無料のタレントマネジメントシステムの種類
タレントマネジメントシステムを無料で利用する方法は3つあります。特徴は以下のとおりです。
- ●無料プランを利用する(機能に制限あり、期間の制限はない、サポート弱い)
- ●無料トライアルを利用する(期間の定めあり、機能制限は製品による)
- ●オープンソースを利用する(英語力や専門知識が必要、基本的にサポートはない)
今回調査したところ、無料プランがあるタレントマネジメントシステムはごくわずかで、多くは有料でした。また、オープンソースにおいても、日本語に対応し、広く知られている製品はないようです。
無料のタレントマネジメントシステムのメリット
タレントマネジメントシステムを無料で利用する最大のメリットは、システム導入のコストを抑えられることでしょう。多くのシステムがクラウドサービスのため、インフラ設備も不要です。スタートアップ企業や小規模企業にとっては、初期投資を抑えながら、本格的なタレントマネジメントに取り組める点が魅力です。
また、タレントマネジメントシステムを本格導入する前に、機能や操作性、自社業務との相性などを検証できる点もメリットでしょう。
【無期限で利用可】無料タレントマネジメントシステム比較
ここでは、無料プランがあるタレントマネジメントシステムを紹介します。トライアルとは異なり、利用期間に制限が設けられていない製品です。
《Proflly》のPOINT
- プロフィールと検索に絞り込んだ超シンプルな機能性!
- スキルや資格情報で簡単に絞り込める検索機能!
- 1ユーザー300円/月、20名以下なら無料の良コスパ!
「Proflly」は、プロフィールの登録、参照と検索に特化したタレントマネジメントシステムです。20名までは無料で利用でき、有料プランであっても一人あたり月額300円とリーズナブルな点が特徴です。
【期間の制限あり】無料タレントマネジメントシステム比較
無料トライアルがあるタレントマネジメントシステムを紹介します。ITトレンド上半期ランキング2024「タレントマネジメントシステム」で上位の製品を厳選しました。
《カオナビ》のPOINT
- あらゆる人材情報を一元化し、社員一人ひとりを”見える化”
- 集めたデータを簡単に分析し、人材育成に活用可能
- シェアNo.1のノウハウと専任サポートで導入がスムーズ
「カオナビ」は、ITトレンド上半期ランキング2024「タレントマネジメントシステム」において、1位を獲得した製品です。豊富なノウハウと充実したサポートコミュニティをもっています。7日間の無料トライアルが利用できます。
《One人事》のPOINT
- 評価基準の統一により公平な人事評価を実現
- 自社に足りないスキルを分析して人材育成に活用
- 従業員情報を必要なときにすぐに抽出
「One人事」は、ITトレンド上半期ランキング2024「タレントマネジメントシステム」において、2位を獲得した製品です。人事評価と目標管理に強みをもちます。体験版の利用が可能。
タレントパレット
株式会社プラスアルファ・コンサルティング 東証プライム上場
《タレントパレット》のPOINT
- 採用から配置、育成など人事に必要な機能をがオールインワン
- 使いやすいUIと豊富な分析機能で人事だけでなく経営や社員も活用
- 業務効率化から人事施策の高度化まで幅広く支援
「タレントパレット」は、ITトレンド上半期ランキング2024「タレントマネジメントシステム」において、3位を獲得した製品です。特に、大手・中堅企業から支持を集めています。体験版の利用が可能。
より多くのタレントマネジメントシステムを比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
無料のタレントマネジメントシステムの注意点
無料のタレントマネジメントシステムを活用する際は、以下の点に注意が必要です。
利用できる機能や期間に制限がある
無料プランの場合、多くは機能や利用人数に制限が設けられています。利用可能な人数は、最大でも30人未満とする製品が多いようです。無料トライアルの場合、一定期間のみ無料で利用でき、終了後は料金の支払いが発生します。全機能を利用できるものもあれば、一部機能に制限するものもあります。自社で想定する活用が可能かを確認しましょう。
オープンソース使用時はライセンスを確認する必要がある
オープンソースソフトウェアの場合は、誰でも無料で利用でき、ソースコードを改変・再配布できる点が特徴です。しかし、これらの行為が無条件に許可されているわけではありません。オープンソースには、それぞれ異なるライセンスが適用されており、ライセンスの条件に従って利用する必要があります。
無料のタレントマネジメントシステムの選び方
企業が成長し、業務が複雑化すると、無料プランの機能では足りなくなることがあります。将来、高度な機能が必要になった際、スムーズに移行できるよう、事前に有料プランへの移行が簡単なシステムを選ぶことが大切です。
同じサービス内で、無料プランから有料プランへ移行できるシステムなら、データの移行作業が大幅に減り、業務が滞る心配もありません。また、有料プランで提供される機能が、自社の将来的なニーズに合致しているかどうかも確認しましょう。
有料のタレントマネジメントシステムのメリット
ここでは、有料のタレントマネジメントシステムのメリットを紹介します。無料の製品との違いも確認しましょう。
継続的に新しいサービスを更新できる
日々変化する人材の評価やスキルの更新はもちろん、新しいサービスがリリースされるたびに更新を行います。ニーズが速やかに反映されていくため、無料製品よりも使いやすいでしょう。
セキュリティを強化できる
有料のタレントマネジメントシステムは、最小の情報単位ごとに表示・更新を制御し、組織構造によるアクセス制限ができます。システム上で個人情報や人事情報などを多く取り扱うため、セキュリティ面でも安心です。また、人材の管理項目に制限がなく、各企業に合わせた柔軟な設定が可能です。
自社の基幹システムと連携できる
人事・給与・ワークフロー・勤怠管理などの基幹システムと、情報を一元管理できます。そのため、給与や勤怠状況などを加味した、統合的な人材管理が可能です。
勤怠管理と連携すれば、フレックス・裁量労働・変形労働・在宅勤務などの勤務形態ごとに、タレントマネジメントができます。
無料タレントマネジメントシステムの内容を理解し検討しよう
無料のタレントマネジメントシステムを利用すれば、コストを抑えた人財管理が可能です。ただし、利用人数や機能に制限があり、大規模な組織には向きません。オープンソースを利用する場合は、ライセンスを遵守する必要もあります。
継続的なバージョンアップやセキュリティ、システム連携を重視するなら、有料のタレントマネジメントシステムがおすすめです。資料請求などを活用し、各製品の特徴を理解して、導入の可否を検討しましょう。