもとづくかを記録しておくと安心です。
機械翻訳と人の確認を組み合わせる
機械翻訳は短時間で下書きを作れますが、専門用語や社名の表記、文脈にあった表現が正しいとは限りません。公開前に、その言語に詳しい担当者が確認する流れが現実的です。
確認の範囲は、ページの重要度で変える方法があります。製品情報や契約に関わる記述は人が丁寧に確認し、更新情報などは簡易な確認にとどめるなど、段階を設けましょう。確認した担当者の名前や日付を残しておくと、後から経緯をたどれます。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。まず資料請求して、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)でCMSの一括資料請求が可能です。浮いた時間で、じっくりと製品を比較検討し進めましょう。
多言語対応で見落としやすい表示と表記の問題
翻訳した文章を載せるだけでは、表示が崩れたり、不自然な表記になったりすることがあります。事前に確認したい3つの点です。
文字コードとフォントを確認する
言語によっては、使う文字の種類が異なります。CMSとデータベースが、さまざまな言語の文字を正しく保存、表示できる設定かを確認しておく必要があります。
フォントも言語ごとに適したものが異なります。指定したフォントに対応する文字がない場合、文字化けや、意図しない書体での表示が起きることがあります。主要な言語で、実際に表示を確かめておくと安心です。
文字数の増減とレイアウトの崩れに備える
同じ意味でも、言語によって文字数や単語の長さが変わります。ボタンやメニューの幅が固定されていると、翻訳した文章がはみ出す場合があります。
レイアウトは、文字数が増えても崩れにくい設計にしておきます。余白に余裕を持たせ、折り返しても読める配置にします。公開前に、言語ごとに実際の画面で表示を確かめましょう。
日付や通貨、住所の表記をそろえる
日付の並び順や、通貨の記号、住所の書き方は、国や地域によって異なります。そのまま翻訳するだけでは、誤解を招く場合があります。
CMSに、地域ごとの表記を設定できる機能があるかを確認します。ないときは、表記のルールを文書にして、翻訳の担当者と共有しておきましょう。用語集を作っておくと、表記のばらつきも抑えられます。
言語ごとの運用体制と公開の判断
多言語サイトは、公開して終わりではありません。更新を続けられる体制と、優先順位の考え方を整理します。
言語ごとの更新担当と権限を決める
各言語のページを誰が更新し、誰が承認するかを決めておきます。海外の拠点や委託先が更新に関わる場合は、担当する言語のページだけを編集できるよう、権限を分けられると安心です。
担当者の人数が少ない言語は、不在時の対応も考えておきます。特定の人に依存しないよう、手順を文書にして引き継げる状態にしましょう。担当者が交代する際の教育の方法も、あらかじめ決めておきます。
対応する言語の優先順位を決める
最初からすべての言語に対応しようとすると、翻訳や確認の負担が大きくなります。閲覧者の言語別の割合や、事業上の重要度をもとに、優先する言語を絞って始める方法があります。
後から言語を追加しやすいCMSかどうかも、選ぶ際の判断材料です。追加時の費用や作業の範囲を、提供元に確認しておくとよいでしょう。言語の数に応じて料金が変わる契約形態もあります。
現地の法令や表現を確認する
国や地域によって、表示が求められる事項や、避けるべき表現が異なる場合があります。翻訳だけでなく、現地の事情に詳しい担当者や専門家に確認する工程を設けましょう。
判断が難しい内容は、自社の法務部門や専門の事業者に相談します。確認した内容を記録に残し、次回以降の更新にも生かせるようにしておきます。
多言語対応のCMSの特徴一覧
CMSの多言語対応は、対応言語の数や翻訳の進め方、コンテンツの管理方法によって異なります。多言語への対応が確認できる製品を一覧にまとめました。
| 製品名 | 特徴 |
|---|---|
| HeartCore CMS | 翻訳エンジンと連携し、自動翻訳や人手による翻訳依頼に対応。多言語サイトの構築・運用を支援 |
| infoCMS | 英語や中国語など複数の言語に対応。自由度の高いデザインと充実した運用サポートが特徴 |
| Drupal | 100以上の言語に対応するオープンソースCMS。コンテンツの翻訳管理やモジュールによる機能拡張が可能 |
| AdobeExperienceManager | 多言語・大量コンテンツに対応し、画像や動画などのデジタルアセットを一元管理できる |
| Kuroco | 多言語・マルチデバイスに対応するヘッドレスCMS。API連携やカスタマイズ開発にも対応 |
多言語サイトの運営に使えるCMS
翻訳エンジンとの連携や対応言語の幅、多言語コンテンツの管理方法など、製品ごとの特徴に注目して紹介します。
HeartCore CMS (ハートコア株式会社)
- 大手企業や官公庁など世界中で3,500社への導入実績
- 独自の関数による簡単な構築
- 導入から運用まで隙なく支援するサポート体制
infoCMS (株式会社インフォネット)
- 導入後の課題解決も含めたサポート・コンサルティング体制が充実
- ISO27001を取得するなどセキュリティが堅牢
- 規模に合わせて豊富な料金プランの中から選択可能
Drupal (アクイアジャパン合同会社)
- 完全無料で利用可能
- 小売業界や医療業界、教育業界など多様な分野に対応
- 100以上もの言語に対応しグローバルでのビジネスを実現
AdobeExperienceManager (アドビ株式会社)
- チャネルを問わず、パーソナライズ体験を迅速に構築・配信可能。
- デジタルアセットを一元管理し、多言語・大量コンテンツに対応。
- クラウドネイティブで最新機能を提供し、管理コストを削減。
Kuroco (株式会社ディバータ)
- RCMS理論を継承し、コンテンツの横断活用を促進。
- 常に新機能追加とシステム安定稼働を実現する検証モデル。
- 共同開発で成果を共有し、低価格で提供。
まとめ
CMSで多言語対応を進めるには、サイトの方式、URLの設計、翻訳の管理を最初に決めておくことが大切です。hreflangなどの検索エンジン向けの設定や、文字数の増減による表示の崩れにも備えます。運用では、言語ごとの担当と確認の流れを整えておきましょう。資料請求で複数の製品を比べてみてください。

