タレントマネジメントシステムの選び方のポイント
タレントマネジメントシステムを選定する際には、どんな点に注目して比較するのがよいでしょうか。3つのポイントを紹介します。
1.目的達成に必要な機能があるか
タレントマネジメントシステムには、次の機能が搭載されています。
- ●スキル・プロフィール検索
- ●レポート・分析
- ●コンピテンシー管理
- ●後継者管理
- ●育成計画
- ●目標管理
製品によって強みとなる機能は異なります。導入目的を達成できる機能が搭載されているかを確認しましょう。特に、後継者管理機能はオプションになっている場合もあるので、必須の要件になっている場合は、機能の有無や料金の確認をおすすめします。
2.セキュリティレベルが十分か
タレントマネジメントシステムには従業員のスキルなど重要な人事情報が登録されます。社内、社外への流出が無いように、セキュリティが強固な製品を選択しましょう。
またタレントマネジメントシステムの中には人事システムと連携している製品もあります。特に、マイナンバーを管理する機能がある場合、より一層対策を強化する必要があります。
システムに十分なセキュリティ機能が備わっているかどうかと、既に自社で導入している他のセキュリティシステムとの整合性も確認しましょう。
3.十分なサポートを受けることができるか
タレントマネジメントの制度構築や運用には、人事戦略に関する専門的な知識が必要といわれています。タレントマネジメントシステムも、コンサルティングのもとに導入するのが理想です。サービス提供事業者が十分なノウハウを備えているか、導入の実績があるか、サポートにかかる費用はどのくらいかを確認しましょう。
タレントマネジメントシステムを比較表で確認
まずは一覧表で、おすすめ製品を比較しましょう。最新の人気のタレントマネジメントシステムランキングを一覧で見たい方は、比較表の下のボタンをクリックしてください。
製品名 |
比較ポイント |
対象従業員規模 |
提供形態 |
参考価格 |
タレントパレット |
ITトレンド2020年度年間ランキング1位 |
全ての規模に対応 |
SaaS / ASP / クラウド |
別途お問い合わせ |
HRMOS |
人材データの項目を自由に作成でき、データ抽出が簡単 |
50名以上 |
SaaS / クラウド |
別途お問い合わせ |
カオナビ |
顔写真と人材データを紐付けて直感的に管理できる |
全ての規模に対応 |
クラウド / SaaS |
別途お問い合わせ |
sai*reco(サイレコ) |
人事コンサルティング会社が開発 |
全ての規模に対応 |
クラウド / SaaS |
別途お問い合わせ |
スマートカンパニー |
適合性の高いテンプレートの搭載によりカスタマイズ不要 |
500名以上 |
オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS / ASP |
年間2,160,000円~/500ユーザー |
MBO Cloud(サイダス) |
組織や従業員の目標管理に特化している |
全ての規模に対応 |
クラウド / SaaS / ASP |
月額150,000円~350,000円 |
SUZAKU |
組織心理学とAIによって定量的な人材マネジメントを実現 |
全ての規模に対応 |
クラウド |
別途お問い合わせ |
Ulysses/PM-QS |
SAP SuccessFactors上で人材管理や目標評価管理を実現 |
500名以上 |
クラウド / SaaS / サービス |
2,400,000円~ |
CYDAS PEOPLE |
利用満足度・操作性・サポートの3部門でNO.1 |
全ての規模に対応 |
クラウド / SaaS / ASP |
別途お問い合わせ |
HRBrain |
顔写真付きの組織図ツリーで人員把握できる |
全ての規模に対応 |
クラウド |
月額69,800円~ |
jinjer人事 |
多岐にわたるjinjerサービスと連携が可能 |
全ての規模に対応 |
クラウド |
月額500円~/ユーザー |
ヒトマワリ |
BI分析機能などを搭載し、人材データをフル活用 |
全ての規模に対応 |
クラウド / SaaS |
別途お問い合わせ |
TeamBuild/アドレス帳 |
趣味・スキルなどの個人特性や階級・役職を条件で検索可能 |
250名以上 |
クラウド / SaaS |
150円~/ID |
MotifyHR |
社員のエンゲージメント向上、離職率改善 |
全ての規模に対応 |
クラウド |
別途お問い合わせ |
スキルナビ |
ワンクリックで自由度の高いデータ分析が可能 |
全ての規模に対応 |
クラウド / オンプレミス |
別途お問い合わせ |
mieHR |
個人のスキルをスコア化し組織分析に活かす |
全ての規模に対応 |
ASP / サービス |
月額100,000円~ |
SmartHR |
労務管理クラウド 2年連続シェアNo.1 |
全ての規模に対応 |
クラウド / SaaS |
別途お問い合わせ |
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おすすめタレントマネジメントシステム比較
まずはおすすめのタレントマネジメントシステムの詳細を、2020年間ITトレンド資料請求ランキング順に紹介します。
タレントパレット の比較ポイント
- 人事情報を一元集約し時系列でのデータ蓄積も実現
- 豊富な分析機能であらゆる人材情報分析が可能
- 異動シミュレーションやテキストマイニングなど、独自機能を搭載
2020年タレントマネジメントシステム年間ランキング第1位
「タレントパレット」は株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するクラウド型のタレントマネジメントシステムです。単に人事データを集約するだけでなく、時系列でデータを蓄積します。人事異動シミュレーションなど、豊富な分析機能を搭載しており、人材の最適配置・適正な評価に役立ちます。ITの知識がない担当者でも、ドラック&ドロップで分析・配置を行える簡単さがポイントです。
HRMOS CORE の比較ポイント
- 【一元化→可視化】蓄えたい項目を自由に作成、見たい形で可視化
- 【使いやすいUI/UX】マニュアル不要、ストレスなく使える操作性
- 【データベース】タレントマネジメントの実現を支援する設計
2020年タレントマネジメントシステム年間ランキング第2位
株式会社ビズリーチが提供する「HRMOS」は、人事の生産性向上を目的とした人材管理システムです。不動産業、運送業、弁護士事務所など多様な業種への導入実績と、ビスリーチ社のノウハウを凝縮したシステム設計です。人材データを一元管理し、データの項目は自由に設定でき、抽出も簡単です。
カオナビ の比較ポイント
- データベース:あらゆる人材情報をまとめ"個"を見える化できる
- 分析機能:さまざまな角度から分析し"個"の強みを見つけられる
- 戦略:シミュレーションで"個を活かす"適材適所を実現できる
2020年タレントマネジメントシステム年間ランキング第3位
株式会社カオナビが提供する「カオナビ」は、顔と名前が一致しないという企業の課題を解決するタレントマネジメントシステムです。シンプルな構成であり、人事部だけでなく経営層や現場の責任者も簡単に利用可能です。膨大な量の人材データと顔写真を一元管理・分析するため、優秀な人材を発掘し人員配置を最適化できます。「在宅勤務中の新卒者も組織の把握に役立った」といった利用者の声もあります。
sai*reco(サイレコ) の比較ポイント
- 過去~最新のタレント情報を蓄積
- 組織の見える化、理想の適正配置を支援
- コンサルティング会社だからできる 人事課題の解決もサポート
2020年タレントマネジメントシステム年間ランキング第4位
「sai*reco(サイレコ)」は、株式会社アクティブアンドカンパニーが提供するクラウド型のHRオートメーションシステムです。人事コンサルティング会社が開発している点が強みです。単に人材データを蓄積・一元管理できるだけでなく、組織シミュレーション機能や関連会社管理機能などを搭載しています。また、ほかのシステムとの連携も可能です。BIツールや給与計算システムなどと連携して、人事プラットフォームとして使えます。
2020年タレントマネジメントシステム年間ランキング第5位
株式会社日進サイエンティアが提供する「スマートカンパニー」は、日本企業特有の管理スタイルに適応したタレントマネジメントシステムです。標準搭載の機能と設定を組み合わせるだけで、カスタマイズの手間なく導入できます。経営に最適な人材をピックアップする機能と、人材を育成する機能に長けています。なお、オンプレミス版とクラウド版が提供されています。
MBO Cloud(サイダス) の比較ポイント
- 自社の人事制度に合わせてカスタマイズしたい!
- 会社の目標を個人のやりがいへ!
- 膨大な人事考課の行程を効率化したい!
株式会社サイダスが提供する「MBO Cloud(サイダス)」は、組織と従業員の目標を効率的に管理できるシステムです。既存の評価システムと連携させ、従業員の成果を適切に評価することも可能です。組織目標を共有し、同じ方向を向いて行動できているかを把握できます。また、目標に対する進捗状況を的確に把握・分析できるため、達成率も高まるでしょう。
SUZAKU の比較ポイント
- 適材配置・離職防止・育成・採用マッチングをワンストップで実現
- 最新のAI技術でデータを集計・可視化・有効活用し課題解決を導く
- 20年3000社の利用実績ある精度の高いアセスメントを無料で受診!
「SUZAKU」は株式会社エスユーエスが提供しており、組織心理学に基づいて開発されたアセスメントツールを搭載したシステムです。精度が高い分析能力を有しており、AIも用いて採用のマッチングを行えます。また、従業員の成長の具合やストレス状態を把握し、離職しそうな傾向がある人をシステムがピックアップするため、適切なフォローができます。
Ulysses/PM-QS の比較ポイント
- 4週間、240万円で実現する人事管理と目標評価管理
- 豊富な実績によるノウハウが詰まった導入テンプレート
- 本格的なタレマネへの拡張が可能なラインアップ
株式会社オデッセイが提供する「Ulysses/PM-QS」は、SAP SuccessFactors上で人材管理機能や目標評価管理機能を提供するサービスです。SAP SuccessFactorsとは、SAP社のクラウド型人材戦略ソリューションのことで、株式会社オデッセイはその活用支援を行っています。独自のテンプレートを用いて、短期間で導入が可能です。評価調整機能や入力支援機能を搭載しているほか、ワークフローや分析ダッシュボードも標準で備えています。
CYDAS PEOPLE の比較ポイント
- 戦略人事に活用できる人材データの見える化
- ペーパーレスな目標管理と納得感のある評価制度の実現
- キャリアプランの開発と人材育成の仕組み作り
株式会社サイダスの「CYDAS PEOPLE」は、人材の可視化から人材の育成までをフォローするタレントマネジメントシステムです。個人の強みと弱みを分析し、適切に評価や人材配置に活用できます。利用満足度・操作性・サポートの3部門でNo.1を獲得しています。また、テレワークサポート機能や社内コミュニケーションツールとしても利用可能です。
HRBrain の比較ポイント
- 人材データの分析もラクラク!データドリブンな人事を実現
- 管理者・現場メンバーともに使いやすいシンプルなUI
- 専任のサポートが導入から運用定着化までを手厚くサポート
「HRBrain」は、株式会社HRBrainが提供する人材管理システムです。人材データを集約して管理項目などのカスタマイズが可能で、閲覧権限を細かく設定して安全に情報共有できます。ソート機能を搭載しており、情報検索がしやすい点もメリットです。また、顔写真付きの組織図ツリーを表示することができるので、人材の把握が容易になります。
jinjer人事 の比較ポイント
- 人事データの一元管理を実現しExcelと書類はゼロに
- 人事データを可視化してリアルタイムで反映
- 組織図シミュレーションで従業員の顔をアイコン化
株式会社ネオキャリアが提供する「jinjer人事」は、HR系のクラウドサービス「jinjer」シリーズの1つです。これまでバラバラに管理されていたタレントマネジメントや組織情報、教育研修等の人的資源における人事データを一つのプラットホームで集約することで、管理する側の業務を効率化します。従業員データを活用して、社員のエンゲージメントの算出やフォローが可能なので、離職率の低下も実現できるでしょう。
ヒトマワリ の比較ポイント
- 「戦略人事」を実現させる人材データベース(HRDP)を提供!
- 人材データを活用し、業務効率と業績を向上させる!
- パーソナルデータのプラットフォームは閲覧権限の自由度が高い!
株式会社Touch&Linksが提供する「ヒトマワリ」は、所属部署やスキルなどの基本的な人材データだけでなく、企画書や開発実績なども集約するHRデータプラットフォームです。組織シミュレーションや採用管理などができます。さらに、BI分析機能も搭載されているので意思決定をサポートしてくれます。
TeamBuild/アドレス帳 の比較ポイント
- 趣味・スキルなど、パーソナルな条件で検索が可能
- 「部長職」など組織/階級での検索が可能
- Microsoftゴールドパートナーの総合IT企業が提供
株式会社ピーエスシーが提供する「TeamBuild/アドレス帳」は、趣味・スキルなど、パーソナルな条件で検索可能な社内向けのアドレス帳です。個人特性や階級・役職を条件に、プロジェクトに最適なチーム作りのための把握・抽出が瞬時に可能となるでしょう。また、Microsoftゴールドパートナーの総合IT企業が提供しているため、Office 365のアカウントが利用可能です。
Motify HR の比較ポイント
- 社内ポータルサイト不要!密なコミュニケーションが取れる
- マネージャーをサポート!進捗管理も一目でわかりフォローも確実
- 離職予測で定着率改善!やる気ダウンの社員は早めにキャッチ
株式会社アックスコンサルティングが提供する「MotifyHR」は、社員のエンゲージメント向上や離職率改善につながるクラウドシステムです。人材開発プラットフォームとして、テレワークなど多様化する働き方の中で、社員間のコミュニケーションの活性化を図れます。上司・部下両方のフィードバックによりエンゲージメントを最大限に引き出し、モチベーションが下がっている社員を早期発見して定着率向上を実現します。
スキルナビ の比較ポイント
- 人材情報を一つのシステムで一元管理!
- 自由度の高いデータ分析機能で本質的なタレントマネジメントを!
- 導入簡単!既存評価システムをそのままWebシステムで利用可能!
株式会社ワン・オー・ワンが提供する「スキルナビ」は、採用・育成・評価・活用などを見える化してマネジメントできるプラットホームです。クリック操作のみで作成できる自由度の高いデータ分析で、本格的なマネジメントを可能にします。既存の評価システムもそのままWEB上で利用可能なため導入も簡単です。「タレントマネジメント=組織をより機能させること」という定義のもと、経営者、マネージャー・従業員それぞれに役立つ機能も豊富です。
mieHR の比較ポイント
- 組織・個人の業務経過を分析・見える化します!
- 組織の発展とサービスの品質向上に貢献します!
- 「ジョブ型雇用」に対応したい企業様にオススメです!
日本システム技術株式会社が提供する「mieHR」は個人のスキルを分析してスコア化し、組織の発展に活かすデータプラットフォームです。ジョブ型雇用管理に対応しており、個人の保有資格や移動履歴、強みなどを人材開発カルテで把握。組織全体の課題やデータに紐づけて分析・活用できます。
SmartHR の比較ポイント
- 雇用契約や入社手続きがペーパレスで完結できます。
- 従業員情報が社員名簿に集約され、自動で更新します。
- 外部サービスとの連携も充実!あなたの会社にあった活用方法。
株式会社SmartHRが提供する「SmartHR」は、登録者数20,000社以上、労務管理クラウド2年連続シェアNo.1の実績を誇るクラウド労務人事ソフトです。従業員の保有資格や部署などの情を顔写真付きの名簿として一元管理管理。ユーザーからは、給与関係や住所変更、資格取得の申請など、人事部を通さずフォームから申請できる点が便利との声もあります。
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まだまだある!タレントマネジメントシステム比較
ほかにも人気のタレントマネジメントシステムをいくつか紹介します。
|
比較ポイント |
対象従業員規模 |
提供形態 |
参考価格 |
HITO Talent |
人事の事務業務と人材マネジメントをWebで一元管理 |
全ての規模に対応 |
クラウド |
別途お問い合わせ |
あしたのクラウド |
人事システムシェアNo.1、3,000社の導入実績 |
全ての規模に対応 |
クラウド |
別途お問い合わせ |
HITO Talent
株式会社パーソル総合研究所が提供する「HITO Talent」は、人事の事務業務と人材マネジメントをWebで一元管理できるタレントマネジメントシステムです。人事コンサルティング会社と人材会社の人事部門が共同開発した製品です。人材データの管理項目数は自由に編集でき、アクセス制御も可能です。導入にあたってはタレントマネジメントコンサルティングチームが徹底的に利用をサポートしてくれます。
あしたのクラウド
株式会社あしたのチームが提供する「あしたのクラウド」は、導入実績3,000社以上を誇る人事評価構築・運用をサポートするクラウドサービスです。社員情報の一元管理や、AIによる目標添削機能や組織図のシミュレーションまで人事評価に関わる機能が充実しています。
タレントマネジメントシステムとは
そもそもタレントマネジメントとは、従業員がどのような能力(タレント)を持っているのか把握することを目的としたマネジメント手法です。タレントマネジメントシステムは、従業員の基本プロフィールやスキル、経験といった情報を一元管理するシステムです。システムの活用により、より戦略的な人材配置・育成が可能となります。
人事管理システムとの相違点
人事管理システムとタレントマネジメントシステムはまったく異なります。
人事管理システムは、氏名、性別、住所、資格、家族構成、職歴、入社、異動・昇格、退職などの一連の人事・異動情報を管理するものです。対して、タレントマネジメントシステムは、スキルやプロフィールを管理し活用するシステムです。「タレントマネジメントシステムは人事管理システムから発展した」というのは誤解です。
タレントマネジメントシステムには、次の2つのタイプがあります。
- ■統合型マネジメントシステム
- 人事管理システムとタレントマネジメントシステムの両方の機能を備えています。1つのデータベースで人材関連の情報を一元的に管理しており、効率的に運用できます。
- ■専用のタレントマネジメントシステム
- 人事情報と人材情報を別々に管理・運用します。それぞれを紐づけて管理できるよう、十分な連携機能が備わっていることが条件となります。
タレントマネジメントシステムの機能
ここからは、タレントマネジメントシステムの基本機能を紹介します。
- スキル・プロフィール検索
- 従業員のスキルやプロフィールのデータベース化と検索ができる機能です。
- レポート・分析機能
- 従業員のスキルやプロフィール抽出、集計、分析、人材配置シミュレーションができる機能です。
- コンピテンシー管理機能
- コンピテンシーとは、成果をあげている従業員の模範行動特性を指します。このコンピテンシーを軸に従業員を比較評価できる機能です。
- 後継者管理機能
- 現在の組織の中でリーダーなど特定のポストが不足している部署の可視化、必要なリーダーとしての特性の明確化ができる機能です。
- 育成計画機能
- 職務や期待されている人材像とのギャップから、人材の育成計画を立案・運用管理できる機能です。
- 目標管理機能
- 個人単位や組織単位で、目指すべき目標の設定、目標達成に向けての育成や行動進捗を管理できる機能です。
タレントマネジメントシステム運用の4ステップ
最後に、タレントマネジメントシステム運用の4ステップを見ていきましょう。
1.人材データを一元管理する
タレントマネジメントシステムを運用する際は、活用するデータを一元管理してください。従業員のデータが社内に分散していれば、公平で正確な評価や分析を行えません。人材配置・面談記録だけでなく、仕事の実績やスキル、勤怠データも一元管理できる仕組みを構築します。
タレントマネジメントシステムには、このような人材データを一元管理できる製品も多くあります。システムを導入したあとは、既存システムと連携するといった運用体制を整えましょう。
2.人材データを分析する
次のステップは、管理しているデータの分析です。まずは、収集した人材データをもとに従業員のランク付け・スコアリングを行い評価します。このとき、客観的で公平な評価を意識してください。評価が高い従業員を分析することで、自社のリーダー像が明確になるでしょう。
また、分析する対象には社内アンケートの結果も含まれます。経営方針などの運営に関する内容や、仕事の悩みなど従業員個人に関する内容も分析すれば、労働環境改善につながるでしょう。
3.分析結果に基づき、施策を実施する
分析して明確になったリーダー像をもとに、自社の人材育成や採用計画といった施策を考えましょう。例えば、リーダーに必要なスキルを習得するための研修や、リーダー像に近い人を採用する計画を立てます。
加えて、従業員のスキルや実績をもとに最適な人材配置を行ってください。能力を最大限発揮できれば、従業員のモチベーションも高くなるでしょう。タレントマネジメントシステムの中には、このような施策をサポートしてくれるものもあります。
4.定期的にデータを更新、施策を改善する
組織や従業員の状況は日々変化するため、定期的にデータを更新して施策を改善しましょう。例えば、従業員の業績や勤怠データなどは変化しやすいものです。その変化に応じて、教育方針や人材配置も変更しなければなりません。
社内の情報をリアルタイムに吸い上げて、管理できるシステムを導入すれば、管理の負担を軽減できます。また、常に最新情報の分析によって、経営に必要な意思決定もスムーズになるでしょう。
自社に合った最適な製品の導入を
タレントマネジメントシステムには、さまざまな特徴をもった製品があり、その機能や価格も千差万別です。導入失敗とならないために、複数の製品の資料を取り寄せて比較し、トライアルやデモ体験をすると良いでしょう。