国内CMSシェアTOP3の紹介
最新のCMSトレンドとして、Web市場調査会社のQ-Success社による2020年12月の時点での国内CMSシェアTOP3の製品を紹介します。
1位:WordPress(82.8%)
世界でも圧倒的なシェアを誇るCMSとして有名なWordPressです。日本でも8割を超えるというシェア率です。プラグインの導入で、さまざまな拡張機能を利用できる点が人気の秘訣と言えるでしょう。
また、様々なテンプレートが利用できることもあり、ユーザー数の増加とともにさらなる機能改善も進んでいます。独学でも書籍を読みながら活用できるところもポイントです。
2位:Adobe Dreamweaver(2.4%)
有名なAdobe製品の中のCMSツールです。本格的なホームページを作成できるとして、プロにも愛用されています。また自由にデザイン変更ができるところが利点である反面、初心者が使いこなすには時間がかかるかもしれません。
3位:EC-Cube(2.2%)
ネットショップ専用のCMSとして、人気を誇っているのがEC-Cubeです。国産CMSで様々なプラグインが可能です。特にECサイトをオープンしようと検討している人は一度は目にするツールでしょう。
参考: Distribution of content management systems among websites that use Japanese|W3Techs
CMSは上記の3製品以外にもまだまだあります。その他のおすすめのCMSについては以下の記事も参考にしてみてください。
これまでのCMSのトレンドとは
一般的には「更新しやすくするためのシステム」という印象が強いCMSですが、本来はWebサイト上で使用するパーツの管理や、サイト自体の運営をより簡単に行うために開発されたものでした。ここからはCMS誕生の歴史とトレンドについて解説します。
CMSが誕生[1995年~]
世界初のWebサイトが登場した1991年の5年後、1995年に企業向けの「Webコンテンツ管理システム」として開発されたソリューションが、CMSの誕生とされています。
1998年に誕生した「PHPNUKE」を中心として、この頃は、「VIGNETTE」「TeamSite」「OPENTEXT」などのCMSの原型が登場しました。また現在も人気を誇っているCMSの中では、2001年に「Drupal」「Movable Type」がリリースされており、2003年には「WordPress」が誕生しました。
基本機能が充実[2005年~]
2005年頃になると、個人でブログを書くことが流行り、Webサイトを作ったことがない個人がブログを管理することが増えていきます。このブログの流行とともに、無料で使用できるオープンソースのCMSが数多く台頭しました。
また個人でのブームに便乗して、コーポレートサイトにもCMSを活用していく動きが広まったのもこの時期でした。ただ、基本的な機能が充実していたとはいえ、まだ不十分な面もありました。例えばユーザー権限の設定やセキュリティ保護においては、まだまだ不安が残るものでした。
サイト更新にCMS活用が主流に[2010年~]
記憶に新しい2010年以降は、あらゆる情報サイトがCMSで管理されるようになり、また、CMS導入を勧めるブログ記事が数多く出てきます。
まとめサイトやFacebookが流行したこともきっかけに、CMSを導入して個人ブログやコーポレートサイトを運用していく人が急速に増えていきました。この流れにのりCMSの機能もさらに充実していきました。
最新CMSがもつ機能とは
CMSの歴史の中で、さまざまなツールが誕生するにつれ、CMSの機能も充実したものに変化してきました。以下ではCMSツールの最新トレンドを見ていきましょう。
まずCMS基本機能ですが、ほとんどのCMSソリューションでは共通して以下の機能を使用できます。
- ・複数の作業者による決まったデザインのページ更新
- ・Wordのような操作感での投稿
- ・画像やテキストコンテンツの管理
- ・Webサイト内コンテンツのキーワード検索
- ・閲覧ユーザの書き込み閲覧制限
- ・更新時刻を予定した投稿
このようなCMSの基本機能は共通しているものの、編集・運用のしやすさやカスタマイズ性などはCMSによって異なります。CMSの機能について理解を深めたいという方は以下の記事を参考にしてください。
今後もめまぐるしく進化するCMS
CMSのシェアと歴史という観点から現時点での人気ツールを紹介しました。
CMSツールを導入する企業が増えている中で、ひとまず人気ツールから試してみる方もいるでしょう。しかしCMSツールの導入には、サイトの目的や方針を固めることが重要です。
目的や方向性、運用方針に合ったCMSを導入し効率よく効果的にコンテンツ管理・更新をおこなってみましょう。