2022年度板 人事システムのトレンド
近年、人事においてはトレンドが生まれています。年功序列主義から能力主義へと変化し、それぞれの役割にもとづく行動に対しての評価がトレンドです。
また、新型コロナウイルス感染拡大において変化し、法律により健康保険・厚生年金適用対象の拡大がされました。それぞれ詳しく解説します。
新型コロナウイルス感染拡大における労働環境の変化
新型コロナウイルスの拡大により、労働環境が大きく変化しました。テレワークの推進、必要な場合には出社、感染状況を見て出社を再開するなど、企業により経営判断がされています。
さらに2022年1月から、雇用調整助成金のコロナ特例措置の段階的縮小が始まりました。中小企業であっても補償率の上限が90%になります。
大幅な売り上げが減っている中、従業員の雇用を維持してきた事業主が、解雇や雇い止めをせざるを得ない状況です。
参考: 雇用調整助成金(新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例) – 厚生労働省
共感採用
YouTubeやSNSを活用した「共感採用(共感型採用)」という言葉が浸透しています。 共感採用とは、自社の事業内容や達成したいビジョン、背景にある思いを掲げ「求職者が共感するかどうか」を重視しています。
共感採用は、会社のミッションやビジョンに共感して入社してくれる人であれば、テレワークなどの監視の目が無い状態でも自律して貢献してくれることが期待されています。今注目を集めている採用方法です。
健康保険・厚生年金適用対象の拡大

参考: 令和4年10月からの短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大 – 日本年金機構

今後も対応が求められる人事システムのトレンド
現在人事システムのトレンドでは特に「法律の改正」と「セキュリティ対策」の対応が求められています。具体的に詳しく以下で紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
マイナンバー制度など法改正への対策
2016年よりマイナンバーの制度が本格的に始動し、今では当たり前のように業務に組み込まれています。しかしマイナンバーの管理は、複雑で簡単ではありません。エクセルや紙などで管理するとセキュリティにも影響が出る可能性もあります。
ここで法改正が行われても完璧な人事管理できるように、人事システムの活用をおすすめします。マイナンバーを人事システムで管理することの重要性を以下の記事で紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
セキュリティ対策
法令施行に合わせた運用はもちろん、企業側はこれまで以上に、従業員の個人情報のセキュリティ対策の強化が求められてくるでしょう。閲覧権限設定による認証の強化、印刷やデータの移動の制御、ログ取得など、隅々まで配慮して、セキュリティ対策に対応したシステムを選ぶ必要があります。
グローバル化にも対応した人事システム
企業の海外進出などグローバル化が進む中、人事システムによって国内外の人材を管理し、把握する必要性が高まっています。
グローバル化に対応した人事システムが必要
海外進出に意欲的な企業では、総売上高の多くを海外支店が占めるというケースも少なくありません。多くの企業にとってビジネスの可能性を広げるためには、海外進出は避けられません。そのような時に人事システムによるグローバルな人事マネジメントが求められているのです。
人事システムで国外の従業員を把握
海外に支店を設ける企業は、海外の従業員の把握を怠りがちですが、それは企業にとって大きなマイナス要因です。なぜなら、国外にも優秀な人材は豊富に存在しているからです。
人事システムによって国外の従業員も把握しておくことで、海外現地での新規スタッフ採用時にも、採用の基準を明確化できるでしょう。
対応が求められている人事システムのトレンドについて解説してきましたが、ここで基本的な人事システムの機能について詳しく知りたいという方は以下の記事を参考にしてみてください。
タレントマネジメントの変化にも対応できる人事システム
最近では、従来の年功序列による評価基準が見直されつつあります。例えば成果報酬型の評価など、人材の評価基準をより柔軟に設定する企業が増加している傾向がみられます。
従業員に求められるコストパフォーマンス
人事評価の変化の背景には、企業側が従業員により早く成果を求めているということがあげられるでしょう。これは世界的な視点で見ても、企業間の競争においてはよりスピードが求められているからです。
人事システムでタレントマネジメントが可能
人事システムによって、優秀な人材を選りすぐれば、より素早く、よい成果を出すことも可能です。企業の業務内容が多様化するにつれて、人事システムに求められる機能も変化してきます。企業を取り巻く環境に合わせた適切な人事システムを導入する必要性が高まっています。
人事システムのトレンドを理解して完璧な対応を!
上記の様な時代の流れの中で、システムに求められる機能は日々進化しています。自社に適した人事システムはどういったものなのか、しっかりと検討し導入を進めていきましょう。企業の資産である従業員の働く環境をよりよくすることで、ビジネスにも大きく貢献します。
