無料で使える人事システムとは
無料で使える人事システムとは、初期費用や月額費用を支払わずに、従業員情報の管理や人事労務手続きを行えるシステムです。ただし、無料で利用できる期間や機能は製品ごとに異なります。まずは無料プランと無料トライアルの違いを理解しましょう。
| 無料提供の種類 | 主な特徴 | 適した利用目的 |
|---|---|---|
| 無料プラン | 人数や機能の条件内で継続利用できる | 小規模な人事管理を低コストで始める |
| 無料トライアル | 一定期間のみ有料機能を試せる | 操作性や業務への適合性を確認する |
| 無料の製品資料 | 機能や料金、サポート内容を比較できる | 導入候補を効率よく絞り込む |
無料プランは継続利用が可能
無料プランとは、利用人数や機能などの条件を満たす限り、月額費用をかけずに継続利用できる料金プランです。従業員台帳の作成や入社情報の収集、給与明細の電子配付といった基本機能を利用できる製品があります。
一方で、登録できる従業員数やデータ保存期間が制限される場合も少なくありません。無料で使い続けたい場合は、現在の従業員数だけでなく、今後の採用予定も考慮して確認しましょう。
無料トライアルは期間限定
無料トライアルとは、有料版の機能を一定期間試せる仕組みです。無料期間の終了後は、契約しない限り利用を継続できない場合があります。
操作性や設定方法、既存システムとの連携を確認したい企業に向いています。実際の業務を想定し、従業員情報の登録から申請、承認、データ出力まで試すことが重要です。
無料資料で比較する方法もある
人事システムのなかには、無料プランや無料トライアルを設けていない製品もあります。その場合でも、製品資料や料金表、機能一覧を無料で確認できることがあります。
候補を絞る前に複数製品の資料請求を行えば、無料で使えるかどうかだけでなく、将来的に必要となる機能や運用支援も比較可能です。
無料の人事システムでできること
無料の人事システムでも、従業員情報の集約や入社手続き、給与明細の配付に対応できる場合があります。ただし、すべての製品が同じ機能を提供しているわけではありません。自社が改善したい業務を整理し、必要な機能が無料範囲に含まれるか確認しましょう。
従業員情報を一元管理する
氏名や住所、所属部署、雇用形態、入社日などの従業員情報を一つのデータベースにまとめられます。表計算ソフトや紙の台帳が部署ごとに分散している場合、情報の検索や更新を行いやすくなるでしょう。
ただし、無料プランでは登録人数に上限が設けられることがあります。退職者や休職者が人数に含まれるかも、事前に確認が必要です。
入社手続きを電子化する
入社予定者に入力フォームを送り、住所や扶養家族、振込先口座といった情報をオンラインで収集できる製品があります。担当者が紙の書類から転記する作業を減らせるため、入力ミスの防止にも役立ちます。
雇用契約書の電子締結や行政機関への電子申請は、無料プランの対象外となる場合があります。必要な手続きがどこまで完結するかを確認しましょう。
給与明細を電子配付する
給与計算システムで作成したデータを取り込み、従業員へ給与明細を電子配付できる製品もあります。印刷や封入、手渡しにかかる作業を減らせる点がメリットです。
給与計算そのものに対応しているとは限りません。人事システムと給与計算システムが別の場合は、データ連携の方法も比較してください。
申請や承認をオンライン化する
住所変更や扶養家族の追加といった申請を、オンラインで受け付けられる場合があります。申請された情報を従業員台帳へ反映できれば、担当者による転記作業を抑えられます。
無料版では、申請フォームの作成数や承認経路が限定されることもあります。複数部署による承認が必要な企業は、設定できる経路を確認しましょう。
- ■従業員台帳
- 従業員の基本情報や所属、雇用条件をまとめて管理する機能
- ■入社情報の収集
- 入社予定者がスマートフォンやパソコンから必要事項を入力する機能
- ■給与明細の配付
- 給与明細を従業員ごとの画面へ安全に配付する機能
- ■人事申請
- 住所変更や扶養変更などの申請と承認をオンラインで行う機能
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で「人事システム」の一括資料請求が可能です。ぜひ、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。
無料の人事システムの制限
無料の人事システムを選ぶ際は、料金だけで判断せず、利用人数や機能、保存期間、サポートの制限を確認する必要があります。制限を把握せずに運用を始めると、従業員の増加や業務範囲の拡大に対応できず、再設定が必要になる可能性があります。
| 確認項目 | 主な制限例 | 確認する理由 |
|---|---|---|
| 利用人数 | 登録できる従業員が数名から数十名まで | 採用後も無料で継続できるか判断するため |
| 機能 | 電子申請や人事評価、分析機能は対象外 | 二重入力や手作業が残らないか確認するため |
| データ保存 | 手続きや帳票の保存期間が限定される | 社内の保存ルールに対応できるか判断するため |
| データ出力 | CSV形式での出力や一括更新ができない | 有料版への移行や他製品への変更に備えるため |
| サポート | 電話やチャットによる支援が対象外 | 担当者だけで設定や運用が可能か確認するため |
登録できる人数が限られる
無料プランでは、登録可能な従業員数に上限が設定される場合があります。数名から数十名程度を対象とする製品が多く、上限を超えると有料プランへの変更が必要です。
現在の従業員数だけでなく、内定者や退職者を含むかも確認しましょう。採用を予定している企業は、1年後の人数を想定して選ぶと安心です。
利用できる機能が限定される
無料版では、従業員台帳や情報収集などの基本機能に限定されることがあります。人事評価や配置シミュレーション、組織分析といった高度な機能は、有料プランのみの場合が一般的です。
必要な機能を一覧にして、無料範囲に含まれるか確認してください。無料版で業務の一部だけを電子化すると、別の台帳との二重管理が残ることもあります。
保存期間や出力方法に制限がある
作成した手続きや帳票の保存期間が短い場合、必要な記録を社内で別途保管しなければなりません。また、データをCSV形式で出力できないと、ほかのシステムへ移行する際に手間がかかります。
人事データは長期間利用する重要な情報です。無料利用を終えた後に、データをどのように出力できるかも確認しましょう。
サポートを利用できない場合がある
無料プランでは、電話やチャットによる個別サポートが対象外となる場合があります。初期設定や操作方法を自社で調べる必要があるため、人事担当者の負担が増える可能性もあります。
ヘルプページや動画、よくある質問が充実しているか確認してください。人事システムの利用経験が少ない場合は、無料トライアル中の支援内容も重要です。
無料の人事システムが向く企業
無料の人事システムは、従業員数が少なく、管理したい業務が明確な企業に適しています。また、本格導入前に操作性を確認したい企業にも有効です。一方、複雑な人事制度や複数拠点を管理する企業では、有料版を含めた比較が必要でしょう。
従業員数が少ない企業
登録人数が無料プランの上限内に収まる企業であれば、基本的な人事管理を費用を抑えて始められます。創業直後の企業や少人数の事業所では、紙や表計算ソフトから移行する第一歩として活用可能です。
ただし、採用によって上限を超える可能性があります。有料プランへ移行した場合の料金も、導入前に確認しましょう。
管理業務を限定できる企業
従業員台帳の整備や給与明細の電子配付など、改善したい業務が限定されている企業にも向いています。無料範囲の機能と課題が一致すれば、必要以上に多機能な製品を導入せずに済みます。
人事評価やスキル管理まで行いたい場合は、無料版では不足する可能性があります。将来の利用範囲も含めて検討してください。
本格導入前に試したい企業
無料トライアルは、操作画面や業務フローを確認したい企業に適しています。製品資料だけではわかりにくい入力のしやすさや、従業員側の画面も確認できます。
人事担当者だけでなく、申請する従業員や承認する管理職にも操作してもらいましょう。複数の立場から評価すると、導入後の定着性を判断しやすくなります。
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無料から有料へ切り替える基準
無料の人事システムを使い続けることが、常に最適とは限りません。従業員の増加や業務の複雑化により、無料版の制限が担当者の負担を増やす場合があります。人数、機能、連携、セキュリティ、サポートの観点から切り替え時期を判断しましょう。
従業員数が上限に近づいた
登録人数が無料プランの上限に近づいたら、有料版への移行を検討する時期です。上限に達してから対応すると、新入社員の登録が遅れたり、別の台帳を一時的に作成したりする必要があります。
採用計画を確認し、上限へ達する数か月前から料金や移行手順を比較すると、余裕をもって切り替えられます。
管理したい業務が増えた
人事評価や目標管理、スキル管理、配置検討まで行いたい場合は、有料版が選択肢になります。複数の無料ツールを組みあわせると、従業員情報の重複や更新漏れが生じる可能性があります。
一つのシステムで情報を連携できるかを確認し、担当者の作業時間も含めて費用対効果を判断しましょう。
ほかのシステムと連携したい
給与計算や勤怠管理、会計システムと連携すると、従業員情報や勤務データの転記を減らせます。ただし、無料プランでは外部連携機能やAPIが制限される場合があります。
手作業によるデータ更新が増えてきたら、有料版の連携機能を確認してください。連携先やデータの反映頻度も比較ポイントです。
内部統制を強化したい
従業員数や管理者が増えると、閲覧権限や操作履歴の管理が重要になります。無料版では、権限を細かく設定できない場合や、シングルサインオンに対応しない場合があります。
人事情報には、住所や給与、家族情報といった機密性の高いデータが含まれます。組織規模にあった権限設定や認証方法を選びましょう。
無料の人事システムの選び方
無料の人事システムを選ぶ際は、無料期間の長さだけでなく、自社の目的や従業員規模、必要機能にあうかを確認しましょう。トライアル終了後の料金やデータの扱いも重要です。比較条件をそろえると、自社に適した製品を判断しやすくなります。
無料プランか試用版か確認する
まず確認したいのは、無料で継続利用できるプランか、期間限定の無料トライアルかです。無料トライアルを無料製品と誤認すると、期間終了後に予定外の費用が必要になる場合があります。
利用開始時にクレジットカード登録が必要か、期間終了後に自動契約されるかも確認してください。
必要な機能を整理する
従業員情報の管理、入社手続き、給与明細、人事評価など、改善したい業務を整理しましょう。必要な機能が無料範囲に含まれなければ、導入しても手作業が残ります。
必須機能と将来必要になる機能を分けると、無料版で始めるべきか、有料版を導入すべきか判断しやすくなります。
従業員側の操作性を試す
人事システムは、人事担当者だけでなく従業員や管理職も利用します。入力項目がわかりやすいか、スマートフォンから操作できるか、申請状況を確認できるかを試してください。
操作方法が複雑だと、問い合わせ対応が増える可能性があります。トライアルでは、複数の部署や年代の従業員に協力してもらうとよいでしょう。
有料版の料金と移行方法を見る
無料プランから有料版へ移行した場合の料金体系も重要です。従業員1名あたりの料金だけでなく、最低利用料金や初期費用、オプション費用を確認しましょう。
無料版で登録したデータを引き継げるか、設定をやり直す必要があるかも比較してください。移行作業が少ない製品なら、企業の成長に応じて利用範囲を広げやすくなります。
- ■無料提供の条件
- 無料プランの人数上限やトライアル期間、終了後の扱いを確認する
- ■対象業務
- 人事台帳や労務手続き、給与明細など必要な機能を整理する
- ■操作性
- 人事担当者と従業員の双方が迷わず使えるか試す
- ■拡張性
- 従業員増加や業務拡大に応じて有料機能を追加できるか確認する
- ■データ移行
- 無料版のデータを有料版や他製品へ移行できるか確認する
無料で使える人事システム
ここからは、ITトレンドに掲載されている人事システムのなかから、無料プランを利用できる製品を紹介します。無料で継続できる条件や機能制限は製品ごとに異なります。利用人数や対象業務、データの保存期間を確認したうえで比較しましょう。
ジョブカン労務HR
- 人材管理機能では全社的な人材情報の活用や、汎用性◎の通知機能
- 入退社・年末調整・ストレスチェック等幅広い業務を自動・効率化
- シリーズ導入25万社以上!電話・メール・チャットで無料サポート
株式会社DONUTSが提供する「ジョブカン労務HR」は、従業員情報の管理や入退社手続き、年末調整などを支援する人事労務システムです。無料プランは従業員5名まで利用でき、一部機能やデータ保存期間に制限があります。また、登録後30日間は有料版の全機能を試用可能です。小規模な組織で基本操作を確認したい場合や、有料導入前に手続きの流れを試したい場合に比較しやすいでしょう。
SmartHR
- 入社手続きや身上変更で、最新の「従業員データ」が自然と蓄積
- 最新データから「名簿」「組織図」を自動作成、組織改善を後押し
- 蓄積データを給与計算に直結。120以上の外部サービスとも連携可
株式会社SmartHRが提供する「SmartHR」は、入社手続きや雇用契約、年末調整、給与明細の配付などを支援するクラウド型人事労務システムです。従業員30名以下の企業を対象とした無料プランがあり、対象となる基本的な労務管理機能を継続利用できます。利用開始前には15日間の無料トライアルも用意されているため、実際のデータを使って操作性を確かめられます。
無料トライアルがある人事システム
次に、一定期間の無料トライアルを利用できる人事システムを紹介します。無料トライアルでは、実際の業務を想定したデータ登録や申請、承認を行いましょう。期間終了後の料金や利用できなくなる機能も、試用開始前に確認してください。
人事労務freee
- 人事情報を勤怠・給与とも一元化。検索・分析がしやすい
- 人事も経営層も使いやすいUI。会議中の共有もスピーディーに
- 定型業務を軽くして人事設計にリソースを使える環境へ
フリー株式会社が提供する「人事労務freee」は、従業員情報や勤怠、給与計算、年末調整、入退社手続きの管理を支援するシステムです。無料トライアルを利用すると、管理画面の操作性や自社の業務フローとの相性を確認できます。人事労務に関する複数の業務をまとめて管理したい企業は、試用期間中に必要な機能とプランの対応範囲を比較しましょう。
マネーフォワード クラウド人事管理
- 従業員情報の収集・変更をオンライン化!
- 従業員情報を利用する各種ソフトと連携し自動で反映
- 人事異動情報の事前登録可能!異動・組織変更時の対応スムーズ
株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド人事管理」は、入社手続きや人事異動に必要な情報収集、従業員情報の一元管理を支援するシステムです。1か月の無料トライアルが用意されており、申請フォームの作成や従業員情報の登録方法を確認できます。同社の給与計算や勤怠管理サービスとの連携を検討している企業にも、操作の流れを試す機会となるでしょう。
ITトレンドでは、最新の製品・サービスを多数比較・掲載しています。忙しい業務時間内でも、各社に問い合わせる手間なく、たった1回の入力(約60秒)で「人事システム」の一括資料請求が可能です。ぜひ、さまざまな製品の機能や特徴を比較してみてください。
無料の人事システムに関するFAQ
無料の人事システムを検討する際は、利用期間やセキュリティ、データ移行に関する疑問が生じやすいでしょう。ここでは、導入担当者が確認しておきたい質問をまとめます。製品ごとに条件は異なるため、最終的には公式資料や利用規約も確認してください。
- Q1:無料の人事システムはずっと使えますか?
- 無料プランであれば、人数や機能などの利用条件を満たす限り継続できる場合があります。一方、無料トライアルは一定期間で終了します。無料期間の終了日や、終了後に閲覧できなくなるデータを事前に確認しましょう。
- Q2:無料版でもセキュリティは確認すべきですか?
- 料金にかかわらず確認が必要です。通信や保存データの暗号化、アクセス権限、操作履歴、バックアップ体制を確認してください。無料プランでは高度な認証機能が対象外となる場合もあります。
- Q3:無料版から有料版へデータを移行できますか?
- 同じ製品の上位プランであれば、登録済みデータを引き継げる場合があります。ただし、製品によって条件は異なります。他製品へ変更する可能性も考え、CSV形式で出力できるか確認しましょう。
- Q4:表計算ソフトとの違いは何ですか?
- 人事システムは、従業員ごとの情報管理や申請、権限設定を前提に設計されています。表計算ソフトよりも入力経路や閲覧範囲を管理しやすい一方、無料版では機能が制限される場合があります。
- Q5:無料トライアルでは何を試すべきですか?
- 従業員情報の登録、入社手続き、申請承認、データ出力まで、一連の流れを試しましょう。人事担当者だけでなく、従業員や管理職にも操作してもらうと、導入後の使いやすさを判断できます。
まとめ
無料の人事システムは、小規模な従業員管理や導入前の操作確認に活用できます。ただし、無料プランと無料トライアルでは利用条件が異なり、人数や機能、保存期間、サポートにも制限があります。自社の課題と将来の従業員数を整理し、有料版へ移行した場合の料金も含めて比較しましょう。候補を効率よく絞りたい方は、ITトレンドの一括資料請求を活用し、複数製品の機能や提供条件を確認してください。



