人事システムとは
人事システムとは、人事に関わる情報を管理するシステムです。人事管理の具体的な内容は以下のとおりです。
- ■基本情報
- 氏名、性別、住所、家族構成
- ■労務情報
- 労働時間、給与
- ■社内の経歴
- 入社、異動辞令、昇格、退職
- ■人事評価
- 目標管理、MBO管理、360度評価など
- ■スキル管理
- 資格、コンピテンシ-、研修情報
人事システムの目的
人事システムは多くの企業で導入されており、導入目的は「人材活用による経営推進」と「システム化による業務の効率化」です。人事システムを導入することで、企業内の「人」にまつわる情報の把握と効果的な活用を可能にします。
人事システムの種類
人事システムには、人事情報の管理・活用に特化した製品から、人事業務全体をカバーする総合パッケージ、ERP(統合業務システム)まで幅広いラインナップがあります。人事システムの主な種類は以下です。
- ■勤怠管理システム
- ■人事管理・労務管理システム
- ■給与計算システム
- ■人事評価システム
- ■採用管理システム
- ■タレントマネジメントシステム
勤怠管理システム
勤怠管理システムとは、業種や雇用形態に関わらず社員の出退勤の記録を管理するシステムです。残業や休日出勤などイレギュラーの業務を行った際の記録も管理でき、従業員の労働環境を把握し、給与計算業務の効率化も実現します。
勤怠管理システムの代表的な機能である打刻機能は、製品ごとに異なります。PCやモバイルで打刻できる製品や生体認証により打刻するシステムなどがあります。
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人事管理・労務管理システム
人事管理・労務管理システムとは、入社の手続きや、給与計算、各種申請などを行うシステムです。人事システムや勤怠管理システムと同様に取り扱われることもあります。
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給与計算システム
給与計算システムとは、勤怠データを活用し給与計算業務の効率化を実現するシステムです。残業代、所得税、年末調整の処理など人為的ミスが発生しやすい作業を自動化します。職種や雇用形態が多様化してきている現代には、欠かすことの出来ないシステムでしょう。
最近では、給与明細をメールやクラウド上で配信する給与明細電子化システムと連携したシステムも増えています。
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人事評価システム
人事評価システムとは、社員の成果とそれに対する評価に関するデータを一元管理し、人材育成に活用したり、スキルに合わせた適切な人材配置を行ったりできるシステムです。
「コンピテンシー評価」「360度評価」「OKR」などの評価方法に対応しています。透明性の高い評価の実施により、評価される側の納得感が高まり、モチベーション向上にもつながります。
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採用管理システム
採用管理システムとは、応募者の管理を行うシステムであり、応募者の募集から採用までのフローを効率化できます。
少子高齢化やグローバル化による競争の激化で、人材採用はどの企業も大きな課題となっています。また、インターネットやスマホの普及により、応募者は気軽に企業に応募できるようになりました。その中で人材を獲得するためには、採用活動をスピーディにこなす必要があり、採用管理システムはそれに貢献するでしょう。
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タレントマネジメントシステム
タレントマネジメントとは、社内の人材のスキルを管理し適材適所での配置を行ったり、後継者やリーダー育成を行ったりできるシステムです。企業競争が激しい今、効果的な人材活用が必須とされています。
採用、配置、評価、育成にまつわる人事データを一元管理できる機能も搭載しています。
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人事システム導入のメリット
人事システムのメリットを紹介していきます。
人事部門の業務の効率化
人事の業務は多岐に渡り、人事から総務、労務に関する幅広い業務を行なっています。そして、正確性はもちろん、これらの業務を迅速に処理する必要があります。人事システムを導入することで、人事に関する業務の効率化が可能です。
雇用形態の異なる人材管理の効率化
パートやアルバイト、派遣社員や契約社員など、雇用形態が異なる人材が在籍している企業も多いでしょう。彼らを的確に管理することは難しいです。しかし、人事システムはさまざまな雇用形態の人材を一元管理できます。
適切な人材の活用と育成
人事システムでは、従業員それぞれの保有資格やスキルなど全ての情報がデータベース化されています。そのデータを活用することで、適切な人材を適切な部署へ配置できます。企業の経営戦略に合った適切な人材を登用し、育成を図っていくことが可能です。
人気の人事システムを比較しよう
ITトレンド編集部がおすすめする人気の人事システムを紹介します。最新の人気ランキングを見てみたい方は以下のページをご覧ください。
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■ERP型大企業向け人事システム
まずは会計や予算管理、給与計算、人事データなどを管理できるERP型の人事システムを紹介します。
非常に高機能で便利なERP型ですが、導入時に初期費用がかかり、長期的な利用を想定した大企業向けのシステムが多いです。オンプレミス型製品が多く、自社のセキュリティポリシーに沿った運用ができるのもポイントです。
OBIC7人事・総務向け統合ソリューション の比較ポイント
- 煩雑な規定や制度改正にも柔軟かつタイムリーに対応
- 人材・組織・勤怠・給与情報をクラウドで一元サポート。
- システム習得から活用まで自社一貫サポートで安心運用
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド |
100名以上 |
5,000,000円 |
『OBIC7人事・総務向け統合ソリューション』は、社員の採用からから適正配置、退職まで、一連の人事業務を網羅している人事管理ソフトです。従業員100名以上の企業を対象としています。
人事情報の項目は750以上、給与情報の項目は700以上を備えており、高い汎用性があります。「働き方改革」を包括的に支援し、法改正にも柔軟に対応可能です。自社の業務に合わせて最適なオプションを選択可能のため、自由にシステムの拡張ができます。
Galileopt NX-Plus 人事大将 の比較ポイント
- 人事・給与情報を一元管理したい企業
- 異動や昇給に伴う人件費シミュレーション
- 諸届ワークフロー機能で最新の社員情報を把握
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
オンプレミス / パッケージソフト |
50名以上5,000名未満 |
3,260,000円 |
『Galileopt NX-Plus 人事大将』は、人事や給与情報を一元管理できる人事システムです。フリーの管理項目が設けられていることも特長で、業務内容や組織に合わせてカスタマイズして利用できます。
採用管理や昇給・賞与シュミレーションなどのオプション機能も充実しており、自社にあった機能で運用できるのが人気ポイントです。
POSITIVE の比較ポイント
- 大企業で必要とされる機能を標準搭載(高い業務適合率)
- グローバル&グループ経営にも対応可能
- 将来の拡張や変更を考慮した自由度の高いシステム基本性能
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト |
全ての規模に対応 |
20,000,000円~ |
『POSITIVE』は、人事管理はもちろん、タレントマネジメント・給与管理・就業管理を総合的にサポートするシステムです。10万人規模での利用を想定したシステム構成なので、さまざまな勤務形態、給与体系に対応しており、カスタマイズなしで使用可能です。
グローバル・グループ経営の大企業にも対応し、全ての人財情報の一元管理と履歴管理を可能とします。
リシテアシリーズ の比較ポイント
- 人事管理・給与計算管理の効率化を実現するシステム
- リテシア人材戦略は人材情報の「集める」と「見える」を実現
- リテシア汎用WFは社内手続きの省力化を支援するシステム
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
オンプレミス |
500名以上 |
別途お問い合わせ |
株式会社日立ソリューションズ・クリエイトが提供する「リシテアシリーズ」は、人材情報や給与データなどを管理し、ワークフロー機能により、労務管理や給与計算、人事評価を効率化するシステムです。
管理項目の追加や削除ができたり、グループ会社も管理できたり、柔軟性が高いことが特長です。さらに、企業の運用に合わせた多様な検索機能で、情報活用がしやすくなります。
SuperStream の比較ポイント
- 人事・給与を一元管理し業務を効率化
- 人事戦略に基いたタレント管理を実現
- 頻繁に発生する法改正に対応
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
パッケージソフト |
500名以上 |
2,500,000円 |
『SuperStream』は、人事管理システムと給与管理システムを組み合わせた、総合業務パッケージです。グループ企業全体の人材情報を集約し、従業員のスキルや定期検診履歴まで管理できます。
大企業にはかかせない退職金管理をオプションでつけることも可能です。さらに、一元化された情報を活用して、人材配置シュミレーションを行うことができるなど、組織管理機能も充実しています。
Ulysses/ECPAY-Standard の比較ポイント
- 豊富な実績によるノウハウが詰まった導入テンプレート
- フィッティング型システム導入で短期間導入を実現
- コンサルタント主導による確実なプロジェクト遂行
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド |
500名以上 |
40,000,000円 ~ |
『Ulysses/ECPAY-Standard』は、SAP社のクラウド型人材戦略ソリューション「SAP SuccessFactors 」の人事管理、給与管理分野を短期で導入できるようサポートするサービスです。
給与計算式や各種マスタ項目がプリセットされた導入テンプレートがあるため、業務に高確率でフィットします。また、経験豊富なコンサルタントが短期間での導入をサポートします。また、人事・給与管理以外に機能を広げる場合でも同一基盤のため拡張が容易です。
■人事評価・タレントマネジメントに特化した人事システム
次に、人事システムの中でも特に人事評価やタレントマネジメントの機能を重視したい企業向けのシステムを紹介します。
カオナビ の比較ポイント
- 社員情報やスキル情報をペーパーレスで効率的に管理
- 人事情報の検索・絞り込みがカンタン・会議での情報共有もラクに
- 人事も経営層も使いやすいシンプルさ。情報閲覧権限も自由に設定
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド / SaaS |
全ての規模に対応 |
別途お問い合わせ |
『カオナビ』は、組織図に顔写真が並んだクラウド型の人材管理システムです。ITトレンドのタレントマネジメントシステム、人事評価システム部門の人気ランキングでも上位を獲得しています。
顔写真と従業員のデータを紐付けることで、驚くほど簡単に人材の発掘や管理ができます。約1,800社で導入された実績やノウハウをもとに導入から運用までフェーズごとにサポートを行い、最短1日でサービスを利用できるのもポイントです。
あしたのクラウドHR の比較ポイント
- 導入企業3000社以上。目標管理制度が無くても構築からご支援可能
- Excel管理からの脱却。評価業務のペーパーレス化で効率化を実現
- 適切な目標設定・評価を実現するAI・各種機能搭載。運用が定着
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド /サービス |
全ての規模に対応 |
45,000円~ |
『あしたのクラウドHR』は、評価と給与の調整ができるシミュレーション機能や、AIを使った目標添削機能などが特徴の人事評価システムです。
提供会社の株式会社あしたのチームは、中小企業やベンチャー企業の人事評価制度のコンサルティングや運用支援で確かな実績があります。そのノウハウを凝縮したシステムのため、より実践的な人事システムと言えるでしょう。
CYDAS PEOPLE の比較ポイント
- 戦略人事に使える人材データの見える化
- ペーパーレスな目標管理と納得感のある評価制度の実現
- キャリアプラン開発や人材育成の仕組み作り
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド / SaaS / ASP |
全ての規模に対応 |
50,000円~ |
『サイダス』は、タレントマネジメントの機能に特に定評のあるクラウド型人事システムです。Profile Managerという人材情報のデータベースを基盤に、人材情報の分析を行うPerformance Cloudなどのアプリケーションを提供しています。
Profile Managerでは顔写真やスキル、経歴などを集約でき、社内の人材を可視化します。Performance Cloudは集約した情報をグラフなどを用いて分析し、適材適所への人材配置や人材育成に活かせます。
スマートカンパニー の比較ポイント
- 目標管理や人事評価、キャリア、スキル管理など豊富な機能
- モジュール構成により必要な機能だけを導入可能
- 人材見える化やタレントマネジメントにも対応
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS / ASP |
500名以上 |
2,160,000円 ~ |
『スマートカンパニー』は、タレントマネジメントに役立つさまざまな機能をモジュールという単位で提供している人事システムです。
モジュールの種類は目標管理や人事評価、キャリア管理、スキル管理などがあり、タレントマネジメントとして使用する場合には、タレント分析モジュールを用いることができます。
タレントパレット の比較ポイント
- 人事情報を一元化し社内人材を簡単検索!
- クリック操作で簡単集計!
- 組織ダッシュボードで、経営層や管理職に社員の情報共有!
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
SaaS / ASP |
250名以上 |
別途お問い合わせ |
『タレントパレット』は人材に関するデータをあらゆる面から見える化するタレントマネジメントシステムです。採用管理・選考管理システムとしても人気があります。
HRテクノロジー大賞を受賞した経歴も持っています。さらに、提供企業であるプラスアルファ・コンサルティング社はISMS(ISO/IEC27001、ISO27017)やプライバシーマークを取得しているためセキュリティ面も安心です。
HRBrain の比較ポイント
- 管理者・現場メンバーともに使いやすいシンプルなUI
- カスタム自由&使いやすい 社員名簿として大活躍
- 最短即日導入が可能!運用もスムーズ
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド |
全ての規模に対応 |
59,800円~ |
『HRBrain』は、人事評価や目標管理を簡単かつシンプルに実現するククラウド人材管理システムです。人事評価だけでなく人事制度の構築、タレントマネジメントまで幅広くカバーします。
OKR、MBO、1on1などさまざまな評価方法に応じたテンプレートを用意しており、面談記録や目標などクラウド上で管理します。評価結果の集計作業は自動で行い、データ閲覧時には評価者別、スコア別など、多様な切り口での分析が可能です。管理項目などをカスタマイズすれば、社員名簿としても活用できます。
MotifyHR の比較ポイント
- 可能性を最大限に引き出す『オンボーディングコース』を用意
- 会社からのタスクやコンテンツを適切なタイミングでお届け
- 継続的かつ効果的な一連のプロセスで即戦力化!
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
その他 / サービス |
全ての規模に対応 |
400円~ |
『MotifyHR』は、従業員のエンゲージメントを引き出すことを目的とした人材開発プラットフォームです。
新入社員を即戦力化するための研修コンテンツを配信する「オンボーディングコース」が用意されており、最適な研修を適切なタイミングで行えます。また、オンボーディング実施後の離職率・エンゲージメント率を測定して成果を可視化し、測定を踏まえて施策のPDCAを回せます。
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
サービス |
全ての規模に対応 |
980円~ |
株式会社ISAOが提供する「Goalous」は、コミュニケーション型目標達成サービスです。社内SNSを構築し、チームの目標づくりから功績に関する評価までを行います。
「Goalous」の「コーチ」という機能があります。この機能は社員の社員の名前や所属部署、役職だけではなく、「現在何を目指し」「何をしているのか」までを可視化できる機能です。この機能を活用することで、社員のモチベーション向上や、プロジェクトにあったメンバー選定に貢献します。
■総合人事システム
続いて、人事にまつわる情報を一元管理したいという企業の方にぜひ見ていただきたいシステムを紹介します。
HRMOS CORE の比較ポイント
- 【効率化】入社、組織改編、転記、レポート…人事領域を筋肉質に
- 【可視化】スキルと経験、評価と組織…など領域を跨ぎ見える化
- 【活用】スキルや経験の共有、データに基づく意思決定を支援
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド/SaaS |
50名以上 |
別途お問い合わせ |
『HRMOS CORE』は、労務手続きから採用管理、タレントマネジメントまでを総合的にサポートするシステムです。
入力処理の自動化やワークフローの作成によって、事務作業を効率化できます。さらに、あらゆる人事情報を可視化し、データ活用をしやすくして意思決定の迅速化に貢献します。
サイレコ の比較ポイント
- 定型業務の効率化と人事情報の蓄積を実現
- タレントマネジメントを推進
- 評価制度構築や教育研修、給与代行などの人事課題解決もサポート
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド |
全ての規模に対応 |
別途お問い合わせ |
『サイレコ』は、人事のさまざまな情報を蓄積し、戦略的な人事運営のサポートを行います。基幹系のシステムではカバーしにくい、人事戦略に役立つマネジメント機能が充実していることが特長の一つです。
給与情報や人事評価のデータ、さらには人事異動歴などを管理するのでカバーできる領域が広いです。過去の情報も当時のまま参照でき、戦略の立案や実行に役立てられます。
ヒトマワリ の比較ポイント
- 「戦略人事」を実現させる人材データベース(HRDP)を提供!
- 人材データを活用し、業務効率と業績を向上させる!
- パーソナルデータのプラットフォームは閲覧権限の自由度が高い!
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド/SaaS |
全ての規模に対応 |
別途お問い合わせ |
『ヒトマワリ』は、人材にまつわるデータの管理と活用にフォーカスしたHRデータプラットフォームです。蓄積された人事データはBI機能によって、過去のデータと結びつけたり組織シミュレーションをしたり、経営や人事戦略に役立つデータとしてアウトプットされます。
毎月カスターサクセスマネージャーが導入企業に訪問し、運用までのフォローアップを行ってくれるサポートがあるので、人事戦略に悩みがある企業も安心して利用できます。また、実現したいフェーズに合わせて3つのプランから導入機能を選べます。
■労務管理に特化した人事システム
非常に多機能なものが多い人事システムですが、まずは労務管理の機能を重視して選びたいという方におすすめのシステムを紹介します。オプションや関連製品と組み合わせて活用することもできるので、長期的にはすべてのデータを一元管理したいと考えている方も安心して導入できます。
SmartHR の比較ポイント
- 雇用契約や入社手続きがペーパレスで完結できます。
- 従業員情報が社員名簿に集約され、自動で更新します。
- 外部サービスとの連携も充実!あなたの会社にあった活用方法。
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド/SaaS |
全ての規模に対応 |
別途お問い合わせ |
『SmartHR』は、特に労務の手続きをペーパレス化し、効率化したい企業におすすめのクラウド人事労務ソフトです。電子申請に対応しており、従業員自身が情報を入力するので人事担当者の負担を軽減できます。
また、必要情報のみ表示した「カスタム名簿」を作成でき、顔写真やスキルなど情報を加えれば人材データベースとしても利用できます。名簿へのアクセスや閲覧の制限は細かく設定が可能です。
ジョブカン労務管理 の比較ポイント
- シリーズ導入10万社以上!電話・メール・チャットで無料サポート
- 入退社・年末調整・ストレスチェック等幅広い業務を自動・効率化
- 情報収集の工数大幅減。従業員もわかりやすい操作画面で安心。
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド |
全ての規模に対応 |
400円~ |
『ジョブカン労務管理』は、『ジョブカン』シリーズの労務管理システムです。他に勤怠管理・ワークフロー・経費精算・採用管理・給与計算などのシステムがあり、シリーズで利用するとデータ連携がしやすくコスト面でもお得です。
労務手続きのタスクを管理できるToDoリストや、年末調整に必要な書類の自動作成など長年人事総務担当者をサポートしてきた『ジョブカン』ならではの便利機能が特徴です。
人事労務freee の比較ポイント
- 10万事業所が利用する人事労務管理システム
- 毎月の勤怠管理から給与計算、給与明細の作成を楽に
- 年末調整など年1回の作業も効率化
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド/SaaS |
全ての規模に対応 |
別途お問い合わせ |
『人事労務freee』は、数人の規模から数百人の規模の会社でもうまく活用できるのが特長で、まさにクラウドのメリットを活かしたシステムです。
残業代や有休の計算など毎月の給与計算の機能が充実しているだけでなく、年末調整の計算なども基本的な機能として搭載されているので、人事総務の「担当者の強い味方となってくれるでしょう。
jinjer(ジンジャー)労務 の比較ポイント
- 入退社に必要な手書き業務、ハローワークへの申請をWEB化!
- 今まで面倒だった手書き業務なども1STEPで全ての業務が完結!
- 業界最安値!300円/1ユーザーにてサービス提供!
提供形態 |
対象従業員規模 |
参考価格 |
クラウド / パッケージソフト / SaaS / ASP / サービス / その他 |
全ての規模に対応 |
300円~ |
『 jinjer(ジンジャー)労務』は、入退社の管理を完全にシステム化できるシステムです。入退社に関する手続きはテンプレート化されているため、不慣れな担当者でも『 jinjer(ジンジャー)労務』を使うことでミスや漏れなく手続きを行うことができます。
また、テンプレートは自社に合わせてカスタマイズできるので複雑な雇用形態の企業でもストレスなく活用できるでしょう。1ユーザー200円~利用できるのも人気の理由です。
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人事システムで注目すべき機能
人材管理は経営と密接に関係しています。そのため、経営環境や課題の変化につれ、人事システムに求められる機能にも変化が出ています。それらを見ていきましょう。
グローバル化への対応
人事システムには多言語対応が求められています。というのも、日本企業の取り巻く環境でグローバル化が進んでおり、海外からの人材採用が活発化しているからです。そのため、人材管理に活用される人事システムも多言語対応が必須となっています。
グループ経営への対応
マルチカンパニー制への対応も必須です。近年のグローバル化やIT化により企業競争は激しくなってきています。それに伴い、M&Aやグループ内での事業部の統廃合を積極的に行う企業が増えており、人事システムにも会社と会社をまたいだ横断的な活用が求められます。
従業員研修の強化
従業員のスキル管理やeラーニングの機能も必要でしょう。人材は「人財」とも表現されるほど、企業の重要な資源であるため、各企業は教育や研修に注力しています。そのような背景から人事システムも従来の人材情報管理を行う機能だけではなく、従業員の教育や研修に注力する機能を搭載した製品が増えているのです。
マイナンバー管理
従来はExcelでも十分な管理ができていたことから、小規模の事務所や店舗、工場などでは人事システムの導入が進んでいませんでした。しかし、この考えはマイナンバー制度の施行により覆されます。
マイナンバーは日本人全員に配布される個人番号です。すべての企業は従業員のマイナンバーを収集し、廃棄するまで厳重な管理が義務づけられています。マイナンバーの管理は、アクセス権の設定やアクセスログの取得などの高いセキュリティが求められ、システムで管理するのが一般的です。
人事システムの中には、マイナンバー管理対策としてアクセス権限やログ管理の機能に標準あるいはオプションで対応していているものがあります。人事情報全般の管理の見直しを検討している企業は、マイナンバー管理も忘れずにチェックしておきましょう。
人事システムの選び方
人事システムを選ぶ際には4つの選定ポイントがあります。導入に失敗しないようにポイントをチェックしておきましょう。
1.導入目的に合っているか
人事システムにはさまざまなタイプがあるため、目的と合致しないシステムを導入してしまうと、上手く活用されず使われなくなってしまう可能性があります。
人事部門や経営部門だけでなく、全社的に人事に関する課題を整理しておくと、優先度がつけやすくなります。例えば以下のような目的が挙げられるでしょう。
人材育成や業務評価を効率化したい
人事システムを導入することで、従業員個人のスキルや実績、目標管理、研修管理などといったデータを蓄積し、管理が可能です。離職の増加や、人事評価への不満などがある場合は優先度が高くなるでしょう。
タレントマネジメント業務を分析したい
人事システムは経営戦略の面においても非常に重要視されています。優秀な人材の発掘や育成は、経営を左右する要因にもなるため、大切な取組みの一つです。
タレントマネジメントの機能があれば、従業員の適性や能力を客観的に分析でき、企業経営に活かせます。後継者不足や、人材配置に悩んでいる企業は重視したいポイントです。
労務管理や給与計算を効率化したい
人事システムを導入することで、勤怠情報の管理や、給与控除計算などのミスを減らし効率化できます。
また、データ連携により入力作業のムダを削減できるので、人件費の削減につなげることもできるでしょう。
2.提供形態が自社にあっているか
人事システムの提供形態によって導入にかかる期間やコスト、導入後の保守や運用コストに大きな違いがあります。
現在の主流はクラウド型ですが、人事や情報システム担当者と話し合いを重ね、自社に合った提供形態を選択する必要があります。
3.サポート体制は十分か
人事システムは導入することがゴールではありません。導入後、自社の目的に合わせたさまざまな設定が必要であり、うまくシステムが稼働し、従業員が問題なく使いこなせるかが重要です。
ベンダーからのサポートはあるのか、操作についてのサポートは対応してくれるのか、事前に確認しておくことが大切です。
4.使いやすいシステムか
操作しにくい人事システムを導入すると、従業員がシステムを活用しなくなってしまい、結局エクセルと併用したり他のシステムに入れ替えないといけなくなったりします。
人事システムを導入する前には無料トライアルを利用し、さまざまな製品を比較して、使いやすいシステムかどうか事前に確認することが大切です。
人事システムの導入検討や見直しを!
マイナンバー制度の施行以降、人事システムは大きな転換期となりました。また、企業の競争力を上げるために、大手企業だけでなく中小企業も人事システムの刷新あるいは新規導入を迫らせる時代となっています。ぜひ最新の人事システムを比較し、最適な製品を導入しましょう。